登録日:2011/04/11 Mon 01:08:03
更新日:2025/02/04 Tue 14:06:14
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『超生命体トランスフォーマー ビーストウォーズリターンズ』とは2004年にモバイル放送・モバHO!にて配信された
トランスフォーマーの
黒歴史カナダ製テレビアニメである。
●概要
欧米では1999年に放映。原題は『Beast Machines』(ビーストマシーンズ)であり、『
ビーストウォーズ』に続いてのシリーズ化が予定されていた。
大ヒットを記録した『ビーストウォーズ』の続編なだけあり、今作も大いに期待されていた。
しかし、結論から言うと…
本作はとにかく雰囲気的にも映像的にも暗く、陰惨なストーリーの上に宗教的精神論にまで踏み込んでおり、結果として子供どころか大人にも受け入れ難い作品になっている。
何といってもキャラクターデザインがあまりにも奇抜すぎであり、チータス役の高木渉曰く「クスリ打って見えた幻覚をそのまま使った感じ」である。
変形シーンも従来のようにパーツが開閉やスライドするのではなく、身体が光ってパーツが引っ込んでは新しいのが現れるという文字通りの「変身」であり、これでは自らTFの良さを潰してるようなもんである。
本作はスタッフが一新されているのだが、彼らが玩具化を殆ど考えずにデザインした結果らしい。
結局ビーストマシーンズがシリーズ化されることはなく、本作も打ち切り。輸出先の各国でも同様であった。
期待を裏切られた視聴者の怒りは相当なものだったらしく、スタッフのもとには壮絶なバッシングの声が毎日のように届いたという。
特にサブ脚本家にして本作がTF初参加となったボブ・スキルは当初ファンとの積極的な交流を望んでいたものの、あまりにも激しい誹謗中傷の数々に「人前に出るのが怖くなった」として、当初予定していたボットコンへの出席をキャンセルしている。
あまりに不人気だったため、続編としてビーストのキャラも登場予定だった『Transtech』(トランステック)も中止になってしまった。
こちらのデザインも本作の特徴の多くを受け継いだ奇抜なものになっている。
この失敗のせいで『トランスフォーマー』シリーズは大きな業績不振を記録し、次回作(恐らく後の「マイクロン伝説」)までの穴埋めとして放送された和製アニメの
トランスフォーマー カーロボット(海外名:Transformers:Robots in Disguise)が成功したことである程度持ち直すことができた。。
どうせならこの4作も海外で放送して欲しかったが…。
これまではそれほど和製オリジナル要素を導入していなかったが、結果としてTFの救世主になったというのもあってか、これ以降は海外でも和製キャラを登場させる機会が多くなった。
なお、当時こそボロクソな評判だった本作だが、元々本国ではこういったダーティな作風を好む風土があったためか、時間が経つにつれて再評価の機運が高まっている。
そもそも批判の内容は
- メタルス以上に話が重く、爽快感が薄い
- メタルスとは雰囲気の違う暗く難解な作風
- メカニックデザインが奇抜過ぎる
といったものが大半であり、実際ストーリー的な破綻が指摘されることは少ない。
突っ込まれるメガトロンのアンチ有機体思想や、タンカーことライノックスの裏切りも、前シリーズの要素を引き継いでいる。
有機体と無機物のバランス、というテーマは現実にも即したものであり、そういった疑問の投げかけに対するアンサーはある程度出来ている。
こういったこともあり、リターンズことビーストマシーンズは海外では徐々にファンから受け入れられている現状がある。
といってもあくまでギーク層がメインの話だが。
また、業績不振についても、そもそもこの時期はハズブロ全体のセールスが低迷気味であり、「ビーストマシーンズだけのせいではない」「失敗は失敗だったが、シリーズを終わらせるほどのものではなかった」という見方も強くなってきている。
