登録日:2014/10/10 Fri 20:52:18
更新日:2025/04/02 Wed 12:45:10
所要時間:約 25 分で読めます
出典:悪魔城ドラキュラ 奪われた刻印
2008年10月23日発売
シャノアはNINTENDO DS専用ソフト
『悪魔城ドラキュラ 奪われた刻印』の登場人物。
CV:
桑島法子(日本語)/Michelle Ruff(英語)
✝概要✝
本作の主人公。年齢20歳・女性。
特務機関『エクレシア』に所属する戦士。エクレシアの創始者バーロウの直弟子であり、
幼いころ組織に拾われて以来、魔王ドラキュラ滅殺の切り札として育てられてきた。
シリーズ内でも珍しい非・ベルモンドにして国家権力の後ろ盾を持ったヴァンパイア・ハンターである。
19世紀初頭、魔王ドラキュラ伯爵と戦い続けてきた真正ヴァンパイア・ハンターの血統・ベルモンド一族が歴史の表舞台から姿を消した。
彼らに滅ぼされた魔王の魂は『器』に封印されたが、100年の時が経てば再び蘇ることが定まっており、
もしも100年後も『聖なる鞭の一族』が姿を晦ましたままなら人類に未来は無い。
ゆえに時の権力者は最悪の事態に備え、限られた猶予の中でドラキュラを完全に滅ぼす
(あるいはベルモンドの代わりになるだけの戦力を開発する)手段を模索するべくいくつもの機関を設立、
それらの研究を援助してきた。エクレシアもそうした使命を帯びた特務機関のひとつである。
これまで多くの機関が発足し、そのどれもが満足な成果を挙げられないまま解体されていった中、
エクレシアは創始者
バーロウや
アルバスを始めとする研究員等の長年の努力研鑚により
万物に宿る力を術式変換し刻印化したという印術『グリフ』の発明という成果を出している最も有望な組織といえる。
また、更なる研究の末完成した
究極のグリフ『ドミナス』の力をもってすれば、ドラキュラをも滅ぼせるという。
組織名の『エクレシア』とはラテン語で『教会』を意味する。
戦士として厳しい修練と実験を耐え抜いた結果、エクレシアの研究成果である印術・『グリフ』を身体に『吸印』することで、
その術を任意に選択・発動できるという特殊能力を獲得している。組織内でもこの力を持つ者はシャノアのみ。
ゆえに究極のグリフ『ドミナス』をその身に宿し魔王の魂を滅ぼす『担い手』として早くからバーロウには期待されており、
物語冒頭において3つに分断したドミナスを吸印することでその力を肉体に順応させる儀式を控えていた。
しかし、先んじて自分がドミナスの担い手となる約束を取り付けていながら
バーロウがシャノアを選んだことに激昂した兄弟子・アルバスが儀式を妨害。
吸印途中でドミナスが強奪されたことでシャノアは記憶と感情を喪失してしまう。
これに伴い、優秀な戦士としての技能も一切が白紙に戻ってしまい、
ドミナス奪還の任務を帯びて旅立つまで、数週間をかけて初等訓練から再度レクチャーを受けねばならなかった。
再会したアルバスからも「魔物を討伐するときのあの流れるような動きが、今では見る影もない・・・。」と嘆かれている。
これについては「凄腕の戦士とか言われてる主人公がゲーム開始時はなんでこんなに弱いの?」という
プレイヤーの疑問・ツッコミを回避するうえで上々の回答といえなくもない。
有志の
TAS動画にて
それらしきものが再現されている。
無論変態。
攻略が進むごとに徐々に怪しく・高速化し、歴代変態機動をことごとくマスターしていくかの如き過程から
携帯機シリーズの歴代主人公たちと同じく『進化する変態』、
探索型になってからは唯一の女性主人公であることから痴女『変態淑女』
タイトル『奪われた刻印』に因んで『奪われた常識』
…等の名誉ある称号を得ている。
回避運動であるバックダッシュを繰り返すのが最も速い、という結論から
