マンガで分かる心療内科

登録日:2011/08/31 Wed 22:55:57
更新日:2025/05/01 Thu 15:19:20
所要時間:約 4 分で読めます




こんにちは! ゆうメンタルクリニックで働いている心理士の療です!
「ナースのあすなです!」

「あれー?なんで僕だけステルスなんですかねー」
「気にしたらハゲますよ」

「…………」
「このマンガは心療内科で取り扱われる病気に関して解説していく変態ギャグマンガです♪」

「おい! なんで僕が話してる上にかぶせてくるんだよ! 本当のことだけど言っちゃダメだよ!」

「因みに僕はパンストとハイヒールが大好きです」

「誤解を招くようなことをいうな! 文字色が中途半端で欺き切れてないよ!」


●概要
マンガで分かる心療内科とは、東京都内にある『ゆうメンタルクリニック』のサイトで連載されているWEB漫画
サイト自体はいたって真面目なのだが、このマンガだけはぶっ飛んでいる。
下ネタ、パロディ、ギャグの量が半端なく、病気の解説の文章量よりもネタやツッコミの文字数の方が多いことも。
だが、解説の内容は基本1話完結でわかりやすく、くどくないのであっさり読める。

サイトで見れるのは一部であり、現在はヤングキングで連載中。
単行本化もされており、既刊30+7巻*1
アドラー心理学編
アランの幸福論編
うつを癒す話の聞き方編
ストレスコントロール編
依存症編〈酒・タバコ・薬物〉
依存症編〈ネット・スマホ・ゲーム・ギャンブル・ポルノ〉
といった一つのテーマを追求した外伝も出ている。

単行本では1話毎に取り扱った病気の真面目な解説ページが追加されている。

EDロリコン等、アニヲタWikiに載ってる項目もテーマにしている。


「他には鬱、認知症、拒食症等もありますね」

「あすなさん、一番大事な病気を忘れていますよ」

「えっ? なんですか?」

「性依存症ですよっ!!!」

マーク3つもいる!?」

「もちろんです。あなた達に一番知ってほしいんです。詳しくは漫画をみてください。因みに建て主は全て当てはまりました」

2015年2月より『アニメで分かる心療内科』のタイトルでWebアニメ化された。
1話約6分でやや早口気味なので何を言ってるかわからなかった方は是非単行本の方を見てほしい。


●主な登場人物

  • 心内療
「僕は心理士の」
CV:羽多野渉(ドラマCD) / 三木眞一郎(アニメ)
ゆうメンタルクリニックの心理士。
2巻以降は1コマ目の自己紹介を何らかの要因で邪魔され「僕は」までしか言えないのが定番のツカミとなっている。
真面目に解説をしていて、ボケることは殆どない。この漫画唯一のツッコミ役。
しかし、
ロリコン→ペドフィリア(小児性愛)
のぞき魔→窃視症
露出狂→露出症
等、表現の違いについて青スジを立てて解説する等、少しわからない部分も。
その為、時々あすなとボケツッコミの立場が逆転する。

  • 官越あすな
「わかった、かんちょうだ!」
CV:茅野愛衣(ドラマCD) / 遠藤ゆりか(アニメ)
ゆうメンタルクリニックの看護師。
真面目に解説することなどなく、ボケている。
変態。主なボケも下ネタ。

医学用語を略した英字の並びがあれば必ずボケる。
例:
ED→えっち できない
SAS→サド アンド サド

また彼女の両親や姉妹も登場している。あすなは姉妹の三女。
同様に変態思考でボケ役。
療先生が暴走した回は終始ツッコミ役に回ることもある。
キャラが増えるごとに影が薄くなる事を危惧している。

  • 官越いやし
「そう、テッカテカに黒光りするほど真っ黒なのが」
CV:荒川美穂(ドラマCD) / 日笠陽子(アニメ)
あすなの姉で、五姉妹の長女。
初期は下ネタ大好き大人のお姉さんという扱いだったが、次第に結婚できない事をネタにされるようになる。
初登場時は「意外にも常識人」とされていた。どこがだ
BLに興味がある等、腐女子の気もある模様。

