海藤みなみ/キュアマーメイド

登録日:2015/09/23(水) 22:59:19
更新日:2024/03/01 Fri 16:14:18
所要時間:約 15 分で読めるわ






学園のみんなを守るのが、生徒会長のわたしの使命…

わたしは決して、あなたに屈したりしない!



Go!プリンセスプリキュア』の登場人物。



概要

私立ノーブル学園にて生徒会長を務める中学2年生。
7月20日生まれ。かに座。現在14歳。初登場時13歳。 (←!!)
今回のメインのプリキュア4人の中では最年長ではあるが、実際にはひとつしか離れていない異色の年長組である。
(特にはるかとは7月の誕生日を迎えるまで同い年だった)
きららのつけたニックネームは『みなみん』。
実家は大企業である海藤グループであり、その社長令嬢という超絶セレブ。
家族は父・つかさ(CV:木下浩之)、母・ますみ(CV:篠原恵美)と兄・わたる(CV:興津和幸)の三人が判明している。
一部だけ三つ編みにした緑蒼色のストレートロングと、切れ長の瞳が特徴。
私服が銀行員っぽい。



人物

一言で言えばテンプレ通りの箱入りお嬢様。
大人びた外見で「厳しい人」という印象を持たれがちであるが、本当はとっても優しいお姉様的な存在。
常に冷静沈着でもあり、怪物が突然現れたり、妖精が喋ったりといった超常的な現象が起きてもあまり動じずに対応できる胆力と順応性の高さも持つ。

接する相手が年上は勿論、基本的に同い年以下でも苗字に「さん」を付けするが、親しい間柄だと呼び捨てにする。

バレエ指導や普段の生活態度など、人にものを教えたり素行を正す時は厳格になるが、それ以外の場面では、後輩が不遜ともとれる態度をとっていても怒らないどころか不快感すら見せないほど、かなり寛容な人。
本作は全寮制の学園が舞台で実の親が傍にいないだけに、従来のシリーズなら母親が言いそうな助言をする役を任されている感がある。

学園に起きた出来事には、「みんなの意見を尊重する」「規則に固執し過ぎず、かといって逸脱もし過ぎない」といった姿勢で柔軟かつ民主的な対応で解決を図る。ある意味為政者の鏡。


前述したように成績優秀で、最も得意なバレエのほか乗馬、フェンシング、アーチェリー、バイオリン、サッカー、バスケットボール、テニス、水泳などスポーツも得意である文武両道の完璧超人。

…なのだが、彼女は本質的にはお姉さまではなく妹キャラ。
兄であるわたるの前では妹らしい甘えん坊な一面を見せており、少々ブラコン気味である。
そしてかなりの天然。
事実、冷静で分析力も高い割にはツッコミ属性が皆無で、はるかのボケに対し全く突っ込まない。
どんなギャグシーンでも真顔であり、それがかえってシュールな笑いを引き立てている。


実はオバケが大の苦手。
子供の頃の肝試しでせいら扮するオバケにビビって号泣してしまったのが根深いトラウマとなっており、ゼツボーグの立体映像の(ハッキリ言ってショボい)幽霊にもビビりまくっていたというカワイイ一面もある。
これにはクローズも「マジで?」と言いたげな顔で( ゚д゚)ポカーンとしていた。
幼年誌では肝試しに出るのを某リアクション芸人の如くギリギリまで嫌がっていた上に結局はるかに引きずられて強制参加させられた挙句、本編では考えられないような顔芸を披露。出口に出た時は半分死んでいた。
生徒会長の威厳ゼロである。
また、幼い頃は泳ぐのが苦手だったが、野生のイルカのティナ(CV.こおろぎさとみ)に助けられて仲良くなり、泳げるようになった。


また、学校では全校生徒の憧れの的ではあるが、
その一見完璧すぎて見える部分から周囲が勝手に遠慮してしまっており、非常にぼっちであった。

自分が何でも出来過ぎる事や、親や周囲から寄せられる期待などが大き過ぎて、悪く言えば「神輿に担がれている」状態になってしまっている為、友達の輪に入っておしゃべりしたり、一緒に遊んだりするなどの「普通の女の子として」の事ができない(経験がない)傾向もある。
事実、ドーナッツさえ食べた事がなく、プリクラを撮ったりすることもなかったなど、完全な「籠の中の鳥」であった。

