竜脈噴火

登録日:2015/12/30 (水) 00:35:29
更新日:2023/01/20 Fri 03:40:32
所要時間:約 4 分で読めます












溶岩の渦が、森を川を人を飲み込んだ。






概要


《竜脈噴火》とは、TCGデュエル・マスターズの呪文。
DM-05 第5弾「漂流大陸の末裔(リターン・オブ・ザ・サバイバー)」にて収録。レアリティはレア。

使い方によっては爆発的な威力を期待できるランデス呪文として有名。


スペック


竜脈噴火 R 火文明 (8)
呪文
バトルゾーンにある自分の自然のクリーチャー1体につき、相手のマナゾーンから1枚選び、持ち主の墓地に置いてもよい。

自分の自然のクリーチャーの数だけ、相手のマナゾーンのカードをランデスする。

ランデス呪文としては現在の基準でもトップレベルの破壊力を出せる可能性を誇る。
コスト的に考えて3枚ほどランデスできれば合格という所だろう。
上手く生かせば5枚以上ランデスしてやるのも夢ではない。

しかし、コストの重さを初めとした問題点も多い。

まず、コストの重さから唱えるターンが遅くなりやすい。
コスト軽減・呪文の踏み倒し・マナブーストなどのなるべく早めに唱える状況を作っていく必要性がある。

それに加えて、自分のクリーチャーを参照にする能力から場の状況に振り回されやすい。
自分の自然のクリーチャーが一体もいなければ手札で腐るだけ。
指定している文明が同じでは無く自然なので、色的な調整にも努力が必要。

また、このカードは初収録以降一度も再録されていない

そのため、入手が困難というゲーム以外の問題が存在する。
基本セットのカードの中では再録を望む声も多いが、ランデスカードは再録されにくい傾向から少し厳しいか……。
ランデスカードの再録は嫌われる運命にあるのか……。

高い威力を持つが、扱いには工夫が必要なカードと言えるのかもしれない。


相性の良いカード


幻染妖精リリアン UC 自然文明 (3)
クリーチャー:スノーフェアリー 2000
バトルゾーンにある自分の火のクリーチャーと光のクリーチャーはすべて、自然のクリーチャーでもある。
バトルゾーンにある自分の他の自然のクリーチャーすべてのパワーは+1000される。

DM-24「極神編(バイオレンス・ヘブン) 第1弾」の文明追加サイクルの一枚。

火とのクリーチャーを自然化することで、《竜脈噴火》の参照対象にすることが可能に。
特に《竜脈噴火》の文明色と同じ火のカードを自然化させるのはかなり嬉しい。
《リリアン》自体も自然なので、《竜脈噴火》の参照対象になる点も好ましい。

後述するが、《竜脈噴火》の専用デッキでは必須のパーツとして採用される。

若頭 鬼流院 刃 VR 自然文明 (10)
クリーチャー:ガイア・コマンド/ビーストフォーク/ハンター 17000
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、自然のハンター・クリーチャーを好きな数、自分のマナゾーンからバトルゾーンにタップして出してもよい。
T・ブレイカー

自然のハンターをマナゾーンから大量展開できるクリーチャー。

種族に制限はあるが、自然のクリーチャーを展開するこのカードと《竜脈噴火》の相性は抜群。
《竜脈噴火》がオーバーキルと言わんばかりの凄まじい威力を放つ。
《鬼流院 刃》を中心とする自然のハンターデッキならば《竜脈噴火》を採用する発想は悪くない。
大量のクリーチャー+相手のマナ壊滅 で反撃の隙を与えない絶望的な状況を作れる。

ただし、《竜脈噴火》自体のコストが重いため、踏み倒しの際の大量のマナ消費には少し注意を払う必要もある。


専用デッキ


《竜脈噴火》を主軸カードとして用いる専用デッキが存在する。


デッキの特徴・構築


【竜脈噴火】と称されるデッキは、基本的戦略としてはクリーチャー展開を重視する。

自然クリーチャーを展開しながら、自然を生かした高速マナブーストやコスト軽減を行う。
こうしてクリーチャーを大量に並べて、そこに竜脈噴火を起動。
そして相手のマナゾーンを崩壊させ、自分は並べたクリーチャーや大量のマナでゲーム展開を支配……。
このようなコントロールデッキ的な戦略を行う場合が多いかと思われる。

