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かいけつゾロリ あついぜ!ラーメンたいけつ

登録日:2018/01/16 Tue 00:06:13
更新日:2026/08/01 Sat 22:39:46
所要時間:約 13 分で読めます





「かいけつゾロリ あついぜ!ラーメンたいけつ」はかいけつゾロリシリーズの第30作目。2001年12月発売。
ひょんなことから二店のラーメン屋に行くことを決めたゾロリ一行が、またまたとんでもない悪巧みを始める。



あらすじ


ヤギヤギ町の山車作りの手伝いをする傍らで銀行強盗をする計画の失敗を経て、今日も自由気ままにいたずら修行の旅を続けるゾロリ達。

ラーメン王なる人物の書いたラーメン記事*1を読んで、何が何でもラーメンが食べたくなったゾロリ達は、通りすがりの人から近くの町にカメカメ亭つるつる軒の二店のラーメン屋が通りを挟んで向かい合うように建っていることを聞き、早速その町へ向かうことにする。

しかし、三人の全財産を合わせても2杯分のラーメン代しか持ち合わせていなかったゾロリ達。そこでゾロリは、イシシとノシシにそれぞれのラーメン屋に行ってもらう代わりに、自分が両方のラーメンにありつく為ある事をするように耳打ちする。

まずはイシシとノシシに各々普通にラーメンを食べに行かせ、その後でゾロリはラーメン王に成りすまし、カメカメ亭とつるつる軒の二店でラーメンを無料で食べた。
そして二店のラーメン屋がお互いをライバル視している事を知ったゾロリは、もっと競わせて2軒ともダメダメラーメン屋にし、店を乗っ取ってゾロリーラーメン店を開き、チェーン店にして大儲けさせ、ラーメンゾロリ城建設を目論む。


登場人物


  • ゾロリ
ご存じイタズラの王者を目指すキツネ。
ラーメン王に化けて二点のラーメン屋をダメダメラーメン屋にしてしまおうと企てる。

  • イシシとノシシ
ご存じゾロリの子分たる双子の山賊。
今回もゾロリの悪巧みに協力する。

【カメカメ亭】

20年もやっている老舗のラーメン店。 うまい おそい
看板メニューである「カメカメラーメン」のちぢれ麺は、モチモチした食感で美味いが、それに絡むスープに少し臭みがあってコクが無い。特製の煮卵も売っている様子。
イシシがここへ食べに来た。

  • カメカメ亭のおやじ
CV:長島雄一(現・チョー)
カメカメ亭の店長。
20年間この店を切り盛りしており、老舗であることに誇りを持っており、それ故に5年前に開店したつるつる軒をライバル視している。
頑固で少々怒りっぽい性格をしている。 イシシ「おやじ、血圧上がるだ…」おやじ「もう上がってるよ!」
ラーメン王の噂について、「うらやましい限り」だと語る。
スープ作りに自信が無く、息子のタワジがスープ作りの修行に出ている。
ラーメン王に化けたゾロリに、チャーシューをいつもの3倍載せたラーメンをサービスした。
ゾロリ達に騙されて様々なラーメンを出すも、悉く失敗。
終いには息子のスープと自身の麺で美味いラーメンを作り上げて失敗を取り戻そうとするも、ライバルが回転ラーメンを始めることを知って、タワジとスープの事などそっちのけで500円で色んなラーメンを食べ放題のラーメンバイキングの準備を始める始末だった。

  • タワジ
CV:大畑伸太郎
カメカメ亭の跡取り息子。名前の由来は『亀の子たわし』から。
当初はスープ作りの修行に出ており、店にはいなかったが、中盤で修行から帰ってくる。
自分はただ美味しいラーメンが作りたいだけであり、父親がラーメンの味などどうでもよくなり、競争することで頭が一杯になった事を嘆く。


【つるつる軒】

5年前に開店したばかりのラーメン店。アニメ版ではどちらかというと中華料理店に近く、中華まんも取り扱っている様子。
看板メニューである「ツルツルラーメン」のスープは、コッテリしていて中々美味いが、麺がべチョッとしてフニャフニャであり、肝心のスープと絡まない為粉っぽい。
ノシシがここへ食べに来た。

  • つるつる軒のおやじ
CV:真殿光昭
つるつる軒の店長。娘と一緒にこの店を切り盛りしている。
性格は温厚であまり怒らないが、カメカメ亭をライバル視している。
ラーメン王に化けたゾロリに、チャーシューをいつもより分厚く切って、メンマを山盛りにしたラーメンをサービスした。
こちらもゾロリに扇動されて様々なラーメンを作るも悉く失敗。
ついにはゾロリに言われるがままに、インスタントラーメンを使ってまでカメカメラーメンを打倒することで頭が一杯になり、もう娘に何を言われても耳に入らなかった。