この辺りについてはさらなる検証が待たれるところ。
日本語版
そして迎えた日本版製作。前作『メタルス』終了から実に4年が経過、番組開始から足掛け10年に到達した後のことであった。
元々やる予定はなく、放送当時に存在こそ関係者に知られていたが、どう足掻いてもこの作風では子供受けしないとして、日本上陸は諦められていた。
しかしファンからは放送を熱望する声が厚く、出演者の加藤賢崇も「日本では上手くやればウケる」という実感があったらしい。
こうした現実とファンの希望の板挟みとなった日本版スタッフは、なんとしてでも数字を確保するため、ある決断に踏み切った。
アドリブが暴走気味だったメタルスまでの流れを利用し、玩具の売り上げを完全に無視した、アドリブと下ネタに満ち満ちた声優大暴走アニメとすることを決定したのだ。
『ビーストウォーズ』『ビーストウォーズメタルス』から続く一連のビーストウォーズシリーズの最終作としてタイトルを改め、
日本語吹き替え版のキャストが再結集。
モバイル配信という放映形式を逆手に取り、本来ならば放送事故レベルの用語や言い回しなどを流すだけ流し、そしてそれが普通という実にカオスな空気を生み出した。
DVD特典のリミックス「バナナはどこだ?R」に至っては前作
最終回「バナナをわすれた!」よりも更に悪化し、もはやMAD映像ですらない
素の声優トーク(当然下ネタ入り)に映像を付けただけという完全に別方向のファン向け作品と化した。
挙句、本家
Wikipediaにすら「最低限のストーリーラインをかろうじてギリギリ保ってる以外、元の面影が無くなっている」「声優ファン以外にはオススメできない大怪作」と書かれた事もあった。
監督曰く、「メタルスまで見てた子供は大人になってるだろうし、新しい子供の開拓も多分ムリだから」らしい。
一応基本的な話の筋は破綻してないし、シリアスなシーンもなくはないんだけどね。アドリブで台無しにされまくってるけど。
やーい、イボンコー!
ただ、ここまでアドリブを踏まえて大幅にアレンジさせ、暴走させても全く陰鬱で暗い空気を覆せていなかったりする。
のっけからセイバートロン星は完全制圧、ライノックスは裏切り、宗教に目覚めるコンボイ、苛立ちを隠せないラットルやチータス、あまりに絶望的過ぎる状況からチーム解散の危機に陥る等。
アドリブでアホ話をしていても仲間同士の会話にやたらギスギスした会話が目立ち仲間割れする場面も少なくはなかった。その為、原語版の異質さが窺える。
しかし、そんなぶっ飛んだテコ入れの甲斐あって、日本版は古参ファンからの批判も受けつつ、世界で唯一ではあるが放送当初から人気を獲得出来た。
こんなカオス極まりない作品なのに、主に地上波UHF局などで放送されてしまった事もあった。あとGYAO!などの動画サイトでも頻繁に配信されている。
なお、後に地上波放送されたことを受けて、岩波監督は「地上波で流れると知ってたらもう少しお上品にやってた!」と、下ネタを許容しすぎたことに対して後悔の念を述べている。
偶然見てしまった人はどう思ったのかが気がかりである。
まぁそれがビーストってもんやね。
●あらすじ
ビーストウォーズメタルスにて、メガトロン率いるデストロンを掃討し、古代の地球である惑星エネルゴアを救ったコンボイ達、サイバトロン。
そして彼らは、故郷のセイバートロンを目指し、船を進めた。
が、次に目覚めた時には、彼らは変身できず、さらにはセイバートロンにて正体不明の
トランスフォーマーの集団に追われる身になっていた。
そこにたどり着くまでの経緯を全く思い出せないサイバトロン戦士達。
そんな彼らの前に、一つの巨大な光が現れた。
●登場人物
ご存知正義の味方。
メガトロンのウィルス攻撃に対抗するべく、新たなテクノオーガニックボディを手に入れるがその代償としてキモくなる。大事な事なのでもう一度言うがキモくなる。
数も性能も勝るヴィーコンがセイバートロン星をすっかり制圧している為、常に不利な状況にいる。
前作までと違い、従来の様に「トランスフォーム」の掛け声で変身する。
CV.
