ビーストウォーズメタルス 超生命体トランスフォーマー(ボンボン版)

登録日:2016/07/29 Fri 21:51:27
更新日:2024/05/03 Fri 23:50:25
所要時間:約 18 分で読めます





長きにわたる封印を解き今こそ語ろう---

宇宙史上、最も波乱に富んだ激動の時代を銀河狭しと駆け抜けた

英雄達(トランスフォーマー)の武勲を




本項ではテレビアニメ『ビーストウォーズメタルス 超生命体トランスフォーマー』を基にコミックボンボンにて今木商事(敬称略)が漫画化した元・幻の名作作品について記す。

【概要】

コミックボンボンにてセカンドネオと続いた、コミカライズ第3弾。
アニメ放送に合わせて1999年11月号から2000年4月号まで全6話が連載された。各話は『第○劇』と表記され、最終話(第6話)は『最終劇』。

アニメのおおまかな流れを押さえつつ、月刊誌でコミカライズする都合にあわせて大胆に換骨奪胎している……というか、作者の個性がフルに発揮されている。
作風からして、アドリブによりギャグマシマシだったアニメ版と対照的に、ギャグを挟みつつも全体的にシリアスなバトル・バイオレンス重点。
一部(?)のキャラクターに関してはアニメ版から「誰だお前!?」と言いたくなるほど大胆なアレンジ(という名の何か)がされている。
作画に関しては、アニメのCGではなく玩具のディテールを参考にしていると思しき点も多く、
瞳の描画されているキャラクターが多いため”メタルス”の生っぽいロボットモードと合わせてこれまで以上に感情移入がしやすくなっている。
……一部それどころでないキャラクターもいるが(後述)

前作、前前作との繋がりがあるので(前作『ビーストウォーズ 超生命体トランスフォーマー』は漫画化されていない)読んでいればニヤリとできるポイントもあるが、分からなくても特に問題なく読み進めることができる。
戦闘描写もガチであり、シリアスでありながらも熱く激しく壮大な展開は大いに引き込まれるものがある。
表紙のムサいおっさん顔のコンボイを敬遠せず、バトルものが好きなら是非読んでいただきたい作品である。
尚、第三勢力のエイリアンは話を分かりやすくするためか、一切出てこないし、存在にも触れられない。


【幻の名作?】

そんな本作ではあるが、当時は『セカンド』、『ネオ』と異なり、唯一単行本化されなかった不遇の作品であった。
作品自体が特に不評というわけではなく、出版不況の波が押し寄せてきた……というのが実情だったようだ。
これは、当時からファンから惜しまれており、『メタルス』単行本化に向けて活発な活動がなされていた。

そして、遂に2015年8月『ヒーローX』より電子書籍として単行本が発売
さらに、2016年7月紙の書籍としての単行本も発売されるに至り、より多くのファンの前で陽の目を見ることとなった。
……一方で、現在『セカンド』、『ネオ』の単行本は現在復刻されていないので、入手難易度が逆転してしまったとも言える。
持っている人は大切にしよう。


【あらすじ】

前回のビーストウォーズは!
それは、第二次グレートウォーから100万年前の出来事……。
惑星エネルゴアにおいてサイバトロン司令官コンボイは、デストロンの罠に落ち爆発四散。
彼の死と同時に発生した大爆発により発生したエネルギー源『クァンタムサージ』は、両軍のビースト戦士の中から『トランスメタルス』と言う新たな戦士を誕生させた。
しかし、デストロン首領メタルスメガトロンの猛攻により、サイバトロンは散り散りバラバラになってしまっていた……。

そして現在。
かろうじて合流したライノックス、ラットル、エアラザーの3人は、コンボイを死の淵から復活させようとしていた。
デストロンの大軍団によりピンチに陥るも、仲間たちの熱い想いを受けたコンボイは復活。
メタルスコンボイの誕生である!
メタルスコンボイは敵陣の只中でデストロン軍を圧倒。サイバトロン反撃の狼煙を上げた。
しかし、コンボイたちの前にはより激しい戦いが待っていたのであった……


