ざわざわ森のがんこちゃん

登録日:2012/09/19 Wed 10:20:06
更新日:2025/06/22 Sun 16:23:11
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◆概要
ざわざわ森のがんこちゃん』とは、NHK教育→NHK Eテレにて1996年4月8日から放送している人形劇。
道徳番組で、この教科の授業用の指導方法やワークシートも存在する。
対象年齢は幼稚園・保育所及び小学1年生(1996年度~2008年度は小学1年生、2009年度~2012年度は小学1~2年生)。
20年以上の長い間、NHK教育(Eテレ)の道徳番組として継続しており、同じく90年代に登場したNHK教育のキャラクターで『いないいないばぁ!』のワンワンや、『ストレッチマン』、ニャンちゅうと共に現在も活躍中。
幅広い世代に親しまれる長寿番組でもある。
主演声優が死去して交代が必要になったこともあり、2015年に放送時間を15分→10分に短縮などのリニューアルが施され、タイトルも「新・ざわざわ森のがんこちゃん」となった。
また姉妹番組として「えいごでがんこちゃん」や、がんこちゃんの弟が主役でより対象年齢が低めの「ざわざわえんのがんぺーちゃん」も作られている。

2016年には20周年記念として30分のスペシャル版「エピソード0〜ざわざわ森とさばくのひみつ〜」放映のほか、アニメ化が発表、さらにはスピンオフ実写ドラマまで登場した。
BSプレミアムのアニメ「がん がん がんこちゃん」は16年12月19、26日に先行放送された後に翌年1月23日に通常放送が開始。3月27日まで全10話が放送された。
2018年2月4日~3月25日には第2期全8話が放送されている。
実写ドラマ「もしもドラマ がんこちゃんは大学生」は、タイトル通り人間の姿になったがんこちゃん(演・二階堂ふみ)が日本の大学に通うというストーリー。
2017年3月、1話3分の深夜ミニドラマとして4夜連続で放送された。


◆世界観
環境汚染の影響で世界の大部分は砂漠と化し、人類が滅亡して数百年経った世界。
そこでは、かつて人間が遺伝子操作により産み出した高度な知能を持つ生物達が人類に代わって生活していた。

この話は、都会からまだ緑が残るざわざわ森へと引っ越してきた恐竜一家の女の子「がんこちゃん」を主人公としたそれらの生物が紡ぎ出す話である。

……明らかに対象年齢の子供が理解出来る限界を越えている設定である。
遠景が映る時に遠くが砂漠だったりビルの残骸があったりするのは、この辺りの事情が関係している。
さらにがんこちゃんのエピソードの中には、人間達が使っていたであろうフォンフォン(スマホ)が化石として発掘される回もある。(※みえないおともだち?より。)
また、かつてまだ人間が生きていた時代へとタイムスリップする話もある。

この世界観設定は公式サイトに掲載されていたもののあまり知られていない設定だったのだが、20周年記念の「エピソード0」とアニメでは改めて明言され、メインテーマになった。


◆テーマ曲
初代のテーマ曲は、クレージーキャッツのトロンボーン担当、コメディアン谷啓が歌唱。「ドンドンズズン」という特徴的なコーラスが耳になじんでいる人も多いことだろう。
最後にはガチョーン……ならぬ「アリョーン」という遠吠えのようなシャウト(?)が入る。
ちなみに番組の音楽担当・比呂公一は、同じくクレージーキャッツの植木等の長男であったりする。
谷啓の没後しばらくしてから瀬川瑛子へと交代、「新・~」及びアニメ版では上様こと松平健が歌っている。

各テーマ曲は、最後のサビ「めげない しょげない ないちゃだめ 行け行けがんこちゃん」は共通しつつもアレンジが大きく異なり、瀬川版はスローテンポな演歌調。最後は「どっぴらっぴょーん」となっている。
「新」のマツケンバージョンは谷啓版に近い曲調だが、放送時間が短くなった影響もあって20秒ちょっとしか流れない。
「エピソード0」ではマツケン版のフルコーラスが放送されている。


