龍覇 サソリス

登録日:2014/09/24 Wed 23:58:19
更新日:2024/10/07 Mon 06:52:13
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《龍覇 サソリス》はデュエル・マスターズのクリーチャーである。


概要

新規通常種族ビーストフォーク號/新規特殊種族ドラグナーを持つクリーチャー。

見た目はビーストフォークというよりはデフォルメされたためにドリームメイトに近い姿をしているが、次弾に登場した《龍覇 マリニャン》がスノーフェアリーのような姿をしているのであまり気にならない。

龍覇 サソリス 自然文明 (6)
クリーチャー:ビーストフォーク號/ドラグナー 4000
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、コスト2以下のドラグハート1枚、または、コスト4以下の自然のドラグハートを1枚、自分の超次元ゾーンからバトルゾーンに出す。(それがウエポンであれば、このクリーチャーに装備して出す)
このクリーチャーが破壊される時、墓地に置くかわりに自分のマナゾーンに置く。 

死ぬと置換効果でマナに行くが、あまり相手に除去を躊躇わせるようなクリーチャーとはいえない。むしろ、この効果を自分で有効に使えるかのほうが重要である。

各種コンボパーツの一部になるという点で他のドラグナーと差別化を図りたい。
例えば「《ヒラメキ・プログラム》を撃つ→《龍素記号Sr スペルサイクリカ》を出す→サイクリカ効果でもう一度ヒラメく→《連鎖類覇王目 ティラノヴェノム》を出す→ティラノヴェノム効果でサソリスをマナからバトルゾーンに→手札にヒラメキがあります、バトルゾーンは何も変わってません」のような感じで。

他にもヒラメキナッツコンボにも対応している。
普通に出しても強いことは強いが、自身のパワーの貧弱さも相俟って、コンボパーツと割り切ったほうが強い。
このへんは、他が自分で仕事できる6コストドラグナーに比べるといろいろと痛いところ。
メタルアベンジャーグレンモルトライバルなのが悪いだけである。
なお、デュエプレではドラグナーにドラグハートが付いてくる仕様の関係で、ライバル達と同じくビクトリーレアになっている。

ちなみに《龍覇 ケロスケ》の出した《多角類衝撃目ブッツブ・トプス》からヒラメいても出せる。つくづくヒラメキと相性がいいがヒラメキは水文明なので緑単を組む際には別の出し方を考えたい。
幸い、マナブーストは自然の十八番なので、たんまり貯めてマナを手札の代わりに使いつつコスト問題も解決するのも面白い。ドラゴン・サーガのカードはそれを更に可能にしてくれる。また、2コストブーストや《一撃奪取 ケラサス》《蛙跳び フロッグ》と《フェアリー・ギフト》を組み合わせれば3t召喚も可能。

《邪帝斧 ボアロアックス》登場後は、自身を《ベル・ザ・エレメンタル》や《諸肌の桜吹雪》に即進化させたり、《龍覇 マリニャン》から《龍魂城閣 レッドゥル》を出してスピードアタッカー化させ、アタックトリガーで更に展開する等、ビート性能が格段に向上した。このため、自然文明中心のビートダウンが流行することになり、数々の大会で結果を残している。サソリスのファンデッキのためにプロモ版を集めていた人はかなりラッキーだといえよう。

外見・嗜好

先程も言ったとおり、ドリームメイトやアウトレイジのエグザイル組のようなデフォルメクリーチャーであることが特徴。
そのため、自然文明の新たなマスコットクリーチャー枠として期待されているらしく、ミスタードーナツコラボでプロモカードが登場している。ポン・デ・リングを食べてご満悦のサソリスである。尚なぜかドラゴン・サーガの世界にもかかわらず火文明のコッコ・ルピアが一緒に写っている。ドーナツを前に休戦中なのだろうか?
このバージョンのサソリスにはフレーバーテキストはついていない。食べるのに夢中でしゃべる暇もなかったようである。なお他のプロモカードはフレーバーテキストつきである。

ポン・デ・リング以外ではどんぐりが好き。リュウセイさんと気が合いそうである(漫画におけるドラゴン龍はどんぐりが好物)。当のリュウセイさんは闇堕ちしたけど。
普段は《古龍遺跡 エウル=ブッカ》に住み、他のビーストフォーク號にどんぐりを捧げさせている。

そしてどんぐりを食べると何か化石や他のビーストフォーク號を《始原魂 ジュダイナ》というドラグハートのハンマーで叩いてジュラシック・コマンド・ドラゴンを産み出すのだ。

《トレジャー・マップ》では「誰もが羨むお宝」と聞いて、どんぐりより魅力的であるかと問うている。《豊潤フォージュン》ではどんぐりを頬張りながらどうしてどんぐりは旨いのかと問うている。
どんぐりを食べるためだけに《長鼻類 マンモスドン》を生み出して後のマンモスドン帝国を引き起こす羽目になったり、予想外の蜘蛛の姿をした《節食類怪集目アラクネザウラ》を生み出して驚いてみせたりと気分のままに考え無く行動する一面も多い。

背景ストーリーでジュダイナを《古代王 ザウルピオ》に龍解させる描写が少ない。まあ龍解しないほうが強い、というのは現実のTCGでも同じなのだが…。

名前の由来はサソリ+リス。なぜ蠍?
アニメの使い手がサソリだからだろうか。
サソリスの他にも、ジュラシック・コマンド・ドラゴンには蠍にちなんだ名前や見た目のものが多い。




