吸血鬼(彼岸島)

登録日:2014/9/19(日) 09:15:16
更新日:2024/04/05 Fri 14:03:50
所要時間:約 4 分で読めます




彼岸島』に登場する吸血鬼について解説する。

概要

主人公の明ら人間達の主な敵。
牙のように発達した犬歯と、興奮すると赤黒くなる目と白くなる髪が特徴。
吸血鬼や邪鬼、亡者の血液に含まれている吸血鬼ウィルスが体内に入る事で感染する。

宮本兄弟やケンちゃんら明の親友達、師匠、鮫島兄弟といった強キャラはおろか無限に湧く忍者どもや小4の勝っちゃんにも結構な数がやられている。
彼岸島でやられたキャラクターを数えた人によると、1300人近くもが犠牲になっているとか。
しかし突然、思い出したかの様に強くなる。

筋力は人間だった頃の三倍で、一部の者はそれ以上のパワーを見せる(大型クレーンを投げ飛ばす等)。

吸血鬼になると新陳代謝を永続させる事ができるので不老となる。
如何なる病気にもならないらしい。
また、通常ならば致命傷となるダメージ(頭を刃物や矢、槍で貫かれたり、全身に銃弾を浴びる等)を受けても死なない。
さらに下半身が無くなっても結構余裕だし、心臓がえぐり出されてもしばらくは普通に動けるし、自然治癒能力も非常に高い。
骨折や切り傷も数分~数時間で完治する上に、手足を切断されても切断面同士を押し付けるとくっつき、動かせるようになる。
また地味ながら、多くの作品の吸血鬼とは違って日光や流水も平気。

だが流石に不死とまではいかず、首を跳ねられたり頭を潰されると死ぬ。

吸血鬼ウィルスの感染が進むと邪鬼や亡者に変態してしまうが、人間の血を吸う事でその進行を防ぐ事ができる。
つまり、吸血鬼にとって、 人間の血液は食糧ではなく薬。

時折の吸血衝動に襲われ理性を失うことで吸血するほか、一種の嗜好品として血を摂取することもある。

メインの敵であるにも拘らず、半ば忘れられている設定が幾つもあり、下記はその中でも代表的なもの。

吸血鬼の一族

過去に彼岸島に棲息していた吸血鬼で、人間と共存していた。雅や師匠はこれの生き残り。
文献によると室町時代ごろから出現したらしい。
現在の吸血鬼との違いは以下の通り。
  • 血を介して感染しない
  • 人間から神聖視されていた
  • 子供や赤ん坊も吸血鬼になった段階で成長が止まる
  • 白髪はイレギュラーで、雅だけ



種類


【原住吸血鬼一族】


がああああああ! があああああああああ!
吸血鬼のリーダー。五十嵐に他の吸血鬼の血を輸血されて混血種となり、完全なる不死の力・凄まじい怪力・サイコジャック・無数の牙と裂ける口、元は一族のみが発症する吸血病を血液感染させる血を獲得する。
吸血鬼ウイルスの起源であるマスターバンパイア。
刀のような切れ味の鉄扇の二刀流が武器で、剣術は明と互角。
血で滑って転んだり、顕微鏡で瀕死に追い込まれたりするなど結構間抜け。

師匠/青山竜ノ介

明ッ!! この丸太に掴まるんじゃ!!
抵抗組織のリーダーで、数少ない吸血鬼の一族の生き残り。一般種の吸血鬼の血を輸血して混血種となり、約3メートルの巨体と怪力を獲得する。
自害なさるおつもりだったが邪鬼化してしまい結局なさらなかった。



【吸血鬼(一般種)】


彼岸島出身の吸血鬼

着物姿、もしくは農家のおじさんスタイルで、大半が編み笠を被っているため、読者から「キモ傘」と呼ばれる(キモ「笠」じゃねェのかよ)。
「48日後…」では一人一人が本土の各地にある吸血鬼の集落のリーダーとなる。

監視役の男

冷の監視役で、明たちが最初に戦った相手。サングラス・カツラ・ロングコート・手袋を着用した大柄な吸血鬼。
包丁で刺されても、足を折られても短時間で回復し、執拗に追いすがる恐怖の存在。
この頃は吸血鬼もクソ強ェ存在だった。

船の運転手

彼岸島へ明達を送った吸血鬼。漁師に変装している。人間の振りをしているが、彼岸島に着いた途端に本性を現した。
明と冷に包丁で刺されたり銛で貫かれたりしたが生き延びた。