  • ノッコ
CV:岩男潤子
つるつる軒の一人娘。名前の由来は九州のお菓子『鶴乃子』から。
いがみ合っている父親たちとは違い、タワジとは仲が良く、スープ作りの修行に出ている彼を「勉強熱心」だと評している。
回転ラーメンを始めることになり、いろんなスープを仕込むようおやじに言ったが、ゾロリは「インスタントラーメンを作って、自分達のスープを少し混ぜときゃ大丈夫」と拒否。
それを聞いて、「そんなのまともなラーメン屋じゃない」と嘆くように呟いた。
父親達が競争することで頭がいっぱいな事に嘆くタワジに、互いのいい所を持ち寄って、最高のラーメンを作ることを提案する。

その他

  • ラーメン王
様々な店のラーメンを食べ歩いているとされるグルメ評論家。
「彼が雑誌で紹介したラーメン屋は、翌日から凄い行列が出来るほどの人気店になる」という噂がある。


作中に登場したラーメン

【つるつる軒・ストローラーメン】
ラーメン王に化けたゾロリから1万円で買い取ったアイデアを元に、ツルのおやじが作ったラーメン。
麺の真ん中にマカロニのような穴が開いており、麺をすするとスープも口に入るという仕組み。
こちらは工夫すれば現実世界でも実現できそうだが…。
肝心の評判は、麺をすすった途端熱いスープが勢いよく口の中へ飛び込み、全員口の中を火傷
そのせいで味が分からず、客は「危険なラーメン」と評して怒って帰ってしまう。さすがにそこまでの酷評はあんまりでは?

【カメカメ亭・ポンコツラーメン】
あるお客…もといイシシのアイデアを元に、カメのおやじが作ったラーメン。名前は中古品を意味する「ポンコツ」と豚骨をかけたとみられる。
イシシが言うには、「20年も店をやっていると、機械や道具にも老舗の味が染み込む」との事で、その機械や道具でとった出汁でスープを作った。
アニメではその出汁を取るシーンが熱湯消毒にしか見えない
肝心の評判は当然ながら、機械や道具から出汁が出るはずがなかった。スッポン鍋じゃあるまいし…
客は全員「機械油と埃のスープ」を口に含んだ途端吐きだし、中にはネジが入っているラーメンもある始末で、かなり怒って帰ってしまった。

【カメカメ亭・チョコレートラーメン】
ラーメン王に化けたゾロリから2万円で買い取った、「子どもは大人よりもラーメンを食べる機会が多いから、子供が好きな甘い物の代表・チョコレートを麺に練りこむといい」というアドバイスを元に、カメのおやじが作ったラーメン。
麺にはチョコレートが練りこまれており、スープはホットココア。
中の具材も、ネギの代わりにチョコチップ(アニメではマーブルチョコ)、スープで溶けると中からプレミアフィギュアが出てくるチョコエッグとなっており、
その上トッピングにホイップクリームが盛り付けてある。
また、サービスでアイスが提供されており、「ラーメンイス」と頼めば出してもらえる。ラーメンライスと掛けたのだろうか。

【つるつる軒・さとうラーメン】
チョコレートラーメンに対抗して、ツルのおやじが作ったラーメン。
麺には砂糖が練りこまれており、まるで九州名物「鶏卵素麺」のよう。スープはトロトロベタベタの砂糖シロップ。
中の具材も、チャーシューの代わりに羊羹3切れ、シロップで煮たメンマ(アニメではリンゴ)、なるとの代わりにペロペロキャンディー、九州名物「鶴乃子」など、甘い物ばかりで統一されている*2

だがどちらのラーメンも、食事で食べるには甘すぎで、デザートにするには量が多すぎた。甘さのあまり気持ち悪くなりトイレに駆け込む客や、虫歯が悪化した客、さらには零れたスープにアリが群がるものまであり*3、メインターゲットの子供たちまで嫌がっていた。この人達なら喜んで食べるかもしれないが

【つるつる軒・かいてんラーメン】
一杯百円で様々な味のラーメンが食べられる。
ツルのおやじが全財産をゾロリに預けてまで改装した店内では回転ずしの様に回転台があり、小どんぶりをたくさん載せて回っている。
店の奥ではゾロリ達がインスタントラーメンにお湯を注いで回転台に乗せており、中にはもう5杯も食べた客もいた。
しかし、お湯を入れてまだ固い物や、誰もとらなくて時間経過で伸び過ぎた物、そして、お湯が無くなった為にゾロリがそのまま載せた物(アニメ版ではお湯の代わりに水を入れただけの物も混じっていた)が回ってきた為、客が怒りだした。

