タランス(ビーストウォーズ)

登録日:2021/05/13 Thu 17:14:10
更新日:2024/12/15 Sun 19:09:13
所要時間:約 11 分で読めるっスよ





ウヒャヒャヒャヒャヒャ、タランスですよ!

よい子のみんな、お・ま・た・せ!

ビーストウォーズの始まりっス、ウッヒャ~!



タランスとは、トランスフォーマーのCGアニメ『ビーストウォーズ 超生命体トランスフォーマー』の登場人物である。
肩書きは「忍者兵」


CV:長島雄一(現:チョー)*1


【概要っス!】

全長:2.4m 重量:1.8t

悪の軍団デストロン(プレダコンズ)の一員である技術者。
惑星エネルゴアに不時着後は紫色の蜘蛛(おそらくタランチュラ)をスキャンした。
陰湿な性格で単独行動が多く、基地とは別の場所に秘密の研究所を構えている。

一人称は「アタチ」で他人を「チミ」と呼び、語尾に「~っス」と付けて喋り「ウヒャヒャ」と笑う等軽い印象を受けるが、
本質は冷酷なマッドサイエンティストであり、常に何かを企んでいる態度は敵味方双方から嫌われている。
悪だくみに関してはメガトロン以上とも言われている。
要するにコンボイ声をした黄色いカエルのようなポジションである。

ワスピーター程でないにせよ不遇+不死身体質であり、洞窟の崩落に巻き込まれたり、浮遊大陸から突き落とされたり、コンボイに自分の銛で串刺しにされたり、挙句(ダイノボットに盾にされて)メガトロンのレーザーバスターで吹き飛ばされたりと割としょっちゅうボロボロにされている。
だからなのか、冷酷で不気味なサディストにもかかわらず視聴者目線ではあまりヘイトが溜まらないという独特なポジションに収まっている。

惑星エネルゴアについて何か知っているような素振りを見せるが…




【メタルスでの活躍っス!】

無印終盤にてエイリアンの襲撃を予期してポッドで脱出しようとしたが、メガトロンに気付かれインフェルノに丸焼きにされるも、
まだ生きており精神をブラックウィドーに入り込ませ彼女を操っていた。
その後、『メタルス』ではクオンタムサージを浴びてメタルスボディを得て復活を果たす。
その後も相変わらず単独行動を続けており…




最終話のリミックスでは大合唱を仕切っており、モノマネ大会ではヤカンの湯が沸く音のモノマネをするが、失格になりお仕置きされた。

ぴぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!

うまいっ!…バァァァァッ!!!


【戦闘能力っス!】


武器は手持ち銃の「ウェブランチャー」で糸付きのアンカーも発射できる。
また、クモの足からは無数の弾丸「ラウンドマシンガン」を発射する。
ビーストモードの目はサーモグラフィーのように熱を感知できる。

メタルスタランスはビームを出せる回転ノコギリ「サークルエッジ」を武器とし、
肩の「ラウンド・ブラスター」からはミサイル「クラスター・ボム」を発射する。
新たにビークルモードを獲得し、体の前後からタイヤを出現させてバイク形態となる。
この時は「パラリラパラリラ~」と昔の暴走族みたいなことを叫ぶ。


技術者だけあり様々な兵器を用いる事もあり、ウイルス兵器等を駆使してサイバトロンを苦しめた。
最大の被害者はコンボイであり、最終的にはパワードコンボイすら操られたこともあった。
更にサイバトロンが宇宙に投棄したプロトフォームで新たなデストロン兵士を作り出していた。



【人間関係っス!】


一応の上司。
お互いあまり信用していないが、メガトロンは彼の発明を高く買っており、抹殺までは考えていなかった。
タランスも自室にメガトロンを的にしたダーツを置いているほど嫌っているが、最後まで利用し合う関係に落ち着いている。
「メガトロン音頭」ではギリギリで名前を思い出してスッキリしたまま死ぬ程には死後に再会したい部下の一人としてメガトロンに挙げられている。


タランスにより生み出されたサイバトロンのプロトフォームから誕生したクモ女。
ある意味娘とも言える存在であり、タランスは彼女を駒にしようと精神を操ったこともあったが、
彼女もまた悪知恵の働く方だったので完全には信用されておらず、最終的にはサイバトロンに鞍替えされてしまった。
ちなみに彼女からは「タラちゃん」と呼ばれているが、「フグ田さんじゃないんだから…」と嫌がっていた。
そんなタランスだが、退場回であるメタルス第23話「ただいまでござる」の次回予告で、なんと波平の真似を披露することに……。
ちなみにそのフグ田さんに似た声の人(二代目)が、のちに千葉トロンの新たな部下となり、さらにフグ田さん家の父の知り合いに似たメガトロン後の時代に登場する。


前述のブラックウィドーを奪った?フューザー戦士のパタパタ犬。
だがトランスメタルスドライバーの一件でタランスは彼女を罠にかけ殺してしまう。
これに激怒したシルバーボルトはタランスと対峙し、彼を残虐な方法で倒そうとしたが、ランページの介入で失敗。
だがブラックウィドーはメタルス2化して復活し、事無きを得た。


サイバトロンの有能ネズミ
タランスとは捕まえたチータスを奪還されたり、エネルゴンの山から突き落とされたり、しょっちゅう特製日替わりランチ(小型爆弾)をもらったり……と、なにかと因縁がある。




【漫画版での活躍っス!】


現実に勝利するのは頭の切れるヤツっス!