ドラゴン・サーガにおける行動


さて、ここまで読むとほんわかしたクリーチャーに思えるかもしれない。



しかし、そもそもドラゴン・サーガの世界をもう一度思い出して欲しい。
この世界は各文明が互いにしのぎを削っている世界である。

その世界において、自然文明を取り仕切り、ジュラシック・コマンド・ドラゴンを生み出しているクリーチャー…
こいつがただのほんわかマスコット枠で終わるはずがなかった。


まず、サソリスは前述のとおり、どんぐりを捧げさせ、食ったらジュラシック・コマンド・ドラゴンを産み出す。
サソリスとザウルピオが求めるのは圧倒的な原始のパワー。「難しい理屈などいらぬ!パワーがあればよいのだ!」とのこと。

しかしこのとき、どんぐりの数が足りないなどの不満があると毒のあるドラゴンを産み出してしまう。

連鎖類覇王目 ティラノヴェノム 自然文明 (8)
クリーチャー:ジュラシック・コマンド・ドラゴン 7000
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、またはこのクリーチャーが攻撃する時、コスト6以下の、進化でも多色でもない自然のクリーチャーを1体、自分のマナゾーンからバトルゾーンに出してもよい。
W・ブレイカー
このクリーチャーが、このクリーチャーよりパワーの大きいクリーチャーとのバトルに負けた時、相手クリーチャーを持ち主のマナゾーンに置く。

有毒類 ラグマトックス 自然文明 (5)
クリーチャー:ジュラシック・コマンド・ドラゴン 5000
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、バトルゾーンにある自分のクリーチャーを1体選び、マナゾーンに置く。その後、相手はバトルゾーンにある自身のクリーチャーを1体選び、持ち主のマナゾーンに置く。


さらに、次々とドラゴンを生み出したことでドングリが不足、かなりの飢餓状態でジュダイナを使ったことで、とんでもないドラゴンが生み出されてしまう。

邪帝類五龍目 ドミティウス 自然文明 (9)
クリーチャー:ジュラシック・コマンド・ドラゴン 12000
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、自分の山札の上から5枚を見る。その中から、コスト7以下の光のクリーチャー、水のクリーチャー、闇のクリーチャー、火のクリーチャー、自然のクリーチャーをそれぞれ1体ずつ選び、バトルゾーンに出してもよい。その後、残りを好きな順序で山札の一番下に置く。
T・ブレイカー
発売前からワンキルルートが考案されるなど、現実の環境下でもあかんやっちゃと評されたドラゴンであるが、背景ストーリーでもそれは同じだった。
あまりの暴れっぷりに歌で鎮めるためにアイドルグループ「ハラグロX」が組まれ、多くの民がおろおろしているドラゴンである。ドラゴン・サーガの環境で文明を超えた能力持ちというのが、このドラゴンの異常性を物語る。ってかどんだけ腹減ってたんだ。

そして《暴龍事変 ガイグレン》を目撃。水、闇、光文明に壊滅的被害をもたらしたガイグレンに対抗すべく、更なるパワーを持ったドラゴンの誕生に期待し二回ハンマーで殴ろうと決心する。

しかし、二回殴られた《龍覇 イメン=ブーゴ》はドラゴン化せず、パワーより原始的な「欲」の力に目覚め、反旗を翻す。
流石に二回殴るのはやりすぎだったかと思うサソリスだったが、ドングリを増やして再挑戦。

成長類石塊目 ジュランクルーガ 自然文明 (7)
ドラグハート・クリーチャー:ジュラシック・コマンド・ドラゴン 9000
自分のターンに、クリーチャーを1体自分のマナゾーンから召喚してもよい。
W・ブレイカー

「今度はうまくいったね。やっぱ、ドングリが足りなかったんだな。」


更なるドラゴンを産みだすためドングリの栽培を始めるサソリスであったが…

「見たまえよ、このドングリを。たった一晩でコレだ、たまらないよ、なぁ、ザウルピオ。......あれ?ザウルピオ...どこ?」

まさかのジュダイナ紛失。黒幕《龍覇 ザ=デッドマン》にまんまと置き引きされてしまったのだ。
ジュダイナを利用し寄生目のドラゴンと《五邪王 ニガ=ヴェルムート》を産みだしたザ=デッドマン。その目的は究極のドラグハート「極真龍魂」の完成。

たった一人の友人であるザウルピオを取り戻すべく、サソリスはグレンモルトとの共闘を決意する。

サソリス「モルト...。君は、君のドラグハートの秘密を知っているのか?」
グレンモルト「秘密?そんなの俺達の中にはない!俺達は、魂をわけたで兄弟あり、戦友だ!」
「そうか...。こんなことを君に頼めた義理ではないだろうが、ジュダイナを一緒に取り返してはくれないか?」
「なぜそんなことを?断る。お前も俺が乗り越えるべき敵だ」
「頼む、グレンモルト。彼は... ザウルピオは僕のたったひとりの友人だったんだ。ザ=デッドマン、あいつだけは許せないんだ」
「ザ=デッドマン?誰だ?」

ドラグハートの真実を伝え、モルトと共闘する中で、モルトもまた、友人であるギンガ、バーンを助けようとしていることを知る。
そしてザ=デッドマンからジュダイナを取り返すことはできたが、すでに究極のドラグハート《極真龍魂 オール・オーバー・ザ・ワールド》は産みだされてしまっていた。

自分とザウルピオを利用したザ=デッドマンを倒すため、サソリスは今自分に出来ることを始めることにした。それは…




追記・修正は大量のドングリを捧げてからお願いします。

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最終更新:2024年10月07日 06:52