ブラックウィドー(ビーストウォーズ)

登録日:2020/07/15 Wed 20:36:52
更新日:2023/10/07 Sat 16:52:57
所要時間:約 15 分で読めるっしゃ





※推奨BGM:「For the dream」


ウヒャヒャ!タランスです!
ルンル~ン♪

ウヒャヒャ、よい子のみんな、喜んでくださいよ?
今度からなんと、女の子のキャラが出てくるんです!

それも、アタチと同じクモなんス!
きっと二人は赤い糸……
い~んや、クモの糸で結ばれてるんスね!

次回、ビーストウォーズ!


クモ女のキック


ウフフ、蹴られたいの~!!ウフフフ♪





しゃーっ! ブラックウィドーよ。

今日こそ私が全宇宙を支配してやるわ。

ビーストウォーズのはじまりよ!



「ブラックウィドー」とはCGアニメ『ビーストウォーズ 超生命体トランスフォーマー』の登場人物である。
肩書きは「諜報工作兵」
海外名は「ブラックアラクニア」。


日本語版CV:柚木涼香*1



【概要っしゃ!】

初登場は第8話「クモ女のキック(原題:Double Jeopardy)」。
サイバトロンのプロトフォームがデストロンに奪取され、タランスがプログラムを書き換えデストロン戦士として誕生した女性トランスフォーマー。
ビーストモードは「設定上は」ジョロウグモ。これはタランスの趣味。本人は便利と割と気に入ってるらしい。でも、どう見ても名前通りのクロゴケグモにしか見えない*2
語尾に「〜しゃ」と付けて喋る。
担当声優の柚木女氏によれば「スパイダーマンが糸を出すイメージ」で言ったらそのまま採用されたとのこと。

性格はずる賢く、時に上司であるメガトロンすら出し抜くこともある野心家。
かといってサイバトロンに味方しているわけではないが、第21話「不死身のスタースクリーム(原題:Possession)」で初代スタースクリームが復活した時はその愚か者っぷりに内心嫌気がさしていたようで、裏切ったフリをしてサイバトロンと協力して倒した。

武器はタランス同様手持ち武器のポイズンアンカーとクモの足からのネオ・ラウンドマシンガン
また、身軽さを活かしたキック技も得意で、女性戦士でありながらも男性陣に勝るとも劣らない活躍を見せていた。



【愛に目覚めた蜘蛛姉、サイバトロンへ……っしゃ♡】



女はね…

好きだ!好きだ!!好きだ!!!
…って3回以上言われると、その気になっちゃうもんなの!
あたし、いいモノになるっしゃ!!



その悪女ぶりで両軍を翻弄し、無印終盤から『メタルス』序盤までタランスに精神をリンクされ、操られたこともあった。
そんな中誕生したフューザー戦士パタパタ犬シルバーボルト」はブラックウィドーに一目惚れ。
猛烈なアタックを繰り返す彼を最初は無下にしていたが、彼女自身も彼の純粋さに少しずつ惹かれていく。

そして中盤(『メタルス』第11話「すきですっ!(原題:The Agenda (Part 2))」)、メガトロンの真の目的が歴史改変によるサイバトロンの消滅であることを知る。
サイバトロンのプロトフォームから誕生した彼女自身も消滅の対象*3であり、このままメガトロンの下にいては、自身の身も危ない事を知った彼女は、
遂にメガトロンのやり方に付いて行けなくなり、デストロンを脱退。
システム上はデストロン戦士のボディのままだが、正式にサイバトロンに加入した。

その後はシルバーボルトや猿人の子供との交流で少しずつ丸くなっていった。
ラットルからはちょっと疑われた事もあったが、ブラックウィドー自身も、どの道裏切ってもムダと踏んでおり、
自身のパワーアップ方法を詮索してはいたが、仲間入りしてからは一度も裏切ることはなかった。

だが『メタルス』第21話にて、「トランスメタルドライバー」というメタルスに進化できるアイテムを使ってパワーアップを図るも、タランスが密かに仕掛けた「シェルプログラム」という罠により命を落とすのだった……。




追記・修正してくれないと、蹴り飛ばすっしゃ!





























あたし……


……になるっしゃ♡

コンボイ「紛らわしいこと言わないの!」






















ブラックウィドーよ。

あたし、今でも十分かわいいけど
もーっとキレイになってやるっしゃ!

待ってなさい、うの! アンナ! 紀香ぁ~!!

シルバーボルト「僕は広末……」

だぁーっ!
ビーストウォーズメタルスのはじまりっしゃー!!