◆登場キャラクター
○マンナカ小学校関連

  • がんこちゃん
CV.あきやまるな(2014年3月死去)→根本圭子(2015年10月~)
恐竜の女の子。体色はピンク。
性格は明るく、活発でパワフル。
オープニングテーマによると
  • 尻尾の一振りで大岩が飛ぶ
  • 一踏みで木の実が落ちる
  • 鼻息で友達が飛んでいく
  • 雄叫びで先生が尻もちをつく
  • だけど心はホッカホカ
というハイスペックを誇る。
頭の石のリボンと肩から下げた葉っぱのポシェットがお気に入り。

  • バンバン
CV.田中和実→龍田直樹
ワニの男の子。
児童の中ではガキ大将に当たる存在で好奇心旺盛だが、意外とナイーブな面もある。

  • チョビ
CV.川田妙子
オレンジの蛇の男の子。
頭脳派。

  • ピロ
CV.堀絢子
青いトカゲの男の子。
恐怖を感じると尻尾が切れるが、トカゲなのでまた生えてくる。

  • ケロちゃん
CV.野沢雅子
黄緑の蛙の女の子。
がんこちゃんとは別ベクトルで活発。
声優は後述のガメさんと兼任。

  • ツム
CV.日髙のり子
黄色い殻のカタツムリの女の子。
マンナカ小学校の児童の中では最も控え目な性格で、声も小さい。

  • ギャオ
CV.梅津秀行
紫の恐竜の男の子。
近年マンナカ小学校に転校してきた。
同じ恐竜でも、がんこちゃんとは種類が違う。

  • ヒポ先生
CV.吉田理保子→日髙のり子
灰色のカバの女性教師。二代目担当声優はツムちゃんと兼役。

  • ヒゲ校長
CV.まじかるぱぱ(比呂公一)
老亀の男性。
マンナカ小学校の校長で、人類がまだ存在していた頃から生きている御長寿。
ちなみに声の人は本作の音楽担当で、主題歌の初代歌手谷啓氏等と共に「ハナ肇とクレージーキャッツ」のメンバーだった植木等氏は父親にあたる。

  • ガメさん
CV.野沢雅子
老亀の女性で給食調理員。
ヒゲ校長同様、長い年月を生きている。

  • スコープ先生
CV.田中和実→龍田直樹
サソリの男性で新任教師。
体育と養護教諭担当。

  • 鐘の木
ジリジリベルベルジリベルベル」とアカペラで時間を告げる木。


○その他
  • お父さん
CV.緒方賢一
がんこちゃんの父親。温厚でパワフル。

CV.山田栄子
がんこちゃんの母親。良い母親と言える性格。やはりパワフル。

  • がんぺーちゃん
CV.日髙のり子
がんこちゃんの弟。最初からいたわけではなく、途中で生まれた。姉になついている。

  • がみ
CV.堀絢子
がんこちゃんの祖母。
かつては砂漠の向こうの廃虚となった都市で暮らしていたが、途中からざわざわ森に移ってきた。

  • 沼の河童
CV.緒方賢一
カッパろくじゅうし~!」と声をあげながら登場する、沼の河童。本名不明。
がんこちゃん宅とマンナカ小学校の中間に位置するドーナツ沼に住む守り神。
作中で様々な仙術を使っており、ざわざわ森が今も残っているのは実は彼のお陰で、大地震が発生して森が壊滅的な被害を受けた時も頑張った。守り神の名は伊達ではないのだ。

  • ハジメどり
CV.梅津秀行
始祖鳥。ハジメどりさんとも呼ばれている。



<建て逃げない!

ファビョらない!>


馴れ合っちゃダメ~


イけイけ冥殿ちゃ~ん



ついき・しゅうせい ド~ッ

アリョ~ン



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最終更新:2025年06月22日 16:23