真改(ACfA)

登録日:2010/05/24 Mon 09:34:14
更新日:2025/04/20 Sun 08:35:08
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終止…



真改とは、ARMORED CORE 4シリーズに登場するリンクス


【概要】

ARMORED CORE 4

レイレナード所属のリンクス。ナンバーは33とレイレナードとしては最も新しい。
テストパイロットを経て選抜され、即戦力として期待以上の活躍を見せ早くもレイレナードの要の一人とまで称されたというが、ストーリー中に出番は無し。
レイレナード陣営のリンクス4機が一堂に会した『MARCHE AU SUPPLICE』にも現れず、愛機も「右手をマシンガンからライフルに、プラズマを軽い方に変更しただけ」と、
今作の看板機体」「一対一で対決する月光枠」「唯一のアリシア使い&ミッションでは地味に一番厄介」といったストーリーに絡んで来る上にキャラも見た目も個性的な面々と比べると、同じくストーリーに出て来ないオービエ共々かなり地味な存在と言える。

男性である事以外の人物像に関する記述も無いため『AC4』では彼について語れることはほぼ皆無と言って良く、その本領が発揮されるのは続編からである。


ARMORED CORE for Answer

レイレナードの正規リンクスとしてはリンクス戦争を唯一生き抜き、リンクス戦争でレイレナード崩壊後はORCA旅団に合流し『最初の五人』の一人となった。
ORCAランクは5。
よって同じく本編に登場しないレイレナードリンクス仲間だったオービエはいつの間にか死んでいたことに……合掌

「寡黙で目立たない影の男」との設定に違わず異様に口数が少なく、「お茶会」でも発言が無いどころかそもそも参加してすらない
何という空気……
しかし彼と戦った者は、王子などより厄介な敵である事を知ることになる……。


【搭乗機体】

スプリットムーン


リンクス戦争期の仕様は上記の通り、当時のレイレナード標準機の武装構成を踏襲しつつも左手武器を突撃型ライフル、右背面武器を軽量プラズマキャノンに換装した白いアリーヤ。
当時のアリーヤ機の多くが暗めのカラーリングの機体であった中では割と目立つ色ではあるがミッションには登場せず、シミュレータ限定のリンクスの一人であった。

ORCAに合流後の『fA』にて装備を刷新。
背中にブースト速度を増強させる補助ブースター、肩部に一定時間ロック不能状態にさせるフラッシュロケット、左腕装備をマシンガン、そして右腕装備を忘れてはならない恐怖の存在、『月光』こと07-MOONLIGHTに変更している。
月光、そして突撃向けメインブースターやブレード向けFCSといった特殊なパーツの数々は前作での月光使いアンジェ遺品を受け継いだものとされている。
アーキテクトをよく見ると「レイレナード」から「真改」になっており、自ら手を加えたということになる。
大抵の作品でぶっちぎりに高威力な月光のヤバさは本作でも健在。その切れ味はまさに一閃。

しかも彼の場合、アセン全体が月光で敵を真っ二つにすることに特化していることがその厄介さを増している。
前方QB速度に特化したメインブースターに加えて、推力を更に増強させる背部の補助ブースタが合わさり、その突撃速度はブレード距離を遥かに越す間合いを開けていても気付けば急迫の上でサックリ…
元々かなり軽装な機体ということもあってか、重量過多が多発している後半のレギュレーションでも重量過多を回避しているためとにかく足が速い。

更にミッションで対峙するステージ『アルテリア・クラニアム』は広そうに見えて障害物や段差が多い。
飛び上がってごつん。引き撃ちしてごつん。そして真改がサックリ…

更にフラッシュロケットの扱いも妙に上手く、的確に自機に命中させ、プレイヤーが突然炸裂音と共に画面が真っ白になりロックオンもできない様子に慌てていたら画面の奥から飛び出して来てサックリ…

マシンガンも地味に脅威で、的確にこちらのPAを剥がしてくる。そんな所を月光で斬られようものなら合掌もの。
しかもレギュレーションが後期になるにつれてマシンガンは強化されて行っているので、例え斬られずとも牽制でバラ撒かれる弾丸の一つ一つを取っても馬鹿にならない。

総じてシリーズでもトップクラスに月光を使いこなしていると言っても過言ではない。正に比類なき剣豪機体である。



各ルートにおける真改


【ORCAルート】&【虐殺ルート】


空気…

出番は無く、「いつの間にか死亡していた」扱い。
クラニアムには主人公が出るのでどこに出撃していたかは不明。


【企業ルート】


クラニアム防衛に来たウィン・D・ファンションと主人公をテルミドールと共に迎え撃つ。
ウィンを無視して自機を狙って来るロジックが組まれているようで、大抵はウィンvsテルミドールの傍らでプレイヤーvs真改の構図となるだろう。実質的なラスボスである。

上記の理由でとにかく手強く、ハードで現れるムシなど可愛く見えるほどにザックザクと斬り伏せてくる。
動きの鈍い機体、あまつさえガチタンで挑もうものならその様は月光の試し斬りも同然である。

サムライに敬意を表し斬り合いを挑むのも良いが、ステージの地形やこちらに一直線に突撃して来ることを上手く利用してやれば簡単に倒す方法自体はある。
面倒が嫌いな人はスタート地点である「AC二機がすれ違うのも難しい細長い通路」に陣取り、そこで「フルチャージしたコジマキャノンなりパイルなりでお出迎え」してやれば良い。
真正面からこちらに飛んで来る上に細い通路であれば正面に捉えられるので、目の前に現れた所をズドンで終了である。
タイミングが悪ければ一回は切られてしまうかもしれないが、返す刀でスプリットムーンは撃沈していることだろう。
軽量機だとさその一回が致命傷になりかねないが。

撃破された彼は、志半ばで斃れる心残りをたった一言だけこの世に残して行く。


無念…




【余談】

彼が使用する装備(月光、FCS、メインブースタ)は前作の登場人物にして盟友、アンジェから譲り受けた物である。
片やレイレナード社精鋭のオリジナル、片やレイレナード社テストパイロット。
どのような交流が有ったのだろうか。そしてどのような心境でORCA旅団に加わったのか。盟友である彼女に追い付きたい一心で加わったのか。それともかねてよりの悲願を達成したくて加わったのか。
さぁフロム脳の出番だ。


おそらく名前の元になったのは江戸時代初期に活躍した刀工『井上真改』だろうと推測する。
親子共々名工として名高く、真改を名乗る前は父から襲名した和泉守国貞を名乗り銘を切っていたので「親国貞」「真改国貞」などと区別される。
名高い儒学者(陽明学者≒性善説支持者だった)でもあったのだが、儒学者の熊沢蕃山に「刀鍛冶が一国の太守(和泉守)を名乗るとは分不相応ではないか?」と諭され、以来「真改」銘に改めたとされている。
池波正太郎原作の「鬼平犯科帳」にて主人公長谷川平蔵の佩刀としても知られる。

このエピソードからすると、アンジェ戦死を機に名前を変えた可能性もある……?




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最終更新:2025年04月20日 08:35