レゴバットマン ザ・ムービー

登録日:2017/04/12 (水) 00:02:36
更新日:2022/03/19 Sat 14:52:49
所要時間:約 6 分で読めます




「『黒』……」

「良い映画は『黒』から始まる……」



ALWAYS BE YOURSELF,

UNLESS YOU CAN BE

BATMAN.


『レゴバットマン ザ・ムービー』とは、2017年に公開されたCGアニメーション映画。
2014年に公開され、名作と名高い『LEGO ムービー』のスピンオフ映画であり、同作にも登場したバットマンの活躍を描く。
監督は前作で編集を担当したクリス・マッケイ。
前作の監督であるフィル・ロードとクリストファー・ミラーは製作を担当。

本作は前作に引き続き人物・建物から炎や水に至るまでレゴで作られた世界が舞台になっている。
その世界はCGによって作られており、本物のレゴそっくりの質感と迫力を両立したハイクオリティの映像は必見。

バットマン映画はシリアス・ダークな作品が多かったが、本作はレゴならではの明るいコメディとなっており、
子供にも安心して見せることが出来る。
しかし笑いだけには留まらず、孤独かつ大人になりきれないというバットマンの側面を描き、
そこからの救済を見せ、最後にはホロリとさせてくれる映画でもある。
さらにバットマンとジョーカーやゴッサムシティの関係まで2時間弱で濃く描いており、『ダークナイト』に並ぶ傑作との声も。

バットマンの歴代映画作品や原作アメコミ、ワーナー作品を中心とした映画などから多くのパロディ・オマージュが仕込まれている。
とりわけ、1966年のテレビドラマ・映画のバットマンへのオマージュが多い。
バットマンの知識に乏しくても十分楽しめるが、詳しい人はニヤリとできる場面も多い。




【あらすじ】

今日もゴッサムシティでジョーカーの悪事を阻止するバットマン=ブルース・ウェイン。
しかし彼は孤独な日々を送っていた。
執事のアルフレッドにも咎められ、渋々参加したゴードン本部長の引退セレモニーにて、もののはずみからウェインは彼に憧れる孤児のディック・グレイソンを養子にしてしまう。
さらに一目ぼれしたゴードンの娘、バーバラはバットマンがゴッサムに不要とし、そしてなんとジョーカーが自首を申し出た!
だが、これは当然ジョーカーの罠だった。
ジョーカーは大勢の悪人を引き連れゴッサムの壊滅を企む。
それを阻止するためには、仲間との協力が不可欠…。
はたして人付き合いを恐れるバットマンにそれができるのか!?





【登場人物】

バットマン=ブルース・ウェイン(演:ウィル・アーネット/山寺宏一
マスター・ビルダーの一人で本作の主人公。
幼い頃家族を強盗に殺されたことをきっかけに悪党の撲滅を誓い、ゴッサムシティに巣食うヴィランと戦う。
街の住人からはもてはやされるが、家では好物のロブスターをレンチンして食い、ホームシアターで映画を観る孤独な生活……。
アルフレッドにも心配されている。
ゴードン本部長の引退セレモニーにてバーバラに一目惚れし、うつつを抜かしたままディックを養子と認めてしまう。

家族をかつて失ったトラウマから、他人と信頼関係を結ぶことを恐れている。
内心では人との交流を求めているようにも見えるが……。

ちなみに日本語吹き替え版の声の人は他に映画『バットマン』『バットマン・リターンズ』のテレビ朝日版と『LEGO ムービー』、この後制作された日米合作アニメ映画『ニンジャバットマン』でもバットマン役を演じている。

ロビン=ディック・グレイソン(演:マイケル・セラ/小島よしお
バットマンに憧れる少年で、孤児。
純粋な心を持つが、それゆえか生意気な口をきくことも。
バットマンとウェインが同一人物とは知らぬままウェインの養子に。
ひょんなことからバットマンのサイドキックとなり、「ロビン」を自称するように。

◆バットガール=バーバラ・ゴードン(演:ロザリオ・ドーソン/沢城みゆき
父の跡を継いでゴッサムシティの警察本部長に就任した、腕利きの美女。正義感が強い。
バットマンの自警活動はもう不要と断言し、バットマンと警察の協力を提案する。
幼い頃はバットマンにあこがれていた。