女吸血鬼

おっぱいだ! 女の人のおっぱいだ!
人数が非常に少ない。
最初の一人はモブのくせにポンを捕まえる大活躍をした。
最終決戦では太郎の主人の部下として、三人の邪鬼使いである女吸血鬼が登場した。

ジジイ/じじ様/太郎の主人

いろいろ呼び方があるけど本名不明。邪鬼化した孫である太郎を操る邪鬼使いのジジイ。
太郎や人間をいたぶって勃起するサディストで、後述するまり子と通じる部分がある。
峡谷での戦いでは明達と戦い生き延びたが、最終決戦でユキに倒された。
邪鬼使いとしても指揮官としても能力は非常に高く、明の斬撃を何度もかわすなど、身体能力も高い。
地位は結構高い(少なくとも、隊長よりは格上)。

旧日本兵達

思考する事を止めて何十年にもなる旧日本軍の吸血鬼。
動きはのろく、ゾンビに近い。
邪鬼への生け贄にするため、人間と吸血鬼の区別なく襲いかかる。
邪鬼化のプロセスが地上の吸血鬼とは大きく異なる。

五十嵐一郎

ワクチンは私のものよ
旧日本軍の軍医。階級は中佐。
雅に他の原住吸血鬼の血を輸血して強大な力を与え、吸血鬼ウイルスを生み出した一方で、雅を無力化できる五○一ワクチンを開発した。
吸血鬼化後に六十年間も炭鉱内で暮らしたせいですっかり卑屈になってしまった上、獣のように四つん這いで行動する。
こんな情けない姿だが、雅と戦い勝利したことがある
ゴラムっぽい。

兄貴/宮本篤

吸血鬼化した明の兄貴。
そのレインコートとマスクは意味あんの?
薙刀を巧みに扱い恐ろしく強ェ。
しかし半身麻痺した明にステゴロタイマンで負け、泣きながら命乞いする。

涼子

篤の婚約者。雅にレイプされた後で吸血鬼化。篤に包丁で刺され沈黙したが記憶を失い生き延びていた。
後に吸血鬼化した兄貴と結ばれる。

老吸血鬼達

戦力にならないために雅に追放された老吸血鬼達。人間、吸血鬼の区別なく優しく接する。兄貴や涼子が住む村で農業をしている。

新郎新婦と参列者

戦争そっちのけで結婚式をやっていた人間たちの成れの果て。
兄貴に皆殺しにされ、吸血鬼化した。

神父

兄貴が明を嵌めるために利用した吸血鬼化した神父。新婦新婦共々兄貴によって吸血鬼化させられた。
明にポイッゴーンされてしまった。

ケンちゃん/斉藤ケン(健一)

ヴァンパイアケンちゃん。
吸血鬼化したことにより、クレーンを持ち上げられるほどの怪力を得た。
心臓を引っこ抜いてもしばらく生きられるなど、生命力もクソ高い。

隊長

ひいいいいい! 俺のペニスがぁ! 俺のチンコが無くなっちまったああああ!
雅の護衛隊隊長。
詳しくは項目参照。

雅の護衛隊員

十人いたが、瞬く間に全滅してしまった。

イカレた吸血鬼

命名者は西山。自分から吸血鬼の食事場にガソリンで火をつけていた。
最後は西山に爆殺された。

森田

レジスタンスの忍者の一人。生物兵器の蚊の話に疑問を抱いていたが、その蚊によって吸血鬼になる。
明によって瞬殺され、その遺体にはレジスタンスの旗が被せられた。

和美

通称樽美。亮介のガールフレンド。
好物は鮭(もしくはイクラ)。樽人間にされるのを免れようと口姦したことにより吸血鬼化した(精液に血が混ざっていた)。
最期は自ら死を選んだ。

前田

レジスタンスの忍者の一人。蚊の育成施設襲撃に参加するが、大量の蚊に刺された末に吸血鬼化。
明によって瞬殺されて死亡。

花田

レジスタンスの忍者の一人。蚊の育成施設襲撃に参加するが、血のプールを移動中に毛布の隙間から侵入した蚊に気を奪われた末に転倒して吸血鬼化。
明によって瞬殺されて死亡。

月島奈々

ユキにそっくりな女吸血鬼。スパイ。西山に匿われ、彼の優しさに惚れる。
西山と肉体関係を結び、禁断の恋に落ちる。
ユキよりヒロイン力が高く、健気である。
第二育成施設の地図が手に入ったのは彼女のおかげ。

