切札家

登録日:2013/10/17 (木) 16:29:45
更新日:2024/11/19 Tue 13:00:29
所要時間:約 4 分で読めます




切札家とは漫画「デュエル・マスターズシリーズ」および、アニメ「デュエル・マスターズシリーズ」に登場する主人公の家族である。

●目次

【概要】

主人公の切札勝舞、及び切札勝太の家族。
MTG時代は勝舞の戦う理由として「最強のデュエリスト」の父親が設定されていたが、
その後デュエマが誕生した辺りから「家族全員が強いデュエリスト」という設定が追加された。
男系の一族は、トゲトゲした髪型がトレードマークとなっており、名前の中に「」という字が入る。

また、主人公を務める勝舞・勝太・ジョーの担当声優はすべて小林由美子
主人公を退き、大人になった後の勝舞は内山昂輝が担当している。

【主な切札一族】


切札勝Z(かつぜ)


勝舞・勝太の曾祖父で勝三の父。
故人なので幽霊として登場するのだが、語尾に「〜Z(ぜ)」と付けて話しノースリーブで襟の立った死装束にグラサンと時代錯誤でファンキーな格好をしている。
漫画ではバサラが手に入れた《伝説の禁断 ドキンダムX》に対抗する為の切り札を探す為に、
東北地方にある切札の里を訪れた勝太の前に現れ、《ボルシャック・ドギラゴン》(アニメでは《ハムカツ団の爆砕Go!》)の使い手に相応しいかどうかを試す為にデュエルをする。

使用デッキはボルシャックの名を持ったドラゴンを搭載した火・自然のデッキ。


切札勝三

勝舞、勝太の祖父で、勝利の父親にあたる。83歳のじいちゃん。
2人暮らしだと思われがちだが、実際は勝太と舞の3人暮らしでいる。
常に「勝」の一文字が刻まれた甲冑を被っている。
長らくデュエル描写は無かったが、アニメにて往復5ターンでクリーチャーを20体並べるという試験をボルバルエクスを搦め手にした
リースデッキでいとも簡単にクリアした。高性能おじいちゃんってレベルじゃない。「切札家最強」の肩書は伊達ではなかった。
漫画にて《ガイアール・カイザー》を当てたのは実はこの人。

切り札
ボルバルザーククス


切札勝利

勝舞、および勝太の父親で、世界最強のデュエリストと呼ばれている。
凄腕のデッキビルダーでもあり、勝舞は当初彼が構築したデッキを使っていた。
本編の三年前にザキラに殺害されたと思われたが、スペインの城で保護されていた。
G(ゲドー)にデュエルをすると命を削られるというピンポイントな呪いをかけられ「オデノカラダハボドボドダ!」な状態になってしまう。
その状態でW(ホワイト)とデュエルをし、後一歩の所まで追いつめるも呪いが身体中を周り、動けなくなった所を倒され、
命が尽き掛けるがツンデレな黒城さんに助けられた。
「デュエル・マスターズSX」終了後は行方不明になった勝舞を探し、世界旅行をしており、VSシリーズ以降も世界を放浪している。
使用デッキは火、自然のドラゴンデッキ。
切り札はボルシャック・ドラゴンボルベルグ・クロス・ドラゴン超竜ヴァルキリアスボルメテウス・サファイア・ドラゴン禁止カード?気のせい気のせい。
なお、MtG時代のデッキは「The Deck」であることが分かっている。毛色変わりすぎだろ


切札舞

勝舞、勝太の母親。趣味は勝舞をおちょくること。
勝舞が誰かにデュエルで負けた時はその日の料理以外の家事を勝舞にさせている。(ちなみにれく太が家に来た際は、れく太に家事をさせている)
勝太編では、居候のカツドンやデュエマウスに家事を手伝わせている。
ビクトリーシリーズは漫画・アニメ共に全く出番が無かったが、漫画ではV3から、アニメではVSより再登場するようになった。

初期はデュエルに興味を示していなかったが、いつのまにか家族内で最もえげつないデッキを使うようになった。
使用デッキはワイバーンを中心とした火・自然・水のデッキを使用。
アニメではチャージで「無双竜騎ボルバルザーク」のデッキと「聖天使グライス・メジキューラ」のデッキの2種類を使用。
切り札
聖剣炎獣バーレスク(初代)
龍世界 ドラゴ大王(VS)


