登録日:2016/05/08 Sun 02:13:15
更新日:2025/01/16 Thu 19:31:06
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新たな未来を拓くのは 意志か、絆か、理想か――――。
『遊☆戯☆王 THE DARK SIDE OF DIMENSIONS』とは、2016年4月23日に公開した映画作品。
「
光のピラミッド」「
超融合!時空を越えた絆」に続く、テレビ東京版
遊戯王三作目(
東映版を含めれば四作目)の映画である。
また
タイトルロゴは前作までと違い、海外版に合わせた物となっている。
概要
1996年から2004年まで
週刊少年ジャンプで連載された漫画『遊☆戯☆王』。その20周年を記念しての劇場アニメとなる。
原作者・
高橋和希自らが製作総指揮・脚本・キャラクターデザインを務めることが発表され、話題となった。
キャスト陣も
デュエルモンスターズ当時のメンバーがサブキャラも含めて集結している。
監督には遊戯王シリーズでは
遊戯王ZEXALで監督を務めた桑原智(ZEXALの件でカズキングに気に入られての抜擢)。
総作画監督にはアニメDMファンにはお馴染みの作画監督である
加々美高浩が前作に続いて担当。
遊戯王シリーズではデュエル構成等でお馴染みの彦久保雅博も脚本担当で参加。
音楽は遊戯王シリーズ初参加の池頼広。
またエンディングクレジットにはZEXALで音楽を担当した中村和宏やデュエルモンスターズで音楽を担当した光宗信吉が記載されている。
また、編曲担当として、
GXからZEXALで音楽を担当した蓑部雄崇と5D'sとZEXALで音楽を担当した福田康文も記載されている。
デュエルモンスターズの名場面を演出してきた数々の名曲が豪華版にアレンジされて流れる為、サウンド面でも満足できる。
作画面でも長年シリーズを支え続けている原憲一・高橋和徳・武藤公春・小林一幸・丸山修二といったベテランスタッフ。
横田明美・盧佶甫・蛯名秀和・豊田暁子ら新顔のエース陣。更に久々の登場でDM作画ファンを驚かせたつなきあきや羽山淳一など、
テレビ東京版遊戯王全シリーズから錚々たるメンバーが集合している。
また、和希直々に原画も担当しているので要チェック。ヒントは
デュエルディスクだ!
主題歌は
イギリスのロックユニットTHE EDEN HOUSEの「TO BELIEVE IN SOMETHING」。
蜃気楼漂うエジプトのような爽やかさの中に、どこか原作のアングラっぽいムードも盛り込んだ名曲。
今作の最大の特徴は旧作二つが「アニメ版の派生作品」であるのに対し、
冥界に
闇遊戯=アテムを送り出した後の
原作漫画のアフターストーリーが描かれている点である。
そのためアニメシリーズには登場しなかった原作キャラが一部登場したり、原作で回収しきれなかった謎の一部が今作でようやく明かされることになった。
なに、「また増えた?」 知ら管
何気に表遊戯と海馬のデュエルは全編通して初だったり。
ちなみに、原作準拠なのでカードゲームの「デュエルモンスターズ」という名称も使われておらず、かと言って今更マジック&ウィザーズを名乗るのも問題があるためか、
本作におけるカードゲームの呼称に関しては、藍神の認識による「魔術の札」という名称が出てくる程度で、基本的には「デュエル」等で直接カードゲームの名前に触れない表現を用いて誤魔化している。
また東映版遊戯王の劇場版以来に東映が配給を務めた点も一部に話題となった。東映版DVD化に淡い希望を持った人も。まあダメ元で期待だけしておこう
本作でも前作までと同様に劇場版限定カードが存在するが、
まず前売券にもカード
青眼の亜白龍がついており、さらに入場者特典も第4弾まで週替わりで配布された。
そのため同名カードを3枚集めるためには最低12回映画を観る必要があり、
その過去に類を見ない
えげつない商法特典量に決闘者達による特典カードを賭けたバトルシティが行われている…とかいないとか。
「何だい今日は…さっきから手にカードや銀袋を持った連中を見かけるが…」
「一般客はどいてた方がいいぜ! 今日からこの映画館は戦場と化すんだからよ!」
さらにはTOHOシネマズのシネマイレージカードにも限定カードが付いてくる(とはいえレアリティが劇場限定という意味なので良心的だが)。
これは映画を見る度に1ポイント溜まり、1億ポイント6ポイント溜まれば1回無料鑑賞できるというもの。ポイント制!?