しかしながら、物語を通じて出会えた友達によって、彼女は変わりつつある。
幼馴染みであるせいら、あやかに加えて、プリキュアになった事を通じて友達になれたはるか、きらら、ゆい、そしてトワの事は非常に大切に思っている。
時にはるかに関しては絶対的な信頼を寄せており、高嶺の花として見られ、人望はあれどどこか孤立していたみなみにとって、初めて別け隔てなく親しく接してくれた友達という事もあり、その愛情は非常に深い。
はるかの家にお泊り会をする事になった時は、おみやげ(ワイロ?)として大量のメロンや花火をスーツケースいっぱいに持ってきていた。
せいら、あやかも前よりも表情が朗らかになって親しみやすくなった事を感じていた。

自称・許嫁の伊集院キミマロがそんな彼女を「変わってしまった」と(勝手に)嘆き、それをはるかのせいだと決めつけて「君(はるか)はみなみにふさわしくない、もう近づくな」「君(みなみ)に彼女のような取り巻きは必要ない」とはるかを侮辱された際は

はるかは私の取り巻きじゃないわ!友達よ!!

マジギレした。
どんだけはるかが大好きなんだよと。
まぁ、キミマロもここで鼻っ柱をへし折られたことで自分がみなみの上辺だけしか見てなかったことや、
変わってしまったのが他ならぬ自分自身だった(幼少期の彼は純真で優しい少年であり、現在のような他人を馬鹿にするような傲慢な少年ではなかった)ことを自覚して反省できたので、結果オーライと言えるだろう。

はるか・きらら・ゆい・トワに出会えたことは、「籠の中の鳥」だった彼女の人生に於いて、決定的な意味を持つ事になるに違いないだろう。



みなみの夢

実は、メインのプリキュア4人の中で、初登場時では唯一、夢を持っていない。

一応
「父親や兄のように人の役に立つ人間になりたい」
と思ってはいるが、それは父親から敷かれたレールの上での人生の事であり、自分の意志で決められたものではない。
はるかときららが「自分の夢のために」努力しているのに対し、彼女は自分の夢に対しての向き合い方が希薄であり、「(良い意味での)自分の我が儘」を押し通せない。
と言うよりも、そもそも疑問にさえ持ったことがないのかもしれない。
暴走クローズとの戦いに於いて、クリスタルプリンセスロッド召喚に一度失敗したのは、この時彼女だけ明確な「夢」のビジョンを持っていなかったからではないかと言われている。
(その為、もしもあの場にゆいがいなかったら暴走クローズに負けてしまっていた可能性が大いに高い。)

上記の通りの懐の深さから、今作の主題である『強く、優しく、美しく』のうちの『優しさ』に最も秀でていると言える。
逆に最も未熟なのは『強さ』。身体能力ではなく『心の強さ』である。

立場や能力からくる責任感故というべきか、彼女は「他人のために行動をする」という行為には眼を見張るものがあるものの、「自分のために何かをする」という感情が疎かになりがちである。

そう言った「自分の夢を持つ事」に前向きになる為の心の『強さ』を持つことが彼女にとっての、最大の課題であると言えるだろう。
その時は、両親への、そして海藤グループへの遅い「反抗期」となるのかもしれない。



なお、雑誌インタビューによれば、みなみの「夢」については第三クール以降重大な局面を迎えるとのことである。




プリキュア・プリンセスエンゲージ!!

澄み渡る海のプリンセス!キュアマーメイド!!

冷たい檻に閉ざされた夢、返していただきますわ!お覚悟は、よろしくて!?


