ゲキチョッパー/久津ケン

登録日:2017/07/02 (日) 23:07:36
更新日:2019/12/09 Mon 17:36:16
所要時間:約 14 分で読めます






日本かぁ…相変わらず湿っぽい空気だなぁ。押忍!



ゲキチョッパー/久津ケンは、獣拳戦隊ゲキレンジャーに登場した追加戦士。

本項目は、彼が操る三号ロボについても記載する。


演:聡太郎

キャラクターソング:「そういうコトもあるだろうよ」



【概要】

修行その27「ベランベラン! 燃えろ実況魂」ラストにて顔見せ、
本格的に登場するのは修行その28「ビシビシピキーンで押忍!」から。

髭面と白を基調に橙色のアクセントが目立つジャージがトレードマークで、ボサボサの髪を後ろに束ねている。

五人目のゲキレンジャーにして激獣拳の隠し玉で、獣拳発祥の地『獣源境』で修行後、日本に帰国して漢堂ジャンらゲキレンジャーと共に臨獣殿と戦うはずだった。
しかし、獣源境の修行にうんざりしてリゾートやらバカンスやらアバンチュールやらにふけってすっかりその使命を忘れていたため、到着が遅れてしまった。
その際、変身アイテムであるゲキチェンジャーも壊してしまい、後に父・権太郎からちゃぶ台返しをくらっている。

初対面では好物のメンチカツをジャンと取り合い、
メンチカツを取り戻すためにどこからともなく盗み乗りしたデコトラでひき逃げまがいのチェイスを行い
臨獣クロコダイル拳のニワと交戦中だった宇﨑ラン、深見レツとその兄ゴウをも巻き込んでしまうという暴挙までやってしまい、

ゴウ「こんなのが仲間とはな…マスター、俺は反対だ。一緒にはやれそうにない」
レツ「僕も同感です。彼はいい加減で、中途半端で、激獣拳使いとしての資格があるとはとても思えない」
ラン「あんな自分勝手じゃチームの一員として認める訳にはいきません!」
ジャン「そうだそうだ! メンチカツの仇だ! こんなグダグダヘレヘレなヤツ、使う拳法もグダグダヘレヘレに決まってる!」

…と、久津家にて一同から失意と怒りを大いに買ってしまう。
挙句の果てにマスター・シャーフーからも破門にも等しい発言をされてしまったこともある。

性格はいい加減で喧嘩っ早く、ハッキリ言ってお調子者。そのチャラチャラした振る舞いは臨獣殿と戦うにも覚悟が足りないと他メンバーから見なされるほど。
おまけにかなりの女好きで、ランがお見合いでゲキレンジャーを辞めるかもしれないと知った際は、「ランちゃんがゲキレンジャー辞めたら男だらけになっちゃう!」と断固拒否し潰そうと画策したことも。
妹の幸子に対しては頭が上がらず、「愛」と書かれたペンダントを送るほど大事にしている。
また、不本意ながらも彼女を人質にして操獣刀を奪い取った臨獣殿のお色気姉ちゃんことメレに対しても当初は敵視していたが、
幻獣拳との決戦後、スクラッチ内でこれまでの所業を水に流してあっさり受け入れ、理央様がいる前で口説いていた。

しかし、ただ単に軽薄なだけでなく女好きだからこそ全力を尽くす一面を持っており、

女の子の涙はさ、うれし涙以外この世からなくす。それが俺の夢なんだよね。
いくつになったって、恋する人は素敵だよ。

…と、激獣拳を選んで自分を捨てたと思い込みバット・リーを憎む、「含韻の幽玄堂」*1の含韻婆さんを担いでバット・リーの元に走り、誤解を解かせている。

そんな彼には、『激気研鑽』という能力を持つ。
意識を集中することで激気をダイヤモンドのごとく固く練り込んで、鋭く研ぎ澄ますこの能力は、
天才のみが成せるゲキワザと言われており、拳聖を含んだ獣拳使いの中ではケンのみが使える能力だった。
これを使い、幸子を救うのを見たジャンもケンの力を「ビシビシピキーンだ!!」と独特のジャン語と共に認めており、
ニワを単独で撃破した様を見てレツ・ラン・ゴウも一応はその実力を認めている。