劇場では「表遊戯が海馬との決闘中にシネマイレージカードを発動する」という内容のコラボCMが放送された。
ちなみにシネマイレージカードは相棒曰く、「魔法カード」。効果説明では上記の6回映画を見たら1回無料になるを説明していた。
「何? 6回見たら…1回無料だとぉ!?」「うん!」
だが社長の口ぶりと例のえげつない商法から、「遊戯王を6回見たら1回無料」と勘違いするハリキリ★ボーイも続出したらしい。
言うまでもなくどの映画でも無料になるので、2回分料金が浮くとかそういう話ではない…ハズ
さらにさらにぃ、劇場版公開記念として、特別パック「THE DARK SIDE OF DIMENSIONS MOVIE PACK」が発売された(前回同様劇場限定品とかではない)
このパックは映画で使用されたカードしか入ってないので、パックの存在自体が
ネタバレという決闘者泣かせの仕様である。
ただ後述するように、カードゲームとしてデュエルを楽しみたい人はこのパックのカードの予習が必要である。
5月13日には
最近の流行を取り入れた、コスプレ・声出し・サイリウムOKの「大喝采上映」が開催。
例によって限定カード(英語版
青眼の白龍)付きということで予始から早いところでは
5分で座席が完売する事態に。
当日は様々なコスプレ(リーマン姿にグラサンでOKなKC社員が多かった模様)に身を包んだ決闘者たちが遊戯や社長、藍神たちに大きな声援を送った。
9月24日から4D版の上映が決定した。入場特典はKCウルトラレアの「青眼の亜白龍」。
ところで劇場版遊戯王の特典付きのバカ高いBDだが、まさか買うつもりではないだろうな、、、
すべてはJP、、実松とか言うプロデューサーが悪いわけだが、まあ百済木Tシャツでも着てBDを鑑賞しろ!
あんなダサいTシャツオレは絶対着ないがな、、、フン!
BDは翌年3月8日発売だ!!
TRANSCEND GAME 遊戯王
公開直前の週刊少年ジャンプに掲載された前後編の
読み切り。漫画は高橋和希自身が執筆している。
劇場版に繋がるストーリーで、新デュエルディスク開発のための新システム「デュエルリンクス」を開発する海馬と、彼に接触する謎の少女の物語。
作画は遊戯王連載当時のものに近く、2013年に掲載された読み切り『
DRUMP』のような昨今の濃い目の画風に比べてマイルド
というかやろうと思えば当時の画風も再現できる高橋先生の画力の高さがわかる。
ちなみに遊戯王の読み切りながら遊戯が一切出ずに終わった。(アテムはちょっと出ている)
その分、前後編通じて海馬社長の大暴れに特化しており、アニメから逆輸入された名言「全速前進だ!」や、
意識レベルが突き抜けて宇宙へ、そして異次元へ飛んでいった社長を見た一般決闘者の「意識高ぇーっ!」という歓声が話題になった。
意識高い系という言葉が流行する中、物理的に意識が高い社長すげえや。意識他界系
ストーリー
アテムとの闘いの儀が終わり、それぞれの道を歩み始めた遊戯たち。
あれから一年の月日が経ち卒業も間近となる中、世界中で次々と起こる謎の失踪事件。
そしてその前に現れた謎の少年――藍神。
一方で、ただ一人アテムとの再会・再戦に固執して千年パズルの完成を目指す海馬。
すべてのピースが合わさるとき、再び決闘の幕が切って落とされる。
登場人物
原作主人公。アテムとは闘いの儀を終えてすでに分かれているため首には千年パズルはかかっていない。
アテムとの出会いや闘いの儀を通して様々な面で成長したものの、いまだ完全にはアテムへの思いは断ち切れていない。
そんな中でも自らを律し、その迷いを克服しようとしている。
本作では初めて将来の夢について言及があり、「新しいゲームを作ってドイツのコンテストで優勝すること」が彼の卒業後の夢であることが明かされた。
その気になればプロデュエリストとしても余裕で食っていける実力がありながらもそんな道へ行けるのは、
靴下で神経衰弱を作って遊ぶくらいゲームが好きな彼らしいともいえる未来だろうか。
これでDM時空でも「旅に出てるって…もしかして無職?」とか言われないで済むな
ちなみに「ドイツのコンテスト」とは恐らく実際のドイツで開催されている、
世界で最も権威のあるアナログゲームの賞である「Spiel des Jahres(ドイツ年間ゲーム大賞)」のことと思われる。
もし受賞できたらゲームデザイナーとしては間違いなく一流であり、マニアックかつ的確な選択はアナログゲームに詳しい高橋氏ならではといえる。
童実野高校での立ち位置も(元々城之内とかアテムに罰ゲーム食らった連中以外からの評判は悪くなかったが)かなり変わっており、
三年生の卒業式ではなんと卒業生代表として卒業生答辞を行っていた。決闘王として露出増えたのもあるだろうけど、すげー……。
学校の成績は400人中372位だったのは秘密
ちなみにこのとき、珍しく制服の前をきちんと留めた遊戯の姿が見れる(……リストバンドと学ランの袖に付けたベルトはそのままだが)。
対して決闘方面ではひたすら強者として描かれており、
俺ルールを持ち出してきた
藍神に対してはそのルールを逆に利用したループコンボを作って倒したり、
ブルーアイズの進化形を持ち出してきた
海馬に対してはマジシャン・ガールズによるコンボで撃破したり、
海馬に
死者蘇生を自分から渡して、使われたらファイナル・ギアスで不発にしたりとかなりやることがえげつない。
原作・アニメ、さらには遊戯王Rでも顕著だった
「相手の攻撃をギリギリで耐え、相手が気がついた時には脱出不可能なコンボで封殺して勝つ」スタイルが全決闘で強調されている。
使用するデッキはアテムの使用していたもの+原作終盤で使用していたモンスターのリメイクカードが大半を占める。
マジシャン・ガールズによるカオス・MAX撃破のシーンには、
原作者である高橋先生も思わず「遊戯って鬼だな(笑)」と感じてしまったらしいとか。
「破滅竜ガンドラX」召喚時の口上は暴走主人公やラスボスなどがやりそうなものとなっているのである意味で必聴。
黒鉄の暴竜よ! 現世の扉を閉ざす鎖錠を破り、我が敵に滅びをもたらせ!