【登場人物】


○主なサイバトロン戦士

本作ではデプスチャージは未登場となっている。

惑星エネルゴアにいるサイバトロンの司令官。
影の薄さを自虐ネタにしていたアニメ版とは逆に、本作では事実上の主人公。
同時に、本作の「誰だお前!?」枠の筆頭。
近接戦闘を得意とするサイバトロン指折りの戦士であり、徒手空拳から技が放たれる際には格闘漫画めいて技の名前が決断的にショドーされる力強く描かれる。
逆に、射撃戦を行った描写は一切ない。

得意技は「猩猩剛連脚」「猩猩剛連撃」など。
その性格を一言で表すなら、『正義の修羅』。
邪悪に対しては一切の情けをかけることなく、残虐ファイトをぶちかます。
そのさまは、終盤デストロン(メガトロン)から「無慈悲な殺戮」と揶揄されるほど。
しかし、それさえも背負って悪を駆逐する覚悟はとっくに完了している鋼(メタルス)メンタルの持ち主。
今風に言えば、「デストロン拳(これ)で全て破壊、慈悲はない」と言ったところか。

一方で、自分と同等以上の強さを持つ相手と戦う場面が多く、
彼自身ボロボロになった末に勝利をもぎ取る、所謂「肉を切らせて骨を断つ」戦法を取る(取らざるを得ない)こともザラである。
味方に対しては偉大なリーダーであり、仲間を信頼し、その心情を慮る寛大な心の持ち主。

しかし、回想シーンでは「バナナを食べ過ぎて腹を壊した」と言うエピソードが描かれており、戦いを離れたところでは割とトボけたおっさんだったのかもしれない(実際にIIの漫画版でもタスマニアキッドに「ゴリさん」と呼ばれた際にそのあだ名を気に入っていた)。

最終回でパワードコンボイにパワーアップし、ドラゴンメガトロンとの最後の戦いを繰り広げ、勝利する。
ビーストモードのままで戦うコンボイの姿は、まるでキングコングのようだった。
戦い終えた後、コンボイは彼だけに入った通信(おそらくは、ベクターシグマ)から、ライオコンボイの危機を知り、傷ついた身体を癒す間もなく、旅立つのだった。
そして、今木商事版ビーストウォーズの始まりである、IIに続く…


本作のヒロインであり、玩具限定のトランスメタルス版で登場。
サイバトロンの女性戦士

なんと女の子である。

とにかく女の子なのである。(大事なことなので(ry

日本語吹き替え版では少年のような性格だったので意外に感じる読者も多かったのだが、原語版では女性だったので実は原点回帰でもある。

仮にもトランスフォーマーのキャラクターなのでロボット生命体のはずだが、
メットからもみあげが伸びている上、フェイス部は瞳が描画されているなどどう見ても人間……というか美少女キャラのそれである
ラットル「出る漫画間違えたんじゃないの?」

行方不明のタイガトロンとは恋人同士であり、2人のロマンスの行く末が本作の副筋となっている(互いの呼び名は「タイガトロン様」、「エアラザー殿」)。
基本的に明るく穏やかな性格で、必要とあらば腕のトンファーを「はいや!」と振るう芯の強さの持ち主。
戦闘能力はコンボイらと比べ一歩劣る感はあり、ブラックウィドーに苦戦する場面もあったが、タイガトロンとの恋路を邪魔するタランスには勇敢に立ち向かった。
その結末は「悲劇のヒロイン」「薄幸の美少女」という言葉が相応しい悲しいものとなったが…。

得意技は翼を刃として下から上に向かって敵を斬る「猛禽旋空斬」。


ビーストモードが2頭身くらいの大きさにデフォルメされており、クリっとした目が特徴。
マジでピ○チュウハ○太郎に対抗できそうなマスコットキャラとして描かれている。
この手のデフォルメは「Ⅱ」のタスマニアキッドや「ネオ」のスタンピーにも見られるので、ファンにはおなじみ。

性格付けはアニメ版と大差は無いが、チー坊たちが不在な上、ベテラン設定(海外版)であるアニメ版の画が無い為、「ビビリなムードメーカー」というポジションが強調されている感がある。
戦闘がコンボイメインだったため、アニメ本編以上にサポートを担当。


本作ではメタルス化しており、ビークルモードも披露(1コマだけだが)
アニメからキャラ付けの変更は少ないが、死の世界で心が折れかけていたコンボイに連続パンチで喝を入れる熱さを見せた。
本編でのコンボイが鋼のメンタルでいられたのは彼のおかげだろう。