ケンの実家は、「スクラッチ・マイスターズ」という工場で、七拳聖の一人であるエレハン・キンポーが工場長を務めている。
その仕事は、スクラッチ特別開発室の製作・修理にあり、ゲキレンジャーの装備製作やゲキチェンジャーの修理もそこで行われている。
父の権太郎は良くも悪くも頑固な職人気質で、幸子は頑固な父と反りが合わないケンを諌める役目を持つ。

最後の戦いを終えた後は、実家の工場で口うるさいマスター・エレハンとおせっかい焼きな妹に急かされながら
ゲキバズーカをせっせと手入れしながら、ジャンの旅立ちを見送った。
グダグダでヘレヘレでいい加減だが、激獣拳への思いは本物のケン。
今後、彼が引き継ぐであろうスクラッチ・マイスターの道は激気のように研鑽しづらさそうだ。



研ぎ澄ませ、獣の刃! ビースト・オン!!

才を磨いて、己の未来を切り開く!

アメイジング・アビリティ! ゲキチョッパー!!


【ゲキチョッパー】

スーツアクター:渡辺淳

テーマソング:「押忍! ゲキチョッパー」(歌:串田アキラ)

ケンがゲキチェンジャーから専用武器・サイブレードを右手に転送し握りしめた後、カバーを展開しスイッチを押すことことでビーストオン。
久津家のマークにして「スクラッチ・マイスター」のシンボルである「手」を左胸に施した黒帯の道着にも似たゲキスーツに、犀の意匠を施されたメットが目を引く。
その白い姿から放つ獣拳は『激獣ライノセラス拳』
激獣拳の中でも最も古い拳法のひとつで、犀の力と獣拳の始祖たる『マスター・オブ・マスター』ブルーサ・イーの威厳を形にした、空手のような構えと手刀中心の技。
サイブレードは遠距離戦用のサイブレードフィンガーと近接戦用のサイブレードカッターの二つのモードを持っており、
ケンの特技である激気研鑽と合わせることで鋭くキレのいい技を繰り出す。
ブレード部は展開しなくても攻撃範囲を持っており、激気を込めれば背後から攻撃してきた敵にも対応できる。

スーパーゲキレンジャー変身用武器であるスーパーゲキクローと組み合わせることでスーパーサイブレードとなる。
この状態で過激気が加わることにより、ゲキチョッパーが繰り出すゲキワザの威力が増幅される。



やってくれるじゃねえか。

でも、これからがハイライトだぜ!

激獣ライノセラス拳の底力、見せてやる!!


【使用ゲキワザ】

  • 捻捻弾(ねんねんだん)
サイブレードフィンガーの四本の指を模した銃口から、
ドリルのように尖った激気の弾丸が放たれる。
並のリンシーならこれを受けた後見事に爆発四散してしまう。

  • 捻捻弾乱れ撃ち
念念弾をマシンガンのごとく乱射する。
幻影をも打ち壊すほどの威力を誇る。

  • 超捻捻弾(ちょうねんねんだん)
捻捻弾の強化版で、一点に収束することで
強固な肉体を持つ臨獣拳士の守りを打ち貫くほどの威力となる。

  • 鋭鋭刀(えいえいとう)
サイブレードカッターに激気を込め、更に激気研鑽を施すことで手刀は威力を増す。
最大限までに激気研鑽を施せば、その威力は海をも斬り裂き、
臨獣拳士に邪身豪天変で巨大化させる余地すら与えず爆死させてしまう。

  • 獣源流鋭鋭刀
鋭鋭刀の派生技。
『考えるな、感じろ』というブルーサの激気魂による導きを得て、サイブレードカッターが強化。
ラゲクを圧倒するほどの凄まじい衝撃波が放たれる。

  • 鋭鋭過激気斬(えいえいかげきざん)
サイブレードのカバー部にスーパーゲキクローをセットし、
スーパーゲキレンジャーから過激気を注入されることで鋭鋭刀が強化。閉ざされた異空間をも切り裂くことができる。