覇王黒竜かな?
また、ディーヴァやセラ、シャーディーの口から、彼もプラナたちと同じく高次元に向かうべき存在だということが語られている。
セラに託された決断や、ディーヴァの誘いに対する彼の答えとは……。
「主役はもちろんこの俺!」というCMで笑いを誘ったご存じKC社長。
実際のところ三人いる本作主人公の内、一番目立っているのは間違いなくこの人であり上記の言葉は全然嘘ではない。
というのも本作自体、高橋先生は当初原作は自分の中で完結済みなので原作続編の映画には消極的だったものの、
原作の中で海馬がずっと置き去りにされていたので、海馬をメインで出したいという思いがあったことから始まったため。
風間君にも「(今回の劇場版は)もちろん遊戯の話であると同時に、海馬の話だよ」と言っていたらしい。
アニメと違い原作の海馬は遊戯への執着心が特別に強かった上に、
エジプトにはいたものの、闘いの儀は観戦せずアテムに勝ち逃げされてしまったため、
敗者のままライバルが去ってしまうという事実だけが残ってしまい、その屈辱を晴らすためにアテムを再び復活させ倒すという執念に支配される。
その執念から別時空であるGX時代以上(モーメントがないことを除けば
5D's並み)の技術を開発し、
「非ィ科学的なオカルトなど俺は断じて認めん!」とあれ程嫌っていた千年アイテムの一つである千年パズルを組み立てる
ためだけに軌道エレベーターや宇宙ステーションを作ってしまうほど。
さらに童実野町は後述の通り住民票を作るのにデッキ登録が必要としていたりとワガママっぷりはさらに暴走している。
狂った独裁者と言われてしまうが間違ってはいない。悪い独裁者かと言われればまた別問題だが。
迷惑なことしでかすのは確かだが
実際映画内の童実野町は大都市のような発展を遂げており、
また住んでいる女性や子供が穏やかな顔をしながら歩いてたりして平和そのものなので、彼の統治は比較的上手くいっていることがうかがえる。
まあ、百済木軍団みたいなのもいるが、そこは童実野町だし……
それでも私情全開の言葉を発しつつも、別途で社長としての判断はきっちりしてるのは企業の長として相応しいといえる。
決闘者としての力量は一年前よりかなり上がっており、データとはいえかつてのアテムに勝ち、藍神や表遊戯を苦戦させるほど。
またタッグデュエル時に味方側のモンスターが自分のカード効果の悪影響を受けた際にはその心配をしたりと、
精神面でも結構成長しているような描写も見られる。遊戯ですら半ば諦めていたアテムの降臨を最後まで信じていたのは彼だった。
しかし千年パズルにアテムがいないことを知り、決闘でも当初は器と見下していた遊戯に敗北。
これでアニメと同じく、アテムが既にこの世にいないことと、遊戯が一人のライバルとなったことをようやく認めたと思われる。
結局アテムとは現世で再会できずに終わったが、遊戯との会話で何かを納得したようで、そのまま去っていった。
なーんて終わり方を我らが社長が許容するはずもなく、
量子キューブを科学の力で再現し、二度と戻れない覚悟で今度こそ次元を突破!
ついにアテムの前に立ったシーンでこの物語は幕を下ろす。
それが真実なのか、幻覚なのか。
そしてその後彼がどうなったのかは、誰にもわからない。
……まぁ、TRANSCEND GAMEでも嫁(というかキサラ)やモクバの手で戻ってきてるし、
今回仮に自力では戻れなくても、また青眼の白龍やアテムによって戻ってきそうなのが社長だが。
なお、インスタグラムに高橋先生が投稿した“一つの可能性”としての後日談イラストによれば、
普通に帰ってきてゲームクリエイターとしての一歩を踏み出した遊戯が作ったゲームを共同開発し、宇宙で対戦する模様。
本作三人目の主人公であり、遊戯たちの前に現れた謎の少年。
その正体は集合的無意識「プラナ」に属する男で、本名は「ディーヴァ」。
後述するセラは彼の妹である。
最初はプラナーズマインドを使い「遊戯達のクラスメイト・藍神」という存在を認識の中に植えつけ童実野高校に潜り込んでいた。
その後、同学校の不良である百済木たちに絡まれ被害に遭うものの、実は世界中で発生している連続失踪事件の犯人は彼であるため、所持する「量子キューブ」の力により、百済木たちを次元の狭間に放り捨てた。
かつては異国(おそらくはエジプト)にて大人達のために物乞いをさせられていたが、シャーディーとの出会いで救われていた。
なお、エジプトで暮らしていたのは事実だが、出身地がエジプトなのかは不明。インド系の可能性も指摘されている。
プラナ達は後述するように、自分たちを救ってくれたシャーディー・シンの教えを守り高次元に至るために、
それを妨げる千年パズル復元の阻止を狙い、アテムとの再戦のためにパズルを復元させようとする海馬とパズルの争奪戦を行っていた。
次元領域デュエルによる海馬との直接対決も繰り広げたが、決着はつかなかった。
しかしディーヴァには、かつてシャーディーを殺した獏良了への憎悪が根付いており、
それがプラナたちの集合意識を乱す原因となっていた。
その後ディーヴァは獏良と対面し、その記憶を掘り起こすが、
シャーディー殺害直前に幼い獏良は千年リングに寄生され乗っ取られた状態にあり、
本当にシャーディーを殺したのは千年リングに宿る意思である闇バクラだったことを知る。
