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ジェットコンドル(仮面ライダーストロンガー)

登録日:2018/09/17 Mon 19:54:52
更新日:2026/08/01 Sat 19:11:21
所要時間:約 5 分で読めます





ジェットコンドルとは、『仮面ライダーストロンガー』に登場するはずだった怪人。PATの戦闘機やブラックコンドルジェットマシンとは関係ない

デルザー軍団の一員で、アラビアの怪鳥、ロック鳥の子孫。
ジェネラルシャドウを中心とした第一陣壊滅後に登場したマシーン大元帥らと同じ『半機械魔人』であり、第一陣の『改造魔人』以上の実力を持つ。

最大の能力は、その名前の通りの高速の飛行能力
翼に備えた四基のジェットエンジンによる加速は音速を越え、飛行中に発生する『スーパーソニック』と呼ばれる衝撃波であらゆるものを破壊し、腹部にはミサイルが据え付けられている。
同じ飛行系でも悪知恵を巡らすタイプだった荒ワシ師団長より更に戦闘に特化した改造魔人である。









……ここまで読んで、どこかに違和感を感じませんでしたか?

『仮面ライダーストロンガー』に登場するはずだった怪人…

そう、このジェットコンドル、設定とデザイン画のみで本編には登場しなかった幻の怪人なのである。

元々『ストロンガー』は1年4クールを予定しており、最後の1クールをかけて7人ライダーと第二陣の「半機械人間」との戦いが描かれる予定だったが、短縮によりジェットコンドルも流れてしまった。

これだけならよくある話なのだが、未登場の理屈づけとして「アメリカから来る途中で事故死」という噂が実しやかに囁かれており、ネタキャラとして妙な存在感を得るに至る。
しかし、実際のところ没に終わったキャラの最期をわざわざ説明をする必要はない訳で、実は資料不明の情報である。
まぁモチーフ的にアメリカ産なのは確かなので「実は誰かしらの先輩ライダーと死闘があった」「米軍と相打ちになった」とか色んな説があるが、全て都市伝説の域は出ない。



ちなみに、ジェットコンドルが全く日の目を見なかったわけではなく、当時『別冊テレビマガジン』に掲載された成井紀郎の漫画7人ライダー最後の大決戦!』に、名称不明ながらジェットコンドルのデザイン画を元にしたと思われる鳥型怪人が登場している。
ただ、この漫画やデザイン画のジェットコンドルは『コンドル』というより『鳩』みたいであまり威厳は無い。

しかし、結局は『幻の怪人』の域を出ず、ほとんど日の目を見ないまま一部で語られる存在で終わる……、

かと思われたが……!?




仮面ライダーSPIRITS




裏切る… だと…

許さぬ

裏切り者には

我が加速と

衝撃を…

漫画『新仮面ライダーSPIRITS』にて、文字通りの電撃参戦。
コンドルの頭部を兜のようにデザインし、見た目もスタイリッシュに非常にかっこよくなって登場。
『ストロンガー』本編で登場しなかった理由も『アメリカ空軍と相打ち』とされた。

空中で三影アマテラスと戦うZXの元へ突如として飛来。
ZXに突進して捕らえると音速のスピードで身体を捻り、意識を吹き飛ばして倒そうとする。
だが……、

散々ほざいて… この程度か…

お前の加速などバダンの竜に比べれば

まるで散歩だ

ZXは倒れず、それどころか逆に首をロックして反撃。
さらに、自慢のスピードを嘲笑うように挑発までしてきたのだ。

当然、自慢のスピードを侮辱されたジェットコンドルは激怒し、さらにスピードを上げていく。
スピードはマッハ3.2に達し、自らの限界を越えて肉体は崩壊し始める。
死を恐れぬジェットコンドルの目的はこのままSPIRITSの基地に突撃し、ZXとSPIRITSを道連れにする事であった。

しかし、戦いをトレースしていた三影が無数の時空魔法陣を放ち、レーザーを一斉に発射。

ZXはダブルライダースカイライダーの助けで難を逃れたが、ジェットコンドルはレーザーの餌食となり、無惨に地面に墜落してしまう。

レーザーと墜落の衝撃で翼を失い、満身創痍となったジェットコンドル。

おのれバダン…

おのれカメンライダァァ…

先の戦いの折デルザーの戦士は人間共の創った権威の称号を冠して精神的支配を促した…

ならば俺は… そう… アンコクの…

暗黒の…

大将軍とでも名乗るとするか…

なんと、新たに『暗黒大将軍』を名乗り、大首領を裏切ったバダンへ制裁を誓い、行動を開始。
バダンの竜の贄にするためにバダンシンドロームを発症した人間達を地下鉄構内に大量に集め、一気に抹殺しようと企む。
が、「んなことしてライダーに勘付かれたらお前どうするの?」と指摘してやると強がりつつ汗ダラダラになるヘタレっぷりにジェネラルシャドウはおそらく内心頭を抱えた。

しかし、潜入した風見志郎ヘビ女、さらに現れた鋼鉄参謀の乱戦の中、シゲルの飛ばした伝書鳩でライダー達に情報を伝えられてしまう。

ジェットコンドルは伝書鳩を始末しようとしたが、破壊された翼では最早鳩にも追い付けず、絶望。
地下鉄の線路を使い、残されたジェットエンジンによる加速で人間達を抹殺しようとする。
だが、すでに伝書鳩の情報で避難は完了しており完全に計画は頓挫。

そして、駆けつけたダブルライダーから直接エネルギーを受け取った志郎は遂に復活し、仮面ライダーV3に変身する。

復活し大首領JUDOとシンクロして内部メカが透けて見える姿に変貌したV3の圧倒的な力の前に手も足も出ず涙まで流れるほどの恐怖を味わい、最期は腰から両断されて息絶え、上半身はそのまま空へ消えていき、宇宙空間で爆発した…。

暗黒大将軍


同作のジェットコンドルの人間体。名前はその場で思いついたらしい。
元ネタはストロンガー終了後の正月特番全員集合!7人の仮面ライダー!!の同名のキャラクターからで「なんかデルザーのベルトして首領っぽく出てきたけど経歴や所属が不明なまま怪人体にもならず死亡」という微妙な感じの人物であった。

『本編未登場の怪人』と『なんか出てきたけど怪人にもならなかった謎の人物』として両者を結びつける考察はちょちょいあったらしく、それを拾った形になる。







【余談】


『ストロンガー』作中にて、同じデルザー軍団の仲間の磁石団長が飛行機のエンジンを狂わせて爆破して乗客を皆殺しにするシーンがある。
飛行機のエンジントラブルで事故死…というジェットコンドルの死因と偶然にも一致している。
もしかすると彼はその強さを恐れたマシーン大元帥一派によって始末された…とも捉えられる見方も出来る。

関智一氏は暗黒大将軍の『SPIRITS』参戦を熱望するあまり、ムック本『超絶黙示録』に暗黒大将軍のイラストを寄稿していた。


仮面ライダーSPIRITS』では、これまでも「カニロイド」や「仮面ライダースパーク」など、元番組の没案や初期案を採用しており、ジェットコンドルもそのひとつ。

また、復活したV3も、石ノ森章太郎氏が構想していた『帰ってきたV3』が元になっている。






追記・修正は、映像作品における暗黒大将軍のショボい目的の事は忘れてあげてからお願いします。

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最終更新:2026年08月01日 19:11
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