  • 超鋭鋭過激気斬
またの名を、クリスマススペシャル。
過激気に目覚めたゲキチョッパーが、サイブレードカッターから斬撃を繰り出す。

  • 千千斬(せんせんざん)
上空に飛び上がり、高速回転しながらサイブレードカッターから無数の激気の刃を放つ。



【操獣刀】

獣拳創始者であるブルーサの力が秘められている小刀で、これがあれば臨獣殿との戦いを終わらせることが可能と言われている。
修行その28ラストにて、その在処をシャーフーに問われた際、妙にぎこちなさげに微笑んだが、
なんと修行その29にて、獣源境の修行に疲れた際、含韻婆さんに10万円で売りつけてしまったことが判明する。
これには温厚なシャーフーすらも「己の享楽のために激獣拳の宝を売るとは不届き千万!!」と激怒させた。

修行その29から34にかけて、これを巡る争奪戦が展開。
ロンの誘惑にそそのかされたメレが、理央への愛のためにケンから強奪。
二人を『獣源郷』へと向かわせ、激獣拳と臨獣殿の決戦へと導いた。
修行その33では、時空を飛び越える力を持っており、
ラゲクの秘伝リンギ『時裂波』で江戸時代に飛ばされたジャンたちを2007年に帰還させた。
修行その34にて、理央の手元からブルーサの激気魂の導きを得たケンの下へと戻る。



来やがれ、サイダイン!!


【獣拳神サイダイン】

全長:52.0m
全幅:58.0m
全長:103.0m
重量:3800t
最高速度:600km/h
出力:3500万馬力

初登場は修行その32「ゾワンギゾワンゴ! 集結、獣源郷」、本格参戦は修行その34「ゴワンゴワンのダインダイン! 獣拳巨神、見参」から。
『獣源郷』にそびえ立つ大木の中で眠っていた、巨大なサイの姿をした巨神。
その巨体は『激臨の大乱』の後、七拳聖が操獣刀で削り造り出した石像でできており、ブルーサの激気魂が宿っており、獣拳を極めんとする若き拳士たちを導いていく。
操獣刀に呼応するかの如く刃のごとく鋭く伸びた角が輝き、全身から清水と共に激気が吹き出していく。
ブルーサの魂を感じ取ったケンの手元に操獣刀が戻った瞬間、石像から白銀の巨体へと変化した。

巨大戦の際はゲキチョッパーが操獣刀で使役。
敵に突進し、激気研鑽により角を更に巨大化させて攻撃する。

巨大な角からはブルーサの激気魂がシャワーのように放出され、5人のゲキレンジャーのみならず、理央とメレにも等しく降り注がれ、
獣拳士の秘められた能力を解放する能力『獣力開花』を会得させる。

これにより、サイブレードおよび激気研鑽はゲキチョッパー以外も使えるようになっている。

サイダインはゲキトージャゲキファイヤーとも合体可能。
それぞれサイダイゲキトージャ、サイダイゲキファイヤーとなり、いずれも激気・過激気・紫激気のトライアングルがひとつとなった最大のパワーを繰り出し激進する。
いずれの形態も上半身が乗っかっただけの合体じゃんとか言わない。



獣拳変形!!


サイダイオー、見参!!


【獣拳巨神サイダイオー】

全高:70.0m
全幅:40.0m
重量:3800t
最高速度:650km/h
出力:3500万馬力

初変形はサイダイン形態と同じく修行その34から。
操獣刀を手にしたゲキチョッパーの声を受け、サイダインが立ち上がり獣拳変形した姿。
どの獣拳巨人をも上回る巨体とパワーを持っており、ゲキチョッパーの意のまま操ることができる。

サイダインの角と顔が変形した砕大剣(さいだいけん)が武器で、激気研鑽により刀身を伸ばすことが可能。
サイダインの背中が変形した、の字が刻まれた巨大な盾に加え、顔のマスクを閉じることで防御力強化のディフェンスモードによる頑強な守りも特徴といえる。

砕大剣を地面に突き立て、地面をえぐり取るように相手に向かって振り抜くことで、連続爆発を炸裂させる砕大爆連(さいだいばくれん)や、
砕大剣を高速で振り回し、空気中の水蒸気を氷結させ、巨大な氷塊を作り出して敵を封じ込める大氷塊山(だいひょうかいざん)などのゲキワザで敵を圧倒し、
砕大剣の刀身を伸ばし、大の字を描くように連続で敵を斬る『大大砕大斬り』でトドメをさす。