自らが抱いていた憎しみが本来の獏良に対しては筋違いのものであることを知ってしまい、
さらに自らには本来罪がないにもかかわらず、シャーディーを殺めてしまったのは自分の責任だと認める獏良の姿に動揺してしまう。
その上、その憎悪の末路であるかのように、プラナとなる前から一緒であったマニが千年リングに操られ、プラナーズマインドから消滅してしまう。
行き場のない思いを抱く中、ディーヴァはプラナの能力に対して策を練った海馬たちによって海馬コーポレーションへと捕縛される。
モクバの言い草からセラが人質に取られていると考えたディーヴァは、ピース争奪の為、公の場でディーヴァを倒そうとする海馬の開催した新型デュエルディスク発表会の場に連れてこられ、海馬との再戦に臨もうとする。
だが、その時ディーヴァに捕えられたままの獏良を救うために遊戯がディーヴァとの決闘を申し出る。
海馬もそれを認め、次元領域決闘によって遊戯のライフをギリギリまで削るものの、遊戯の繰り出したループコンボによって敗れた。
その場から量子キューブのみを残して消滅し、超意識の中をさまよう中、突如現れた千年リングに寄生されてしまい―――。
原作のキャラクターは基本的には能動的に動くキャラが多かった中、珍しく受け身気味なところが特徴のキャラクター。
仲間に対しての思いは強く決して悪人というわけではないが、妄信的と言ってもよいその純粋さによってシャーディーの教えに心を囚われている。
自分が信じるもの以外を容認できないため、百済木軍団のような人物や海馬、城之内に対しては嘲笑的な態度も見せ、集合意識の力で容赦なく攻撃する。
物語クライマックスで千年リングの邪念に飲まれ、悪魔族の下級モンスターにいそうなグロテスクな怪物に変貌。
顔に無数の箱が埋め込まれた悪魔…とでも言うしかない藍神究極形態は観客の腹筋を完膚なきまでに破壊し、これぞ遊戯王という超展開を披露した。冷静に考えるとかなりグロイが。
高橋先生曰く、彼を中心としたプラナの存在は「SNS」のメタファーであるとのこと。
使うデッキは【
方界】。
『方界胤ヴィジャム』を初めとし、インド神話をモチーフとしたカテゴリ。
基本攻撃力0のモンスターにヴィジャムを組み込んだり魔法でサポートをしたりして攻撃力を高める豪快さと、
分離進化を繰り返し攻撃を避け相手をアンディメンション化して無力化する厄介さを兼ね備えたデッキである。
闇堕ち後は『暗黒方界神クリムゾン・ノヴァ』を使用。
方界の名を持つが、素で3000打点で効果もヴィジャムとは直接関係ないため、ある意味では普段の彼とは別物と言える。
正直、こっちのほうが桁違いに強い
彼本人は星4悪魔族ATK1600ぐらい。
一応普通のデュエルの知識も持っているようで、真紅眼を見て感激したり、持っている箱を「デッキケースみたいなものかな」と発言したりしていた。
担当声優には声優初挑戦となる俳優・林遣都氏を風間君オマージュなのか起用。二時間の映画の中で上達していく演技は必聴。
正直最後の方は棒読みに近いが、ある意味それが藍神のキャラを示している風に見える不思議。
高橋先生によるキーヴィジュアルと映画のPVが公開された時は、
その左右に跳ねた髪型から「
遊星が出るのか!?」とか「遊星の血縁か!?」と話題になった。
実際は別人だし、血縁でもない。まあ、髪形の他、目つきや浅黒い肌とか共通しているが……。
高橋先生のキャラクターデザイン画では右側しか跳ねていなかったが、加々美氏が風によって靡く髪をより映えるように左右跳ねさせたとのこと。
また一枚の静止画と違い、アニメでは動かす必要があるためのバランス取りでもあったとか。
ちなみにディーヴァはラテン語で「神々しい」という意味の単語の女性形だが、
使用カード等からするにサンスクリットで神を意味する「デーヴァ」の意味がおそらく込められているのだろう。ちなみにこちらの女性形はデーヴィー
……でも百済木さんネタ的にもラテン語由来の「女神」とかのほうが妙に似合って(ry
1年経っても変わっていない凡骨…もとい城之内君。
本作では決闘はしないものの、別方面で大活躍する。
ラーの翼神竜のゴッド・フェニックスにも
耐えきったその強い精神力はいまだ健在。
将来の夢はプロデュエリストとのことだが、1年経っているのに未だに町内大会優勝できていないらしい(あれ、それってアニメより成績悪いんじゃ……)。
ただ遊戯に預けていた
真紅眼の黒竜は返してもらっているらしく、藍神に自慢していた。
また相当酷使したのか1年しか経っていないのに彼のデュエルディスクはボロボロである。
海馬コーポーレーションからさらなる新型デュエルディスクの完成が発表された時には(金銭的な理由で手に入れられそうにないため)大きなショックを受けていた。
原作のギャグの雰囲気が好きなかがみんにより城之内復活シーンで猪木顔をさせられそうになるが、
監督による「そこだけはやめてくれ!」という懇願により、遊戯が藍神に勝利したシーンで猪木顔(AGO)を行うことに。そこはいいんかい
四人組の中では一番デザイン変更が目立つ人。ゲロマブ。
闇遊戯への恋心は彼が冥界へと旅立ったことで人知れず強制終了された彼女だが、
本作では遊戯とは朝に待ち合わせ場所で会い肩をちょんとぶつけて「ごめん待った?」というような関係に。え? 恋人か何か?