バックダッシュ→方向転換によるキャンセル→再バックダッシュ…を繰り返し、
カサカサカサカサ!と
Gめいた効果音と共に身体を左右にぶらしながら滑走する
『有角走法』
キルクルスの磁場展開モーション(上体を反らせる)を利用することで
バックステップキャンセルの所要時間をさらに短縮化した『海老反り走法』
(別名イナバウアー、エクソシストの悪魔憑きとも)
二段ジャンプ習得に伴うジャンプキック連発による高速移動法『ドゥエ』
『有角走法』にしゃがみキャンセルを挟むことでミシン針の如きペースで地表をスライドする『ミシン流走技』
…等のテクニックを使いこなし、最終進化形の
キルクルスジャンプの中継ポイントを自ら作り出せる『レディーレ』
翼を展開し安定したホバリングを可能にする『ウォラーレ』
衝撃波を纏い攻防一体の高速移動を可能とする『イニレ・ラピドゥス』
の使い分けにより、あらゆる地形を滑らかに翔け抜ける『イニレ・ラピドゥエ』
に至っては最早幻想的な美しさすら感じられるほどである。
…なお、彼女の兄弟子であるアルバスは更に速い。本当に人間かよ…
ドミナスを奪還すべくアルバスを追跡する途中、アルバスが辺境の小村であるウィゴル村の住人13名を拉致し、
拘束のグリフで各地のダンジョンに封じ込めるという謎の行動を取っていることを知る。
これ以降、本来の任務と並行してシャノアは村人の救出に奔走、
彼女の行動拠点もエクレシアからウィゴル村に移ることとなった。
各地に出没するアルバスとの邂逅を通し、
ドミナスの本質が魔王の持つ究極の破壊の力そのものであることや、
アルバスがあえてドミナスの欠片を返還、シャノアに吸印させることで
彼女にしかできない『グリフの呪印化と吸印』を『誰にでも使える体系化された技術』として完成させようとしている事実を知る。
ドミナスの欠片を吸印するもその力に呑まれ、完全に魔王の傀儡となってしまったアルバスを激闘の末斃し、
最後のドミナスの欠片を吸印したシャノアの脳裏に彼自身の記憶が流れ込んでくる。それは…
アルバスは研究の過程で、ドミナスは吸印するものの記憶や感情すら吸収し、
その発動には更なる代償を強いることを予期していた。
身寄りのない孤児同士、幼少のころからシャノアの『兄』として
彼女を守ることこそ己の役割と心に誓っていたアルバスは、
自身がドミナスの担い手となることでシャノアが犠牲になることを回避しようとしていたのだった。
そして本来その資質の無い自分がドミナス=魔王の力を制御するには、
それと対極の聖なる力を持つ因子=ベルモンドの血族の因子を取り込むほかないという結論にたどり着いた。
彼が拉致・研究対象としていたウィゴル村の13人の住民とは、
全員が凄まじいまでの宿縁に導かれドラキュラが封印されたこの地に集いしベルモンド家の遠縁だったのである。変態村か…
逃亡生活の中、13人の血族の因子の分析とグリフの呪印化・吸印に成功したアルバスだが、最後の段になり
魔王の力の制御に失敗、シャノアに介錯されてしまったのである。
アルバスの魂もまた、彼の死と共にドミナスに吸収されるのを待つのみだったが、ここで奇蹟が起こる。
シャノアもまた、ウィゴル村の住民を呪縛から解放する際、グリフの吸印を通してベルモンドの聖なる因子を取り込んでいたのだ
(即ち、シャノアは魔王の力を取り込んだ擬似的なドラキュラであると同時に、擬似的なベルモンド一族の一員ともなっていたのだといえる)。
これにより、消えかけたアルバスの魂を束の間だが繋ぎ留め、以上の真相を知ることができたのだった。
アルバスからことの真相を明かされたシャノアは、ドミナスを決して発動しないと最期の約束を交わす。
ドミナス発動の代償を知っていながら自分を担い手に選び生贄にしようとしたバーロウに全てを問い質すべく
古巣であるエクレシア本部に舞い戻ったシャノアを待っていたのは…
<育てた恩もッ!!