◆アルフレッド(演:レイフ・ファインズ/菅生隆之)
ウェインの執事兼父親代わりで、彼を男手一つで育ててきた。
他人との関わりを避けるウェインを心配し、ディックを実際に家に招き入れた。
皮肉屋だが、メカの操作から格闘までこなすスーパー執事。

ジョーカー(演:ザック・ガリフィアナキス/子安武人
ご存知ゴッサム最狂のピエロ。
バットマンの「お前はライバルでもなんでもない」という一言にショックを受け、
彼に最大の敵と認めてもらうため、ゴッサムを乗っ取る恐るべき計画を実行する。
終盤の、愛の告白ともとられかれない言動は必見。

日本語版の声の人は『スーサイド・スクワッド』からの続投で、バットマンシリーズではこの後『ニンジャバットマン』でゴリラ・グロッド役を演じている。

◆ハーレイ・クイン(演:ジェニー・スレイト/雨蘭咲木子)
スーサイド・スクワッド』で大きく知名度を上げた悪カワ美女。
原作と実写版を足して2で割ったような服装。

◆ゴッサムシティのヴィランたち
日々悪事を行う悪人たち。
トゥーフェイスベインキャットウーマンのような有名どころから、原作にも一度しか出ていないような超マイナーなやつまで。
自首したジョーカーの巻き添えを喰らい、アーカム・アサイラムに収容されてしまう。
終盤では……?

◆ジャスティス・リーグ
スーパーマン、ワンダーウーマン、フラッシュ、グリーンランタンらから成るヒーローチーム。
スーパーマンの要塞にてパーティーを行っていたが、なんとバットマンだけハブられていた。
本作での出番は少し。次回作があればそちらに期待?

◆悪役たち
手に負えない極悪人やモンスターが幽閉されているファントムゾーンに閉じ込められていた奴ら。
ジョーカーは彼らをゴッサムに送り込もうと企む。
古典的な怪物も多くいるが、
などなど、大ヒット映画の敵役らがまさかのクロスオーバー。


【小ネタ】

◆バットマンがホームシアターで観ていた映画は、トム・クルーズ主演の『ザ・エージェント』。
その中の「You complete me.」という台詞にバットマンは爆笑するが、『ダークナイト』でもジョーカーがバットマンに同じ台詞を言っている。

◆ディックが唯一触っていいとバットマンに言われたサメ除けスプレーは、1966年版『バットマン』でも使われたもの。

【余談】

◆日本ではロビン役を小島よしおが担当し、さらに彼の持ちネタが作中で入ると報道され、日本版ポスターのキャッチコピーも「そんなのカンケイねー!」になるなど、芸能人吹き替えを強調。
字幕版の上映劇場が少ないことや日本語版主題歌がついたこともあり、反対署名が行われるなど炎上した。
しかしいざ公開されると、(やはり持ちネタは少々違和感があるものの)ロビン役をうまく演じていると好評であった。
また、バットマンの要塞や各装備に搭載されたAIの吹き替えは、なんとSiriが担当している(こちらも違和感なし)。
ちなみに、フランスではスーパーマンやフラッシュを同国代表のサッカー選手アントワーヌ・グリーズマンやブレーズ・マテュイディが吹き替えし炎上したらしい。

◆前述のとおり本作はキングコングが登場するが、日本では同時期に『キングコング 髑髏島の巨神』が公開中だった。
よって2017年春はキングコングの映画が2本楽しめることに。
さらに『SING/シング』でもゴリラのキャラクターが登場し、春の映画館はゴリラ祭りとなった。

◆アメリカでは動員ランキングで2週連続1位を獲得する大ヒットを記録したが、レゴがそこまで普及していないためか、日本をはじめ多くの国での興行は苦戦気味。
公開が早めに終了することが考えられるため、観たい人はお早めに。

◆本作の高い評価を受け、ワーナーはクリス・マッケイ監督をDC・エクステンディッド・ユニバースの新作『ナイトウィング』の監督へ起用するため交渉中。
彼による本家DC映画を観ることができる日も近いかもしれない。



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最終更新:2022年03月19日 14:52