風間俊介「(劇場版での二人の距離感を見て) 付き合っていると言ってもいいのではないかと」
メンタリストDaiGo「心理学的にみると完全にデキてます」
監督曰く「遊戯たちとの距離感を物語るキャラクター」とのことで、
彼女の存在が藍神の言葉に対して遊戯が劇中のように言い返せる大きな要因となっている。
藍神と遊戯の決闘の決着シーンでは加々美んの悪ノリにより杏子が初めて変顔を行った(少々恥ずかしがっているような感じで他二人ほどではないが)。
最後は高橋先生が以前言っていたように、ニューヨークでダンサーになるため夢を叶えるために海外留学することに。(原作ではダンサー志望とは言ったが)
ご存じデュエル自体は行わなかったためほとんどデュエルの実況役となり背景とまで言われてしまってた本田君。
本作でもデュエル中は悲観的になる役だが、アニメ第2期同様にバイクを運転したり、
父親が町工場を経営していることから、
デュエルディスクを修理できるという特技が追加されるなど、不遇な扱いにはなっていない。
卒業後は父の工場で働くことに不満を垂らしていたが、城之内から「社会を支えているのは町工場だろ」と手荒に励まされる。
声優はなんと15年ぶりに本田役に復帰した近藤孝行氏(当時、急病のため入院を余儀なくされ51話までで降板していた)。
久しぶりの本田君に本人も驚きと懐かしさを感じていたとか。
なお、初期の頃のホームページや雑誌、ネット記事では後任の方である菊池英博氏の名前が記載されていた。
事情があって変更になったのか、最初から情報が間違っていたのかは不明。
公式で電波だった彼。
デザイン面では髪のボリュームが少なくなり、丸みを帯びていて結構変化しているが、
中身の変化はほとんどなく、彼自身の優しい性格が全面的に出てきている。
美少年で女子にモテモテという設定も健在で、ストーカーまがいの親衛隊すらできている。
ディーヴァにより、自ら(あるいは千年リングの意志が?)封印していた過去と向き合うことになるが……。
予告映像には一瞬しか登場しなかったため「千年の書」のデザイン画を見るまで一部に登場を危ぶまれていた人。
父親とはきっちり和解できており、遊戯たちとの関係も良好のようだ。
一人称は「ボク」、城之内を「君」付けと原作初登場時およびアニメ版の口調になっている。
しかし、新型デュエルディスク発表会での遊戯の応援には参加せず、卒業式にも出席していない。カズキング何故はぶったし。
後者に関しては原作で実家が炎上したことから高校を中退したとも考えられるが。
一応、留学する杏子の見送りにはしっかりと顔を出している。
推測ではあるが、遊戯の将来の夢がゲームクリエイターであることから、御伽が今もゲームデザイナーの仕事を続けているとしたら、
今後彼のベストパートナーやゲーム作成でのライバルになる…かもしれない。
亀のゲーム屋の場面で少しだけ登場。
杏子が店の前まで来なくなったことを遊戯に尋ねる。
ご存じ海馬君の弟。
原作最終回から一年後の話であるこの映画では、彼は副社長として頭角を示し、白スーツを着こなしている。
原作後の話であるものの一人称が「オレ」から「ボク」になっていたり、DEATH-T編くらいまでの悪ガキっぷりがまるでなくなっていたため、
一部の予告映像などを見た視聴者からは「あの時の悪ガキはどこいった!?」と驚かれていたが、
そこは社長の弟、(不法侵入した)店の戸締まりをわざわざやっておいてくれる場面の後に妹ネタに藍神揺さぶったり、
千年パズルのピースを奪おうとする藍神に対して頭突きをしたりと、実に成長した姿を見せてくれた。
ラストでは次元を超えんとする兄サマを心配しつつ見送り、「後は任せた」と言葉をかけられる。
瀬人にとって既にモクバは「守らなければいけない弟」ではなく、「背中を任せられる相棒」となっこの言葉は瀬人なりの最大限の激励だったと思われる。
一年前と変わらず海馬コーポレーションの社員として活躍。
社長が下す無理難題に苦心しながらも、忠実にその責務を果たしている社員の鑑。
なお、磯野はアニメ版に合わせてか原作では初登場時のみだった「瀬人様」呼び。
前述したとおり藍神=ディーヴァの妹。
プラナの中でも異質な存在であり、藍神に忠告したり、兄から渡された千年パズルのピースを遊戯に渡して兄の暴走を止めるように願った。