<このッ!!
兄弟子との約束を理由にドミナス発動を拒まれたバーロウは突如として豹変。
アルバスが究明したグリフ吸印技術でシャノアを殺害してドミナスを奪い、
自身の手でドミナスを発動させようと襲い掛かってきた。彼は狂っていた。
ドミナスにより『ドラキュラの魂の器を破壊する』ことは『ドラキュラを滅ぼす』こととイコールではなかった。
『器』とは魔王の魂の封印であり、それを破壊することは取りも直さずドラキュラを現世に復活させることに他ならない。
すなわちエクレシアの真の使命とは『魔王ドラキュラの復活』であり、
バーロウの役割も過去(そして未来)歴史の陰で暗躍した魔王に仕える暗黒神官・悪魔崇拝主義者たちと同じものだったのである。
人間の邪心に応じ何度でも蘇る魔王の存在から『人類そのものが魔王復活を望んでいる』という歪んだ啓示を受け取ったバーロウは、
その妄執を抱いたままシャノアに倒される。しかし、器の中にあるドラキュラの魂からの干渉を受けた
バーロウの魂を生贄としたことでとうとう封印は解かれてしまう。
ベルモンド無き時代に、悪魔城が復活したのである。
記憶・感情・組織・師・兄弟子、全てを失ったシャノアだが、気付けば城の前に立っていた。
なぜ、ここに立っている?すべてを失ったはずなのに。私には、もう何もないはずなのに。
いや、そうだ。一つだけ残っている。たった一つだけ、大切な使命が。
だから私は、ここに立っている。「ドラキュラ」を討つという残された使命を果たすために!
そう。私は「魔を斬り払う剣」なのだから
エクレシア最後のヴァンパイア・ハンター、シャノアの真なる戦いがここに始まった。
専用BGMは『黄昏の聖痕 -An Empty Tome -』。
主人公のテーマは開始ステージで即流されることが多いのだが、シャノアの場合は悪魔城出現後、
城に乗り込んでいく段になって初めて流れるという絶妙なタイミング。
颯爽としていながら同時に哀愁を感じさせる曲調も相まって非常に高い人気を誇る。
ついに悪魔城最上部・城主の間にて魔王ドラキュラ伯爵と対峙したシャノア。
グリフの攻撃をものともしないその圧倒的な力を前にして、ついにシャノアはドミナスの発動を決意する。
魔を以て魔を制す究極のグリフが炸裂し、ドラキュラは再び100年の闇に封印された。
シャノアも自らの死を覚悟したが、ドミナスのグリフに吸収されたはずのアルバスの魂がそれを阻止した。
ドミナスに捧げられる魂は1人分でいいとアルバスはシャノアの身代わりに消滅することを選んだのだ。
そして、発動によりドミナスがその闇を一気に放出したことでアルバス同様、吸収されていた光、
即ちシャノアの記憶と感情も戻っていた。
アルバスの想いを理解できるようになったことで、初めて涙を流し、
また彼の最期の願いに応え、笑顔を見せるシャノア。
それを見届けながらアルバスは消えてゆき、悪魔城も崩れ去った。
彼らの戦いは誰にも知られることなく幕を閉じた。これ以降、「エクレシア」の記録は残っていない。
✝人物像✝
悪魔城ドラキュラシリーズ初の女性主人公(一応、
いろいろ例外はあるが)。
ゴツかったり耽美だったりアニメ風だったりと
ビジュアルイメージの変遷が激しい悪魔城シリーズだが、『奪われた刻印』ではキャラクターデザイン及びイラストには
イラストレーターの廣岡政樹氏を起用。どのキャラクターも基本写実的でシリアスな雰囲気を醸し出しており、
シャノアもセクシーな衣装の美女として描かれながら、そのくせあまり媚びた印象は感じられず、
概ね
『かっこいいクールビューティ』として古参プレイヤーからの評判も良い。
見る者に冷たい妖気すら感じさせるような美貌の持ち主。
スレンダーな長身で、腰まで届くほどの
長い黒髪と
濃紺を基調とした丈の長い戦闘服が特徴。
両肩と背中には
刺青のような文様が刻まれており、グリフの吸印を滞りなく行うためには
