アーチャー(EXTRA)

登録日:2010/07/24(土) 08:27:11
更新日:2020/03/09 Mon 16:40:09
所要時間:約 15 分で読めます




森の恵みよ…圧政者への毒となれ



※ネタバレ注意


【プロフィール】
声:鳥海浩輔
身長:175cm
体重:65kg
血液型:不明
誕生日:不明
イメージカラー:草色
特技:農耕、調理
趣味:不明
好きなもの:ナンパ
苦手なもの:不明
属性:中立・善
マスター:ダン・ブラックモア

【パラメータ】
筋力 耐久 敏捷 魔力 幸運 宝具
C C B B B D

【保有スキル】
◆対魔力:D
一工程(シングルアクション)によるものを無効化する。魔力避けのアミュレット程度の効力。

◆単独行動:A
マスター不在でも一週間程度なら現界が可能。ただし、本格的な宝具の使用等にはマスターの補助が必要。

◆破壊工作:A
戦闘の準備段階で相手の戦力を削ぎ落とす才能。
これほどのランクになると、進軍前の敵軍に6割近い損害を与えられる。
ただし、このスキルの高さに比例して、英雄としての霊格が低下する。
どの程度のデメリットか分かり難いが、霊格の高さは、呪いへの抵抗力や自己治癒能力の有無等に関わるので、デメリットも案外大きい。

◆黄金律:E
人生においてどれほどお金が付いて回るかという宿命を指す。
常に貧しくはあったが、懐具合が悪かったことは一度もないらしい。
節制が行き届いているのか、家計のやりくりが上手いのか、それとも町娘からの貢ぎ物なのか…真相は深い森の藪の中である。


宝具
祈りの弓(イー・バウ)
ランク:D 対人宝具
毒の果実を実らせる森の象徴たる聖なる樹木、イチイから作った弓。
標的が腹に溜め込んでいる不浄を瞬間的に増幅・流出させる力を持ち、対象が毒を帯びているなら、その毒(の効力)を火薬のように爆発させる。
起爆剤となる矢は『撃ち抜く』必要は無く『当てる』だけで十分。
相手が得物などで矢を弾き飛ばしたとしても『当てた』という結果がある以上は発動してしまう。

また、基点となる地面に矢を刺すことで毒の結界を形成することも出来る。
弓なので基本的な捕捉人数は一人なのだが、この時には複数人に影響を及ぼすことが期待出来る。
ゲーム的には、相手に相手の毒によるダメージをターン毎に増幅させる。「EXTRA CCC」では発動時にもダメージが加わる。

顔の無い王(ノーフェイス・メイキング)
彼の着ている緑の外套による能力。
何故かmaterialでもランク表記を省かれてしまった程に存在感を薄くしてしまう宝具である。所謂ステルス迷彩。

この外套で保護した対象を透明化させ、探知し辛くする。
外套を切り分けて切れ端を他人に貸し与える、更にそれらを複数個所で同時に使用するといった行為でも発動でき、物品の秘匿する上で便利な宝具。
ゲーム的には、戦闘によるスキルとしても登場。
発動直後の3手において相手のスキル・宝具以外の行動に攻撃を命中させる。
強力ではあるが、祈りの弓と同時に使用する事は不可能で祈りの弓を使用する際はこれを解除しなければならない。


深緑色のマントの下に緑色の鎧を着込み、様々な暗器を仕込む飄々としたアーチャーサーヴァント
一部からの愛称は「緑茶」「毒の人」。
毒舌なキャス狐からは「緑ぃの」と呼ばれている。

得意な戦法は奇襲、暗殺、トラップと陰から敵を仕留める術に長けており、
隠された「二つ矢」を射る等の卓越した射撃能力を活かした遠距離からの暗殺はまさに脅威。
主人公も幾度となく暗殺されかけており、『何処から狙われているか分からない』が、『判断を誤ると即死』という暗殺の脅威を味わうことになる。
正面からの戦闘の際には、上記の宝具の他に『矢尻の毒』による毒付与攻撃、『茂みの棘』による足元からの奇襲技を得意とする。