兄の気持ちを心から理解しつつも、その行いが間違いであると気づいておりそれを止めようとできる強い少女。
ただ海馬にはデュエルリンクスを通して煽った。
使っていたアバターは気に入っていたらしい。
余談だが、同じプラナの仲間であるマニ等や兄の藍神に対して彼女はほとんど体型が成長しておらず、
デュエルリンクスのアバターを気に入っていたのは自身の体にコンプレックスを抱いていたからのようだ。
「もう…このアバター スタイル良くて気に入ってたのに…」
シャーディーの教えを守り、プラナたち高次の世界へと導くため、藍神たちと行動を共にしている少年。
シャーディーの教えを信じているため、復讐の念に駆られた藍神の行動に危機感を抱いている。
しかしある時、闘いの儀が行われた神殿の地下深くで不気味に輝くリングを見つけ……。
後半の闇堕ちは卑怯
中の人はGXで神楽坂、ZEXALで
ベクターを担当した日野聡氏。
日野氏曰く、マニは藍神やセラにとって道標となる兄のような存在らしい。
藍神ィ…お前ホント可愛いなぁ…
童実野町が相変わらず治安が悪いことを証明してくれた人。中の人はゲストの
ケンドーコバヤシ氏。
童実野高校に通う札付きのワルで、百済木軍団(CV:ジャングルポケットの皆さん)というメンバーを連れている。
牛尾さん仕事してください
中の人をして「この役自体が頭身がおかしい」と言わしめた変人であり、
藍神を「お前ホント可愛いなぁ」やらビデオカメラを構えながら「こいつでお前を世界の人気者にしてやるよ」などどのたまい、
視聴者を唖然とさせ腐った人たちを歓喜させた。ケンコバ「あってはいけないキャラ」
普段は弱いものをいたぶりそれをネット配信しており、今回は痛みをテーマに藍神をいたぶろうとしていたが、
藍神を含めたプラナたちによって次元の狭間に全員送られてしまった。
短い時間のみの登場ながらも、その濃いキャラクターと中の人の熱演あってか、
百済木軍団によって原画展では藍神のグッズが速攻で売り切れる事態となった。丸山さんなにやってんですか
・シャーディー
かつて登場するだけで原作を打ち切りの危機に陥れたと言われていた千年アイテムである「千年錠」と「千年秤」を所持し、遊戯の前に現れた神出鬼没の男。
アニメ二作目でこそ肉体はバクラによって既に滅ぼされており死人であると明かされていたものの、結局原作では真相が明かされていなかったが、
この設定は原作でも同様だったようで、原作の続編となる今作ではフルネームが「シャーディー・シン」であることが判明し、同時に彼の顛末が明らかになった。
曰く、次元を渡り歩く者であり、超常的な力を用いることができ、「ディーヴァ」「セラ」「マニ」など世界中の子供たちを導いていた。
プラナたちと同じ目的を持っていたようだが、おそらく本人は遊戯やアテムと出会ったことで考えを改めていると思われる。
だが、獏良了の父が千年リングを欲して千年アイテムの安置されている場を訪れた際、彼に千年リングの試験を受けさせた結果、
彼の身から弾き飛ばされた千年リングを幼少期の獏良が拾ってしまい、千年リングに宿る邪悪な魂に寄生され、その宿主にさせられてしまう。
そして獏良の体を乗っ取ったショタバクラによってシャーディーは致命傷を負わされてしまい、子供たちの前で力尽きた。
シャーディーを殺害されたことへの憎しみはその場にいた「ディーヴァ」に深く根付いてしまい、
後に「藍神」と名乗って獏良の前に姿を現すことになる。
原作で遊戯たちやマリクの前に姿を現したシャーディーが何だったのか、「千年パズルの力は知らぬ」だの「お前の父を死に追い遣ったのは王の魂」だの記憶篇と矛盾した台詞は何だったのかは謎のまま終わった。
……そこ、「やっぱりシャーディーの行動裏目に出まくってない?」とか言わない。
・獏良了の父
原作・アニメ版ともに存在が語られただけで本人は登場しなかった獏良君のパパ。
本作では「千年リングは獏良の父がエジプト土産で買ってきた」の真実が明らかとなる。
……あれだけのことがあって童実野美術館のオーナーやれているとはある意味すごい。
まるで狂ったかのように千年リングを求めていたが、亡くなった娘である天音と何か関係があったのだろうか?