この文様を露出させる必要性からシャノアの戦闘服(
普段着でもあるらしい…)は
背面がバックリと開いている非常に大胆なデザインとなっている。後ろから見ると腰から上はほぼ裸。
また、裾には深いスリットが入っており、
ヴァンパイアハンター・生脚の伝統を受け継いでいる。
冒頭の事故により記憶と感情を喪失した影響から基本的に無表情で主体性に乏しく、
終盤に至るまではとにかく師の下したドミナス奪還の命令の実行を最優先に動いている。
組織人ということもあるが、新たな事実が判明するごとに
いちいちバーロウの指示を仰ぎに帰還するなど、ホウレンソウは完璧。
また、任務に忠実といっても決してそれ以外の事柄に薄情・無関心というわけでもなく、
ウィゴル村の住民をグリフの呪縛から解放し、
その後も村の一員として彼らの依頼をこなすことで村興しに協力するなど
キャパシティの範囲内ならばどんなことでも頼まれたことは断らない、見様によっては非常に律義で親切な面がある。
結果的に老若男女を問わず住民からは恩人として大いに感謝・親愛の情を示され、
シャノア自身も潤った村の恩恵で個人で動いていた頃とは比較にならないほど潤沢なバックアップを受けられるようになっている。
ただ、実のところ感情の無いシャノアには『村人が喜ぶような結果が出せた』とは思えても、
それを見て自分が感じるものは何もない。受け答えも単純な社交辞令でしかない。
真に彼らと心を交わせるようになるのは、彼女が使命を完遂し、村に帰還してからのことになるのだろう。
なお、
「常識的に考えれば人はこんな時こう思うのだろう」という理屈の上での推論から
感情の発露に近いリアクションを返すこと自体は稀にあり、
散々自分を追い回した
巨大カニを
「地獄に堕ちろ」と
血も凍るような宣告と共に、
エレベーターの下敷きにして惨殺したり、
ドミナスの影響で狂気に囚われてしまったアルバスを
「哀れだ」と評したりもしている。
アルバスの思い出によると幼少期は鬼ごっこでアルバスを見失うとすぐ泣き出してしまっていたらしい。
カワイイ!
✝能力✝
グリフ関連の能力を除いても、その戦士としてのセンスは天才的なものがあったらしく、
物語序盤で能力が初期化してしまってもバーロウは彼女に変わらぬ期待を寄せている。
鉄拳制裁の際の絶望と怒りがない交ぜになったような叫びから見るに、恐らくこの評価は演技ではなく本心だったのだろう。
ただし、ベルモンド一族を代表とする歴代ハンターの中では
シャノアやアルバスといったエクレシアの戦士たちはまだ弱い部類に入り、
事実ドラキュラ伯爵との最終決戦においても伯爵はあくまで遊び感覚でシャノアに付き合ってやっている状態で、
本格的な力を見せる前に油断した隙を衝かれて封印されている。
実際のゲーム内ではそんな設定はどこ吹く風でシリーズでも最も洗練されたシステムも手伝い、非常に使い勝手が良い強キャラ。
最初こそステータスが貧弱でやることも限られているが、ストーリーを進めてグリフが揃うごとに行動の選択肢が増えていく。
最終的にはあらゆる状況に対応できる極めて高水準な器用万能キャラに成長する。
また、パラメータ的にもクリアボーナスの一環として、最高レベルの上限が255まで成長するという
シリーズ史上最高の伸び代の持ち主(無論そこまで育てるのは大変な手間だが)。
✝他作品において✝
IGAプロデュース下における悪魔城ドラキュラシリーズでは実質最新にして最後の主人公キャラクターということからか、登場機会は割と多い。
✝悪魔城ドラキュラ ジャッジメント
隠しキャラクターとして登場。
『奪われた刻印』と同時期に開発されたゲームなので連動要素があり、
リンクさせることで最初からシャノアが使用できるようになる。
なお、『奪われた刻印』の方ではリンクにより通常ならクリアボーナス要素である
レベルの上限アップ(最大でLV.255)が最初から解禁されるようになる。WIN-WIN関係!