彼が再建した基地は本作の漫画を手掛けた今木氏の自画像であるモアイ型


○その他のサイバトロン戦士
第1劇以前の戦いで、多くのサイバトロンはレギュラー落ち離れ離れになっている

エアラザーの恋人。
虎鉄(アイアンタイガー)という刀を用い、白虎神影流の剣技を放つサムライ。
本作はハードな作風かつ、元が武士のようなござる口調だったので、違和感が仕事してない。

その腕前は、両軍から「サイバトロン一の剣士(つかいて)」と言われる程で、メタルボディも瞬時に切り裂く。
しかし、激しい戦いで”エアラザー”という言葉以外の記憶を失い、虎柄のマントを羽織り、雪山をさまよい歩いていた。

過去の記憶の手がかりを求めているところをタランスに付け込まれて洗脳されてしまい、自らエアラザーを手にかけてしまう。
この時に自我と記憶を取り戻したのだが、彼女の命と引き換えというあまりにも対価の重すぎる復活だった…
「武士道とは死ぬことと見つけたり」と愛刀を腹に突き刺して自害を試みるも死ねず、戦いの中で死なんとばかりに、コンボイの前に現われる。
腹に穴の開いた満身創痍の状態だったのだが、無数に近いゾンビ兵を終始圧倒したり、復活したジャガーを一撃で真っ二つにしたりとぶっちゃけチート。
最終的には、エアラザーの魂と共に、タイガーファルコンに転生を遂げる。


元デストロンの戦士。
現在は原人たちの村に流れ着き、原人の子どもたちに物を作ることを教えている。
片目を包帯で覆い、剣を杖代わりにしているなど、戦士として全盛期の力が失われていたこともあり、
戦いに疲れ、村で新たな生きがいを見つけたことから、村からの通信でコンボイにサイバトロンからの脱退を望み、了承された。

だが、ジャガーとの戦いで戦死。ダイノボットの死に、原人の子供たちとコンボイは涙した…。
アニメと同じくダーダー口調だが、前述の経緯から、あまりギラギラした面は見られない。むしろ新たな生きがいを見つけて穏やかな様子だった……
ラットルとの凸凹コンビはカットされたが、ダイノボットから連絡が入ったことをコンボイたちに伝えたのは、ラットルだった。
アニメ版では後にデストロンにスパークを回収され、メタルスダイノボットにパワーアップしたが、ここでは未登場となっている。


第1劇と最終劇のみに登場。
第1劇で1コマだけ登場した時は青年=リアル頭身だったが、再登場した時はツリ目に少年のようなデフォルメ体型という「誰だお前!?」なビジュアルに。
アニメと同じく軽妙なジャンジャン口調で、シリアスな場面の清涼剤となった。
ただしそのコミカルな容姿とは裏腹に、破壊された初代コンボイのスパークを回収して助けるといった超ファインプレーをしている。
ぶっちゃけコイツがいなければコンボイは勝てなかった。
アニメ版では後にメタルスチータス2にパワーアップしたが、ここでは未登場となっている。


チータスと同じく第1劇と最終劇のみに登場。
アニメ版より早い時期にサイバトロンに加入していたようだが、第1話から行方不明
出番は少ないが、ブラックウィドーとはやっぱりそういう関係に落ち着く。


  • タイガーファルコン
タイガトロンとエアラザーの魂が合体(トランスフォーム)して誕生した戦士。
バイザーの奥に涼し気な目元が覗く美剣士、という今木アレンジ版タイガトロン、エアラザー双方の特徴を持つ。
四振りの刀を携え、アニメ版の『自然の力を操る能力』は『隼虎四元剣の力(エレメンタルパワー)』と表現されている。

本作では、エアラザーが女性なことから2人の子供という見方もできる。
性別は男性だが、コンボイとの別れの会話においては、エアラザーを思わせる喋り方をしていた。


かつてグレートウォーでサイバトロンを勝利に導いた英雄。
回想シーンでは連続キックで初代メガトロンを倒している。
ちなみに、後ろにはブロードキャストらしきサイバトロンがいる。