子安武人
毎度お馴染み無茶ゴリラ。
今回ようやく彼もふざける事ができるようになった。
イボンコ、老け顔、下痢ゴリラ、バナナなど、いじめられ役が定着。
本編では今までの頼れる司令官ぶりはどこへやら怪しい宗教まで開いちゃって、瞑想によりマトリクスに通じ、それを通して魂と会話できるようになった。電波すぎる。
そのため宗教ゴリラと成り果てた彼にがっかりしたファンが多いとか。
また、激しく体力を消耗するが他者のリフォーマットも可能。
チータスいわく100万ゴリラパワーを誇る。
なお『メタルス』までは「一探査船の艦長なのに総司令官w」などと肩書きについて軽くネタにされていたのだが、
セイバートロンのサイバトロン・デストロンが共に壊滅状態となったことで、皮肉にも名実ともに「サイバトロン(セイバートロン)軍総司令官」と言える立場となった。
「ラットル、お前何か面白い事言え!」
「あの、コンボイだけど。お前ら…ぶっ飛ばすぞ?」
CV.
高木渉
毎度お馴染みぶっ飛びチーちゃん。ボン・キュッ・ボンでクリクリお目々がキュート。
気持ち悪いデザインが多い本作の中ではまだ見た目がマトモな方と評価されている。
校長先生だったりするし、それ故かわりと反抗期。
「も~う、校長先生完全にキレましたよ~!!」
イボンコの命令を無視したりするが、なんだかんだで信頼してるし尊敬してる。
「
イボンコはペッチャンコなの!」
また
イボンコが宗教に入り浸かるようになった結果、代わりに指揮官として成長していくことになる。
あと「~べし」ではなく「わっせ!わっせ!」になった。
「チ~メランッ!」
CV.
山口勝平
毎度お馴染みかっぺ。チクッとしますよー。
なかなかトランスフォームできない上武器が全く無いのに劣等感やらを抱くが、情報戦では最強で、
淫獣爆弾で敵を蹴散らし、各種発明で後方支援も担う。
ロボットモードは…
下半身が車輪、ボディは少年のような見た目という一番ドギツイ見た目。
ちんこキャラ。というか前半は1話で最低2回以上ちんちんと言ってたりする。「勝平くんも溜まってるんじゃない?」
そして玩具では子供泣かせの面構え。
「あ、ちんちん!」
「ちんちんは、守る(守れない場合もある)。」
CV.
柚木涼香
毎度お馴染みクモねーちゃん。ねぇ、あたしキレイ?キレイ?
リフォーマットを受けてキレイになった自称ビーストウォーズの萌えキャラ。
しかし共演者曰く最後まで見慣れなかったと言われるすごい見た目
ハンドパワー(嘘)で敵を撃退する事が可能で、かなり強い。
行方不明の銀ネジ君を探している。
「ああ、太いの、太いのぉ……」
CV.
神奈延年
新キャラの
コウモリ。フゥ~!!
メガトロン侵攻の日にセイバートロンにいたトランスフォーマー。体内のスキャナーで手近な化石をスキャンしたお陰で自分だけ生き残れたが、仲間達を救えなかった事で自責の念を感じている。
コンボイによってリフォーマットされ、新しいボディに。最初はマイコーでそしてオカマへフゥーッ!
勿論オカマなのは日本語版だけの設定であり、原語版ではチータスよりも若い少年キャラ。
「あ゙~!オカマ力全っ開っ!」
「何が歓迎よ、私はゲイよ!」
CV.
田中敦子
新キャラの草。
地球から動物の遺伝情報を持ち帰ったコンボイ達とは別に、植物の支配する惑星からその遺伝情報を持ち帰った女科学者。
セイバートロンに帰還する際宇宙船を撃墜され、メガトロンのウイルスにより暴走していたのをコンボイのリフォーマットによって救われて仲間となった。
超然エコロジストで、物言いがいちいちエロい。
かっぺとは「ボタりん」「ラッちゃん」と呼び合う恋仲に。
唯一玩具が出ていない。
2014年のTCCの会報コミックでは平行世界のビーストウォーズである「Beast Wars: Uprising」が展開された。
映像では美人タイプだったが、こちらの彼女は可愛らしい。描いたのは津島直人先生。
「人生、棚からボタニカよ☆」
「じゅせ~い!」
CV.
