ビジョン(空想委員会)

登録日:2017/11/08 Wed 10:29:55
更新日:2024/07/30 Tue 00:21:37
所要時間:約 4 分で読めます




「ビジョン」とは空想委員会の楽曲。
アニメ『遊戯王ARC-V』の五代目エンディングテーマでもあり、2016年4月27日にリリースされた3rdシングル「ビジョン/二重螺旋構造」に収録された。
こちらは空想委員会としては初のWタイアップシングルでもある。

作詞・作曲:三浦隆一
編曲・アーティスト:空想委員会


概要

遊戯王ARC-V内では記念すべき第100話から流された*1
歌詞は「涙を隠すピエロ」等、榊遊矢のことを歌っており、しんみりする曲調。

映像もスタンダード次元は舞網市の夕焼けの街並みをバックに、
ビルの上で途方に暮れたかのように榊遊矢が頭を下げ道を歩いていく中、権現坂昇柊柚子の二人が彼の後を黙ってついていく。

…と、人間はこの幼馴染3人だけで進行していく。かなり珍しい映像構成となっている。

このころの本編の展開が展開だったのもあるが、どことなく鬱展開の一歩手前といった雰囲気にも見えるという意見もあった。


サビでは空に浮かぶ歴代エンタメイトの面々とオッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン、時読み・星読みの魔術師が映し出されるのだが、
ここに禁止カードである「EMモンキーボード」もしっかり参加している。

「別に禁止カードが出ててもいいんじゃない?」という意見があると思うが、かつて遊戯王では某制限カードを一人露骨にハブったことがあるため、
禁止カードがサビの部分で出てくると否応にも目立つ。

しかも五代目OPである「キボウノヒカリ」でもサビの歌詞「明日を作るのは憎しみなんかじゃない」の部分でモンキーボードが映ったり、
さらにさらに本編108話でも禁止カードなのに登場してしまったことで
駄目じゃなーい(ウキー」とか「(禁止が本編に登場)不可能など言い訳だろう?」とかネタが加速してしまうことに。
???「人は同じ過ちを繰り返す……まったく……!」

そして最後は三人で夕に向かってダッシュしてジャンプ。
幼馴染3人の関係性が光るラストとなっている。



【余談】

ちなみに本曲のPVには榊遊矢役の小野賢章氏が出演している。完全版には彼のモノローグも収録。
彼は同時収録の「二重螺旋構造」が主題歌の映画『燐寸少女 マッチショウジョ』にも出演しているため、それ繋がりもあるのかもしれない。

なお、この映像にはオープニングの「キボウノヒカリ」と違い作画監督が存在せず、中田亜希子氏の一人原画である。

TVサイズの歌詞はフルバージョンの歌詞の1番以降を混ぜたものであり、『絆-キズナ-』や『OZONE-』などと同様にカラオケなどで歌うと戸惑うことも。
一応、ほとんどは歌詞が飛んでいるだけだが、「過ちは繰り返さない、不可能など言い訳だろ」の前の歌詞は、
TVサイズでは「ダメじゃない」だが、フルバージョンでは「バカじゃない」となっている。



追記・修正は素顔のままの笑顔でお願いします。





不可能など言い訳だろ

















出典:遊戯王ARC-V 100話「絶望の都ハートランド」
アニメーション制作:ぎゃろっぷ、製作:テレビ東京、NAS、2014年4月6日~2017年3月26日放送


4月3日に満を持して流れた同曲ではあったが、
その頃は劇場版『遊☆戯☆王 THE DARK SIDE OF DIMENSIONS』の公開を控えたことにより、映画の映像が流されることに。

宣伝用として映画の映像が流されるというパターンはかつての『遊戯王5D's』の「FREEDOM」「-OZONE-」「みらいいろ」でもあったのだが、
あちらはあくまでサビ付近が映画の映像になっており、他の部分は本編の映像そのままだった。*2
それに対しこちらは全編映画の宣伝映像に回されており、5月22日になるまで上述した遊矢たちの映像が流されることはなかった。

主題歌が切り替わる少し前に卓球次元の影響で放送延期がされていたため、
「本来であれば通常版が最初(99話EDとして)流される可能性もあったのでは?」とも言われることがあるが、今となっては真偽は不明。


その他、何度もインディオラ・デス・ボルトがガイアロードの槍に貫かれるシーンなどがネタにされていたのだが、ある時決闘者たちは気付く。



「あれ? この曲って普通に劇場版遊戯王の楽曲としてもピッタリじゃね?」



映画公開後、この「ビジョン」という楽曲がTHE DARK SIDE OF DIMENSIONSのテーマ曲としてピッタリなのでは?と一部の視聴者間で話題となった。
というのも……

「不可能など言い訳だろ」を素で実行する海馬社長。
「ずっと一人きりで描いたビジョン」に満足できてない社長
3人の主人公の笑顔withアテム
「僕にとってのビジョンはあなた」

等の要素がベストマッチしていたうえ、フルバージョンでも、仲間との自立を目指す遊戯、「SNS」のメタファーにしてプラナとして理想を目指す藍神、アテムとの決着を目指す海馬
彼等3人の主人公の事情と合っているともとれる歌詞だったため、むしろフルバージョン込みで「THE DARK SIDE OF DIMENSIONSのテーマ曲にふさわしい!」とか言われることに。


そんなこんなで、当初こそ、「新EDなのに乗っ取られたwww」「宣伝次元の侵略か!」のようなネタにされていたが、
映画公開後はガチの意味でも「ビジョンはARC-Vだけでなく、THE DARK SIDE OF DIMENSIONSのテーマソングだ!」と言われるようになった。

映像がARC-Vのものに変わってからはさすがにARC-Vのエンディングテーマであるという認識も着々と浸透していったものの、
約1か月半にわたる宣伝次元の映像と歌詞とのマッチ具合から今でも「ビジョン」とTHE DARK SIDE OF DIMENSIONSが切り離せないという人は多い。

現行作品と劇場作品、どちらのパターンでも話題になったという意味では、
ちょうど良い時期にエンディングテーマとして選ばれた曲…と言っても良いかもしれない。……モンキーボード?知ら管




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最終更新:2024年07月30日 00:21
添付ファイル

*1 ちなみに同時期のOP「キボウノヒカリ」は1時間SPのため99話から使用

*2 余談だが「超融合!時空を越えた絆」は映画の時間が3D映画というのもあって短かったため、OP・ED映像だけで映画の内容がだいたい分かるというほど情報公開されてしまっていた。