キュアマーメイド


ドレスアップキーで変身した姿。
ホープキングダムの伝説に伝わる三人のプリンセスのうちの一人の再来で、「海」を司る。
「マーメイド」はそのものズバリ、ギリシャ神話の「人魚」を表す。

エメラルドグリーン~青のグラデーションがかかった長いポニーテールであり、メッシュは紫色。ホタテの貝状の飾りをあしらったmの形のティアラを着けている。
外見は顔立ちに少し面影が残る程度。

衣装は青を基調としているが、ありがちな青系オンリーではなく、エメラルドグリーンとピンクを所々にあしらったありそうでなかった斬新な配色。
衣装の上半身と下半身が分かれたへそ出し衣装で、スカートの後部は魚のひれのような形状に伸びている。
白いロングブーツと長手袋を着用し、首、腰、ブーツには真珠のようなアクセサリーがついている。
モードエレガントでは細身のマーメイドタイプのドレスとなる。

戦闘では、主にメンバーに指示をしたり補助技を使っての後方支援など、司令塔役がメインだが、前衛もこなせる。
そして、人魚の名を冠しているだけあって四人の中で唯一水中戦をこなせるプリキュアである。
舞台であるノーブル学園が海に囲まれているだけあって、歴代でも水上戦・水中戦の頻度が多く、その場合は必然的に彼女が前衛に立つ事になる。
今まで空気になりがちだった水属性プリキュアの面目躍如である。
打撃を決める際水しぶきが舞う演出がされる。


◾︎ ドレスアップキー一覧


  • マーメイド
変身用キー。
海岸を散歩していた際に、砂に埋もれているキーと出会った。

  • アイス
エレガントキー。
ローズ、ルナと共にノーブル学園の秘密の薔薇園に眠っていた。

  • バブル
ミラクルキー。
気まぐれな性格のようで、海藤グループのプライベートビーチで眠っていた(サボっていた?)が、みなみとティナの種族を超えた友情に感化され、みなみを主として認めた。

  • サンゴ
プレミアムキー。
初代キュアマーメイド/ユラの魂が宿っている。


他の三人に比べるとキーの名称が正直弱そうなのは内緒だ!!



エクスチェンジ!モード・エレガント!

◾︎技一覧


  • プリキュア・マーメイド・リップル
「高鳴れ、海よ!!」
マーメイドキーとプリンセスパフュームを使った初期の浄化技。
水柱に敵を閉じ込める。
リップルとは「さざ波」の事。

  • プリキュア・フローズン・リップル
「高鳴れ、氷よ!!」
クリスタルプリンセスロッドとアイスキーを使った小技。
ロッドの先端から無数の氷塊が出現。敵にぶつけたり、一箇所に固めて氷柱を作り出したり、足場を作ったりすることができるなど、汎用性がかなり高い。
浄化効果はない。

  • プリキュア・バブル・リップル
「高鳴れ、泡よ!!」
クリスタルプリンセスロッドとバブルキーを使った小技。
ロッドの先端から水泡を生み出し、敵にぶつける。
量産型ゼツボーグなら浄化可能。

  • プリキュア・コーラル・メイルシュトローム
「高鳴れ、珊瑚よ!!」
ミュージックプリンセスパレスとサンゴキーを使った技。
渦潮とともに珊瑚やイルカの大群を発生させ、潮流に乗る形でイルカの大群を敵にぶつける豪快な技。
自身も青いオーラを身に纏って攻撃を加えることもできる。
「コーラル」はサンゴ、「メイルシュトローム」は大渦巻を意味する。直訳すると「サンゴの大渦巻」。



余談

インタビューによると3人の中で一番難航した名前らしく、最初に出た「みなみ」が巡り巡って元に戻ったらしい。
なお、東西南北の「南」ではないとのこと。
ただし、東せいら、西峰あやか、北風あすかの名前と合わせると「東西南北」になる。


変身バンクはスイート・ドキドキのキャラクターデザインでお馴染みの高橋晃氏が担当した。


後に本当に人魚が変身するプリキュアが登場しており、オールスターズFで邂逅を果たした。
その際、わざわざ声付きの会話シーンが用意されている。
ちなみにフローラもラメールと同じく主要メンバーに選ばれていたが絡みは特になかった。

これからも、たまには編集していいかしら?

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最終更新:2024年03月01日 16:14