その戦法や宝具の性質からも分かるように、月の聖杯戦争のような真っ向勝負のトーナメント形式以外でなら優勝筆頭候補に躍り出る能力の持ち主。
尤も、月の聖杯戦争でも優勝候補として参加者から認識されており、
下記の経緯からペナルティを受けて能力が下がっていなければ、2回戦時点のザビエルコンビが敵う相手ではなかった。

下記の事情から森でのサバイバル生活を生前は送っていたので、狩猟に関するものであれば武具の類も一通り使いこなせる。

しかしその正々堂々とした戦いを求めるマスターのダン卿とは意見の食い違いから度々衝突するようで、
主人公を毒殺未遂で瀕死に追い込んだ時には宝具の効果を破却され、令呪を使ってまで“宝具による敵マスター暗殺の禁止”を命令された。
その後は不満を口にしつつも、ダン卿の意向に従っている。


不真面目な素振りをしているが、根はお人よしな性格。死より生を尊重し、生き抜いた末に温かいものが残ればいいと考えている。
尤もそれは彼の人生では手に入れる事がなかったものなので、「そんなものは夢物語みたいなもんだ」と肩を竦めるだけである。


彼の真名はロビンフッド。
シャーウッドの森で暴君ジョン失地王と戦った人物とギリシャ神話のオリオンとケルト神話の妖精たち、そしてドルイド信仰とが複数混合し融合して誕生した義賊。

『ロビンフッド』とは元々イギリス人たちの「祈り」から生まれた顔のない英雄の事で、
その時代にいた小さな英雄が人々の願いを受けて顔のある英雄『ロビンフッド』の名を襲名していた。
このアーチャーもそんな“英雄を襲名した”名も無き狙撃手の一人。
少々成り立ちは違うが、サーヴァントとしてはハサンに近い。

なので、数ある『ロビンフッド』たちの一人にすぎず、元々は村の厄介者で村外れに住む天涯孤独の青年だった。

彼はひょんな事から圧政を敷く領主の軍隊と関わり、成り行きでこれを撃退してしまう。
村人の希望を背負い、正体を隠しながら戦う内に姿の見えない自然の化身「緑の人(グリーンマン)」として扱われる事となった。
多少の知識はあれ彼は一般人にすぎず、偽りであれ英雄として機能する為には何もかもを欺かなければなかなかった。
武器を隠し誇りを隠し素顔さえ隠し、『卑怯者』と謗られようと戦い続けた。

“正義である為に、人間としての個を殺す”

彼もまた、そういった無銘の英雄の一人だった。

激化する圧政に村人は耐えきれず『ロビンフッド』の存在を非難するようになるがそれでも村を守り続けた。
だが英雄の真似事を孤独な青年がやり抜けられる筈もなく、2年足らずで凶弾に倒れ、その死をもって英霊となった。

なお原典の『ロビンフッド』は暴君ジョン失地王に抵抗したが、カークリースの修道院にて修道院長の陰謀により出血多量で死亡したとされてる。


第二回戦の相手として戦うが、騎士道に則った戦いを求めるダン卿&卑怯な戦法を得意とするアーチャーと、誰から見てもコンビの相性が悪いと思われていた。

しかし、敗戦後の死の間際にアーチャーはダン卿に謝罪し、彼への尊敬の念と自身も騎士道に則った戦いに憧れていたという事実を吐露する。
そんな彼がなぜ卑怯な戦法にこだわったのかというと、正攻法ではマスターを勝たせることができないという理由であった。

アーチャーは自らの願いを否定し、非情に徹してまでもダン卿の勝利のために尽くそうとしていた。
そしてダン卿はその忠誠心を理解した上で、アーチャーの願いを尊重して一人の騎士として扱っていたのである。

本心の願いは同じであり、反発しているようで実はお互い思いやっているという不器用な主従であった。
結果的にそれが裏目に出て敗北したものの、生前叶わなかった騎士としての戦いに満足し、ダン卿への感謝を抱いて消えていった。