切札勝舞

ご存知、デュエルバカな初代主人公。
父、勝利から教わった「勝っても負けてもデュエルが終われば友達」という言葉を信じ、デュエルを楽しむ。
デュエル以外ではかなり鈍感で知らず知らずの内にフラグを建てることも。
SXのラストで行方不明になり、葬式までされたが記憶喪失になって生きていた。
その後はメジャーリーガーやハリウッドスターなどまさに小学生の夢を体現しまくっているスゴい男。
「カードに命賭けるヤツなんてこの世にいねーだろ」
…だったのだが、漫画版では勝太との決闘中にデュエルバカとしての自分を取り戻した。
一方アニメ「VS」ではまわりの金目当てで近づいてくる人間にうんざりし、辿り着いた村で生活している時に悪漢に襲われ、
デッキ以外のすべてを取られてから性格が一変、カードでのし上がり金を稼ぐと同時に、その一帯をカードが強いものだけが
のし上がれる町「ミッ土瓶タウン」に変えてしまった。というかもはや北斗。なんだこれは。
VSRで再登場した際は、月にて宇宙人相手の動物王国を経営していた。その後は何だかんだでギョウ&社長との戦う勝太を影に日向にサポート。
VSRF終盤、勝太の結婚式の頃にはいつの間にか政治家の道に進み、内閣官房副長官になっていた。この時点では未だ独身らしい。兄貴ェ…色んな女の子達とフラグを立てまくっていたかつての主人公力は何処行った…
そして『!!』の回想で登場した頃には内閣総理大臣にまで出世しており、新元号「令和」の発表をしていた。
間違いなくTCGアニメ史上最も出世した主人公だろう。方向性が斜め上すぎるが。

言うまでもないが火文明使いで、切り札は主にドラゴン
ボルシャック・ドラゴン》や《ボルメテウス・ホワイト・ドラゴン》等様々な看板クリーチャーを使い、最終的にはNEXやXXなんかも使いこなす。

一方でMTG時代の切り札は《シヴ山のドラゴンだが、意外にも赤だけでなく、友好色の緑に加え適宜敵対色の白や青のカードも使用していたりする。
  • 赤単の速攻使いに負けたらリベンジに青単で「ずっと俺のターン!!」*1で勝利。
  • 打ち消しを得意とする青使いカウンター合戦で競り勝つ。
スリヴァーや《ウルザの激怒》、《地震》をよく使っていた。*2
ちなみにMTG時代も合わせて最初にプレイしたカードはMTG屈指の壊れカードにして当時とっくに禁止カードだったLibrary of Alexandria
MTG最初期の9枚の壊れカード「パワー9」に匹敵する性能から「パワー10」の異名を持つカードで、ギャラリーからも「禁止カードのはず!!ズルいぞ!!」と総ツッコミが入った。
しかもその後に同じく禁止カードの天秤》までプレイしている。
一応、対戦相手が「3年前のデッキだから禁止カードが入っていても仕方ない」と考えたため特にお咎めはなくそのままデュエルは続行している。
余談ながら連載前の読み切り版で原型となるキャラは《カブトガニ》と《錬金術の研究》を組み合わせたカニマシンガンと呼ばれる、マナが続く限りダメージを与えるコンボを披露していた。それもあって連載第一話の顔見せ時に「これが俺の切り札だ!!」と出していたのはこの《錬金術の研究》である。
ちなみにどちらも色は
コイツホントは青使いだろ。

切札勝太

SX終盤にてその存在を明かされ、デュエル・マスターズ ビクトリーより勝舞の後を継いだ二代目主人公*3
初期は「デュエルが嫌い」と主人公らしからぬことを言っているが、これは兄「勝舞」と比べられるのが嫌だから。
色々言ってるがやっぱり勝舞のことは好きらしい。
カレーパンが大好きで、逆にあんパンは嫌い。

また、アニメ版と漫画版では性格が違う。
漫画版では一言で言うなら「外道」。
「顔だけは殴らないで!」と言われた時、「分かった!顔だけ殴らせて貰う!」とか言ったりしている。
さすがにアニメ版ではそういう部分は無くなっている…が、ギャグ要素の強まったVSシリーズではむしろ漫画版以上の外道&ゲスっぷりを見せるように。
作者の松本しげのぶ先生曰く「アホの勝太」。だが決める時は決める熱血漢。

宿敵・赤城山バサラとの最終決戦から7年後の21歳の時に、幼馴染の滝川るると結婚。
なお、この時既に3歳になる息子のジョーを授かっていた。
カードゲームアニメ初…どころか、キッズアニメ史上稀に見る「できちゃった婚」をした主人公である。
VSRFでジョーに主人公の座を託した後、カツドンと共にカレーパン座へと旅立っていった。
その後キングMAXで地球に帰還し、元ガットルズの天王寺ハイドと激戦を繰り広げるも、鬼札アバクの槍による妨害を受け昏睡状態に。しかし、槍が破壊されたことで目を覚まし、無事息子の卒業式を見届けた。