このアタチのようにね!

ウヒャヒャヒャヒャ!


コミックボンボンの漫画ではスパイ等の設定はないため、メガトロンにも割と忠実。また、アニメ版とは異なりロボットモードの顔には人間のような口が存在している。
だが陰険な性格は健在で、記憶を失ったタイガトロンを洗脳し、恋人のエアラザー(美少女)を襲わせ、
「愛なんて幻想」等と嘲りエアラザーの奮闘を妨害するが、この所業に激怒したブラックウィドーに離反された挙句、
エアラザーの「猛禽旋空斬」を受けスパークにダメージを受け、最後は駆け付けたコンボイにより再生不可能なまでに粉々にされた。

その後、ランページのスパークで復活するが、再びコンボイに倒された。



【玩具っス!】

デラックスクラスでの発売。
クモの体表を再現した、パールがかったクリアーパーツの成型色が非常に美しい。
ビーストモードの尻に糸付きのアンカーを備え、壁にぶら下げて本物の蜘蛛のようにして遊べる。
また、後ろ足2本は外してミサイルとして銃から発射できる。
対決セットはダイノボットとの「凶暴の対決」が発売。
後に日本オリジナルで劇中カラーを極力再現した後期版や、リデコとしてブラックウィドーも発売された。

後にメタルスタランスも発売。こちらもデラックスクラス。
海外版よりも塗装が細かく追加されており、特に目の間にも塗装を追加する事で、特徴的なバイザー状の目をしっかり再現されている。
車輪を出してビークルモードも再現でき、コロ走行もできる。
ただ二輪なので自立はやや難しい。クモ足を上手に利用しよう。
対決セットはメタルスライノックス(アニメ未登場)との「剛力の対決」が発売された。

そして時は経ち…
リメイクシリーズ『キングダム』で次々ビーストウォーズ勢のリメイク販売がされた事で、タランスのリメイクも期待されたが…

一つ下の『レガシー』にて、海外名の「タランチュラス」名義でリメイク!!
もちろん先に出たブラックウィドーのリデコではなく、完全新規造形である。

ビーストモードはよりリアルなタランチュラの姿となり、更にキモくなったが、ロボットモードは劇中CGに非常に近いデザインとなった。
チョーさんのウヒャヒャ声が聞こえそうである。
武器はウェブランチャーと、何故かメタルスの時のサークルエッジそっくりな丸ノコが付属。両者は合体してひとつの武器にもなる。
クモ足の先端には別売りのエフェクトパーツを取り付けられる為、特徴的なラウンド・マシンガンも再現可能。


【余談っスよ】

日本版で声を担当する長島氏改めチョー氏は後に『ビーストウォーズリターンズ』でノーブルを演じている。
また、他のトランスフォーマー作品としては、『スーパーリンク』でアルファQを、『トランスフォーマー(実写版)』シリーズでシーモア・シモンズを、『アニメイテッド』でブリッツウィングを、『サイバーバース』でスカイバイトを担当している。

トランスフォーマー アーススパーク』では再録されやすいブラックウィド―やチータスに代わってついにタランスが登場(名義はタランチュラス)したのだが、ビーストウォーズとはうってかわって両軍の争いから距離を置き様々な研究や執筆活動をしている穏健な個体として登場。
ナイトシェード(中の人がラットル)と接触したのも孤独に飽き飽きしてて友人が欲しかったというもので、途中で彼が野良トランスフォーマーを捕獲する人間の機関であるGHOSTの手先と誤解して衝突することこそあったものの、最終的に誤解を解いて謝罪しテランたちを護るために自ら囮を買って出て彼らを逃すというビーストウォーズとは真逆の善良な個体であった。
本作ではメガトロンが自らの過ちを悟りディセプティコンと手を切って人間やオプティマスと手を取り合う選択をしたのだが、そのことが彼の環境にも影響したのだろうか?

2016年にボットコン限定商品「プレダカス」の構成員として発売された。
『コンバイナーウォーズ』の「ルーク*2」のリデコであり、スクランブル合体ロボの手足になる。
トリプティコン評議会+ジャガーと合体して、「プレダカス」にすることができる。


タランスです!

おーっとそこのチミ!
部屋が暗いし、パソコンに近づきすぎてますよ。ね~?

項目を編集する際は
部屋を明るくしてディスプレイから離れてくださいね、ハイハイ~。

ではでは、追記・修正のはじまりで~す!


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最終更新:2024年12月15日 19:09

*1 2023年に再放送された「アゲイン」のキャストクレジットでは「チョー」名義になっている

*2 日本ではグランドガルバトロンの構成員ワンダリングローラーとして発売。