「EXTRA CCC」でも再登場。

敗北後に消滅する筈だったところをBBに蘇生され、ひたすらパシられる。

当人もやる気が碌に無く設置したトラップも適当。産まれたばかりのアルターエゴ・パッションリップの扱いに四苦八苦する様はさながら幼稚園。

当人も渋々従っていたが、それは月の表側の聖杯戦争を台無しにした犯人を探り出し打倒する目的で動いていた。
彼が真似事と自重しながらも、誇りある騎士として振る舞えた戦場であり、
尊敬するダン・ブラックモアの威信を賭した最後の戦いを汚した相手を許すことは出来なかったため。
無理矢理従わされていたもののBB自体は別に嫌ってはなく、
主人公に真実があると踏んだ情報データを与えた際には犯人に操られたBBを救ってくれと頼んでいる。

終盤までの間に幾度か主人公と戦うが、自分達が負けた際にはヒヨッコに過ぎなかった相手の成長ぶりに舌を巻きながらも喜び、度々陰ながら支援していた。
そうするうちにアルターエゴ・メルトリリスに致命傷を負わされ、自身がかき集めた情報データを託すと共に最期の戦いを繰り広げ、
主人公に全てを託して再び消えて行った。


元々敵同士ではあるが、EXTRAに登場する他のサーヴァントと比較しても、主人公のパートナーであるサーヴァント全員との相性が悪い。
アウトロー繋がりでビリー・ザ・キッドと仲が良く、戦い方に通ずるものがあるハサンをアサシンの旦那と慕っている。

察しが良く饒舌なセイバーには痛い所を突かれ。アーチャーとは互いをニヒリスト、ナルシストと皮肉り合い。
キャスターとは狐と狩人という元から天敵同士の関係である為言わずもがな。
だがFate/EXTELLAではキャスター陣営である事をマテリアルで語られており、こき使われているが、自由になろうと裏切る機会を狙っている。
後、同じ陣営のライダーは好みのタイプらしい。
ゴージャスも、彼にとっては見るからにいけ好かない典型的「王様」である。
というか基本的にアーチャー以外大体権力者側の存在(一応キャスターは“元”が付くが)なので…。

ちなみにマスターである主人公に関しては敵同士であることを除けば、それなりに買っているのでCCC等では本心から好意的である。


Fate/Labyrinth

沙条愛歌と行動をする四人のサーヴァントのうちの一人として登場。
亜種聖杯の破壊を目的としており、愛歌とセイバーを利用するために情報を流し、彼女達の動向を監視していく過程でその傘下に加わる。
この手の作業に慣れているので合流前の時点で愛歌達よりも迷宮を探索していた。
基本的に斥候の専門家のポジションでアサシンとコンビを組んで探索・戦闘の両面で活躍する。


Fate/Grand Order

クラスはEXTRAシリーズと同じくアーチャーで、レア度は☆3(R)。イラスト担当もEXTRA同様ワダアルコ氏である。
性格もEXTRAシリーズ同様、偽悪的でビジネスライクな姿勢だが、マスターやその仲間が揃って信頼を向けてくれるため、柄じゃないと言いつつ手を貸している。

アーチャーらしく弓で攻撃するが、『GO』ではアーラシュを初めとして真っ当な(?)アーチャーばかりのため、「アーチャーなのに弓使うとか…」とは言われない。
スキルは敵の攻撃力を下げる「破壊工作」と自分のNP増加量を一定時間上昇させる「黄金律」。
クイックとアーツの割合が高くスターやNPを効率よく稼げるが、元々攻撃力も高い方ではないため、宝具なしではそこまで火力は出ない。

宝具は『祈りの弓(イー・バウ)』。
アーツ属性単体攻撃で、相手が「毒」状態だとダメージを上昇させ、毒を受けていない相手には「毒」を与える。
最大火力の『祈りの弓』を叩き込むには、相手をあらかじめ「毒」状態にしないといけないのだが……ここで前述した緑茶のスキルを見直してほしい。
  • 「破壊工作」…敵の攻撃力ダウン
  • 「黄金律」 …自身のNP増加量アップ
……あれ? 自分で「毒」与えられなくね?緑茶さん。

