映画 魔法つかいプリキュア!奇跡の変身!キュアモフルン!

登録日:2016/11/11 (Fri) 11:16:10
更新日:2023/11/04 Sat 21:41:53
所要時間:約 10 分で読めるモフ






一緒にいたいモフ♥

その願いが100年に一度の奇跡をおこす!


『映画 魔法つかいプリキュア!奇跡の変身!キュアモフルン!』とは2016年10月29日に公開された『魔法つかいプリキュア!』の劇場版作品。

脚本は田中仁、監督はタナカリオンこと田中裕太の『Go!プリンセスプリキュア』コンビが担当。

『プリキュアシリーズ』映画の第21作品目で『魔法つかいプリキュア!』のレギュラー単独映画。
タイトルの時点でネタバレ全開、宣伝CMで変身シーンと、変身後の姿を映すという隠す気0の代わりに、宣伝の段階で客の興味を惹く気全開である。
魔法界がメイン舞台であり、魔法界住人も多数登場するが、ナシマホウ界の住人と終わりなき混沌のキャラクターは登場しない。
クマのキャラクターが多数登場することから、熊本県のゆるキャラ「くまモン」をはじめとする日本中のクマキャラが「クマ応援団」を結成し、一瞬ながらゲスト出演している*1


♦あらすじ

魔法界に伝わる、どんな願いも叶えてくれるという伝説の「願いの石」。その復活を祝うため100年に一度開かれるという「大魔法フェスティバル」にみらいたちはやってきた。願いの石に向かって願い事をしていたところ、その石の力に選ばれたのはモフルンだった。しかし、モフルンは自分としての願いはなく、むしろみらいたちの願いを叶えて欲しいという。

その最中突然現れた謎のクマ、ダークマターが現れ、フェスティバル会場を襲う。みらいたちはプリキュアとなって応戦するが、ダークマターには刃が立たない。そしてダークマターは自らの願いを叶えさせるためにモフルンを連れ去ってしまい、みらいとリコはプリキュアに変身できなくなってしまう。

みらいたちはモフルンを救うため、探しに出ることになるが、そうした中でモフルンのある願いが石に通じ、奇跡をおこすことになる。


【登場人物】

♦メインキャラクター


主人公。100年に一度の「大魔法フェスティバル」に訪れた唯一のナシマホウ界側の人間。
自分が望む「願い」について考え込んでいたが、中盤以降にその答えに気付く。
モフルンとの友情が強調されており、作中でのモフルンとのやり取りは本編からの積み重ねの集大成とも言える。

もう1人の主人公。魔法界に疎い3人への解説役。
本編初期のことを思い出す場面が多く、みらい同様に本編からの積み重ねが取り上げられている。
中盤で王道かつ盛大な死亡フラグを立てる。

妖精から成長したはーちゃん。
モフルンが攫われて変身不可になった2人の代わりに中盤から戦闘に駆り出される。

本作の実質的な主役にしてヒロインモフ。
校長先生から願いを聞かれた際の「ないモフ(真顔)」の三連発(全部1カメ&徐々にアップ)は笑いどころモフ。

♦魔法界住人


  • 校長
見た目は若い若作り爺。願いの権利を手に入れたモフルンの「ないモフ(真顔)」に困惑する。
今作の「ミラクルライト」の先導役。

  • フランソワ
諸事情で担当声優が変わった洋服店のオネェ系店長。
フェスティバルに普段着で来た3人に衣装をコーディネイトする。

  • 教頭、アイザック、リズ
魔法学校の教師陣。フェスティバルに参加する。

  • ジュン、ケイ、エミリー
魔法学校の同級生。フェスティバルに参加する。教師陣とは違い普段着ではなくフェスティバル衣装を着飾っている。

  • ドンヨクバール
御輿と風船で作られた。前述の通り、終わりなき混沌のキャラは登場しないため、誰が造ったかは不明。
冒頭に登場し、ナシマホウ界の公園で暴れたが、プリキュア・ダイヤモンド・エターナルで倒された。


本作のオリジナルキャラクター
  • クマタ
声:浪川大輔

モフルンが連れ去られた先の不思議な森にひとりぼっちで住む、首に赤いスカーフを巻いた黒いクマの男の子。自分を怖がらないモフルンと出会ってから次第に友だちになりたいと願うようになる。魔法を使うのが上手。

  • 森のくま
ダークマターから逃げ出したモフルンがたどり着いた先の森に住むクマたち。最初はモフルンを警戒していたが、その後モフルンと仲良くなり遊んだり踊ったりした。一方クマタに対しては恐れのあまり姿を見た途端隠れてしまう。

  • 子グマ
声:菊地美香

モフルンと最初に仲良くなったクマの女の子。他のクマと異なりクマタを警戒するそぶりもなかった。が、親クマに引っ張られて離されてしまう。

  • フレアドラゴン
声:山本祥太

大魔法フェスティバルにいた、白い毛並みのドラゴン。炎を吐いてハート状にしてそこから光へと変化させるなどの曲芸を見せる。この時たまたまことはがドラゴンの意志を感じ、フレアドラゴンと共に魔法で芸を披露して喝采を浴びることになる。

  • ダークマター
声:???

