哪吒(Fate)

登録日:2017/12/06 (水) 23:54:40
更新日:2025/02/21 Fri 00:40:07
所要時間:約 7 分で読めます





サーヴァント、ランサー、哪吒。…………それだけ。



哪吒(なた)は、『Fate/Grand Order』に登場するサーヴァント
クラスはランサー


イラスト:蒼月タカオ
CV:小倉唯

●目次

◆データ

身長:164cm
体重:57kg
出典:『封神演義』『西遊記』など
地域:中国
属性:中立・善
性別:女性


◆ステータス・スキル

筋力 耐久 敏捷 魔力 幸運 宝具
C+ B A B A A

○クラス別スキル
対魔力:A
Aランク以下の魔術を完全に無効化する。
天界の神将哪吒を、現代の魔術師が傷つけることは事実上不可能。

○保有スキル
道術:A
道術を振るい、太乙真人から譲り受けた数々の宝貝を使いこなす。
ゲーム的には自身のQuickカード&Busterカード性能アップ、クリティカル威力をアップする(いずれも3ターン)。

霊珠子:A
哪吒は霊核ではなく、体内に埋め込まれた宝珠が本体である。
従って、この宝珠を完全破壊しない限り哪吒は復活する。
ゲーム的には自身にガッツ効果(一回、5ターン)&NP増加。

如来の加護:B
哪吒の肉体は釈迦如来より賜り、太乙真人が調整を施した。
この肉体は同時に「三面六臂」の術を封じるなど、枷となって哪吒の暴走を抑制している。
ゲーム的には自身にスター集中効果(1ターン)&弱体解除。


宝具

地飛爽霊(ちひそうれい) 火尖槍(かせんそう)
ランク:A  種別:対軍宝具 レンジ:10~99 最大補足:10人

宝具開封

桃園仙術式目 三魂飛んで七魄霧散!これ即ち火尖槍!

炎上!!


ちひそうれい かせんそう。
風火輪の加速で空に駆け上がり、文字通り槍と一体となって突撃降下する灼熱のチャージ攻撃。
斉天大聖・孫悟空との決戦を想定した哪吒が、ランサーとして宝具・火尖槍の威力を最大限に引き出さんとする大技。
ゲーム的には、自身の宝具威力をアップ(1ターン)+敵全体に強力な攻撃&やけど状態を付与(5ターン)。

三面六臂(さんめんろっぴ) 羅仙獣(らせんじゅう)
ランク:A  種別:対軍宝具 レンジ:1~10 最大補足:6人

激怒と共に前世の大羅仙の魂魄を見に宿らせ、六倍に巨大化する。
三つの顔に六本の腕を持つ、多面多臂の神獣フォームに変化する。
すべての腕に得物の宝具を構えて、苛烈な攻防を繰り広げる。
『FateGO』では基本的に使用されない。


◆真名

中壇元帥・哪吒太子。
一般的には蓮の花で作られた衣装をまとう美少年として登場することが多い。火尖鎗・乾坤圏・混天綾といった多種多様な武具の使い手でもある。
元々はヒンドゥー教におけるナラクーバラという下級神であったが、それが仏教の守護者として中国に伝わり、道教に取り入れられて現在の形となっている。
中国では強い人気を誇り、様々な物語に登場している。その為作品ごとに誕生の経緯や父母、兄弟などが異なっている。

『封神演義』では陳塘関の李靖将軍の第三子として登場する。
傍若無人な暴れん坊として育った彼は、7歳の時に川遊びをしていた際、東海龍王の三太子敖丙と巡海夜叉李良を殺してしまう。
これにより龍王の怒りを買い、彼は罪を贖う為に自らの骨と肉を切り裂いて自害する。
その後太乙真人によって蓮の花の化身として復活。母が作った自身を祀る行宮を焼き払った李靖を強く恨むが、和解。父と兄とともに周の軍に加わり、商との戦いに臨む。

『西遊記』では托塔李天王の第三太子で、天界で暴れまわる孫悟空の討伐に参加するが敗北している。悟空が三蔵法師とともに旅に出てからは、ちょくちょく現れては一行の手助けをしている。



◆人物

中性的な容姿であり、かつイベント登場時では全体図がわからなかったため性別についてあれこれ論争があったが、実装にあたり女性であることが確定した。

では、なぜ今まで性別に関して曖昧だったのか。
それは2017年12月7日に実装された幕間の物語をクリアする事で解放されるマテリアルで判明する。

前述のように哪吒は一度死んで蓮の花の化身として復活した。
だがその復活の際に大きな問題が発生する。
太乙真人は被造物の性別への無頓着さ故に、二次性徴前の童子扱いしていた哪吒を生前と違う性別に構成してしまったのである。