そう。なんとEXTRAではもっていた「毒」付与スキルを何故かオミットされているのである。
なら他のサーヴァントで「毒」を……と思いきや、実装時点では敵に「毒」を付与できるスキルをもったサーヴァントは存在しなかった。
……緑茶は犠牲になったのだ…運営のスキルの取捨選択のミス、その犠牲にな…

……と思いきや、バグか運営の救済措置か、『祈りの弓』のダメージ量上昇効果は他のデバフ効果を受けている相手にも適用されることが判明する。
そのため、自身の「破壊工作」でもダメージを上昇させることができ、組み合わせ次第ではとんでもないダメージ量を叩き出せた。

しかし、2016/7/11の更新時に不具合として発表され、2016/7/25のアップデートにおいて毒のみを特攻対象になる様に修正されてしまった。
その代わり後から出てきた奴よりランクが上なのに効果が下位互換だった「破壊工作」に毒付与が追加され、
「破壊工作」→宝具の流れでこれまでと変わらないダメージを叩き出せるので使い勝手そのものは殆ど変化していない。
それどころか最大まで強化すると毒状態が解除されると同時にスキルが再度使用可能になるので、
対魔力などで弾かれたり弱体解除で解除されない限りは相手を毎ターン毒状態に出来るため、いつでも特攻宝具を叩き込める。

また、酒呑童子静謐のハサンなど、徐々にスキルや宝具で毒付与が出来るサーヴァントも出始めたので、ロビン自身で毒状態にせずとも彼女達と組ませても良い。

強化クエストをクリアする事で新たに第3スキルを習得。
「1ターン回避+1ターン必中+クリティカルスター獲得」といった強スキルであり、
相手の宝具を凌げなかったり、回避状態の相手に手も足も出なかったロビンには嬉しいスキルであり、
スターが集まりやすくクリティカル威力も高くなる弓兵クラスの特性に見事に噛み合った良スキルである。
さらに自力でクリティカルが狙えるようになったため、かつてのマスターの描かれた礼装『騎士の矜持』との相性も良くなったというファン感涙モノの性能である。

しかし、詰め込みすぎたせいか「宝具を回避する為に使うか攻撃補助に使うかタイミングに迷う」といった贅沢な悩みもある。

なお、効果的にはEXTRAの「顔のない王」を連想させるこのスキル名は「皐月の王」(メイキング)。
「顔のない王」自体はストーリー上で幾度となく使われており、それがスキルとして登場したと思われるのだが何故か名前が変わっている。
その理由は定かではないが、ファンの間では彼はもう顔のない英雄ではなく、一人の騎士になったという解釈がなされている。
ちなみに、イベントクエストでニトクリスに『皐月の王』と呼ばれた時には「恥ずかしいから二度とその名前で呼ぶな(意訳)」と答えていた。

レア度格差が激しいアーチャークラスにおいて比較的出やすい☆3で、やり方次第でバーサーカーをも超えるダメージを与えられるということから、マスター間での評価は高い。


ストーリーでは第5章に登場。
アメリカが、メイヴ率いるケルト勢とエジソン率いるアメリカ勢……
歴史の改変を目論む勢力同士で争うなか、彼はジェロニモと共に、第3勢力として特異点修正のために行動する。
主人公腐れ縁の連中と合流後は、
ジェロニモ達と共に主人公と一時別行動を取り、メイヴの暗殺を目論むが、ケルト勢にアルジュナという想定外の伏兵がいたため失敗。
彼だけはステルス宝具を所有していたため、ジェロニモ達の決死の時間稼ぎのお陰で、命懸けの逃走劇の末に、予想外の助けもあってアルジュナの追撃から生還した。
そして、何とか主人公と合流して情報を共有。
その後は、潜入能力を活かしてアメリカ勢の本拠地に殴り込みを仕掛けたり、破壊工作スキルをフルに使い、ケルト勢雑兵の数を7割削ったり、
28柱もの魔神柱と対峙した際も、決死の覚悟で応戦するエリザに不平を言いながらもサポートしたりと、要所要所で活躍した。
今回は、戦場が大戦そのものであったため、得意とする工作・暗殺・奇襲のスキルをフルに発揮しており、5章において影の功労者と言える。

