CNo.107 超銀河眼の時空龍

登録日:2014/01/01 Wed 23:27:18
更新日:2025/07/14 Mon 06:49:08
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混沌より生まれしバリアンの力、ナンバーズに宿りて、新たな混沌を生み出さん


カオス・エクシーズ・チェンジ!


逆巻く銀河を貫いて、時の生ずる前より甦れ!永遠を超える竜の星!

CNo.107!

超銀河眼の時空龍(ネオ・ギャラクシーアイズ・タキオン・ドラゴン)!!



CNo.(カオスナンバーズ)107 超銀河眼の時空竜(ネオ・ギャラクシーアイズ・タキオン・ドラゴン)》とは
バリアン七皇の一人であるミザエルが使用する《No.107 銀河眼の時空竜》がランクアップした姿。

概要

遊馬のデュエルを引き継いだカイトとのデュエルで初登場。

《No.107 銀河眼の時空竜》を《超銀河眼の光子龍》によって破られたミザエルは、
RUM-バリアンズ・フォース》によってNo.107をランクアップ。

このカードをX召喚したのだが、このカードが超銀河眼の光子龍と共鳴。

あまりの力に使用していた欠陥品バリアンズ・スフィア・フィールドが耐えられず、
本来の姿を現すことすらできずにデュエルは中断されてしまった。

その後、《異次元の古戦場-サルガッソ》でのカイトとの再戦でも登場。

ランクアップには成功し、真実の姿キングギドラを現したが、
同時に行われていた遊馬VSベクターのデュエルの影響でサルガッソのバランスが崩れ
デュエルの続行が不可能になったため、またしてもその能力を発揮できなかった。

次の登場はドン・サウザンドの陰謀によって人間世界が危機に陥る中、
そこで足止めのために行われた「VS奥平風也&神月アンナ戦」
RUM-七皇の剣》によってランクアップされ、経過は不明だがフィニッシャーとなった。

そして、本格的に登場したのがVSⅢ&V戦。
詳しくはミザエルの記事に書かれているが、「ちょっとイケてない」結果になるものの、
冷静に対処し挽回したミザエルによって戻ってきたタキオンドラゴンをランクアップさせる。

そしてついに初登場した2012年12月16日(正式な姿は2013年3月31日)から
実に1年近くもたってようやくその効果が公表された。


さあ、その驚きの効果とは!!


アニメにおけるテキスト

ランク9/光属性/ドラゴン族/ATK 4500/DEF 3000
レベル9モンスター×3
このカードは「No.」と名のつくモンスター以外との戦闘では破壊されない。
1ターンに1度、このカードのエクシーズ素材1つを取り除いて発動する事ができる。
エンドフェイズ時まで、このカード以外のフィールド上に表側表示で存在する全てのカードの効果を無効にする。
またエンドフェイズ時まで、このカード以外のこのターン発動した全てのカードの効果を無効にし、このターン開始時の状態に戻す。
この効果の発動後エンドフェイズ時まで、フィールド上に存在するカードの発動は、このカードのコントローラーが許可したもののみになる。
このカードが「No.107 銀河眼の時空竜」をランクアップしてエクシーズ召喚に成功した場合、以下の効果を得る。
●自分フィールド上に存在する攻撃宣言をしていないモンスター2体をリリースする事で、このターンこのカードは、一度のバトルフェイズ中に3回攻撃する事ができる。

なんというキチガイスペック。”ターン開始時の状態に戻す”、”許可”という類を見ない効果を備えており、OCG基準で見るとテキストからは読み取れない難解な処理が多い。

ともかく、この『時を支配する能力』でⅢとVを圧倒。
《CNo.6 先史遺産-カオス・アトランタル》《CNo.9 天蓋妖星カオス・ダイソン・スフィア》を立て続けに戦闘破壊し、自身の直接攻撃をもってフィニッシャーとなった。

そして月で行われた、ヌメロン・コードをめぐるカイトとのデュエルで再登場。
一ターン目から早々に《RUM-七皇の剣》でランクアップされて効果を使用、カイトのセットカードの発動を封じて《銀河眼の光子竜》へ攻撃する。

カイトは《銀河暴竜》で《超銀河眼の光子龍》をエクシーズ召喚して迎え撃つが、
ミザエルもまた銀河衝撃を持っていたためにこのカードの攻撃力をアップさせることで、
カイトの《超銀河眼の光子龍》を倒すことに成功した。

しかし、カイトの《銀河眼の光子竜》がアストラル世界の力を得ることで《No.62 銀河眼の光子竜皇》がエクシーズ召喚される。
その力によってこのカードは倒されてしまったが、ミザエルも《時空混沌渦》によってNo.62を除外し、さらにこのカードを即座に復活させた。

その後も一進一退の攻防を続け、ジンロンが召喚されて相打ちになったり、再び蘇生されてこのカードにミーティア的な何かを着けられたりしてカイトを追い詰めたりした。急に過労死枠に…
しかしカイトの二回目のスタンバイフェイズに《No.62 銀河眼の光子竜皇》がその効果で復活してしまう。