岩田光央
銀ネジ君。セイバートロンに着いた時には行方不明になっていたサイバトロン戦士。
柚姐が必死の捜索を続け、そして……何故か侍キャラになって復帰しました
(ついでにフューザー戦士というアイデンティティ(?)も失った)。
新しいビーストモードはコンドルだが、周囲からは鷲だの九官鳥だの言われる。
「夜のバットも絶好調!ブン!ブン!ブン!」
「襟裳岬!えっこれでも(変身できた)?」
CV.中村大樹
メタルス化に憧れてたサイ。
こっちもセイバートロンに着いた時には行方不明になっていた。
今回は
イボンコのキャラ付け並みに彼が大変な事に。
「や……やめてなんだなぁ……。」
「のぶ代~!」
●ヴィーコン
メガトロンが新たに作った軍団。
自由意思を嫌ったメガトロンの意向により心を持たない……はずだが、日本語版では例によってリーダーから下っ端までみんな濃い。
日本版では変形の掛け声は「トランスフォーム」だが、原語版では一人一人が「アフターバーン」や「ターミネート」などの独自の掛け声で変形する。
CV.
千葉繁
毎度お馴染み腹筋破壊大帝。
蛇でもなければ暖簾でもところてんでもない。
コンボイ達によって捕まっていたはずだったが、デストロン・サイバトロン両勢力を極一部を除いて全滅させセイバートロンを単独で支配している。
元々旧シリーズから部下を心の底では信用していなかったが、「真の平和を築くには自由意思は不要」という人間不信をさらに先鋭化したような思想に染まり、
有機生命体をどこまでも憎み、コンボイ達をみすぼらしい動物達と蔑んでいる。
さらに部下のヴィ―コン達にもスパークを持たせなかったり記憶のリセット機能を設けたりと徹底している。
地球で得たドラゴンボディも忌み嫌っており、排除するための施術を受けているが失敗。ドラゴンメガトロンから金属部分が醜く剥き出しになったようなおぞましい姿となっている。
それ以降、今回はいろいろ姿を変えていき、最終的にはパワードコンボイのコスプレに走る。
よく行きつけの店(多分スナックか風俗)に電話してる。
「ところで、どこの店に移ったの?えっ、銀座ァァァ!?」
あと、
秋葉原は急行止まらないんじゃ……
「(台本の)31ページまで出番がないからパチスロに行ってくる」
「田町、西日暮里、日暮里、鶯谷、上野、御徒町……あ・き・は・ば・ら~!!」
CV.
岩田光央
メガトロンに従う飛行型
トランスフォーマー。
スパークのないヴィーコン軍団の空戦を預かった
トランスフォーマーで、メガトロンに捕らわれたシルバーボルトのスパークを宿している。
「
~デス」が口癖。おい、隠す気あんのか?
原語版の段階から軽口を連発するわ戦闘中に歌い出すわとはっちゃけまくっていた。
あとビートルズはロケットマンで。
「えっ!?これ(我孫子)『がそんし』じゃないんスか、『あびこ』っスか!?」
「カムバックベイビー!!ベイビー!カムバック!!」
「タンカーなんだな。こら待タンカー!……座布団とって……。」
「主役は貰ったぁぁぁぁ!!!」
CV.加藤賢崇
メガトロンに従う
バイク型
トランスフォーマー。
スパークのないヴィーコン軍団の遊撃戦(ry
口癖は「
~ぶーん」。だから(ry
ちなみに、この『ぶーん』は
バイクのエンジン音。うまいこと流用したもんだ。
これに加えて「バリバリバリバリ夜露死苦ぅ♪」という口癖が追加されたんだぶーん。
バイクドローンに名前をつけて息子扱いしている。ああやっぱりやられたー!
「バリバリバリバリ夜露死苦ぅ!」
「まさお~!たかひろ~!」
CV.