絆クエストでは、口では憎まれ口を叩きつつ、馴染みの国の民やマスター、マシュのために骨を折る、偽悪的な面やお人好しな面を見ることができる。
マシュはちょっとその辺の男の意地的な面を理解しきれていない様子だったが、主人公にはその辺の機微も理解されているようだ。

1.5部4章のセイレムでも登場しており、疑心暗鬼なサーヴァントが多い中、最後まで主人公をサポートしている。

なお、バレンタインイベントで貰えるお返しは一見当たり障りのないものに見えるが、その実は彼の人生の集大成であり、個人を証明する唯一の勲章である。
そんな何ものにも代えがたい記念品を、チョコレートのお返しに「換金してもいい」と説明もなく渡してくる。
……生前から薄々察されてはいたが、やはりどこか狂っていないか……?
ちなみに「(色々な意味で)そんなものを渡すな!」と一部のマスターたちからは 怒りと(彼の人間性への)心配の声 が上がった。

イベントクエストではメインこそ張らないが、エリザにオンステージ喰らったり、勇者エリザの珍道中に付き合わされたりとちょくちょく出ている。
後者のハロウィンイベントではイバラギンを見事に餌付けしたことや個性的なパーティメンバーに悩まされる姿から『引率のお兄さん』と呼ばれたり。
『EXTRA CCC』とのコラボイベントではEXTRAのロビンがBBにまたもやパシリとしてこき使われていた。苦労人ポジが板に付きすぎである。
なお無事生き残れたため作中では叶わなかった黒幕キアラとの対決が実現している。
なお、サクラシリーズに反応するマイルーム会話もこの時追加され、メルトリリスやBBといった、ロビン視点ではとんでもないメンツとも契約する主人公に軽く引いていた。
パッションリップに対してはカルデアでも時折おしりペンペンしているらしく、
当人はすっとぼけているが、リップはいきなりお尻を叩いてくるロビンを「生理的にダメ」とかなり苦手にしている。
2018水着イベントでは霊衣を引っさげて登場するもやっぱり『引率のお兄さん』…………というよりマネージャーに。
このイベントでもやっぱりBBに振り回されているが、一方でBBの本質を見抜いている節もある。何だかんだ仲がいいんじゃないかこの二人………







「おう、お望み通り隠れてやるぜ。シャーウッドの殺戮技巧、とくと味わっていきな……!」

「あはは、つーか意味わかんねえ!オレから奇襲とったら、何が残るんだってんだよ?
ハンサム?この甘いハンサム顔だけっすよ!効果があるのは町娘だけだっつーの!」

「無駄話はここまでだセイバー。まずはその饒舌から、オレの矢で撃ち抜いてくれる―――!」

「アンタはナルシスト。
オレゃあニヒリスト。
ほら、見事なまでに敵同士だと思わないか?」

「んじゃいくぜ赤いの。その外套、テメエの血で赤く染めてやるよ!」

「つーわけで、アイタタな化け狐にゃ、この辺で退場してもらうぜ」

「おら、尻をだしなっ!昔っから悪ガキにはこれと決まってんだ!」

「すまねぇな、旦那。やっぱオレには正攻法は向いてないわ。
無名の英雄じゃあ、アンタの器には答えられなかった……情けねぇ。他のサーヴァントなら旦那にこんなオチつけなかったってのに」