デッキ構築の際には、もちろん最低でも《竜脈噴火》起動の為に火・自然の二色は必須となる。
ただし、それだけだとデッキとして不安定になるので、何らかの文明が追加で投入されやすい。
呪文サーチや、準備段階としてクリーチャーを並べるのと同時にドローができる《雷鳴の守護者ミスト・リエス》の存在を重視して光が加えられることも多いか。
ドローや《剛撃戦攻ドルゲーザ》を加えたジャイアント主軸の《竜脈噴火》デッキを構築する場合はも多い。

デッキへの投入カードとしてよく使われるのは以下のカード。

カード名 解説
竜脈噴火 コンセプトカード
《ハッスル・キャッスル》 ドロー効果による自然クリーチャーの大量展開狙い
雷鳴の守護者ミスト・リエス ↑と同じく大量展開狙い。殿堂入りなので多少運用しにくかったが、現在は解除されている。
幻染妖精リリアン 火クリーチャーの自然化によってランデス要員を増やす。自身も効果の対象
《大神秘ビシャモン》 自然のコスト軽減で自身も効果の対象。進化の際にマナを減らす点は注意
ボルバルザーク・エクス マナを再利用することで大量展開の補助。自身も多色で効果の対象

ハッスル・キャッスル》などの大量展開と相性の良いドローカードの投入は必須と言えるレベル。
大量のクリーチャー展開のためには、もちろん大量の手札が必要となるからだ。

《リリアン》などの文明追加の効果を持つカードも必須パーツ。
火や光のカードに自然を追加することから、文明色の配慮の必要性が少なくなる。
これによって『自然のクリーチャーを場に並べる』が『場にクリーチャーを並べる』という条件になるため、
《竜脈噴火》のランデス火力を安定して引き出しやすくなるのは魅力的。

後は《ビシャモン》の自然クリーチャーのコスト軽減・《エクス》のマナ再利用も出来るだけ投入すべきだろう。
上記の表には記載していないが、呪文コストを減らせる《ラブ・エルフィン》などの自然の呪文サポートの投入も良いかもしれない。

また、以下のカードのデッキに《竜脈噴火》が補助パーツとして投入されることもある。




これらのカードのデッキでも、《竜脈噴火》は高い破壊力を発揮する。


長所と短所


長所

この専用デッキの強さはランデスの破壊力の高さにある。

上手くクリーチャーの展開に成功すれば、3枚以上のランデスは期待できる。
上記でも述べたが、どのターンでも基本的に3枚以上ランデスできればダメージとなる。
速いターンから《竜脈噴火》を使用できれば、相手のデッキ戦略は確実にガタガタになるだろう。

ランデスデッキ全般に言えることだが、基本的にペースを掴めれば相手に隙を与えないようになる。


短所

短所として挙げられる点は、《竜脈噴火》の性質上の問題による扱いの難しさ。

基本的に《竜脈噴火》は最低でも火と自然のカードを求める。
そこにドローや呪文サーチなどの補助として水や光を入れることが多いのだが、
三色以上になると、どうしても自然の投入枚数が少なめになってしまう。
上手く自然のカードの多く投入するようにしないと、《竜脈噴火》の爆発的なランデスが生かせなくなる。

しかし、火と自然という色はコントロールが得意な色では無く、どうしてもデッキ構築は三色以上になりがち。
もちろん二色のみという構築もないわけでもないが、使う際の安定度は下がるだろう。
とにかく、《竜脈噴火》の専用デッキは上手く文明色を配分する高い構築力が求められる。
上述したが、これらの弱点を殺すために文明追加効果は積極的に生かしていきたい。

また、クリーチャーを並べる必要性があることから除去関連のカードは苦手。
相手が積極的な除去を好むタイプのデッキだった場合は、爆発的なランデスは期待しにくい。
マナを多く必要とせず、展開が速い速攻デッキも天敵となる。

インフレの進んでいる現在のデッキは基本的に展開が速いので、《竜脈噴火》が間に合わない可能性が高いと言わざるを得ないのも辛いところ。







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最終更新:2023年01月20日 03:40