それともカズキングダムの父親らしく ただの自己満足であろうか? 命名するなら「槍を求めた父親」といったところか。
・Mr.クラウン
御伽龍児の父親。元人気ゲーム店「BLACK CLOWN」の責任者。
本作では城之内がバイトしていた移動式のアイス店を息子とともに経営していた。
原作では一悶着あったものの、どうやら遊戯たちとは完全に和解できていたようだ。
ちなみにアニメ版DMでは存在が抹消されているので、彼の存在が原作版とアニメ版の違いを見分けるのに一番わかりやすい。
・刈田
ご存じ「村人D」。
原作では人形から解放後も改心は見られずいつもの調子を見せていたが、本作でもほぼ同様。
もっとも当時(劇中時間一年前)と比べれば結構マシに体育会系教師をやっている。
・KCスタッフ
一部は見慣れたメンバーが登場。
原作基準なので「瀬人様」ではなく「海馬様」と呼んでいる。
・バクラ
まさかの登場に中の人も歓喜したあの人。闇サトシ
アニメDMでは明言されていたものの結局原作では明かされなかったシャーディー殺害のシーンが明らかに。
まさかのショタ闇バクラに驚いた映画視聴者は数知れない……と思われる。
・アテム
ご存じ王様。そして、かつての「もう一人のボク」こと
闇遊戯。
本作では最初は海馬の脳内データを基にパワー・ビジョンで作られたバーチャルアテムとして登場。
限りなく本人に近い(ちょっと煽り度がアップしている)ものの、所詮は過去のビジョンにすぎず、海馬の心を満たすものではなかった。
「命あるものは常に前に進みます! 昨日までのデータなど……!」
ちなみにこのバーチャルアテムのみ原作ではなくアニメ版の変形するデュエルディスクが使用されている。
一貫して本編で結論付けられた通り、あくまで「彼はもう現世に在るべきではない」という扱いである。
……まあ、だからってそれだけで片付けられてしまうのでは面白くないというもの。
少しだけ現世に干渉し、遊戯たちの手助けをする。
藍神によって異次元で粒子となって消えかけた城之内に活を入れて助けたり、
闇のゲームの連戦で精神を使い果たして最後のドローができなかった相棒の肉体に降臨し、召喚されたマハードと共にデュエルの幕を下ろした。
そして遊戯と何事かを会話した後、千年パズルとともに冥界に帰っていった。
なお、バーチャルアテムと違い顕現した本物のアテムは一切の台詞がない。それでもその存在感は圧倒的。
……が、「冥界からこっちにこれるのなら、やっぱり逆にこっちから冥界に行けるんじゃね?」とでも考えてしまった社長が
意識を高めすぎて冥界にまでやってきてしまったため、ファラオの姿で彼と相対することに。
社長、マジで社長。
用語
◆デュエル
今作のデュエルは原作でのM&Wとは違いDMを意識している。
とはいえ今作ではデュエルを複数回行うこととキャラクターの心情の表現が重視されたため、カード効果やコンボの説明は最小限に抑えられている。
そのためデュエルをカードゲームとしてしっかり楽しみたい人は(特に方界カードの)カード効果を予習しておくとよい。
登場カードはほとんどがムービーパックに収録されているため、そこのテキストに目を通しておけば大体流れはわかる。
ちなみに劇場版オリカもあるが決闘自体はテキストに沿った形できちんと進められている(次元領域決闘は若干異なるが)。
キャッチボールのように次々とターンが映っていく本作独特のデュエルシーンはテンポが良く、
ある意味で原作漫画のコンセプトである「主人公が絶対人を殴らない格闘モノ」っぽくなっている。
また後述の次元領域決闘で大ダメージが入るからか、遊戯王シリーズでは初の1対1のデュエルでOCG同様ライフポイント8000が採用されている。
ちなみにデュエルモンスターズからARC-Vまでの間に様々なルール変更があったが、
「リリース」という用語を普通に使っていた前作「時空を越えた絆」と違い、現行ルールやその用語は採用されておらず、普通に先攻ドローがある。
例外的に融合デッキはエクストラデッキに変わっている。原作では融合デッキはなかったからだろうか?
またコストとして「生け贄=リリース」に当たる効果の発動や「生け贄召喚=アドバンス召喚」が行われた場合でも、
後者の場合は特に用語は何も言わず(「モンスターの力を使い」などの言い回し)、前者も「破壊」などと用語を置き換える処置をとっていた。
なお、前日譚である「TRANSCEND・GAME」ではZEXAL期のパックである『GALACTIC OVERLORD』のカードが登場しており、
その中には
エクシーズモンスターに関わるカードである「オーバーレイ・オウル」も登場している。
劇場版では特に言及されていなかったが、この1年の間に実はエクシーズモンスターが登場していたのだろうか?
◆次元領域デュエル
プラナが行う俺ルール決闘のこと。
この決闘では通常召喚時、上級モンスターも生け贄なしで召喚でき、決闘者の気力によってテキストに示されている値の幅でステータス増減する次元召喚が採用されている。
またモンスターによる直接攻撃以外の戦闘ダメージはなく、
代わりに破壊されたモンスターの表示形式に応じて、フィールド上での攻撃力または守備力分のダメージがプレイヤーに行くことになる。
これらの点は記憶編の『ディアハ』に似ており、要は記憶編で行われていたディアハをDMのルールとして置き換えたような決闘である。
ちなみにディアハ同様に効果ダメージは普通に有効だし、上記の通り直接攻撃にも制限はかかっていない。
システム上、高攻撃力のモンスターは破壊された場合のリスクが大きいが、ダイレクトアタックは有効なので大ダメージも期待できる。
メタ視点では上記の用語変化を極力画面上で描かないためのルールとも言えるかもしれない。
上述の通り決闘者の精神力でモンスターのステータスが変動するが、遊戯も海馬も意識高いためあっさり攻撃力MAXばっかり叩き出していた。
基本攻撃力・守備力0のモンスターばかり使う藍神との対比だろうか?