CVは原作同様に桑島法子氏が担当するが、例によって小畑健氏のリデザインでビジュアルは大きく変更されている。
最大の特徴は、原作では黒髪ロングの髪型が本作ではバッサリとショートカットになっている点。
服装も二の腕と背中が大きく露出しているのは共通しているものの、長い裾がなくなり
ボディラインに沿ってフィットしたデザイン。頭にはウィンプル(修道女の被っている頭巾)を被っている。
旧い作品のキャラを今風に描き直すというのならまだしも、
まったく同時期のキャラクターであるシャノアのイメージをここまで激変させた理由としては、
3D格闘ゲームのキャラクターデザインでは複雑な物理計算が求められる
『長い髪』や『丈の長い衣服』(通称『揺れもの』)が敬遠されるためと思われる。
事実サイファやマリアといった原作では長い髪の女性キャラもジャッジメントでは軒並みショートヘアに変更されている。
また、間違いなく美人ではあるのだが、
『感情が無い』という設定の解釈の違いか
原作の
鋭く澄んだ眼差しに対し、ジャッジメント版は
ガラス玉のように虚ろなレイプ目をしていて別の意味で怖い。
総じて『奪われた刻印』のプレイヤーからは
「事情はわかるがやっぱりコレジャナイ」という反応が多い。
さらに、一時公式サイトで名前を
『シャオナ』と誤植されたことから、
「ジャッジメントに出てるのはシャノアじゃなくシャオナだから…」とファンから冗談交じりにパチモン扱いされたことも…
舞台である『時の狭間』には、アルバスを追跡する任務の途中で迷い込んだという設定であり、
まだドミナスやエクレシアの真実は知らないでいる。
ハンターやら
魔物やらを時の狭間に拉致った下手人である
アイオーンは
大抵物語の始まりに
「ここで戦えば貴方の願いが叶うかも」と
神崎士郎みたいなことを抜かすのだが、
シャノアは
師から受けた命令を実行することしか頭にないのでアイオーンのアプローチも
「戦わないとここから出してやんないからなー!」的な強引なものになっている。
いい迷惑である。
一応、考えようによっては本編に先駆けて悪魔城に挑んでいるといえるし、プレイ次第ではドラキュラ(
CV:中田譲治)も倒せるので「ドラキュラを滅ぼす」という悲願自体は果たせている…のか?
キャラ性能としては多種多様なグリフを使い分けての距離を選ばない攻撃手段に加え、
『イニレ・ラピドゥス』の高速移動による間合いのコントロールにも長けたオールラウンダー。
一方、対空迎撃性能には難があり、空中から攻められた場合はダッシュで離脱→着地した瞬間に反撃…等の工夫が必要。
操るグリフについてはストーリーの進行上明らかに最終盤でしか手に入らないものが使えるなど、
時系列的な整合性は度外視し、純粋に格闘ゲームで使っていて画面映えするかどうかという基準で採用されている模様。
なお、高火力だが対人戦では隙が多い飛び道具『ドミナス・オディウム』は
ステージ中央に固定されたボスの攻撃を回避しながら合間合間で攻撃を叩き込むアクションゲーム風の構成となる
ラスボス・タイムリーパー戦では非常に有効で、離れてぶっぱ→回避に専念→時間差で命中の繰り返しで簡単に勝てる。
原作では撃つごとにHPが減る両刃の剣だが、ここでは使い放題。
専用BGMは原作と同じ『黄昏の聖痕 -An Empty Tome -』。
格闘ゲーム向きにジャカジャカしたエッジの利いたアレンジとなっており、こちらは概ね好意的に受け入れられている。
✝悪魔城ドラキュラ Harmony of Despair
各章(全6章)30分の制限時間内にマップを攻略してボスを倒すのを目指す、探索型をベースにしたステージクリア型アクション。
歴代キャラクター月風魔…?誰だお前は!?が集結する構成はジャッジメントに似ているが、具体的なストーリーは無い。
DLCで有料の追加キャラもいる中、シャノアはデフォルトでプレイヤーキャラクター。
参戦に際して新規ボイスも収録され、ラジオチャットで単語を喋らせることが出来る。
マルチプレイでは仲間と簡単な意思疎通を交わすこともできるが、相変わらず感情を見せず(つまり原作完結前の時間軸から来たことになる)、
冷静に淡々と喋るためネタ要素は低め。
しかし、ドラキュラ伯爵のテンプテーションを受けて「ドラキュラさまぁ…♥」とメロメロになるシャノアやプロセルピナの掃除機に吸われたり、やられてしまいスケルトン姿で淡々と喋りつつ骨投げで戦うシャノアが見れるのは本作だけである。
私は、魔を斬り払う骨となる!