○主なデストロン戦士

本作ではインフェルノとナビ子は未登場となっている。

惑星エネルゴアにおけるデストロン首領。
部下を見捨てることに躊躇がない冷血にして無慈悲な性格。

アニメ版からギャグ要素はゴッソリ抜けており、代わりに軍内部でのカリスマ性がアップしている。
ただ、コンボイと同等の強さを持つ戦士のはずなのだが、
よりによって初登場補正のかかったコンボイやらジャガーやらとやりあう羽目になったため、作中の戦績はイマイチ。
ジャガーの襲撃により首だけになってしまうも、マグマの中で眠る初代メガトロンの力でドラゴンメガトロンに転生。
戦死したデストロンをゾンビ化させ、本命の初代コンボイも破壊することに成功する。

だが、初代コンボイの力で転生したパワードコンボイとの激しい殴り合いの末、スパークを破壊されて消滅。
奇しくも、致命傷となったのは、メタルスコンボイとの戦いの時と同じく、足技だった。


女性戦士。
その出自は、元はサイバトロンと語られるに留まっている。
鋭い足技で戦い、各部から蜘蛛の巣を射出する能力を持つ。
アニメ版のような策略家ではなく、姉御肌で彼女なりの信念を持つ(その分、味方への扱いは雑だが……)。
タランスによるタイガトロンの洗脳を知ると、「恋人同士を戦わせるなんてデストロンでもやっちゃいけないことッシャ!」とエアラザーに加勢するが……。
アニメ版では後に紆余曲折ありながらもサイバトロンに加入し、メタルスブラックウィドーにパワーアップしたが、ここでは未登場となっている。

毎度なんか企んでいるウヒャヒャ蜘蛛。
三馬鹿長老が未登場の為、先祖全員の抹殺は行わず、ジャガーとの面識もない。
タイガトロンの記憶喪失を知り、そこに付け込んで彼を洗脳してエアラザーを殺す事に成功するも、瀕死のエアラザーによってスパークに甚大なダメージを受ける。
悶え苦しみつつその場に現れたコンボイに助けを請うも、聞き入れてもらえるはずも無く一撃で粉々に砕かれて完全に死亡した。
デザイン的な特徴として、口が人間のソレに近いデザインに変更されている。元デザインで口に相当するクモ足風パーツは口の両サイドに移動。


相変わらずのギッチョン。
毎度出オチめいて酷い目に会う。
砂漠戦”指揮官”の名は伊達ではなく、量産型トランスフォーマー部隊”スコーピオン軍団”と”コブラ軍団”を率いている。

ちなみに”スコーピオン軍団”はスコルポスに、”コブラ軍団”はコラーダに似た姿をしている。
クイックストライク自身のコブラ腕もコラーダの頭に近いデザインになっている。


アニメ版ではメタルスになれなかったが、本作ではメタルス化して登場。
相変わらずのぶ~ん。「日本ガイシ~」と言いながら沈んだり、一番アニメ版との差が少ないかもしれない。
戦闘シーンはほぼ無く、ほとんどメガトロンの秘書みたいな立ち位置に。


○その他のデストロン戦士
  • ジャガー
なにはなくともこの人
グレートウォーで活躍したジャガー将軍……本人ではなく、その息子。
カセットテープではなくメカジャガーに変身する。

狂信的な考えに取り憑かれた危険極まりない人物。
宇宙神の使い』を自称し、生まれながらの罪人である自分以外の存在をすべて抹殺することで、世界を浄化することを己の使命と考えている。
特殊部隊「(エボニー)」の隊長だったが、何万人もの捕虜・民間人を虐殺した罪で重力刑務所に収監されていた。
作中時点でも服役していたはずだが、サイバトロンとデストロンの休戦の使者の前に突如姿を現した。

圧倒的な強さを誇り、二丁拳銃での射撃は同胞であるデストロンの兵士たちやメガトロンの部下を瞬時に全滅させた。
コンボイと戦うまでは一切被弾する様子が無いことから、敏捷性も異常に高い。「神から与えられたこの体はキズつけられねえ」とは本人の弁である。
近接戦闘から、ビークルモードの状態で両腕を伸ばしての爆撃までなんでもこなす。

メタルスジャガーの玩具に触れた今木先生の頭にも何かが降ってきたんじゃないかと思うくらいのキャラ改変である。というか色んな意味で別人。

停戦の使者の宇宙船を強奪して惑星エネルゴアにいる全てのトランスフォーマーを抹殺すべく強襲。
デストロンもサイバトロンも原人もお構いなしに攻撃していくが、コンボイとの間で本作屈指の死闘を繰り広げた末、コンボイに「神からたまわった」自身の両腕ごと銃を奪われ、それによってトドメを刺されるという結末を迎える。