基本的にはブルーサの魂を受け継いだゲキチョッパーが操縦に適任なのだが、修行その39では、真咲美希が勝手に操縦。
娘のなつめをも操った幻獣ユニコーン拳のハクに激怒した勢いで、ゲキチョッパーから操獣刀を分捕ってそのまま倒してしまうのだった。
マスター・ブルーサの魂もどう思ったのやら…。

例によって、今作における巨大戦ではどこからともなくバエが出てきて
鬱陶しいくらいに実況するため、ロボソンはなし。ほんと勿体ない…。



【余談】

アメリカでのリメイク作『パワーレンジャー・ジャングルフューリー』ではドミニク・ハーガンと呼ばれる青年がゲキチョッパー(アメリカではライノレンジャーと呼称)に変身。
パイ・シュア(激獣拳)のレンジャー達が働くピザ屋『ジャングル・カルマ・ピザ』の店長兼師匠代わりのRJ/ウルフレンジャー(ゲキバイオレット)とは顔見知りである。
容姿もケンとは異なり、ヒゲもなく普通にイケメンで、本編開始の6年前に自身の道に悩んで旅に出ていた。

「獣拳巨神 DXサイダイオー」は例によって電動歩行アクションがウリ。
操獣刀の刃部先端に施された赤丸部がサイダインの背面に施された球体センサーに反応。
前脚と後脚の間にある車輪部により「進めェ!!」と前進、その動作に合わせて脚部が駆動する。
再びセンサーをかざすと「止まれェ!!」と停止する。
変形は手動で行い、右側面のロックバーを引き出すことで上半身が斜めに回転。
再びロックバーを戻し前脚部を外して左腕部→サイダインの頭部を下した後、
胸部の球体(ボタン)を押すことでフェイスカバーが展開し、サイダイオーが完成する。
頭部の頂に施された角部を押し込むことでフェイスカバーが閉じられ、劇中同様のディフェンスモードが再現できる。
電動アクションはこの形態でも健在で、サイダイオーの背部に操獣刀をかざせば、サイダイン形態と同じ電動歩行をする。
ややずんぐりな体型と繋がった両脚部が目を引くが、これも電動アクション搭載の弊害ゆえか…。

本編と同じように動かして遊びたいのなら、ミニプラ「サイダイオー&サイブレード」をおすすめする。
可動範囲も広く、値段も500円(税別)と、13,824円(税込)だったDX玩具に比べるとかなり安めだが、
サイズはゲキトージャ&ゲキファイヤーより低めで、劇中の大きさに比べると『サイダイ』オーならぬ『サイショウ』オーと言わんばかりのもので、
サイダイゲキトージャorサイダイゲキファイヤーに合体した際、上から見るとゲキトージャorゲキファイヤーの上半身の大きさが気になっている…。

第35作『海賊戦隊ゴーカイジャー』においては、レンジャーキーともどもレギュラー戦士として扱われているが、本来はゲキバイオレット共々追加戦士の立場に当たる。
ゲキチョッパーキーはアイムが使用。
小柄かつ動作の後いそいそと裾を整える空手少女になったゲキチョッパーには愛らしさを感じざるを得ない…かもしれない。



映画『仮面ライダー×スーパー戦隊 スーパーヒーロー大戦』では仮面ライダーディケイドに倒され亜空間に消されたことが回想シーンで描かれており、終盤で復活する際にはなぜかゲキバイオレット共々はぶられた。
本編ではカットされたがクロコダイルイマジンにゲキブルーと戦うシーンがあり雑誌にも掲載されている。


ケン役の聡太郎氏は、今作から8年後の『仮面ライダーゴースト』にて、敵組織である眼魔(ガンマ)の幹部・ジャベルを演じている。
ケンとは正反対の厳格なキャラだが、巨大戦用の怪物グンダリを独断で召喚したり、グンダリと合体しながら敗北する様から「グンダリ無駄遣いおじさん」という不名誉な初号を授かり、以後演者からも浸透、聡太郎氏も自身のブログで使用したり、劇場版ゴーストで再共演を果たしたメレ役の平田裕香氏からもこのあだ名で呼ばれたことも…。
また、愛すべきハゲこと御成におにぎりとメンチカツを与えられる場面も確認されており、ちょっとしたマニアックなネタとして見ると感慨深い面がある…かもしれない。


この項目はここからの追記・修正がハイライトだぜ! あ、編集の後はメンチカツも忘れんなよ!

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