婆々

ナイトキャップで有名な婆さん。
鼻がないのが特徴的。
サディストで、西山を嬉々として拷問した。しかし身内には優しい。
他の吸血鬼達に慕われている。

権太郎

ちくしょう勃起が半端ねぇ
奈々の幼馴染でスケベ野郎。
西山を捕まえた。
奈々が西山に惚れている弱味につけこみストリップショーを強要したりレイプしようとしたが、鍬で滅多刺しにされ死亡。
なぜか奈々よりも絵のクオリティが高かった。

雅の村の住人

痛ェじゃねぇか…こにょ野郎
五○一ワクチンのありかを聞き出すために、明が拉致った吸血鬼。
ちゅけが最初に殺した吸血鬼でもある。

関西弁の吸血鬼

大丈夫だ人間ごとき 何人来ようと蹴散らしたるわ
最初の門を守っていた吸血鬼で半裸。
あっさりと爆殺された。

飛び出した吸血鬼

ざけんなっ!
巨大丸太を相手に身一つで飛び出し、そのまま撥ねられた。

山下

レジスタンスの忍者の一人。小島で第三の蚊の育成施設を捜索中に蚊に刺されて吸血鬼化。
仲間を襲おうとするが、明によって瞬殺。

岩下

明と雅の戦闘に巻き込まれ、雅の部屋の中央の穴に落とされた吸血鬼。椿の目に吸いこまれて死亡。

日本本土の吸血鬼達

当然ながら現代人の服装だが、口調は彼岸島の連中と大差ない。彼岸島出身のキモ笠をリーダーとする。

隆史

かつてはケンちゃん2号の知人で野球部だった。
邪鬼に怯えボールプールに隠れていたが明に発見され、邪鬼の正体が弟の吉昭である事と、ボスが今朝に食われた事を吐かされた後殺された。
弟は美少年で有名だったらしいが、コイツはただの雑魚吸血鬼顔。

西山徹

邪鬼化したユキを操る邪鬼使いとなり、雅の名を騙り大阪のボスとして君臨する。
雅のタキシードを意識したジャケットを羽織り、髪を伸ばし脱色している。
ユキをポケモンのように自在に操り明の前に立ちはだかる。
なぜ、顔を焼いたし…。

坂下ユキ

明が行方不明になった後、西山と肉体関係を結び、恋仲となる。
その後、西山や忍者どもを誘い明を探しにノープランで本土へ渡るという、かつての彼氏であるケンちゃんと全く同じ愚行を行う。
そして案の定吸血鬼に襲われ西山共々吸血鬼になる。
完全に世紀末な無法地帯と化していた本土で同じ吸血鬼の男たちにレイプされる地獄の日々をおくる。
その後、彼岸島では強みだった「プライドの高さ」が悪い方向に作用し、西山が心身共にボロボロになりながらやっと調達してきた人間の血を拒み続ける身勝な行為の末、邪鬼化する。
邪鬼化する直前、西山に「自分を操る邪鬼使いになり、一番偉い吸血鬼になってみんなを見返して」と頼む。この最後の言葉は、はっきり言って全方位への八つ当たりであり、人間を襲えなかった優しい西山を残虐な暴君にした悪魔の囁きである。

狙撃手

吸血鬼化した警察の特殊部隊員。西山の手下。サブマシンガン、ライフル、手榴弾、防弾ベストを装備している。
合計5人登場した。

妙子

地下に隠れた人間達が食料と引き換えに変態の吸血鬼達に身を渡していた少女。
最後は性奴隷として遊ぶのに飽きた吸血鬼に目を潰された状態で吸血鬼化させられて瀕死状態で捨てられた。
ネズミに餌やりをしていた場所に葬られるが、理不尽で横暴な大人への怒りから邪鬼に変貌する。

鮫島の父親

吸血鬼化し、理性を失い妻を食い殺す。モブ顔。

ゆかぽんファンの吸血鬼

アイドルのゆかぽんを性奴隷として飼っていたデブの男性吸血鬼。
厄介なタイプのドルオタであり、都合の良い妄想をする。

鎖鎌を持った吸血鬼

武闘会で明の対戦相手となった吸血鬼。容姿はハゲ頭で腹が肥満体型であり、巨大な鎖鎌を武器として用いる。
鎖鎌による攻撃などが明に通じるはずもなく、一撃で倒されて死亡した。