小野坂昌也
メガトロンに従うティルトローター型
トランスフォーマー。
元は
デストロンの歴戦の勇者の一人で、メガトロンが彼のスパークを捕まえてヴィーコンジェネラルとして再生した。
彼とストライカは洗脳されておらず、自分の意思でメガトロンに従っている。
そして関西弁であり、笑いの師匠たるメガトロンを尊敬しながら「親戚一同」を従えて戦う。
外人にチンコを見られてニヤっとされた事が……。
「お前アホちゃうか!?」
「まだなんも面白い事言っとらんのにいぃ!」
CV.愛河里花子
メガトロンに従う装甲車型
トランスフォーマー。
女性型
トランスフォーマーだが(ビーストではクモ女・元祖イカ娘・ボタりんに次ぐ4体目の女性
トランスフォーマー)、屈強な外見と強烈な戦闘力を持ち合わせている。
オブシディアンと同様の経緯で再生された。
あまりに厳つい見た目なため「あれ女?!」とラットルに驚かれた。
「いい加減にしなサ~イ!」が口癖。
「永久脱毛って言ってたのにスネに毛生えてきたわよ!」
「みんなEカップになりなさーい!」
CV.
千葉一伸
メガトロンの側近を務める小型ドローン。同型も何体かいる。
メガトロンの八つ当たり被害者。あとネタが古い。
「一つだけ、約束して下さい……一秒でもいいから、私より長生き……って、ダメです、死んでますわ、ハイ。」
「立花のおやっさん!」
CV.
柚木涼香
毎度お馴染みナビ子ちゃん。
ヴィーコンやドローンのオペレーターをする。
「近くにサイバトロン反応アリ☆ アリアリにょん☆」
CV.
千葉一伸
スパークを持たない個性がない個性派達。
当初はメガトロンが一律コントロールしていたが、色々あって指揮権がジェネラルに委ねられることとなった。
いろんな意味で濃い。
あとオブシディアンとストライカ率いるドローンは凄くやかましい。
やられると何故か過去形になる 例:「ですでーす」→「でしたっ!!」
「バリバリバリバリ夜露死苦ぅ!」「ダナダナダナ」「デスデ〜ス!」「アホやった」「ナンデヤネン」「モグモグモグ」「あったま来た!!」
[その他]
CV.長島雄一(現:
チョー)
チョーさんだけど新キャラ。
ナイトスクリームと同じくセイバートロンに住んでいた
トランスフォーマーの生き残り。
負担は狼の姿をしているが、感情が高ぶるとトカゲのようなドラゴンへの変身して暴走する。
そういった凶暴な姿に似合わず、非常に理知的な振る舞いをする。のだが……
あと、
オペラ歌手。
ビーストからビーストに変身する、という異例の存在である。
「次ぃ回ぃ♪にく~しみ~の~スパ~イ~ラ~ルッ♪……え?出番なし?……ごきげ~んよぉ~♪」
「いつも元気な
怪物くんでーす!」
余談だが、出番が少なかった影響か、声優に名前を忘れられてしまっていた。
「何やったっつって、タランスってやつを前やって、いま…今回は…あっ、その……名前、何ていうやつでしたっけ?」
CV.