使用デッキは火文明を中心に使用。初期は火、自然のステロイド速攻を使っていた。
一時闇単ハンターデッキに転向した後、アニメ版のエイリアンとの最終決戦では五色デッキを使っている。
ビクトリーVではヒューマノイド中心の火闇デッキを使用。
V3では火水自然のアウトレイジデッキを使用。
VSではヒューマノイド爆やガイアール・コマンド・ドラゴン中心の火単色デッキを用いた。
VSRではファイアー・バード炎及びメガ・コマンド・ドラゴンで構成された火単色デッキを使用した。
VSRFでは初期と同じく火・自然のハムカツ団デッキを使用。
キングMAXでは革命チェンジのギミックを組み込んだ水火自然のドラゴンデッキを使用している。

切り札
機神勇者スタートダッシュバスター激竜王ガイアール・オウドラゴン、狼虎サンダー・ブレード、雷獣ヴォルグ・ティーガー、星龍王ガイアール・リュウセイドラゴン唯我独尊ガイアール・オレドラゴン無限鉄拳オニナグリ、鬼丸系列、武闘将軍カツキング龍覇グレンモルト系列、熱血星龍ガイギンガ系列、燃える革命 ドギラゴンボルシャック・ドギラゴン蒼き団長ドギラゴン剣風の1号ハムカツマン漢の2号ボスカツ刀の3号カツえもん龍の極限ドギラゴールデン


切札るる(旧姓:滝川

勝太の幼馴染にしてVSシリーズのヒロイン。幼い頃から勝太の事を想い続けていたが、21歳の時に晴れて勝太と結ばれて切札家の一員となり、
名前も「切札るる」に変わった。
なお、勝太の記述でも述べたが挙式の時点で既に3歳になる息子を授かっていた。
逆算すると、遅くとも17才の時に妊娠していた事になる。土手ックス
中の人初の人妻&母親メインキャラ(母親役自体は存在する)という事も相まって、少年向けアニメでのこの衝撃の展開は話題となった。
新シリーズ『デュエル・マスターズ(2017)』では、女手一つでジョーを育てながら『喫茶たきがわ』の店長として働いている。


切札ジョー

勝太とるるの間に生まれた男の子にして、デュエル・マスターズの三代目主人公*4。漢字では「切札勝」と書く。
勝三の曾孫で、勝利と舞の孫、勝舞の甥に当たり、VSRFの終盤より幼少期の彼が主人公となる。
書いたカードがそのままデュエル・マスターズのカードとして使用可能になるという能力を持っている。
父親である勝太と違いカレーパンはあまり好きではないが、一生懸命につくる母の事を慮り嫌がる素振りを見せない親思いの良い子。
好きなものはラーメンと西部劇で、服装も西部劇のガンマンをイメージしたものとなっている。
切り札は自身の作り出した《ジョリー・ザ・ジョニー Joe》。

新シリーズ『デュエル・マスターズ(2017)』では小学4年生に成長した。クリーチャーワールドからやってきた謎のデッキケース・デッキーと共に、
全ての文明とクリーチャー達を束ねる存在である「デュエルマスター」を目指す事となる。
代々火文明使いである切札家の一員であるが、主に使用するのは無色のジョーカーズ
切り札は、デッキーと共に生み出した《ジョリー・ザ・ジョニー》。



勝丸(かつまる)

『ビクトリー』に登場。勝太のペットの犬。勝三同様、何故か甲冑を被っている。


余談


歴代主人公である勝舞・勝太・ジョーの声は、全て小林由美子氏が担当している。
そのため、切札家=小林由美子というイメージを持っている人も少なくない。

ところでこんな切札家だが、ほとんど収入になりそうな仕事をしている人がいない。
一応、舞がMTG時代に働いていると思しき発言をしていたり、放浪時代の勝舞は荒稼ぎしていたが
勝太編の頃は誰が家計を支えていたのかは不明。
一家全てが東大卒の家系のべんちゃんに対抗して一家全て遊び人の家系と発言してしまうレベル。

父ちゃんがMTG時代によほど荒稼ぎしていたのか、母ちゃんがしっかり者だったのか、
なんであれ無人島までプライベートジェットを飛ばしたりするくらいの財産はあるらしい。
一応ジョー編開始時には勝舞は内閣官房副長官、勝太は宇宙生物学専攻の学者になり漸く定職に就いた。
勝舞はその後出世を続け総理大臣にまでなってしまったので、もはや遊び人の家系では無くなった感がある。
…ここまでくるともう財産に関しては問題なさそうである。るるちゃんの実家の滝川家も相当な金持ちなので心配はないだろう。




追記・修正をお願いします。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

最終更新:2024年11月19日 13:00

*1 エターナルブルーと呼ばれる。

*2 実はいずれもTCGのデュエマに輸入されてたりする。

*3 ただし、『新星輝デュエル・マスターズ フラッシュ』の夢実テルも歴代主人公としてカウントすると三代目になる

*4 前述の通り、夢実テルを含めると四代目となる