明にサインを貰おうとした吸血鬼

武闘会で狐の仮面を装着して素性を隠して出場していた明にサインを貰おうしていた吸血鬼。
しかし、絡んできた姑獲鳥ファンの吸血鬼を細切れにする様子を見て、話しかけられないとして残念がりながら断念した。

姑獲鳥信者の吸血鬼

姑獲鳥を崇めている吸血鬼達。
宗教化している節があり、一部の吸血鬼が姑獲鳥の人間時代の写真を崇めていた。
吸血鬼ではない素性を隠している鮫島にも丁寧に姑獲鳥の過去を解説してくれた。
控室にいる明に脅しに掛かった吸血鬼もいたが、瞬時に細切れにされて死亡。

I.R.Tの吸血鬼

人間のアイドルを監禁して性奴隷にしている施設『I・R・T(アイドル・レイプ・タワー)』を拠点にしている大量の吸血鬼達。
恐ろしいくらいの速度で明に殲滅させられる。

クソガキ吸血鬼

「血の楽園」に入るためのレインボーブリッジ内にある関所間にいた吸血鬼。
バサバサ様が襲来した際に鮫島をおちょくりながら避難所に逃げたが、鮫島の機転により逆に避難所でバサバサ様の殺戮を許す羽目になる。

西川貴史

「血の楽園」の案内役で、上級市民。
北沢希が扇動した人間たちの叛乱で殺されたと思われるが、持っていたカードキーにより氏名が判明した。

ゆう太

「血の楽園」内で連続殺人鬼として追われる勝次を匿った子供の吸血鬼。
だが同い年の吸血鬼少年と夜遊びに出て同い年ぐらいの人間を嬲り者にする姿を見て、勝次にヒー坊で友達を皆殺しにされ決別された。



【混血種(アマルガム)】

他の吸血鬼の血を輸血し、強大な力を得た混血の吸血鬼。雅や師匠も当てはまる。
輸血すれば必ずなれるという訳ではなく殆どが拒絶反応によって爆死してしまい生き残る確率は僅か1%程。
巨体で異形ながらも一部を除き概ね人型を保った者が多く、邪鬼にも匹敵する強大なパワーと明確な知性と理性を兼ね備え、更に個体によっては固有の特殊能力も有する。

斧神/村田藤吉

メェェェェェ… メェェェェェ
元レジスタンスで兄貴の親友。現在は雅の右腕。師匠の血を輸血した。
詳しくは項目参照。

金剛

雅のもう一人の側近。当初は異形だったが、彫刻刀で自らを削り、金剛力士の姿になる。
火炎放射器を食らっても無傷。人間や吸血鬼を食い殺して脱皮し、パワーアップする。最終的には邪鬼まで食い殺すほどに巨大化する。

エロ金剛

金剛から分離した、もう一人の金剛。煩悩の塊だが、脱皮してパワーアップする能力は同じ。

まり子

五重塔で雅の護衛を任されていた。
詳しくは項目参照。

姑獲鳥

最初に姿を現した雅の息子。その名の通り、鳥のオオハシに酷似した頭部を持っている。
巨大な刺叉が武器。人間をただの食糧と見下す一方で強者には一定の敬意を払うなど武人肌な性格。
豪快で荒々しくも正々堂々とした真っ向勝負で明と激突する。
元々は病弱な少年であり、力と強さの渇望から吸血鬼へと至った。

姑獲鳥の対戦相手

正式名称不明。武闘会で姑獲鳥の対戦相手になったアマルガム。
姑獲鳥以上の巨体と反り返った角を持ち、胸に五つの顔があり、それぞれが言葉を発している。
姑獲鳥とは一応面識があるようで、自信満々に姑獲鳥に挑むも瞬殺される。
姑獲鳥が語るには頭の味は不味かったらしい。

蟲の王

雅の息子の中では四男に当たり、作中では姑獲鳥の次に登場した。
カタツムリの殻のような体に女の頭が付いた邪鬼に近い巨大な化け物の姿をしている。
奇妙な羽虫(サブタイトルにて「寄生羽虫」と呼ばれている)を操って、人間を邪鬼のような変異種の吸血鬼にする能力を持つ。

豹丸

雅の息子の中では三男に当たり、作中では蟲の王の次に登場した。
回想では巨大さすまたを持っていたが、本来の武器は大鎌。豹のケンタウロスのような姿をしているが、人間のままの腹部を持っている。
性格は以前は凶暴だったが、ある日大人しくなったという。
実は喰った相手の能力を吸収する吸血鬼で、本来の姿は腹部にある。
今の性格も北沢徹の頭脳を吸収したことで得られたものであり、腹部の支配が無くなると元の人格を取り戻した。
背中の皮膚はミサイルの直撃にも耐えられる。凄ェ!



