ミセス・テレジア(ACfA)

登録日:2010/12/13(月) 01:23:31
更新日:2025/05/22 Thu 12:11:57
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ARMORED CORE 4』及び『ARMORED CORE for Answer』に登場するオリジナルリンクス
所属はリンクス戦争まではGAヨーロッパ、GAヨーロッパ解体後はトーラス社に所属している。
いずれもストーリー本編には登場しないリンクスである。

ゲーム的には後世のマルギット先生ガスコイン神父枠。EDはどれでもいいからクリアしたい!なら倒す必要がないのでまだマシだが…


【概要】

【ARMORED CORE 4】

GAE所属のオリジナルであり、No.22。GAグループ全体で2番手に着く。
GAE独特の戦闘理論を体現する変態奇人とされ、GAE製の四脚機体スターレットをベースとした機体を使用する。

残念ながらゲームシナリオ内で関わる事は無く、GAEの重要拠点ハイダ工廠が襲撃されても現れず、何故か本社所属メノ・ルーが主人公を撃退しに来る


【ARMORED CORE for answer】

GAE残党が立ち上げた新興企業トーラス所属の唯一のリンクスとして登場。彼女もまたGAE残党たちと共に移籍したのだろう。
前作と同じくシナリオには関わらずオーダーマッチのみの登場だが、GAE解体後はトーラス設立の過程で汚れ仕事を請け負っていたとのこと。
搭乗機体も前作同様『カリオン』であるが、機体構成は愛用のGA四脚以外は全くの別物。しかも、そこいらの独立傭兵より機体構成が異色である、流石奇人。
国家解体戦争に参戦したオリジナルリンクスであるため、当時からこの名を名乗っているとすればfA開始時点で少なくともそれなりのお歳であろう。…おや?誰か来たようだ。

ランクは29と下から二番目の低さだが不相応なまでに強く、本作随一の初心者殺し。
……あのダン・モロがどうやって勝ったのか甚だ疑問である。
企業所属最下位やら汚れ役を考えると意図的に負けたか最初からか……何れにしても異様な存在感を放っている。


上記の通りフロム脳を色々刺激する設定の御婦人。

例を挙げるなら
  • ミセスなのは愛称なのか既婚者であるからなのか。
  • エンブレムの精子はコジマ汚染で不妊症に?*1
  • ハイダ工場で彼女では無く、メノ・ルーが来たのは台詞からするにGAEに嵌められた?
  • オリジナルで強いのに低ランクなのはトーラスがあえて工作している可能性
  • 逆に暗い噂のある彼女に対する他企業の感情がランクに反映された結果では?*2
  • アクアビット/トーラスとつながりの深い銀翁がORCA所属のため、ハリのようなスパイなのでは?
  • ORCAのスパイだとしたら、低いランクで新人リンクスを品定めする役割を担っているのかも

など、謎は深まるばかりである


【搭乗機体】

カリオン

名前の由来は、鐘楼建築物に演奏用の鐘を設置した物の「カリヨン」か、又は細胞核を意味する「Karyon」から来ているとも言われる。またギリシャ語では「木の実」の意味でもある。
……が、エンブレムは『卵子に集る精子』です本当にあ(ry*3
機体カラーも白と黒のまだら模様という独特なもの。集合体恐怖症の人にはちょっと辛いかもしれない。

GAEの四脚である事と大まかな武装構成は共通しているが、機体構成が『4』と『fA』で大きく変化している。
AC4時代はGAE標準機『GAEN01-STARLET』をベースとしており、これにバズーカ、ハンドミサイル、垂直ミサイル、(比較的)軽グレネード、連動ミサイルという構成で、また格納には左右両方にGAE製ハンドガンを仕込んでいる。
高火力の突撃機体であり、正面からだと高反動の武器で固められミサイルの嵐を叩き込まれる。機体が重い分そこまで速くは無いが、その分硬い。
近付くと足元にグレネードを放って逃げようとする。これは所謂「グレネードバリア」と呼ばれるPSAC系でタンク使いのプレイヤー間で用いられた戦法である。
これこそが「GAE独特の戦法」「奇人」たる所以なのだろうか。

fA時代ではGAE四脚と「右手にバズ、左手にハンミサ、右肩にミサイル、左肩にキャノン」という構成だけは同じだが、機体そのものは大きく変貌している。
フレームはコアはARGYROS、頭部と腕部はSOLDNER、内装は全てARGYROSとなっている。
独立傭兵でもないのに企業標準機をそのまま使用していないのはメイを除いて彼女のみ。しかもこちらは三つの企業に跨っている上に敵対グループのパーツまで含まれているという企業所属としては異例の混沌とした構築。
「頑丈ではあるが重さと安定性がネック」なアルギュロスコアと「パワーは最高だが燃費と重量は最悪」なアルギュロスジェネ&ブースターに、「地上走行スピードと安定性に長ける」四脚という組み合わせは実に理に適っており、ガチアセンと言っても良い
設計図によればアセンしたのは本人らしく、これまた歴戦のリンクスであるテレジアの実力が垣間見える。
武装も、アルドラの軽量バズ、MSACの新作ハンミサ、トーラスのコジマミサイル、旧アクアビットのプラズマキャノンと見事なまでにバラバラである。
大半のパーツが各社の新型であるのも疑問が出る。特にハンドミサイルがGAグループのMSAC社製である点で、GAに粛清されたGAE所属である彼女にとって過去の確執がある相手のはずだが…?
加えてチューンの総量も上位ランカー並。
あらゆる意味でランク29に相応しい機体ではない

戦法も以前と変わらず、地上を疾走しながらバズとプラズマを叩き込み、ミサイルをばら撒き、それに気を取られているといつの間にか発射していた、視界外から迫るコジマミサイルが直撃するという非常に厄介なもの。








追記・修正は初期機体で彼女を突破できた方にお願いします


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最終更新:2025年05月22日 12:11

*1 仮に事実なら、名前の由来の一つであろう女帝マリア・テレジアが史実で16人の子を生み育てたことを考えると皮肉な話である

*2 ホワイト・グリントがランク9なのは「他企業の思惑により不当に低いランクに据えられている」事が示唆されている。実際には9位どころかトップクラスの実力である事はブリーフィングで語られており、それにも拘わらずランク9なのは「反企業勢力のリンクスが企業の力の象徴であるネクスト戦力のトップだと体面が悪いと判断したから」という説は根強い。

*3 そのせいでか、以前の当記事含め古いネットの記事ではカリオンは「精子」の意味とされることも多いが、「Karyon」に精子の意味は無い。