【カメカメ亭・ラーメンバイキング】
大きなバケツの中に様々な味のラーメンが用意されており、トッピングも自由に載せられる。
中には他のラーメンとブレンドした客もいた。
だが、大量に作られたラーメンは、時間経過によって麺がスープを全部吸ってしまい、うどんの様に太くなってしまった。
石塚「お腹がふくれるだけでおいしくないね」

【つるつる軒・まぼろしのラーメン】
ラーメン王に化けたゾロリが作ったラーメン…だが実際は、回転台が猛スピードで回っているためにラーメンを取れない。
ゾロリ曰く「だれにも食べられないラーメン、これこそ『まぼろしのラーメン』。ウソじゃないよな」
当然ながら客は激怒し「二度とつるつる軒に来るか」と帰ってしまった。

【カメカメ亭・ふやけたうどんラーメン】
イシノシが「行列のできるラーメン屋にしてやる」という触れ込みで、
「カメカメ亭のふやけたうどんラーメン 一ぱいたべられたら1000円さしあげます。 カメカメ亭のおやじ」
と書かれたチラシを町中にばらまき、これで行列のできる店にはなったものの、行列が長くなるほどカメカメ亭のお金が無くなっていくので1円も儲からず、おやじの名前もあるので断ることもできない。

【ツルカメラーメン】
カメの麺とツルのスープ、それがうまく調和するようにタワジとノッコが工夫した究極のラーメン。
これを食べたことで、自分たちが力を合わせればこんなに美味しいラーメンが作れることを知った二人のおやじは改心し、「ツルカメラーメン」として一からやり直すことを決意した。

【ゾロリーラーメン】
ゾロリがつるつる軒の店舗を乗っ取り作り替えてしまった、新しい店。
値段は10円でも100円でも払いたいだけ払える上、勿論まずければお代は頂かない。
ゾロリはお客達に「ラーメンに入っているナルトは固くてまずいから食べないでくれ」と謎の忠告をしていた。
店を出てきたお客達は、あろう事か一万円を払って帰っている。
その秘密については是非、自分の目で確かめてもらいたい。


●余談

本作では久しぶりにゾロリが悪役と化している。

原作の付録にはゾロリヒロインの中でも1、2を争う人気キャラミャン王女(ショート)がいる。
残念ながらアニメではミャン王女は影も形もない。

また、第2対決で取り上げた「甘いラーメン」なるものは「ウルトラ忍法帖超」と「星のカービィ デデデでプププなものがたり」にもそれぞれ「ウソダーメン」*4「スイーツラーメン」*5という名称で登場している。前者は作り主である嵬牙巣(ギガス)がラーメン作りが未経験だったせいで味はおろか見た目すらダメダメなラーメンになってしまったのも手伝って実食したリポーターから「あまりの不味さに鼻血が出た」「マイクの方がまだ美味い!!」と評価され、後者も事前に「ラーメンが甘くていいのか!?」と突っ込まれ、実食したデデデ「甘すぎて食えたものではない」「ラーメンにしない方がいい」と評価していた。

「チョコレートラーメン」は後にアニメ「もっと!まじめにふまじめかいけつゾロリ(シーズン2)」の第11話「おかしの国のおかしな対決」で「チョコレートラーメン・ネオ」として再登場している。
スープがホットココアである点は同じだが、麺はシナモンを練り込んで甘く仕上げ、具材としてバナナ・チョコウェハース・チョコホイップクリーム(ミント添え)・生チョコ×4・ピコラ×2を盛り付けている。

また現実においてもチョコレートラーメンが存在している。ラーメンチェーン店の幸楽苑の『チョコレートらーめん』と呼ばれるもので、こちらはスープこそチョコレートの色をしているが、麺や具やスープは塩ラーメンのものがベースとなっており、カカオオイルによりスープにチョコ色がついているものとなっている。そのため匂いこそチョコレートであるが、味は塩ラーメンと本家チョコレートラーメンのように全てが甘いというものではない。



追記修正はツルカメラーメンを食べた人がお願いします。

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最終更新:2026年08月01日 22:39

*1 この日は「うまうまラーメン」なる馬のラーメン屋の事が書かれており、四つ星が付けられていた。

*2 九州名物が2つ入っているのは、作者・原ゆたか先生が熊本県出身なのが影響していると思われる。実際に「これ九州ラーメン?」と記載されている。

*3 甘党なのか一心に食べている客もおり、娘から「そんなに食べたら病気になる」と止められていた

*4 こちらではラーメンの上に溶かしたチョコレートが掛けられている

*5 こちらでは果物が使われている