つまり、どういうことかというと。
李靖とその妻の子供として誕生した哪吒(男性)→蓮の花の化身として復活した哪吒(女性)

強制性転換とかそりゃ性別に関してはトラウマになるわけである。


「勝利確認。結果当然。えへん」と四文字熟語で話したり、若干片言だったりするが、自我はきちんとあり意思疎通は可能。
ちなみに一人称が「ボク」の所謂ボクっ娘
マスターへの態度は好意的だが、特殊な転生ゆえに女性扱いされることに違和感を持っており、
幕間の物語において話の流れで主人公(男女問わず)に后にすると言われた時には「なんで、ボクが!?」と(頬は赤くなっていたが)断固拒否している。
バレンタインでは他の女性サーヴァント同様にチョコレートを渡してくれるが、実は三蔵ちゃんからは「大切な人に贈り物をする日」としか聞かされておらず、
渡した後に三蔵ちゃんからバレンタインデーの趣旨を詳しく聞き、大慌てでチョコレートを返してもらうべくマスターのところにとんぼ返りした。
ちなみにカルデア内でも哪吒の性別についてはデリケートな話題として扱われており、幕間の物語で主人公が追及しようとした際にはマシュにコーヒーで黙らされている。

性格はかなり直情的で熱血漢。シナリオでも度々カッとなってトラブルを引き起こしている。「サツバツ!」アイエエエ!?
一方でランサーとして召喚された彼女は『西遊記』における仏教の守護者としての側面が濃く出ており、正義感が強く仲間思いである。
また子供好きでもあり、子供の前では直情的な部分は少し鳴りを潜め、面倒見の良い一面を見せる。

聖杯への願いは、過去の自分をぶん殴ること。嫌いなものに愚かな己と挙げるぐらい、自害する前の暴虐だった自分を嫌っている。
自害さえなければ性転換せずに済んだかもしれないし
もしもこの暴虐な時代の哪吒が召喚されていた場合は、クラスはバーサーカーになっていたらしい。

その生まれ故か三蔵ちゃんやインドの英霊などに対応台詞があり、三蔵ちゃんには手厳しいことを言うがカルナたちについてはその実力を認めている。
玉藻の前に対しては、型月世界において彼女に関連があるとされる妲己を重ね、攻撃も辞さないほどに敵視している。


◆活躍

イベントクエスト『星の三蔵ちゃん、天竺に行く』

初登場。
もっともこの時点ではサーヴァントとしての実装は見送られており、イベントでちょこっと顔を出す程度に留まっている。


第1.5部『異端なるセイレム』

その後いつ実装されるのかと待つこと約一年と五ヶ月。その間唯一の出番であった三蔵ちゃんイベントも復刻されず、もはや多くのプレイヤーからも忘れられかけていたが、
満を持してメインシナリオ1.5部『異端なるセイレム』にて実装された。
シナリオでは「劇団」としてセイレムに向かうパーティの一員としてカルデアのサーヴァントから選ばれ、同行する。
セイレムでは高い索敵性能と戦闘力で活躍、また子供好きな性格のためアビゲイルなどとの交流も積極的に行っていた。





◆ゲーム中の性能

カード構成はQuick2,Arts1,Buster2という、典型的なランサーの構成。Quickの性能がかなり良く、星もNPも稼いでくれるためNP効率は結構良い。

「道術」は性能の良いQuickとBuster、そしてクリティカルを強化する彼女の主力スキル。積極的に上げていきたい。

「霊珠子」のNP増加はLV1で10、10にしても20程度の上昇で増加率は低め。
追加効果のガッツも含めて、取り敢えず使っておけば腐ることはまずないスキルなので、ある程度は上げておいたほうが良いか。

「如来の加護」のスター集中効果は、「道術」と組み合わせることでとてつもない爆発力を生み出すことが出来る。
1ターンしか持たないので、是非ともブレイブチェインを狙って大ダメージを与えていきたい。

宝具は全体Buster宝具。こちらも「道術」を使えば威力が強化され、宝具BBでブレイブチェインを組んだ時の破壊力は圧巻の一言。是非とも狙っていきたい。

運用としては、やはりスターを稼いで集めてクリティカルで殴るのが基本となる。
似たような運用のサーヴァントとしてランサーアルトリア(オルタ)が居るが、あちらが瞬間火力に優れている分、こちらはNP回収やスター稼ぎに優れているので一長一短である。

かなり有能なアタッカーとして活躍できるサーヴァントなので、是非とも育ててみて欲しい。




追記、修正、よろしく。

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最終更新:2025年02月21日 00:40