ミザエルは《オーバー・タキオン・ユニット》で自らのライフ500と引き換えにこのカードの効果を発動。
時空殲滅砲の代償による攻撃力の低下を無効にし、さらに《No.62 銀河眼の光子竜皇》が存在しないターン開始時の状態に戻そうとしたが、
そのターン中には効果を発動していなかった《No.62 銀河眼の光子竜皇》には効果が及ばず過去を操作できず、
二ターン前に決定付けられた未来へ託された効果で攻撃力8000となったNo.62の攻撃を受けて戦闘破壊された。


カードをターン開始時まで戻す効果の効果名は「タイムタイラント」、攻撃名は「アルティメット・タキオン・スパイラル」
無効化効果である「タイム・タイラント」が初めて発動した際には、映像が暗い虹色に反転しBGM逆再生されるという、時間が巻き戻る事を表す演出がなされた。

ミザエルは基本的には「ネオ・タキオン」と縮めて呼んでいる。
また、放送終了後の提供画面では「超時空龍」と書いて「ネオ・タキオン・ドラゴン」とルビが振られていた。

視聴者からは幾度となく召喚された決闘が中断されたため「中断龍」と呼ばれている。
またそのデザインからほぼ全員から『キングギドラ』と呼ばれた。


最大の特徴は、やはり「プレイヤーが許可しないカードは発動できない」という遊戯王の歴史を見渡しても他に該当するカードがいない斬新なテキスト。
ミザエルがそう発言していたが、具体的にどうすれば許可したことになるのかは不明。
また、墓地や手札からならば許可なしで使え、実際にカイトが手札から《銀河暴竜》の効果を使用している。

ちなみに一応OCGルールで考えるならば、某遊星さんの守り神《くず鉄のかかし》のように、一度セット状態に戻った罠・速攻魔法カードをそのターンに再び発動することはできないので発動不可となる。
ただ、Vが一度セット状態に戻ったカードを再び使おうとしていたので、アニメでは、基本ルールとしては発動可能なのかもしれない。(もしくはノリ)

エンドフェイズ時まで、このカード以外のこのターン発動した全てのカードの効果を無効にし、
このターン開始時の状態に戻す効果は、「必勝!モンスターアカデミー」によると、

「そのターン効果を発動していないモンスターはターン開始時まで戻らずにそのままフィールドに残る」とされている。

おそらくは「このカード以外のこのターン発動した全てのカード」を「このターン開始時の状態に戻す」効果であるのだろう。
モンスターアカデミーでは《死者蘇生》を使いまわしてで墓地のモンスターを復活させる事例が紹介されている。

また実際に、アニメでもそのターンに効果を発動していない《No.62 銀河眼の光子竜皇》はフィールド上から除外状態に戻らなかった。


つまりどういうことかと言われれば

○《死者蘇生》などを使いまわして1ターンで疑似《大寒波》+攻撃力4500の三回攻撃ができるよ!

○ 1.墓地に二体(アニメルールで蘇生制限なしなら一体)モンスターが存在します。
 2.手札に《死者蘇生》と《RUM-七皇の剣》があります。
 3.なんやかんだで1ターンで疑似大寒波+攻撃力4500の三回攻撃ができます

まぁ、要するに特殊召喚系魔法を使いまわしたあげく、疑似ヌメロン・フォース+疑似大寒波したうえで
大抵の場合攻撃力4500で三回攻撃できます(*^-^*) ニッコリ☆

出し渋っただけの強大さを誇るが、何より恐ろしいのが
ミザエルのデッキがタキオンドラゴン召喚に特化しているために
結果的にこのカードの効果も最大限活用できる点である(+こいつも出しやすい)。

実際カイト戦ではどこぞの過労死の如く何度もミザエルによって復活させられた。

ミザエル「お前がッ 負けるまで ネオタキオンの復活をやめないッ!」
ネオタキオン「・・・休暇ください」


ちなみに項目上部にあるこのモンスターのX召喚口上はカイトとの初戦での口上。
サルガッソ以降は「カオスエクシーズ・チェンジ」より前の部分が省略されている。
また、カード名の前に「顕現せよ!」が追加されている。

そしてカイトとの最終決戦では

顕現せよ、CNo.107!
我が魂に宿りし粒子!今、光を超えた力となりて時を逆巻け!
超銀河眼の時空龍(ネオ・ギャラクシーアイズ・タキオン・ドラゴン)

となっていた。
いずれも「逆巻く銀河を貫く」「光を超える」と、対となる超銀河眼の光子龍への対抗意識が強く滲み出ている。

ちなみに初戦でスフィア・フィールドが崩壊したことで色々ネタを生み出したが、真面目に考えるとこのモンスターがそもそも、始まりのドラゴンの分身がパワーアップした姿であることが関係していると考えられる。
CNo.105 BK 彗星のカエストス》や《CNo.106 溶岩掌ジャイアント・ハンド・レッド》については問題なくフィールドが耐えていたことを踏まえると、こいつだけ実体化できなかったのは、
  • 対存在であるネオフォトンとの共鳴現象
  • 始まりのドラゴンの分身ゆえの高エネルギー
が相乗して耐久限界を超えてしまったためだと思われる。
事実、進化前の2体の時点でスフィア・フィールド外に物理的ダメージが及んでいたことがこれを裏付けている。