今回の事件の首謀者。アイマスクをかけた大柄な体躯をした黒い毛皮のクマ怪人。
願いの石に「全ての魔法使いを消し去る」と願ったが、選ばれず、願いの権利を得たモフルンに自分の願いを叶えさせようとする。
序盤に圧倒的な力でプリキュアをねじ伏せ、モフルンを攫った。



以下、ネタバレ。未視聴者は注意。





















  • ダークマター
声:浪川大輔

「お前も俺から離れていくのか」
「なぜ、逃げる なぜ、恐れる」
クマタの正体。遙かな昔からいる存在であり、かつて魔法界の住人たちに魔法を通して交流を持とうとしたが、自身の怖い姿が原因で周囲から避けられて忌み嫌われるようになり、その結果魔法界の住人たちそのものを憎悪するようになった経緯を持つ。また、「人々から悪のクマ・悪魔として恐れられたが、いつしか姿を消した」とダークマターについて記された古代の書物が存在する。
戦闘能力は非常に高く、キュアミラクルとキュアマジカルを圧倒するだけでなく、キュアフェリーチェの攻撃すら通用しないほどの防御力を誇る。また、炎や風の系統の強力な魔法を発動することもできるほか、クマの影のような姿をした幻影の手下たちを生みだすこともできる。
クマタとしてモフルンに接し、自身の魔法を怖がらないモフルンに友情を感じるが、長年の迫害からヤンデレじみており、大人しく自分と一緒ににいるならプリキュアに危害を加えないと言う。しかし、忠告を無視したとしてリコを捕らえ、みらいを攻撃するが、それを見たモフルンのみらいを助けたいという「願い」からキュアモフルンへと変身したモフルンと激闘を繰り広げる。自分よりもみらい達を選んだモフルンに「俺のことを好きにならない奴は邪魔なんだよ」と言わんばかりの憎悪を向けて、自身の攻撃を避けずに受けて元のぬいぐるみ(話すようになる前の状態)の姿に戻ったモフルンを見て、自分の行動に後悔する。

  • モフルン/キュアモフルン
「モフモフモフルン!キュアモフルン!!」
「みらいと一緒にいたい、みらいを助けたい」と願いの石に願い生まれたモフルンリンクルストーンを使って変身する。変身後はダークマターと激闘を繰り広げるが、クマタの怒りを感じ取り、その思いを正面から受け止めるためにわざと攻撃を受け、変身が解けてしまう。

  • フレアドラゴン/ダークドラゴン
みらい達の行く手を阻んだ漆黒のドラゴン。キュアフェリーチェと交戦するが戦っている際にその正体を察し、ピンクトルマリンの力によって浄化、元の姿へと戻り、プリキュアたちの移動手段となる。強力な火炎を発射して攻撃する。


以下、さらなるネタバレ










  • キュアモフルン
みらい、リコ、フェリーチェ、そしてクマタの呼び声によって復活することができ、再びキュアモフルンへと変身。
ミラクル、マジカル、フェリーチェと共に最終決戦に挑む。


  • シャドウマター
声:浪川大輔

本作の真のラスボス。自身の行動を嘆いたクマタが自身の能力に対する嫌悪から生まれた負の感情が具現化した姿。クマタの意志とは完全に独立して行動おり、制御不能。紫色をしたクマの影のような姿をしており、表向きは巨大な姿をしているが、その巨大な身体の中には本体といえる等身大のシャドウマターがいる。
その戦闘能力と破壊力は強大であり、本体であるダークマターをも軽く凌ぎ、キュアミラクル、キュアマジカル、キュアフェリーチェ、キュアモフルンを圧倒するだけでなく、全ての魔法を無力化できる能力をもつ。
物語終盤に魔法界を包み込むような暗雲となって魔法界の住人たちの応援によってプリキュアに変身した彼女たちと交戦になり、プリキュアたちとの激闘の末、「ハートフルスタイル」へと強化したプリキュアたちの必殺技である「プリキュア・ハートフル・レインボー」を受けて消滅した。

  • クマタ
シャドウマターがプリキュアによって倒された後、魔法の能力が消滅して普通のクマになった。勇気をだしてクマたちに接触し、少しずつ周囲から受け入れられるようになった。奇しくもその中で最初に受け入れてくれたのは、モフルンと同じく魔法を使えた頃の自分を怖がらなかった子グマだった。