実際、「方界」モンスターの内、TRANSCEND GAMEでセラが使用した「流星方界器デューザ」と
千年リングに操られた藍神が使用したクリムゾン・ノヴァ&トリニティは攻守0ではない。
次元領域決闘もう一つの特徴はその名のとおり、開始時にある次元の領域に移って決闘すること。
ここは現在遊戯たちがいる次元とプラナたちが目指す次元の狭間に位置しており、物質を構成する粒子も不安定なものとなっている。
オベリスクやアテムたちが降臨できたのもこの性質によるものが大きいと思われる。
余談だが、この映画の特典カードの内3枚の最上級モンスター(「青眼の亜白龍」「暗黒騎士ガイアロード」「守護神官マハード」)は条件こそあるがコストなしにフィールドに出すことができる。
一部カードは劇場版では特殊召喚効果が確認されていなかったため、この決闘の次元召喚の再現だと思われる。
集合意識プラナーズマインドを束ねた者たち。
常人の7倍意識高い……もとい常人の7倍の意識周波数を持つ。
理想とする世界への次元上昇を目指し、選ばれた者たちでのみ生きようと考えている。
また上記で百済木軍団や城之内にやったように、必要ないと判断した人間をこの次元から排除する能力も持つ。
この力はシャーディーも使用可能であり、藍神たちに物乞いをさせていた人物をこれで異次元に送っている。
藍神によると「世界とは全ての人間の集合的無意識が作り上げたホログラムのようなもの」であるらしく、
プラナたちは標的をその集合的無意識から切り離す能力を持っていて、切り離された人間は世界から消滅し、一人だけの世界に飛ばされる。
城之内もこの攻撃を食らい、一人だけで童実野町をイメージし続けたが、限界を迎えたのか消滅しそうになる。
しかし、彼の前にアテムが姿を現し、城之内は元の世界に復活した。
一方、
社長は新型デュエルディスクで自我を増幅して跳ね返した。なんかもう流石としか言えない。
SNSのイメージで言うなら、仲間はずれにしてグループから追い出す感じか。
リア友の助けで復帰する城之内と、そもそも意に介さない社長
プラナのほとんどはシャーディーによって救われた子供たち。
彼らはシャーディーを「シン様」と慕い、作中の時でも教えを忘れずに生きてきており、
その目的を果たすために千年パズル完成をもくろむ海馬を阻止しようと行動する。
最終話にてアテムが冥界へ行くとともに地中深くへと消えていった。
だが遊戯を器として再びアテムを復活させようと目論む海馬の手によって神殿は掘り返され、
千年パズルのピースは藍神に奪われた二つを除いてすべて海馬コーポレーションが回収した、
だが地中深くには千年パズルだけでなく千年リングも眠っており、
そこに眠る邪悪な意思により未曽有の危機をもたらしてしまうことになる。
アニメと違いまだ邪悪な力が残っていた千年アイテム――『千年リング』。
映画を視聴した者の多くが「ま た お ま え か」と思ったという……。
また今作ではシャーディーによって千年パズルは善と悪、
その他の6つには善と悪の意思がそれぞれ3つの千年アイテムに入っており、
絶えず善悪の均衡を保つ性質があることが判明した。
善のアイテムはシャーディの持つ千年錠と千年秤、イシズの持つ千年タウク、
悪のアイテムはバクラの持つ千年リングとペガサスが持っていた千年眼、マリクが持っていた千年ロッド。
……って、シャーディー悪の意思があるってわかっててペガサスに千年眼渡したの!?
藍神が持つシャーディーの形見であるキューブ。藍神のデュエルの際にはこれがデュエルディスクとなる。
元々は千年パズルからアテムの魂を解放した後に、善悪の均衡を保つ存在である千年アイテムを完全なる“善”に調和できる、
このキューブの力によって次元上昇を実現させ、人類を救済することを望んでいた。
千年リングと共鳴し暴走するこのキューブの力を見たセラはこのキューブを「8つ目の千年宝物」と称した。
しかしこのキューブの力は、冥界へと旅立った王の魂が再び現世に戻ってきたときに失われてしまうものでもある。
……ここまでの解説をまとめると、今回の映画は大体シャーディが元凶といってもいい気がする。
原因は社長だが。
あれから1年がたち、
海馬コーポレーションの城下町どころか独裁を受けていた町。
M&Wのデッキを登録しなければ住民登録もできないというカオスな町に生まれ変わっている。民度もある意味変わらず。
風間君「デュエルをする奴だったら、医療も受けられるとは思うんですよ」
ケンコバ「病院すらいけない!?」
ただしその分、たった1年で大幅に技術革新も起こっており、
VHSが現役だった1年前から大きく変わって人々が普通にスマホを持つような町になっている。
登場人物の中で誰の生き方に共感するか。ぜひ観客の皆さんにも考えてほしいと思います。
最終更新:2025年01月16日 19:31