全キャラのビジュアルは多くの探索型悪魔城ドラキュラのキャラデザインを手がけた小島文美氏の手で統一されているが、
シャノアの場合最初からリアルかつシャープなタッチで描かれていたキャラなので違和感はほとんどなく、原作通りのクールビューティーである。
キャラ性能の特徴としては
・攻撃手段の全てをグリフで行う
・両手に武器を装備しコンビネーション攻撃が可能
・左右どちらの腕に装備するかで武器の性能が変化する
…といった特徴は概ね原作と同じ。ただし、本作のグリフは通常武器扱いのグリフと
魔法(ハンタースキル)扱いのグリフで区別されており、装備部位も異なる。
武器となるグリフは購入では無くドロップアイテム(宝箱)でしか入手できず、売却も不可。
一方、防具の装備条件には恵まれており、軽装の魔法使い系が多い女性陣の中では唯一鎧などの重装備が可能。
グリフの吸印による敵の魔法妨害も健在なうえ、グリフを吸印された相手は
その攻撃が封印されて以後使ってこなくなるので、戦術的な価値は高まっている。
また、専用の特殊行動『パーソナルスキル』はキルクルスによるジャンプとなっており、
序盤から専用ルートでショートカットしたり、アイテム集めに奔走したりと移動の自由度が高い。
総合的には
・基本グリフは簡単に集められる上、数が少ないことから普通に使っていればすぐに強くなる
・軌道や属性も特徴的でわかりやすく、様々な場面に対応できる
・装備の購入に余計な金が掛からずリーズナブル
…と、序盤から終盤にかけて安定した強さを持ち、育成にも手間がかからない初心者向けのキャラクター。
反面、原作に比べるとグリフの種類は半分にも満たないため、武器とスキルの総数、ひいては戦法のバリエーションはやや乏しい。
追記・修正は「アニヲタ」のグリフを吸印してからお願いします。
悪魔城ドラキュラシリーズのグラフィッカー、しずもん氏の描く公式4コマ漫画におけるシャノアの図。
✝人物像(しずもん版)✝
基本的に
寡黙で仏頂面だが
感情が欠落しているというよりも
単に愛想が無いだけ。
無理を通して道理を蹴っ飛ばすおそろしく粗暴な性格の脳筋で、
少し行き詰るとすぐ
物理交渉に出る。その凶暴性はしずもんシリーズの崩壊キャラクターズでも屈指で、
正統ベルモンド家のハンターさえ凌駕する。
腕っぷしに訴える機会が多い為か筋肉がつきやすい体質。
レベルが上がるとモリモリという不気味な擬音と共に肉体がパンプアップする。
黙ってじっとしている時は大抵
よからぬことを考えており、
「下手の考え休むに似たり」「小人閑居して不善を成す」を地で行くカオスな結論を出す。
…ただ、一応お使いイベントは一生懸命果たそうとする律義な面もあり、
あまりに困難なクエストを矢継ぎ早に依頼してくる村人の期待に応えようと無理をした挙句
ストレスでガリガリに痩せ細り、「村に戻るのが嫌になりました」と師匠に報告する姿も…
◆以下、しずもんシャノアの主な奇行・蛮行
「セージを持ってきてくれ」→誠二を連れてくる(なおエクスポーションを精製するなどかなり有能)→「アンタはもういいよ」
両腕にグリフを装備しての連続攻撃の要領で両手にラーメンを持ち交互に啜って連続回復→熱くて失敗
拘束のグリフに囚われた村人を無視して無人の村でアイテムあさり
救助した村人が経営する道具屋が助けてくれた事と商売は別と言って買い物の代価を要求しただけですっげぇ嫌そうな顔→代金を投げてよこす→ため息+戸に蹴りを入れながら去るコンボ
特殊イベントでしか倒せないボス・ブラキュウラ(通称『カニ』)に延々と物理攻撃を続けながら「かってーなーーー」
