登録日:2016/05/23 Mon 01:46:01
更新日:2024/06/12 Wed 23:19:28
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特殊能力ゼロ、モテ度ゼロ、体力微妙──なりきりヒーローが世界を救う
正義の力で悪をKILL
『
キック・アス』とは、2010年に公開された
イギリス・
アメリカ合作の映画。
アメコミヒーローである「
キック・アス」の
実写映画化作品であり、作中でヒット・ガール役を演じた
クロエ・グレース・モレッツの出世作にもなった。
日本配給はカルチュア・パブリッシャーズが担当。映倫区分はR15+。
2013年には続編の『キックアス/ジャスティス・フォーエバー』が公開された。
【あらすじ】
NYに住むデイヴ・リゼウスキは、コミックオタクでスーパーヒーローに憧れる平凡な高校生。
ある日、インターネットで買った自前のスーツとマスクで自分もヒーローとして勝手に街で活動を開始。
何の特殊能力も持たない彼は初出動の時にあっさり犯罪者にやられるが、その捨て身の活動がネットで話題となり“キック・アス”の名で一躍有名に。
やがて高度な訓練を受けた美少女ヒーロー“ヒット・ガール”とその父“ビッグ・ダディ”の力を借りて、犯罪組織に立ち向かう!
【登場人物】
演:アーロン・ジョンソン(現:アーロン・テイラー=ジョンソン)/吹替:佐藤拓也
本作の主人公。
ごく普通の高校生。
コミックオタクで女にモテない
童貞であり、普段はオタク仲間であるトッドとマーティの3人で行動を共にし、時にはネットの画像や妄想をオカズにして
オナニーする日々を送っている。
そんな出口のない毎日に嫌気がさし、ある日ヒーローになることを思い立つ。
ヒーローのコスチュームを着用して
正義のために戦うことを決意したのだが、何ら特殊能力を持たず、むしろ身体能力的には平均以下であった。そのせいで初陣では
チンピラにナイフで刺された挙句、偶然通りかかった車に轢き逃げされて死にかける羽目になる。
手術の結果、
ウルヴァリンのごとく体中に金属を埋め込まれ、痛覚がちょっと麻痺するという、ある意味では特殊能力を手に入れる事に成功。
復帰した後も懲りずにヒーロー活動を続けるうち、その姿をYoutubeにアップされて一躍話題の人になるのであった。
本作の
ヒロイン。
まだ11歳の少女であるが、幼少の頃から父親に施された秘密訓練により、既に
暗殺者としては一流の腕前を誇る。
銃器の扱いに長け、また刃物を使った近接戦闘のエキスパートでもある。
しかしその反面、一般的な教育には疎いようであり、それがのちの次回作で尾を引く事に……。
生まれる前に父親が服役していたため、5歳までは父親の友人に育てられていた。
ヒット・ガールの姿で悪党共を処刑するシーンでは
「腐れオ○○コども」と吐き捨てていたが、日本語でそれを喋るのは無理があったのか、吹き替えでは
「くそ馬鹿野郎ども」に変更されている。
演:ニコラス・ケイジ/吹替え:内田直哉
ミンディの父親。
見た目が
バットマンっぽいヒーローであるビッグ・ダディを名乗り、ミンディと2人でマフィアを潰して回るという私刑活動を行なっている。
ぶっちゃけバットマンの皮を被った
パニッシャーであり、マフィアやチンピラを容赦なく殺しまくっている。
かつては凄腕の警官であったが、マフィアのフランク・ダミーコの策略により無実の罪を着せられて服役、その過程で妻を
死に追いやられてしまった。
出所後は
復讐のために生きる闇の仕置人となり、1人娘のミンディに常軌を逸した
洗脳教育まがいの特訓を施し、少女殺人マシーンことヒット・ガールに育て上げた。
たまに趣味でマンガを描いており、その腕前はプロ級。
演:クリトファー・ミンツ=プラッセ/吹替:勝杏里
マフィアの大物の息子。
ネットで見たキック・アスの活躍に触発され、自らもコスチュームを自作してヒーロー道に入った。……という触れ込みでキック・アスに接近するものの、実はマフィアの父親に認めれたいあまり、自分がヒーローとなって父親の宿敵に近づこうという算段であった。
しかしキック・アスことデイヴにしてみれば実家が
金持ちで「ミスト・モービル」というカッコいい車を持っているレッド・ミストは心強い相棒であった。
やがて2人の間には友情が芽生えてしまい、クリスは父親と相棒との間で板挟みになる事に……
演:マーク・ストロング/吹替:斎藤志郎
本作のメインヴィラン。ハゲ
マフィアのボスで冷酷非道な人物であり、裏切り者や敵対者に対しては情け容赦ないが、家族を大事にしている。
ビッグ・ダディにとっては仇敵とも言える存在。