シルバーボルト「君に胸キュ~ンッ♡」





【ぴかぴかーっしゃ!】


そんなブラックウィドーだが、前述の『メタルス』第21話「ぴかぴかーしゃ!(原題:Crossing the Rubicon)」で死んだかと思いきやメタルスドライバーの力で復活、メタルス2の戦士「メタルスブラックウィドー」となった。
これにより完全にサイバトロンの戦士となる。
肩書きも「妨害工作員」に変わった。

ランページを打ち負かして豪快に投げ飛ばすほどの戦闘能力を獲得、サイコキネシス的な超能力も使える。
性格はややツンデレ気味となった。

翌話である第22話「もえてドラゴン(原題:Master Blaster)」ではデストロンにパワードコンボイが操られ、サイバトロン基地を乗っ取られた時は孤軍奮闘し、奪還に成功している。
ちなみのこの時期戦死したダイノボットがクローンとして復活し、デストロン側に着いたため、奇しくも彼と立場を入れ替えた形となった。

第21話OPでのフリートークでは神田うの・梅宮アンナ・藤原紀香をライバル視していると発言し、吹き替え版最終回でもあるリミックスのモノマネ大会ではピカチュウと薬師丸ひろ子氏のモノマネを披露。
惜しくも優勝は逃した(?)が、審査委員長のメガトロンと中の人達からも絶賛された。


リターンズっしゃ!】


『ビーストウォーズリターンズ』ではセイバートロン星に帰還したが、メガトロンのウイルスによりメタルス化が解ける。
その後地下に眠っていたオラクルに新しい体にリフォーマットされた。

その姿はスレンダーでナイスバディ、かつ頭部から黒髪のロングヘアが伸びてより女性らしくなったが、顔には目が6つあるという中々奇抜なデザインとなっている。
「あたし、キレイ? あたし、キレイ?」とビーストモードで画面越しから近寄る場面は正直……いやなんでもない。

メガトロンに洗脳された恋人、シルバーボルトを救うべく再び戦いに身を投じることになる。

OP&EDでは歌が入らなくなったためか、「ビーストの萌えキャラはあたしよっ♡」とアピールしたり、オカマのコウモリ戦士・ナイトスクリームと某スパ〇ダーマン&バッ〇マンのように人気が出ないのを気にしたりと、フリートークで色々とぶっちゃけていた。



漫画版での活躍っしゃ!】



恋人同士を戦わせるなんて…

たとえデストロンでもやっちゃいけないことだっシャ!


コミックボンボンで連載されていた漫画版ではメタルス化(メタルスブラックウィドーに強化)せず、性格も悪女というよりは姉御肌寄りになっている。
戦闘能力は高く、メタルス戦士3人相手でも圧倒する。

だがタランスが記憶喪失のタイガトロンと恋人のエアラザー(漫画版では女性。というか元々女性だったのを日本版が男性に変更したのだが)を戦わせた時は激怒し、2人の戦いを止めるべく奔走した。

最後は傷ついていた時にシルバーボルトに助けられ、デストロンを離脱した。


【交友関係っしゃ!】


元上司。
ブラックウィドーはワキガで水虫だと知っており小馬鹿にしていたが、メガトロンの方は彼女の裏切りに辟易しつつも自身の後継者として見込んでた節もあった。
メタルス序盤でブラックウィドーがデストロンに再合流したときは離反を試みたのではないかと疑うも、テラザウラーとスコルポスが居なくなった状況で頭数が少ないのは不利だと説かれ、結果的に彼女を不問に付した。

(ある意味)師匠であり育ての親。
ブラックウィドーのビーストモードは彼の趣味。
時折共謀する事もあったが、互いに利用し合うだけに過ぎなかった。
経緯は違えど結果的にお互いにメタルス化したが、直後にタランスが死亡したため、メタルス化した二者が邂逅することはなかった。

サイバトロン入りしてからの上司。
かつては「体はサイバトロンでも心はデストロン」と危険視していたが、歴史改変未遂の際に彼女のことを見直し、以降は仲間として信用するようになった。彼女は彼のことを「コンちゃん」と呼んでいる。
ちなみに、コンボイ役の子安氏はブラックウィドーがお気に入りキャラであり、「メタルスでブラックウィドーとサイバトロンのあるキャラにロマンスが起こる」と聞いてワクワクしてたが、
お相手がシルバーボルトだと知って「俺(コンボイ)じゃないの?」とちょっとガッカリしたとか…。

旦那。
最初は打算もあったが、彼の純粋さと誠実さに惹かれていき、晴れて恋人同士に。
以降はちょっと尻に敷いている。
リターンズでシルバーボルトが復帰した後は彼がナイトスクリームと行動することが増え少し疎遠になるが、最終的にはイチャラブに戻っている。

実は彼にも惚れられており、自室にブラックウィドーの写真が飾られている。(いつ撮ったんだ?)