「灯台から見える景色をスケッチしてきて」というお使いの内容を忘れ、灯台で惨殺したカニの死骸を「これでいいか」とスケッチする
(なお、それでクエストは達成)
狭いところに逃げ込んだネコが捕まえられない→合成印術『ユニオン・セカーレ』発動
動きが素早くてネズミが捕まえられない→殴り潰して死体を持ち帰る
また『悪魔城ドラキュラHD』でも…
プレイヤーのキャラ選択が被って2人に増殖→同時に吸印を開始しグリフの取り合い→同じ磁石にキルクルスジャンプし激突事故
ジョナサンと一緒になってワープゲートに落書きし、出てきたアルカードをペンキ塗れにする。「ヒャホー」
硬い敵・ファイナルガードとの戦闘で仲間が地道に闘っているのに自分は安全地帯に避難して足の爪を切っている
…等、相変わらずであった。
ヘンルーダ…ヘンルーダ…
おい、そろそろ記事の追記・修正を…
それどころではない!!
- 作成乙!かってーなーー -- 名無しさん (2014-10-10 21:13:21)
- ノーパン疑惑。貧弱どころかそのうちバ火力になるんだよなぁ -- 名無しさん (2014-10-10 21:21:22)
- 悪魔城の法則:女キャラは強い -- 名無しさん (2014-10-10 22:09:17)
- 属性を最強にしたらボスすらワンパンマンだからなぁ…敵も貧弱なのかな? -- 名無しさん (2014-10-11 00:24:36)
- しんみりしたところにしずもんシャノアが不意打ちでワロタ -- 名無しさん (2014-10-11 01:04:41)
- クールビューティーキャラの宿命か、しずもん氏の漫画に限らず二次創作じゃ大概いじられてるよね。無表情のまま肉もりもり食ったり100tハンマー振り回したり -- 名無しさん (2014-10-11 04:51:35)
- ↑3 それはない。刻印は探索型にしては『敵が強い』という方面での難易度が高く、けっこう硬派なつくり。普通にプレイすれば充分ベルモンド以外のハンターで魔物を相手にした時のハードさを体感できる。 -- 名無しさん (2014-10-11 11:34:26)
- ↑まぁ色々揃った終盤の話だけどね、その時はデスリングとアンゴルも合わさってお互いに豆腐みたいに柔らかい気がする、道中に関してはニテンスを奪うまでは同意します -- 名無しさん (2014-10-11 18:48:43)
- ニテンス強いよね。歩き撃ちが出来なくなった代わりに射程が大幅に伸びたヴァルマンウェみたいなものだし・・(しかも入手は容易)歩き撃ちの問題も小ジャンプしながら撃てば着地でキャンセルされないから解決するという。 -- 名無しさん (2014-10-11 19:28:09)
- ドラキュラは100年の時が経てば復活すると言うが、公式の年表を見ると酷い時には倒されてから1年後に復活というパターンすらもあるんだよな伯爵 -- 名無しさん (2014-10-12 00:32:29)
- ↑悪魔城は人のマイナス思念の影響を受けやすく、後年に行くに従って小出しに現界するのはそれだけ世の中に邪念が溜まりやすくなってるってことだそうな。 -- 名無しさん (2014-10-12 10:26:33)
- 時たま今回のバーロウのように伯爵自身がちょっと後押ししたり、闇の呪印のように死に際に呪いをばら撒いて復活の糧となる社会不安を増大させたりもしている。瀕死状態でチャンスを15年待ったドラキュラ伝説や、意識の無い破片でも大騒動になった呪いの封印・白夜の協奏曲みたいな事態もあって・・・リヒター、なぜ消えたし!! -- 名無しさん (2014-10-12 10:32:28)