  • 官越ひめる
「ひめるです…!Hして!」
CV:小見川千明(ドラマCD) / 内田真礼(アニメ)
五姉妹の次女。
非常に引っ込み思案な性格で本人は真面目にしゃべっているが言う事がやらしく聞こえることが多々ある。
上記の「Hして」は「はじめまして」の略である。
引っ込み思案な性格の割に趣味が退廃的であったり妙なアルバイトばかり行うクセがあり、その度に姉妹やメガネに心配されているトラブルメーカー。
また、メガネからはメインヒロインであるあすなを差し置いて意識されている。

  • 官越好蔵
「エム阿弥陀仏!」
CV:緒方賢一
あすなたちの祖父。
初めは痴呆症の老人として登場したが、Mであり隙あらばMネタをぶっこんでくる元気なおじいちゃん。
1巻から出ている相当な古株である。

  • 官越さとり
「初めはなんて言えばよろしいでしょうか?」
生まれたばかりの赤子だが精神年齢も知能も非常に高く流暢にしゃべりそして計算高い。
老後の趣味として発明も嗜んでおり、しばしば舞台設定のために利用される。

  • 官越のどか
「不思議の国からこんにちは~」
あすな達の妹でさとりの姉。つまり四女。
ADHDを患っているためにボヤーっとした性格をしており、○○だね~とか○○だよ~など締まりの無い口調が特徴。
のどかな雰囲気により植物を自在に成長させることができる。
実は姉妹の中で胸が一番大きいのだとか。

  • 官越大介
あすなたちの父。帽子と無精髭が似合うダンディな外見だがニート
パチンコ、タバコ、酒、ネトゲなどダメ人間がやってそうなことを一通りやっている。
そしてその度にメガネが矯正をする事に。
アニメ未登場だがペットのポチが出る回では原作同様彼らしき人型が腹に納まっている。

  • 官越ちよ
あすなたちの母。
過食を扱った回で太ったおばちゃんとして登場。
その回のラストに痩せて美人になったが、その後登場する時はまあまあ若そうな人妻のような外見で登場する。
未だに過食の癖があるらしく豚やスイカ(丸飲み)、果ては超巨大化して地球や月を食べる程。
夫・大介の事はぞんざいに扱っているが彼が真面目な行動をとればそれに感心する等、愛情は一応あるようだ。

  • 官越こがね
「パンが無ければフォワグラ丼を食べればいいのに」
あすな達の従姉妹。その胸は貧相である。
日本一の小金持ちらしく、あすなを目の敵にしているが、
実は自由に生きるあすなを羨ましく思っていることが初登場回で暴露された。

  • 有沢権(ありさわ ごん)
こがねの執事。頭頂部が禿げた中年のおっさん。
こがねの自家用車として肩車しながらハアハアする変態。ブルマフェチと思われる。
しかしこがねのアホみたいな要望をしっかりかなえたりと有能なのかもしれない。
あすなからアリサちゃんと女の子みたいな呼ばれ方をしたこともあるが初登場回のみの死に設定。

  • 官越成男
美男子をやっている!」
こがねの兄。中世貴族のような浮いた格好をしている。
ナルシストかつアホ。
だが、こがねやあすながピンチの時は助けに入るなど兄としての自覚はしっかりしている。

「さとりおばあちゃんーっ!」
16巻で登場したさとりの孫。
人類の99%が鬱になってしまった60年後からメガネに助けを求めてやってきた。
名前に反してせっかちだが生まれた瞬間身支度を整えたことからゆとりをもってほしいと願いを込めてさとりに名付けられたとの事。
この時普通に歩行しており、さとりですらハイハイ→ムーンウォーク→よちよち歩きというプロセスを踏んだのである意味さとり以上の逸材である。
余談であるが彼女の母親は「ねとり」と言う名前で色々な男性を寝取って問題になったようである。
うつ病の話の後も普通に登場していたが、常識人寄りの性格でクセのないキャラが扱いにくかったためかいつの間にかいなくなっていた。未来に帰ったのだろうか。