旦那との共闘はつまんなかったけどさ。くだらない騎士の真似事は、いい経験になった。
……ああ。生前、縁はなかったがね。一度くらいは格好つけたかったんだよ、オレも」

「我が墓地はこの矢の先に、森の恵みよ、圧政者への毒となれ」

「敗れたとはいえ、これは旦那の戦いだった。……それを、くだらねぇ個人の欲でどうにかしていいもんじゃねえんだよ。」

「悪いがまだ足掻くぜ…。俺はダン・ブラックモアのサーヴァントだからな!」

「それじゃあまあ、後はよろしく。
オレは先に抜けさせてもらうわ。出来る範囲で、納得のいく仕事をしてくれよ」










































‪それじゃ仕切り直し……いや、大詰めだ‬…





Fate/EXTRA Last Encore

Fate/EXTRA Last Encoreでのアーチャー。
Fate/EXTRAと同じく二階層目のフロアマスターとなったダン・ブラックモアのサーヴァントとして登場している。

セイヴァー(EXTRA)の宝具によって聖杯戦争のルールが変わり、トラップ・闇討ちに長けたアーチャーにとっては戦いやすい環境となっており、ハクノ達が来る以前から上がって来たマスター達は何人も葬られている。
しかし、アーチャー自身は命令には従うがEXTRAで見せた狡猾さや敵に対する煽りが控え気味となっており、ハクノに対して似た者同士と語っていた。
森へ誘導した際は彼なら真っ先に狙う筈だろうマスターではなくサーヴァントに狙いを定めており、得意のトラップも使いこそすれどマスターには出来るだけ影響が出ないようにしていた。
EXTRAとは変わって正々堂々とした戦いを求めたダン卿が軍人としての冷徹なダン卿と成り果てており、EXTRAとは別の意味ですれ違い気味となっている。
聖杯戦争に関しても以前のような意欲もなく、命令に従うことへの苦悩があるようだが…。


























※ネタバレ注意






































‪目的なんざねぇ…ただ負けたくねぇだけだ…‬



彼のマスター「ダン・ブラックモア」は1000年前の聖杯戦争2回戦目で既に敗北したマスターの1人であった。かつては不意打ち・毒殺などで敵マスターを仕留める『無駄の無い、危険の無い』戦法を信条としていたが、ダン卿の信条に触れ、生前のちっぽけな願いを叶えた。

そして1000年の月日が流れ、チャクラ・ヴァルティン成立後、第二階層で破れたマスターの中でダン卿が最強の者として選ばれ、フロアマスターとして蘇生する事になった。
マスターの蘇生に合わせて2回戦後の記憶を継承しアーチャーも復活を果たす。

だが、死者が生前のまま蘇る道理はなく、1000年の時を経て、セラフによってダン卿は騎士道精神を重んじる武人から勝利のみに妄執する狩人へと変貌してしまう。
既に敗北しマスターとしての資格を持たないと知りながらもダン卿に付き添い、深い森の中1000年もの間、狩人は騎士の誇りを胸に亡霊と踊り続けた。



旦那はな……なにも得るものなんざなかった…栄光も得られず、報酬も与えられなかった…‬

それを老騎士に言えるのか?…「お前は負け犬だから諦めて死ね」と真っ正直に言えるか!‬

オレはごめんだね!…ああ、オレは……‬

せめて負けないことくらいしかねえだろうが…示せる誇りなんざ!!‬



最後はセイバーに毒矢で擦り傷を負わせ、宝具「祈りの弓」を放つも、スキル「三度、落陽を迎えても」の応用により毒と混ざった血を全て出しきる事で毒を無力化されてしまう。
彼なりに騎士道を重んじた戦い方も災いし隙も生まれ、セイバーの斬撃によって原典の「ロビンフッド」と同じく多量出血を引き起こし、致命傷を負ってしまう。

時計塔の爆発や合図である鐘の音が鳴らない事でダン卿が既に消滅した事を察知、セイバーをハクノの所へ向かわせた。
その後は大樹の近くにある古びた墓へ向かい、語りかけながらも満足な笑みを浮かべ、消滅していった。



これでお終いだ、旦那…満足かい…?

気の遠くなるような、長い長い悪足掻きだったけれどさ…

しっかしまぁ、やっぱ正面からの闘いだと勝てませんわぁ、オレ…

その点だけは旦那の見込み違いでしたね…




顔は無くそうとも誇りは忘れず。
我らの亡骸は、どうかイチイの樹の下に―――





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