OCG版



OCGにおけるテキスト

ランク9/光属性/ドラゴン族/ATK 4500/DEF 3000
レベル9モンスター×3
(1):1ターンに1度、このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。
このターン相手はフィールドで発動する効果を発動できず、このカード以外のフィールドの全ての表側表示カードの効果はターン終了時まで無効化される。
(2):このカードが「No.107 銀河眼の時空竜」をX素材としている場合、以下の効果を得る。
●自分フィールドの他のモンスター2体をリリースして発動できる。
このターン、このカードは1度のバトルフェイズ中に3回までモンスターに攻撃できる。
さすがにアニメ版はあまりの強さと難解さにOCGでは最大限の配慮をしたカード効果に変わっていた。
こちらでのタイム・タイラントは時間を戻すというよりはどこぞのタキオン仮面ライダーらしく時を止める能力と言える。

カードをターン開始時に戻し、許可のないカードの発動を封じる効果は、
相手がフィールド上のカード効果を発動できない効果に変わった。
また、3回攻撃は、攻撃できるのがモンスター限定になった。

また三回攻撃がモンスター限定になってしまったが、
これは攻撃力が4500もあるうえ効果もあれなのでにある意味で仕方ないと言える。

前半の効果はエクシーズ素材の内容に関係なく使用できる。
自分ターン中の制圧力は高く、素の攻撃力の高さから戦闘突破力もピカイチ。
レベル9を3体と非常に重いが、正規召喚ができなくもないレベルで、RUMを利用して様々なランク8ドラゴン族モンスターからランクアップしての活躍が期待できる。

ただし、表側表示のカードだけならば《RUM-ヌメロン・フォース》でも無効化可能。
こちらは効果の発動も封じるので、セットカードにも影響できるのが利点だが、発動制限のないフリーチェーンのカードの場合、この効果自体にチェーンして発動される可能性もあるため、油断は禁物。
「タイムタイラント! このターンきさまのカードの発動は許可しない!」
「強制脱出装置で」
とネオタキオンの存在自体を許可されなかったらもはや笑うしかない。なんらかの防御札は握っておきたいところ。

《No.107 銀河眼の時空竜》を素材にした場合は3回攻撃が可能。
しかし、このカード自体がかなり重いうえ、そこから更にリリース2体分のコストを用意するのは非常に面倒。
また、モンスターにしか攻撃できないため相手がモンスターを並べていないとせっかくの3回攻撃も活用できないので相手依存度も強い。ぶっちゃけ使いやすい効果ではないだろう。

総合的に見ると悪くはないが、果たして重さに見合った効果なのかと言われると怪しいところ。単純に打点要因が欲しいならライバルであった《No.62 銀河眼の光子竜皇》の方が軽くて強力というのが皮肉。

しかし効果以外を見ると、サポートに恵まれた種族と属性、そして「No.」、「CNo.」、「ギャラクシー」、「ギャラクシーアイズ」、「ギャラクシーアイズ・タキオン・ドラゴン」、「タキオン」と、実に6つのカテゴリに属しており、これは全モンスターと比較してもトップクラス。しかもオーバーハンドレッド・ナンバーズでもある。
というのも、後になって「タキオン」や「CNo.101」~「CNo.107」を対象としたサポートカードが多数登場したことにより、「光子竜」との差別化が容易になったのである。

そして、この度《CX 冀望皇バリアン》にてこのカードを利用した1killルートが開拓された。
詳しくは項目を参照してほしいが、攻撃力4000以下の攻撃表示モンスターを攻撃するかダイレクトアタックで勝利出来るという驚異の射程範囲を誇る。
さらに、他のカオスオーバーハンドレッドナンバーズでもこのワンキルは可能であるが、ネオ・タキオンの場合、効果で相手を封殺出来る点で優れている。


【余談】

進化前の時点で結構やばかったが、ランクアップしたこのネオタキオンはもはや手書きで動かせるレベルをはるかに超えており、
CG以外のシーンではほとんどがかなり単純な動きか止め絵となっている。

このことを端的にあらわしたTwitter上での以下のやり取りは結構有名。


丸山修二
ネオギャラクシーアイズタキオンドラゴンはもはや人が手描きで動かす限界を超えている というか俺が描けない うぐぐぐぐ

蛯名 秀和
キングギドラを描いてると思えば…………
何でもないです

丸山修二
蛯名君は本日よりネオギャラクシーアイズ担当となりました

蛯名 秀和
イヤァァァァァァァァアアアア!!


……やはりキングギドラか



タイム・タイラントの効果によって、貴様たちは私の許可しない追記・修正を行うことができない!』


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最終更新:2025年07月14日 06:49