神奈延年
最初の
トランスフォーマーを作ったとされる巨大コンピューター。
プライマス&ベクターシグマ「えっ。」
アドリブが殆ど無く、数少ないおふざけもそこまで酷くは無い稀有なキャラだったが、
DVD特典でぶっ壊れた。
伝説の存在と言われていたが……
オラクルにはベクターシグマに外部からアクセスするために製作されたインターフェイスポータルとの裏設定がある。後に、オラクルにアクセスしたタンカーが「ベクターシグマの鍵」を再構築させ手に入れている。この「鍵」は後に(ビースト)メガトロンが星自体をリフォーマットし完全に無機化させるため用いようとした。
なおオラクルは、海外版において本作の続編的性格を持つ公式イベントBOTCONでのストーリー『トランスフォーマー ユニバース』では、プライマスの肉体とも言えるスーパーコンピューター、ベクターシグマの意思を捻じ曲げるために、ユニクロンの指示でクインテッサ星人が造った外部装置という設定が明かされている。
日本語版では普通にベクターシグマ・プライマスと同一人物という設定で、『ユナイトウォリアーズ』のスペシャルコミックにもオラクルとして登場した。
「アクセスすんじゃねぇよ バカ」
「んー、ちなみにオラクルはねー、えー…
彼女とエッチしてた時、おっきなオナラしてー、すぐ別れました。その後」
●主題歌
無い。
原語版のOPとEDで使われた
BGM「Phat Planet」を日本語版でもそのまま(?)使い、その間にキャラクター達がアドリブでひたすら喋り続けるというもの。
水木さんとか影山さんのカッコいい歌は
無い。
コンボイ「歌がないなら喋る!それがビーストってもんだろ!」
ただし映像の切り貼りの仕方自体は海外をベースにしつつ日本独自に再編成されている。そして何気に
海外からはこちらの切り貼りの方が人気が高い。
因みにEDでは2回程
尺全部使ってノーブルが歌うというのもあった。ご丁寧に普段の曲は切っていたし。
代わりに「メガトロン音頭」なるキャラクターソングが作られている。
タイトルで嫌な予感がした人も多いだろうが、その直感は正しい。
特に2分に及ぶ間奏でひたすら喋り続ける千葉さんのセリフは必聴である。
本編では流されることはなかったが、2007年に発売された
トランスフォーマーシリーズの主題歌・挿入歌集『TRANSFORMERS SONG UNIVERSE』に収録された。
ちなみに劇中ではコンボイが
1作目の主題歌『WAR WAR! STOP IT』を口ずさむシーンがあったりする。
●玩具
勿論
トランスフォーマーシリーズなので、変形玩具も発売された…のだが、なぜか劇中と全く違う姿の玩具が発売された。おそらくこれも爆死の要因の一つであろう。
なぜそうなったのかというと、劇中のトランスフォームが「変身」だったことに加え、
ハズブロのスタッフがアニメ制作スタッフとタカラの玩具開発スタッフに、基本デザインだけを与え、勝手にやらせたためである。
ただ、肝心の玩具の出来はというと、むしろこれまでのビーストウォーズで培った技術を進化させているため、劇中に似ていないことを除けば意外と高評価な玩具も多い。ただしサイズの統一感はZERO。
また、さすがに中盤以降は、劇中に近いデザインの玩具が発売されはじめた。一部の玩具は、放映当時には発売が断念され、「Robots in Disguise」第1シーズンの商品扱いで発売された。
トランスフォーマー恒例の劇中には出てこないオフスクリーンアイテムもいくつか発売され、特にコブラに変形する「ナイトバイパー」は、足の変形が独自的であり、現在でも語り継がれている。
日本では、デザイン面のことに加え、モバイル配信という限られた展開だったこともあり、
トイザらス限定発売となった。
劇中登場キャラの中でもそれなりに玩具が似ているキャラのみが発売され、またカラーリングも劇中に近いものとなった。
●本作にまつわるエピソード
- ビーストは立ち上げ当初こそおふざけはやりすぎないように、とピリピリした雰囲気だったが、本作は最初からおふざけが求められていた。
- 初期ビースト以来、コンボイだけはおふざけを禁じられていた。これはコンボイだけは格好良くして欲しいというタカラの要請と、コンボイまでふざけるとストーリーラインが崩壊するためという理由があり、「なんで俺はコンボイなんだ」と悔しがっていた子安武人だが、本作ではある程度のおふざけが解禁された。とはいえ例えリターンズでもストーリーラインを崩すと困るため、間を埋めるためのアドリブは全面解禁、といった程度であった。このため生まれたのが「面白いことを言え!!」という酷い無茶振りである(ちなみに全員から無視された)。なお、子安はふざけられなかった反動で、皆のアドリブを見て笑うのが本作の楽しみだったという。