♦プリキュア


  • キュアモフルン
本作のゲストプリキュアであり、メインプリキュア。中盤でまさかの退場かと思いきや最終決戦で復活。戦闘は初めてにも拘らずダークマターとも互角に殴り合う戦闘力は凄まじく、フェリーチェ同様に無から物体を生成できる。戦闘では機動力重視のスタイルで俊敏な動きをしており、CGを使わずともヌルヌル動く、というか動きが速すぎて一度の視聴では動きの全てを追い切れない。
基本カラーは黄色基調で、元がぬいぐるみという無生物で中性的なイメージからプリキュアでは珍しいスカートではなくかぼちゃパンツ。宣伝でも既出していたが、ミラクル達のダイヤスタイルに相当する。
ミラクル&マジカル同様にリンクルストーンによるスタイルチェンジが可能(ミラクル達の変身と連動)。初日に映画を見た視聴者からはサプライズだったが、公開初日翌日の放送回のOPでしれっとネタバレしてたりする。どこまでも隠す気0。

ルビースタイル
ミラクル&マジカルと共にプリキュア名物重量挙げ…ではなく踏ん張り合戦をする。
サファイアスタイル
一瞬だけ登場。
トパーズスタイル
一瞬だけ登場。元々が黄色なので少々違いが分かりにくい。


  • キュアミラクルキュアマジカル
中盤はモフルンが不在で変身できなかったため、出番は序盤と終盤。中盤に出番がなかった鬱憤を晴らすようにキュアモフルン同様にCGなしでヌルヌル動く。

ルビースタイル
肉弾戦で持ち前のパワーを発揮する。モフルンとの3人変身での炎に包まれての同時変身から戦闘が加速する。
サファイアスタイル
本来なら空を飛べるが、フレアドラゴンが乗り物役になったので後述のトパーズスタイルの必殺技で登場。
序盤のダークマター戦でも変身している。アングルの関係とはいえ吹っ飛ばされたミラクルの胸部が明らかに膨らんでてエロい←ここ重要
トパーズスタイル
映画版補正かモフルンのおかげでパワーアップしたのかは分からないが、本編では武器や道具にし変化できない光の玉を4つに増やした上にモフルン含めて各スタイルの分身体に変形させる(計12人)という1人プリキュアオールスターズとかいうチート技をやってのける。
某所ではニチアサ繋がりで魔法使いの袋叩き強欲な金食い虫に例えられた。しかし、登場時間の短さがが惜しまれるほどにその絵面は圧巻である。


  • キュアフェリーチェ
ミラクル達が変身できない間の戦闘を担当。
映画公開の数話前でもドラゴンに好意を寄せられており、今作でも洗脳されたドラゴンを味方につけるドラゴンキラー


  • ハートフルスタイル
映画版限定のフォームで「魔法つかいプリキュア オーバーザレインボー」の派生形態。モフルン以外の3人はアレキサンドライトスタイルにピンク色の羽がついた姿になり、モフルンも3人に合わせる形で姿を変化させ同様にピンク色の羽がつけられている。また4人ともハートフルリンクルストーンを胸元につけている。


【テーマソング】
  • 正しい魔法の使い方
歌:渡辺麻友

作詞は映画公開当時に渡辺が所属していたAKB48の総合プロデューサーである秋元康が担当。なお、渡辺は本編38話「甘い?甘くない?魔法のかぼちゃ祭り!」にて、本人役でゲスト出演している*2

【挿入歌】
  • ふたつのねがい
歌:朝日奈みらい(高橋李依)、モフルン(齋藤彩夏

  • 鮮烈!キュアモフルン
歌:五條真由美

  • キラメク誓い
歌:キュアミラクル(高橋李依)、キュアマジカル(堀江由衣)、キュアフェリーチェ(早見沙織)、キュアモフルン(齋藤彩夏)


♦余談

2016年7月16日に発売を開始した前売券は、発売初日2日間の累計販売枚数が31,740枚(親子ペア、小人、大人の3券種の合計販売枚数)を記録し、前年の『映画 Go!プリンセスプリキュア』と比較して423.1%を記録、秋公開のレギュラー単独作品では歴代1位、春のプリキュアオールスターズシリーズなどを含めた全21作品の中でも歴代3位となる好調な売れ行きを見せた。
2016年10月29・30日の公開初日2日間では、全国213スクリーンで13万9830人を動員し、興収1億6226万200円を記録、映画観客動員ランキング(興行通信社調べ)で初登場第4位を記録した。これは前年比126%の記録となる。ぴあによる初日満足度ランキングでも満足度92.0を獲得し、第3位に入っている。また、11月1日までの上映時点でシリーズ累計観客動員が1500万人を突破している。


追記・修正は願いの石に想いを込めながらお願いします。

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最終更新:2023年11月04日 21:41

*1 登場する「クマ応援団」のメンバーは、あべのべあ(あべのハルカス展望台「ハルカス300」)、アルクマ(長野県PRキャラクター)、くまモン(熊本県)、コアックマ&アックマ(北海道)、こぐま(名鉄運輸)、ゾンベアー(小樽市)、ハンバーグマのグーグー(日本ハンバーグ協会)、ぽすくま(日本郵便)、ポテくまくん(秩父市)の計10体。

*2 表向きの顔はナシマホウ界のアイドル「渡辺麻友」だが、その正体は魔法界の魔法使い「マユ」であるという設定。