ちょっと疑ってはいたが、ダイノボットよりは深く疑わずに仲間と認めていた。
彼女が一時的に死亡した時は、「もっと優しくしてやりゃ良かった…」と嘆いていた。



【関連キャラクターっしゃ!】


後の作品でも彼女に酷似したキャラクターが登場し、いずれも柚木涼香氏が声を務めている。

ブラックアラクニア

アニメイテッド」に登場するクモ女。
元々はオートボットに所属する女戦士「エリータ1」だったが、
友人のオプティマスやセンチネルとの行動中に巨大蜘蛛に襲われ、半機械半生命体のクモ女となってしまう。
その後はディセプティコンとなるが他人とはつるまず、元の姿に戻りたいがために様々な悪事に手を染めるようになる。

ブラックウィドーの海外名からわかる通りよく似た別人というよりは純粋なリメイクキャラクターといえる。
デザインはメタルスよりだが、ディセプティコンである。


エアラクニッド

プライム」に登場。こちらは最初からディセプティコンである。
ビーストモードが蜘蛛なのではなく、ロボットモードが蜘蛛っぽくなっている。
地球に来てからはヘリコプターをスキャンし、飛行能力を得た。
惑星サイバトロンでの大戦では暗殺任務や捕虜の尋問などの裏方任務に当たっていたが、その後単独行動を経てメガトロン部隊に参入する。
紆余曲折あって最終的に改心するブラックウィドーや、元オートボットゆえの悲哀と憂いを滲ませるブラックアラクニアとは異なり、嬉々として捕虜を嬲り殺したり、獲物の首の収集を趣味にしたりする正真正銘の悪女
はっきり言って土曜朝に出して良いキャラではない。

日本版限定で付属するアームズマイクロンの「イダ」は当然ながらクモがモチーフになっている。



【玩具版っしゃ!】


◆無印

初代の玩具版はタランスのリペイント品。そのためあまり女性っぽくない。
海外版では正直適当な配色だったが、日本版では極力劇中のイメージに近づけている。

その後レジェンズに登場、こちらはアニメイテッドのブラックアラクニアのリデコ品となっている。
当然ながら劇中とは姿が若干違うが、新規デザインとも解釈もできる。
胸パーツの処理の仕方が凄い。

そして、マスターピースにもラインナップ。
ビーストモードがより蜘蛛らしくなり、ロボットモードも細見な女性らしいものとなっている。
蜘蛛の巣型の台座や表情パーツ、糸付きのポイズンアンカー等小物を充実している。
値段もビーストウォーズのマスターピースの中では比較的安い方。

トランスフォーマー キングダム」では海外名準拠ながら他ビースト戦士ともども登場。
大きさはデラックスクラスで、完全新規ゆえ劇中のデザインに結構忠実である。
一見すると腹の部分がデブ…太ましく見えるがビーストモードの腹と同化してそう見えるだけで実際には女性らしいスレンダーな体系になっている。

◆メタルス

トランスメタルス2として販売。
TFの玩具では史上初めて、完全なる女性キャラクターとして商品化された。*4

ビーストモードのアンカーギミックやエンブレムチェンジギミック、蹴り技が得意な彼女をリスペクトした腰周りのスプリングギミックがあり、遊びごたえ満載。
ちなみに何故か胸部にタンクトップっぽいパーツがネジ止めされてる。ドライバーで外せば劇中通りの胸になるので、持っている方は是非。
今の視点で見ても素晴らしい出来の玩具だが、唯一欠点を上げるならばシルバーボルトよりデカい事。

◆リターンズ

赤いクモに変形。海外版では何故か紫だった。
劇中よりはキモさは軽減されている。
ビーストモードのクモ足の処理が秀逸。



【余談っしゃよ】

声を担当した柚木涼香氏(当時は永椎あゆ美名義)にとっては声優デビュー作
周りが大ベテラン&スター声優に囲まれてのデビューだった為、プレッシャーが半端でなかったそうで、
当時は軽い円形脱毛症になってしまったそうな。
ちなみにワスピーターが「なんでキミみたいな新人にアゴで使われなきゃならないんだぶ~ん」とか、メガトロンが「大した女優だなオマエは」と言ったりしてるのは、柚木氏の経歴(当時ガチ新人かつ女優出身)を兼ねた楽屋ネタ。

ついでに、言うまでもないかもしれないが、デストロン基地(テラクラッシャー号)のメインコンピューター『ナビ子ちゃん』の声も担当している。



女は強くないと追記、修正できないっしゃ!

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最終更新:2023年10月07日 16:52

*1 当初は「永椎あゆ美」名義。メタルス劇場版『コンボイ大変身!』より『柚木涼香』名義に変更。

*2 これは当時、クロゴケグモは日本ではまだ非常にマイナーなクモであったことから変更された為。海外ではクロゴケグモである。

*3 ちなみにビーストウォーズの時代ではサイバトロンとデストロンは混血が進んでおり、もし仮にメガトロンの計画が成就すればブラックウィドーに限らずデストロンも多くが消滅する事になる

*4 海外版も含めれば前作のエアラザーが先だが、「どちらとも取れる」デザインとなっているうえ、日本では男性キャラクターになっている。