- 本作の有名なアドリブ「イボンコペッタンコ」であるが、流石にこれはタカラから物凄く怒られた。岩波の説明によると、当時のトランスフォーマーにとってコンボイはガンダムと同じレベルのブランドネームであり、これをイジられ貶められることを嫌ったためである。なお、この影響でトランスフォーマーは海外名を主軸にしたのでは?と言われているが、実写映画『ビースト覚醒』では「世界的戦略」と説明されている。
- メタルスの時は抜き撮りが多く、ネタの置き土産が常態化しており、「先に収録したもん勝ち」な状況が成立。先に収録されたアドリブに返すのに苦労したと言う。これが関係しているわけではないが、リターンズはわざわざ収録予定日を少し遅らせてまで全員集合のアフレコにこだわっていた。なお、本作は毎回2本撮りだったという。
●その後
チバ「もしもし~?ぼくちゃん。もうすぐ追記するから……えっ!修正した!?」
- 日本から見るとアメコミのTFもリターンズっぽい(グロいとかそんな感じで) -- 名無しさん (2016-08-28 00:55:29)
- ↑2 声優のギャラでアニメ一つ作れちゃうよ -- 名無しさん (2016-09-18 02:55:48)
- 翻訳を暴走させても全く陰鬱な空気を覆せてないってのが凄い。のっけからセイバートロン星は完全制圧されてるし、ライノックスは裏切るし、あまりに絶望的過ぎる状況からチーム解散の危機に陥るし -- 名無しさん (2016-09-18 03:11:05)
- 今更ながら一通り観たけど、ほんとおバカなアドリブ(当然褒め言葉)に救われたと思う。それでも序盤でラットルがはぶられたり、コンボイがオラクル教に傾倒しすぎて仲間を信頼できなくなるシーンとかの辺りに、本来の陰鬱さが垣間見えてきつかったな。ライノックスは敵に回るのは仕方ないにしても、一番の親友だった(無印11話より)はずのラットルともっとちゃんと対話してほしかった。 -- 名無しさん (2016-10-18 11:37:21)
- youtubeで公式配信の無印をまた見直してるんだけど、やっぱ12話を見るとリターンズでのライノックスの裏切りが解せなく思えてしまうな。「命が輝く」なんて科白を言えてた人が何でああなってしまったのか…。 -- 名無しさん (2016-10-21 01:34:40)
- 暗いからダメなわけではない、続編の意味がない見ていて嫌になるつまらない悲劇だからダメなのであって……言語版メタルスは面白かったのになあ。 -- 名無しさん (2016-11-02 21:41:52)
- これも含めてCGのビーストを絶賛するヤツには和製ビーストのⅡとネオを糞以下と貶すのが多い・・・そういうヤツってちょっと知能低くね? -- 名無しさん (2017-02-12 01:54:01)
- カーロボが救世主になった理由は、911事件でレスキューが注目された影響もあるらしい。 -- 名無しさん (2017-11-07 22:26:28)
- youtubeで次回予告と冒頭のシーンだけ集めたのあったけどめっちゃ笑ったわwオブシディアンの「俺らまだ出たばっかやぞ!」は声優の悲哀を感じたわw -- 名無しさん (2018-10-11 21:22:49)
- >玩具化を殆ど考えずにデザインした結果らしい。 それでもこの奇抜極まりないロボットモードとビーストモードの変形ギミックを作って玩具化したハズブロ凄い -- 名無しさん (2020-02-05 23:58:53)
- あそこまで滅茶苦茶なギャグやりながら普通に見てる分にはなんだかんだで話の筋はちゃんと把握できる(シナリオまで滅茶苦茶にはなってない)のは凄い。あくまでもその辺を踏まえた上でのアドリブというか、やっぱり好き勝手やってるように見えて根っこの部分ではちゃんと視聴者のこと考えて真面目にやってたんだろうな -- 名無しさん (2020-06-11 16:57:32)
- リターンズ(日本版)だと皆がみんなアドリブおふざけしてくれるから「姿形は変わってもいつものあいつら」「あのアホなことばっか言ってた奴らが帰ってきた」って感じで受け入れられてるけど(銀ネジはちょっと怪しい)、マシーンズ(原語版)だと外見も内面も変わりまくってるせいで「どいつもこいつも別人状態なんだけどこれ続編にする意味あんの?」って感じなんだよね。だからこそ日本だけ続編としてある程度人気が出たという -- 名無しさん (2020-09-07 14:00:47)