- ↑7 実際ゲーム中、ウェディングドレスにSMっぽい女王様マスク、両手にトゲ付き極太メイスとかもできるからねw素で変態の素養は転がってるw -- 名無しさん (2014-10-12 10:34:50)
- ↑2月下で操られて鞭(サラの魂)に愛想尽かされた 決してハイドロ+聖水で鞭を全く使わない城攻略を成し遂げたからではない 筈 -- 名無しさん (2014-10-12 10:45:21)
- ↑蒼月の後日談小説だとユリウスにベルモンドや鞭に関係なくハンターの技術を修めたお弟子さんがいるんだよね。そういう形で夜の一族への対抗手段を設けていく道もあったろうに過ちを恥じて隠遁ってなんだかなあ、って気もする。 -- 名無しさん (2014-10-12 10:48:55)
- 中古価格高すぎぃ -- 名無しさん (2014-10-12 12:58:43)
- ↑良作はプレイヤーが手放さないゆえ市場に数が出回らないからな -- 名無しさん (2014-10-12 13:14:46)
- ↑3 でもベルモンド無関係の人間がドラキュラ打ち倒すのは限りなく不可能っぽいんだよなぁ グラント・サイファやエリックはゲームだと単独ドラキュラ撃破だけど正史だとラルフ、ジョニーと協力したことになってるし。アルカードも実質のトドメはリサの言葉だし 四聖獣引き連れてる兵器?知らん -- 名無しさん (2014-10-12 13:25:19)
- ↑その点ホネイサンってすげぇよな、最後までカルシウムたっぷりだもん。 -- 名無しさん (2014-10-13 02:03:54)
- ↑骨が丈夫だから落ちても無傷だったのか -- 名無しさん (2014-10-13 08:50:45)
- 黒髪、肩と背中を大きく露出した青&黒の衣服、露出部に大きな刺青、記憶喪失で無感情、兄と合体するなど「影牢」シリーズのミレニアとかなり似ている。もっともミレニアは肩には刺青がないし髪もショートなのだが。 -- 名無しさん (2016-09-24 09:30:45)
- シャノア本人じゃないかもしれないがエターナルナイツ2での公式イラストでは意外と胸大きい、なんであんなデザインにしたしKonamiさんよぉwwwww -- 名無しさん (2016-11-16 16:54:17)
- 「かってーな」はHDでワザワザ英語版も収録されたという公式ネタにw -- 名無しさん (2017-10-08 10:07:00)
- 公式サイトが消えたせいで画像が見れない…ほかの悪魔城項目も画像が消えてる可能性が? -- 名無しさん (2018-10-20 20:42:04)
- あれ、ミリアムちゃんに境遇似てるね -- 名無しさん (2020-06-29 00:01:43)
- Bステインは悪魔城のオマージュ作品だから、いろいろモデルになっている部分もある。ゆえにミリアム「が」シャノアに似ているという方が適切 -- 名無しさん (2020-06-29 04:01:53)
- 記録は残ってないと思いきや……スマホの最新作のGOSだとシモンやマリアに並んでドラキュラハンターとして残されていた模様 -- 名無しさん (2021-10-01 03:55:37)
- 本作の若本ドラキュラが色男っぽい演技で好きだわ…若干ロイエンタール入ってるというか -- 名無しさん (2024-10-29 19:25:04)
最終更新:2025年04月02日 12:45