【イレギュラーな吸血鬼】

吸血鬼のなりかたには個体差があるらしい。
個体差。便利な言葉である。
総じて師匠並の怪力・耐久力をもつ。

石田様/石田権蔵

隊長が率いる護衛隊の一人で、僧兵のような恰好をした師匠並の大男。
吸血鬼を撲殺し、肉片にしてしまう程の戦闘能力をもつ。
明に不意打ちを仕掛けたが躱され、その後すぐに殺されてしまった。

長髪の大男

他の吸血鬼の二倍程も巨大な吸血鬼。上半身は裸。明に夜襲を仕掛けた吸血鬼達のリーダー格。明にあっさり倒される。

全裸の大男

鮫島兄弟よりも巨大な全裸の吸血鬼。吸血鬼化して間もないため理性を失っていた。鮫島兄弟に倒される。

新人類(仮称)

吸血鬼ウイルスに感染したにもかかわらず、吸血鬼にも、アマルガムにもならなかった奇跡の存在。
もちろん吸血も必要とせず、邪鬼に変わる心配もない、正に「進化した人類」。
ただし、その代償か肉体に何かしらの特徴がある。
雅や斧神が理想としてるのはコレらしい。

今現在、「新人類」になるのに何か特殊な条件がいるのかは不明。
また、今のところ男性のみで、女性の「新人類」は現れていないが、その辺りの因果関係も不明である。

確定はしてないが、明の肉体も既にこの「新人類」になっている可能性は極めて高い。

ハゲ/鮫島

吸血鬼ウイルスに感染したが、身体が巨大化しただけで吸血鬼にならなかった男。吸血鬼に噛まれても麻痺しない。
通常の吸血鬼をはるかに越える怪力(多分師匠並)と耐久力をもち、芦ノ湖の客船に住む人間達のリーダーとなっていた。
後に明、勝っちゃんと行動を共にする。

鮫島精二

鮫島の弟。兄と同じく吸血鬼ウイルスに感染し、巨大化した上に眼球が4つに増え、歯の本数が異様に増えているが、吸血鬼化はしていない。
父親の形見でもあるホッケーマスクを被り、マスクマンとなる。
兄と同様の戦闘能力をもつ。

氷川台駅のリーダーの友人

氷川台駅でリーダーとなっている男性の友人。本名不明。
既に故人であり、リーダーの台詞でのみ存在が描写される。
吸血鬼ウイルスに感染し、異様な容姿の化物へと変貌する。しかし、鮫島兄弟と同様に吸血鬼化せず、優しい人格を保っていた。
氷川台駅の食料調達の役を担っていたが、明を探していた姑獲鳥に殺された。



【改造吸血鬼/変異体(仮称)】

蟲の王が操る寄生羽虫に体内に侵入されて食われた人間は、邪鬼のような変異種の吸血鬼に変貌することになる。
地雷型や保存容器型などの邪鬼のようなタイプの吸血鬼がいる一方、蟲の王の人間を甚振るためだけに悪趣味な遊びによって創造された以上の意味を持たない改造吸血鬼も存在する。
これらの吸血鬼(?)は、人間時代の蟲の王がノートに描いていた化け物が元ネタとなっている。

一応、体内に侵入されても身体を食い破られる前に羽虫を体内から追い出すと、邪鬼にまでは変貌することがなく辛うじて人間としての存在を保てる。
だが、体内への侵入がほんの一瞬だった場合でも身体は大きく変異を起こしてしまい、外見は邪鬼と大きな差はない状態になる。

一般的な吸血鬼の常識では考えられない化け物ばかりだが、蟲の王が死亡すると身体が灰と化し、変異した人間は元の姿を取り戻せる。
ただし、元の姿に戻れても変異した時点で死亡していれば復活は出来ないらしく、傷付いた身体の箇所も元には戻らない模様。
また、蟲の王が死亡するだけではなく、蟲の王が脳味噌の一部を分けて作り出した「片割れ」の拷問野郎も死亡しないと変異体の存在は完全には消滅しない。