  • 官越ひなた/ひかげ
「あはぁぁぁっ!やったぁあああ♪」
ああああもう死ぬしかないいいい!」
17巻で登場したこがねの妹で双子。
私立「都立道立府立県立看護学校」の生徒。
ひなたは金髪ショートのポジティブな子で、ひかげは黒髪ロングのネガティブな子。
上記のセリフはテレビの星座占いで恋人に振られるかもと出た時の反応と1位ではなかった時の反応。

  • 露出症の男(露出 生*2)、窃視症の男(除木 見)、フェティシズムの男(下木 笛一)
「着衣があるからこそ脱衣が輝く!」
「窃視、完了…!」
「我かぶる!ゆえに我あり!」
CV:黒田崇矢 / 勝杏里 / 梯篤司
犯罪者3人トリオ。
それぞれ個別に登場した後もちょくちょく出ておりなんだかんだ準レギュラー。

  • 須藤一樹
「す 好きだったんです…お姉さんが怖がってるのを見るのが…」
CV:須藤沙織(美容整形状態) / 中村精道(老人声時)
ストーキングが好きな人。
見た目は美青年だが美容整形で若返った老人。
そのため趣味がジジ臭く、好蔵とも知り合いである。
こいつも犯罪者だが設定がめんどくさいためか上記3馬鹿に比べると登場頻度は低め。

  • 上波見 酔子(うわばみ ようこ)
「気をつけなさいよ!飲み過ぎに!」
依存症学園編で初登場。
アディクション(依存症)学園に通っている重度のアルコール依存症であり、瓶で酒を飲みながら登校するほど。
ちなみに制服を着用しているが、聖アディクション学園は専門学校のようなものを想定しているようで、20歳は超えているようである。

  • 多箱 笑(たばこ にこ)
「ニコちんって呼んでね♪」
依存症学園編で初登場。
褐色白髪と一部の界隈が喜びそうなキャラデザだが、その実は重度のニコチン依存症であり、髪の毛はタバコの灰で灰色*3に、肌はタールによって黒く染まったもの。
あだ名はニコちん。

  • 覚瀬 広穂(かくせ ひろほ)、必飛 麻里花(ひっぴ まりはな)、古歌院 競舞(こかいん せれぶ)、阿片 芥子子(あがた けしこ)
薬物依存症編にて登場した重度の薬物依存者たち。
薬学部ならぬ薬でガクブル、略して「薬ガクブ」の所属で、それぞれ覚せい剤、大麻、コカイン、ヘロインのジャンキーである。
また作者は芥子子がお気に入りらしく妙に気合の入ったキャラデザをしている。なぜよりにもよってヘロインジャンキーなのか

  • アルフレッド・アドラー
トラウマなんて存在しない!」
アドラー心理学編でで登場。
イメージを実体化した存在なのでイケメン中年になったり、萌えにハマったり、アイドルデビューしたりいいように扱われているが、本人は「私の思想が残ればそれでいい」というスタンスなため許される…はず。

  • 野中薔薇、大和マヤ、女多幸(おんなだ こう)
同作者の『マンガで分かる肉体改造』『おとなの1ページ心理学』『モテるマンガ』シリーズに登場するキャラクター。
巻末のおまけで登場した事がある。

  • Y医師
ゆうメンタルクリニックのそこかしこに生息する医師。
おそらく原作者のゆう本人と思われる。
あすなにたびたび過去の出来事をネタにされる。


「これでこの漫画のこともわかってくれましたよね」

「うん、ボケは冒頭だけで本当によかった……。全てにネタを詰め込まれたらツッコミきれないからね……」

「でも療先生?」

「ん? なんだい?」

「もっとこの漫画のことをわかってもらう為にネタは詰め込むべきですよ」

「…………僕はどう返せばいいんですか……」

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最終更新:2025年05月01日 15:19

*1 +7部分は巻数表記されていない。

*2 「生」はフルネーム初公開時。25巻では「翔」になっている。

*3 表紙などカラーでは金髪になっている、何故だ