ルシフェル(ドラゴンボール)

登録日:2017/12/30 Sat 23:36:13
更新日:2024/10/03 Thu 03:44:21
所要時間:約 4 分で読めます






この城の城主、ルシフェルと申します。





劇場版ドラゴンボール「魔神城のねむり姫*1に登場するキャラクター。


基本的に東洋的なドラゴンボールでは珍しい西洋的な人物で、紳士服を着込んだ男性。
尖った耳と、翼を広げたこうもりのような髪型の濃い紫色の髪の毛と、病的なまでに青白い肌が特徴。
また、ドラゴンボールの男性キャラクターにしては珍しく瞳が大きく、赤くきらきらと輝いている。

普段は外見通りの紳士的な態度を取っているが、その正体は西の果てに存在する魔神城の主。
多くの魔物を従えており、本性を表すと瞳が小さくなり、犬歯が伸びるなど凶悪な人相になる。

名前の由来はルシファーだが、モチーフはおそらく吸血鬼
魔物だがピッコロ大魔王ガーリックJr.といった魔族や、暗黒魔界の王であるダーブラとの関係は不明。
彼に限らず本作に登場する魔物は「太陽光に弱い」という設定なので、無関係である可能性が高い。

亀仙人のもとで修行する以前の悟空を軽くいなす格闘能力を持ち、手の平から赤いエネルギー弾を撃てる。

目的は、自分たちの弱点である太陽を破壊し、永遠なる闇の世を築くこと。そのために伝説の秘宝「ねむり姫」と、太陽破壊光線砲を用意した。



◇ねむり姫

本作に登場する、子供の頃の悟空の顔と同じぐらいの大きさを持つ巨大な宝石
五千年に一度、満月のを浴びることで無限の力を帯びるようになり、ルシフェルはこれを太陽破壊光線砲のエネルギー源とした。
しかし後にブロリークウラベビーといった者たちが送り込まれることになる太陽を、本当に破壊できるほどのエネルギーが得られるのだろうか……?


【活躍】

亀仙人の嘘によって魔神城を遊園地だと勘違いしてやってきたブルマを捕らえ、彼女の血をねむり姫復活の祝杯にしようとする。

しかしそこへ悟空とクリリンが登場。二人は亀仙人のもとで修行をするために、
彼が交換条件として提示したねむり姫(亀仙人は曲解された伝承によりねむり姫をピチピチギャルだと思っていた)を手に入れようとしていたのだ。
更にそこにランチも加わり、一時的にねむり姫を奪われてしまう。

なお、この時のどさくさに紛れてウーロン、ヤムチャ、プーアルが捕まった。

その後、クリリンを人質に取ってねむり姫を取り戻し、悟空、クリリン、ランチを捕らえると、ブルマを除く面々を巨大な壁にはめ込み身動きが取れないようにしてしまう。
(「死ぬと途端にまずくなるからな」と言う発言から察するに、後で補食するつもりだったのだと思われる)

そして満月の光によってねむり姫に無限のエネルギーを持たせることに成功するが、同時に満月を見た悟空が大猿化。悟空たちの拘束が解けてしまう。

それでも意気揚々とねむり姫を太陽破壊光線砲に組み込み、願いを成就させようとするが、
そこへ、ハサミに化けたプーアルが尻尾を切断したことで元に戻った悟空とその仲間たちが駆けつけ彼らと交戦。
上記の通り当時の悟空よりも強かったのだが、最期は悟空が撃ったかめはめ波によって太陽破壊光線砲の照準をずらされ、暴走したエネルギーに飲み込まれて消し飛んだ。



●配下の魔物たち

  • 執事
声優は飯塚昭三
ルシフェルに仕える付き人。寡黙だがとぼけた性格をしている。
ブルマから血を抜くための巨大な注射器を用意していたが、戦いには斧を使用した。
ヤムチャに倒される。

  • ガステル
声優は郷里大輔
二本の角を生やした巨大な赤い怪物。知能はあまりよろしくない。
火の玉のようなものに乗って空を飛び、鉄玉の付いた棒や体に巻きつけている刃物のようなピンクの帯で攻撃してくる。

今回の敵で唯一東洋的なのでかなり浮いている。戦闘シーンも多く存在感は大きい。
城内に潜入してきた悟空やクリリンたちを執拗に追い掛け回すが、最後は地底湖の怪物に食べられた。
名の由来はガステーブル。

  • 双頭獣
戦闘員ポジションで、頭が二つある魔物。
空を飛び、バルカン砲を武器としている。
彼らに限らず本作の雑魚敵は銃を持ち、弾薬を体に巻いている個体が多い。

  • 小怪獣
丸くて小さく、かわいい容姿をしている。「カプ」と鳴く。
尻尾に噛みつくことで悟空を無力化。その後、壁に組み込まれた彼らを見張っていたが、大猿化した悟空におそれをなし逃げていった。

  • 地底湖の怪物
魔神城周辺の地底湖に生息する巨大な魔物。
湖の上を通る者がいると大きな口を開けて出現し、口を閉じてすぐに湖中に姿を消す。

等々、他にも数多くの魔物が登場するが、最終的には全員いなくなってしまった。



●余談

おそらく劇場版ドラゴンボールの敵としてはもっとも知名度が低い。
作品自体は「クリリンとランチが劇場版に初登場」、「クリリンが最初期の性格」、
「悟空が大猿化した唯一の作品」、「西洋ホラーのような不気味な雰囲気」と見所が多々あるものの、
彼自身は魔物という点がピッコロ大魔王、普段は紳士的だが本性は凶悪という点がフリーザ、と原作の著名な悪役と被ってしまう。

劇場版の敵限定で見ても、
権力と食欲に取り憑かれて変わり果てた哀れな君主であり、最後には改心して生存したという、ドラゴンボール史上もっとも異色の悪役グルメスと、
原作でも実力者としてもネタキャラとしても猛威を振るった世界一の殺し屋桃白白の間に挟まれており、ドラゴンボール関連のゲーム作品への登場も長らくなかったことからやはり影が薄い。

この項目を見て初めて彼の存在を知ったという方も多いのではかろうか。

スーパードラゴンボールヒーローズではグルメス王と共にユニバースミッション5弾より登場。
声優は森功至


諸君! 長いことお待たせした。今宵、ねむり姫が五千年の眠りから目覚めるとき。

その美しき追記・修正が我らに永遠の繁栄と暗黒とをもたらしてくれよう!

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最終更新:2024年10月03日 03:44

*1 1987年7月18日公開の劇場版2作目。亀仙人に弟子入りする際に「ねむり姫」を連れてくることを条件に出されるという本編とはパラレル的なストーリーになっている。