地雷型

吸血鬼の拠点となっている国会議事堂の敷地内に多数埋まっている邪鬼のような吸血鬼で、口しかない頭部に直接足が生えた姿をしている。
外敵を察知すると地中から飛び出してその巨大な口で噛み付いて自爆するが、その威力は戦車を破壊可能なレベル。
対象に噛み付いた際には爆発するので自爆するしか未来の無い吸血鬼。

保存容器型(仮名)

ツボから足が生えたような姿をしている変異種。
獲物の人間などを食べてることで蟲の王用の食料として自身の体内に貯めている。
満タンになるとアジトの天井に張り付いて足も取れ、意識のない完全な置物と化す。

拷問野郎

蟲の王の配下にして側近のような役割を担う変異種であり、カニの手芸のような頭部や6本の手足が特徴的。
明確な知性を持っていて蟲の王の事情に詳しく、切断されても顔部分さえ無事ならば行動可能な身体を持ち、しかも顔がない他者の死体を首から乗っ取って自身の身体として使える。
その正体は、蟲の王が自身の脳を少しだけ与えて作り出した「片割れ」とも呼べる存在である。

門番型

蟲の王が存在する地下の部屋の門番訳を務める変異種。ほぼ邪鬼と変わらないような存在。
巨大な身体部分に複数の目を持ち、攻撃に用いる大型の棒を所持している。
その身体部分の目が弱点であり、そこに威力の高い攻撃を受けると倒されてしまう。
蟲の王が死亡した際に身体が灰として崩れ落ち、中から人間の死体が出てきた。

時限爆弾型(仮名)

拷問野郎が蟲の王の命令で連れてきた人間の女性(結構かわいい)が、頭を寄生羽虫に食い破られて変異した化け物。
全身の皮膚が剥がれ、顔が縦に大きく開いて巨大化した目玉が飛び出しているという相当グロテスクな姿。
一応は人間としての意識は残っているようで会話も可能だが、顔の状態はやはり激痛らしく痛みを訴えていた。
最大の特徴としては三歩歩くと身体が爆発するようになっており、蟲の王が人間が花火のように爆発する姿を見たいがためだけに作り出された存在である。

薔薇型

顔部分を食い破られた人間の男性が変異した化け物。
顔が薔薇の花弁のような形に変貌し、中央部分の口と多数の目が特徴的。
「ブジュジュ」という奇声を上げながら痙攣を起こしているが、元の人間としての意識があるかは不明。

とぐろ型

上半身に乳房が存在するため、恐らく女性が変異したと思われる化け物。
身体は変な方向へと曲がり、顔がとぐろ状になった上に口が二つ存在しており、腕もその顔部分に付いている。
怯えるような声を出しているが、人間時代の恐怖が継続して出ている声なのかは不明。

芋虫型

人間時代の面影が殆ど見えず、地雷型や保存容器型のように完全に別の生命体へと変貌している化け物。
芋虫を思わせる姿へと変貌しており、奇妙に変化した手足と大きな口が特徴的。
「ハガ ハガ」という奇声を出すことしかできず、移動できるかも怪しい模様。

上下対称型

作中では2体登場し、それぞれ元々は男性と女性だったと思われる化け物。
顔部分が自身の身体に変異しており、身体が首部分から顔がなく上下対称の姿になっている。
歩行は出来るようだがどのように身体のバランスを取っているかは謎。顔が無くなっているためか、目は見えていない様子。

連隊長

自衛隊を率いていた男性。元々は普通の人間だったが、蟲の王との戦闘の最中に寄生羽虫に左目を刺され、辛うじて撃退するも身体が変異を起こした。
変異した結果、身体は腐敗したかのような肉体となり、腕と足はもげてしまったことで歩行が出来なくなってしまっている。
蟲の王が死亡したことで腫れていた皮膚が灰と化し、元の人間の姿に戻れた。ただし、傷付いた左目や欠損した手足はそのまま。

山本勝次

本土で明の仲間に加わった小学4年生の男児。蟲の王の体内に侵入した際、寄生羽虫に左腕を刺されたことで左腕部分に変異が起こった。
刺された左腕部分などが腐った肉体が盛り上がったかのように大きく膨れ上がり、不気味な赤子の顔が生えている。
蟲の王が死亡したことで元の姿に戻ると思われたが、片割れの拷問野郎が死亡しないと戻れないタイプだった。



追記・修正は血を吸いながらお願いするェ

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最終更新:2024年04月05日 14:03