その後、失った両腕をマシンガンとショットガン、片目をスコープ状にしてゾンビ兵の一人として復活。
他のゾンビ兵とは異なり完全に生前の意識を残しており、その腕を「神から賜った新たな両の(かいな)」と称するなど死んでも相変わらず。
その腕でコンボイに復讐を目論むも、そこに現れたタイガトロンが勝負を預かり、真っ向から両断されて今度こそ完全に死亡した。
タイガーファルコンに導かれ成仏する際も真っ二つになったままだった。
数多の命を虐殺してきたジャガーではあるが、腹に刀が突き刺さったまま修羅のような顔で現れたタイガトロンに対しては恐怖を露わにしており本気で脅えていた。

なお、ジャガーの言う『宇宙神』は、ジャガーの単なる妄想だったのか、ユニクロンが裏で糸を引いていたのかは明らかにならなかった。


本作ではメタルス化して登場。
語尾は「ザマス」。なぜか「ザンス」ではない。
量産型トランスフォーマー部隊”テラザウラー百人隊”を率いて復活したてのコンボイに特攻するが、
その次のコマでは全滅・自身も死亡するという体を張った出オチを披露した。*1

これでもアニメ版よりは活躍してるんだけどね
だが、第5劇では…。


プロトフォームX。
本作ではデストロンに加入しているわけではないが、便宜上ここに記す。
サイバトロンにより不死身の生体兵器として開発されたが、他者のスパークを求めて暴れる狂戦士となってしまった。
アニメ版のような広島弁ではなく、無機的なカタコト口調になっており、より狂気性と人工生命体感が増している。
スパークを求めて頭と腹の口でトランスフォーマーを補食しにかかる様は実際コワイ。

スパークを求めるのは「魂が無いと死ねない」と考えているからのようだ。(自分にはスパークがないと考えているのだろうか?)
いずれ生命のない星に破棄すべく、宇宙船アクサロン号に封印されていたが。
しかし、サイバトロンが船を取り戻すことを妨害せんと、メガトロンが開放し、船内で激闘を繰り広げる。

 最終的に、アニメ版以上にメガトロンからそのスパークを利用されたキャラクターとなった。


 グレートウォーで初代コンボイと戦ったデストロンのリーダー。


グレートウォーの英雄であり、先述のジャガー(メタルスジャガー)の父親。
サイバトロン・デストロン本隊に休戦協定が結ばれたことに伴い、惑星エネルゴアへ停戦の使者として向かう……はずだった。
何万人もの虐殺を行いながら平然としているジャガーをもはや息子ではないと断じて攻撃を加えるが、彼には一切命中することなく、逆に反撃を受ける。
結果、デストロン兵たちは全滅し、自身も胸から上を吹き飛ばされる凄惨な最期を遂げた*2

なお、本作では今時カセットテープに変形するメカジャガーではなく、チョビ髭に尻尾のついたヒト型ロボットという独自の姿で描かれている。
この姿、ウィキペディア先生では、アメリカのマクドナルドのオマケとして発売されたジャガー(Panther)がモデルなのでは?と指摘されている。


<余談>
  • タイガトロンとエアラザーのストーリーは作者もお気に入りなのか、後に連載した『GEAR戦士電童』でも小ネタとして登場している。
……例によって未単行本化なので、筆者の記憶が確かなら、という但し書きが着くが。

  • 同作者が後に連載したTF漫画『爆笑トランスフォーマー ギャグコロシアム』でもメタルス版のエアラザーやブラックウィドーが登場するなど、やっぱり本作のネタをぶっこまれている。
当時の読者、どれくらい分かったのだろうか?




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最終更新:2024年05月03日 23:50

*1 第3劇の冒頭で、ジャガーに倒されたメガトロン配下の残骸の中に、彼のものと思われしき腕があったが、テラザウラー本人なのか、同型の量産型TFのものかは不明

*2 なお、メガトロンは停戦の使者を殺害するためにクイックストライク達を差し向けており、どの道ジャガー将軍は生き残れなかったと思われる・・・