なお、息子のクリスに対しては愛情を注ぎつつも「決してマフィアの世界には巻き込まない」という態度をとっていたらしいが、当のクリスが中盤でヒーロー狩りの手助けを申し出た事でやむ無く悪党の何たるかを息子に教え込む事となってしまう……
演:リンジー・フォンセカ/吹替:たなか久美
デイヴのガールフレンド。
学校一の美少女でデイヴにとっては高嶺の花であり、ケイティも当初はデイヴに関心がなかったのだが、中盤でデイヴのゲイ疑惑が学校中に広まったのをキッカケに彼をゲイと勘違いして急に親しくなる事に……
演:エヴァン・ピーターズ/吹替:倉富亮
演:クラーク・デューク/吹替:岡哲也
デイヴの友人。
眼鏡をかけたぽっちゃりなオタク。本編後半ではいつの間にか
リア充になっていた。
演:ギャレット・M・ブラウン/吹替:小柳基
デイヴの父親。本名不明。
1年半前に妻が動脈瘤で突然死んで現在は息子と2人暮らし。
演:オマリ・ハードウィック/吹替:遠藤大智
デイモンの友人である警官。巡査部長。
かつては警官だったデイモンの同僚であり、彼が服役している間はミンディの育ての親となっていた。
デイモンが出所した現在でも固い友情で結ばれており、彼の自警活動をあえて黙認したりマフィアの情報を提供したりと協力的であるが、ミンディをも危険な道に引きずりこむ教育方針に関しては流石に苦言を呈している。
演:マイケル・リスポリ/吹替:杉野博臣
フランクの部下。
演:ザンダー・バークレー/吹替:小柳基
マフィアと癒着している汚職警官。
フランクから受け取った賄賂でマフィアの活動を見逃しているが、逆に言えばそれ以外は賄賂の管轄外であり、中盤でフランクからキック・アスの取り締まりを要求された際には物怖じする事なく却下していた。
演:ヤンシー・バトラー/吹替:不明
クリスの母親。
マフィアである夫の素性を把握している模様。
演:ジョニー・ホプキンス/吹替:石狩勇気
演:オーヘン・コーネリアス/吹替:里卓哉
2人組のチンピラ。
序盤では「パトロール」と称してデイヴとマーティからカツアゲしており、以前からデイヴ達から何度も物を取り上げていた模様。
中盤で車上荒らしをしていたところをキック・アスに扮したデイヴに発見されるが、逆に返り討ちにしてその場から逃走した。
演:コフィー・ナーティ/吹替:中西としはる
ケイティの知人。
実は麻薬の売人であり、そうとは知らずに関わりを持ってしまったケイティに付きまとっていた。
そして彼の存在に悩まされたケイティに泣きつかれたキック・アスに「ケイティに近づくな」と交渉された際にはこの手のお約束と言わんばかりに多勢で襲いかかってキック・アスを殺そうとしたが、偶然現れたヒット・ガールに仲間共々皆殺しにされた。
ちなみにフランクの手先でもあったらしく、ラズールの死が結果的にキック・アスがマフィアに命を狙われる要因になってしまう。
- 作中のギーグショップの中に.hack腕伝の立て看板があって吹いた記憶がある -- 名無しさん (2016-05-23 01:52:21)
- 原作だとダディは警官でも復讐鬼でもないから、毒親っぷりがえげつない -- 名無しさん (2016-05-23 08:49:37)
- はじめて見た時は面白くて映画館で笑ったなぁ パリスヒルトンに憧れて真似してる女の子はいっぱいいるのに、スパイダーマンに憧れてスーパーヒーローやる男がいないのはおかしくね?」 -- 名無しさん (2016-05-23 11:38:40)
- 3やらないかなぁ、2がイマイチだったとはいえ… -- 名無しさん (2016-05-23 21:01:48)
- ダディは原作設定では主人公と良い対比になってるから好き でも映画設定は気持ち良く見れるのがいいね -- 名無しさん (2016-05-24 06:46:48)
- 「唯一の特技は女の子に見えない」、「大いなる力には 大いなる責任が伴う」ならば「力がなければ責任は伴わない? …そんなことはないはずだ」とか台詞がカッコイイ -- 名無しさん (2016-05-24 08:56:53)
- お -- 名無しさん (2019-01-15 10:10:20)
- タグを「俺ら」じゃなくて「お前ら」って書いちゃうやつ、自分はこんな奴らじゃない思想がにじみ出てるわ -- 名無しさん (2019-12-04 14:31:46)
- ギャグ、せりふ回しとか笑ってしまう。アーロン・テイラージョンソンの変化ぶりが素晴らしい -- 名無しさん (2020-10-01 11:28:53)
- インドネシアの「ヴァレンタイン ヒーロー誕生」のヒロインがヒットガールに似たコスチュームを着た自警ヒーローだけど、役回りがどちらかと言えばキックアスに近い -- 名無しさん (2023-12-16 08:26:54)
最終更新:2024年06月12日 23:19