- オラクルって一応初出は2010でその時も野獣(ビースト)ロボット達を導いて世界を救った由緒正しいキャラだからクインテッサの手先という設定にされたのは残念 -- 名無しさん (2021-01-02 05:04:04)
- >オラクルは、本作の続編的性格を持つ公式イベントBOTCONでのストーリー『トランスフォーマー ユニバース』では、プライマスの肉体とも言えるスーパーコンピューター、ベクターシグマの意思を捻じ曲げるために、ユニクロンの指示でクインテッサ星人が造った外部装置という設定が明かされている。 いやまあ本当に一時期シリーズ終了の危機に陥ったのは事実だから失敗作認定するのは分かるけど、だからって仮にも公式作品でヘイト二次創作みたいな事しないで欲しいなと思ったりもする -- 名無しさん (2021-03-17 20:38:08)
- 自分途中で見るのやめてしまった 約束の夜明けって奴がきつかったなあ 正直内容はうろ覚えだけどギスギスで見ててつらかった記憶だけはある -- 名無しさん (2021-04-06 21:58:38)
- 原語版で評価できるところはぶっちゃけタイトルロゴとオープニング曲位しかない -- 名無しさん (2022-04-30 08:57:41)
- ログ化を提案します -- 名無しさん (2022-07-31 16:00:31)
- ぶっちゃけアドリブあっても鬱展開誤魔化せてないよねこのアニメ.. -- 名無しさん (2022-08-06 06:16:15)
- ログ化しました -- (名無しさん) 2022-08-06 15:29:55
- ヘンテコな掛け声でトランスフォームするのも本作の設定考えたらそこまで無茶でも無いという。 -- (名無しさん) 2022-08-07 05:28:18
- 「アドリブギャグが見どころ」と言うより「アドリブギャグのおかげで最低限エンタメの体を保ててる」って方が正しい気がする -- (名無しさん) 2023-03-29 18:45:55
- 本編未登場のキャラ、ガンダムでいえばMSV的な連中の玩具も出てて、こっちは制約がないからかなかなかかっこいい見た目の奴が多い。特にバトルユニコーンは国内未発売なのが残念に思うくらいのかっこよさ -- (名無しさん) 2023-08-10 07:39:29
- 元がまともに放送できる代物じゃないので地上波ではやりません→じゃあメチャクチャにやろう→やっぱ地上波でやります→ならもっと抑えたよ…。ってのが下ネタまみれだった真相らしい -- (名無しさん) 2023-08-20 16:51:06
- 2010で出た超ロボット生命体の始祖 -- (名無しさん) 2023-08-28 21:58:56
- ↑13日本でもジャンル問わず続編でキャラの外見内面が変わりすぎてる、主人公陣営キャラが敵陣営鞍替え、ストーリー陰鬱化するとファンから失望されちゃうもんな -- (名無しさん) 2023-09-04 03:46:37
- 2010をベースに和製TFの設定を組み込んだ日本版ではオラクルとベクターシグマの関係が海外とは全くの逆になってる。オラクル(プライマス)をクインテッサ星人がベクターシグマに改造して奴隷用ロボット生産機に変えたという設定 -- (名無しさん) 2023-09-17 14:56:38
- 無印1話から登場してる10人の内3人しかリターンズ最終回で生き残っていないのも、このシリーズの隠し切れない陰鬱さをよく表している -- (名無しさん) 2024-03-07 16:26:42
- タグに「黒いタカラ」ってあるけど、リターンズは本国主導だからどっちかと言うと「黒いハズブロ」じゃない? -- (名無しさん) 2024-04-15 00:28:55
- どぎついアドリブ指して「黒いタカラ」じゃね? -- (名無しさん) 2024-10-01 17:34:53
- 「スタッフに殺害予告が来た」って話はどうやらデマらしい。ただ脚本家に凄まじい誹謗中傷が寄せられたこと自体は事実で、人前に出るのが怖くなってボットコンへの出席を辞退したんだとか -- (名無しさん) 2025-01-10 20:48:08
最終更新:2025年02月04日 14:06