星のカービィ デデデでプププなものがたり

登録日:2009/08/23(日) 14:58:21
更新日:2021/04/27 Tue 20:08:08
所要時間:約 14 分で読めます




隊員全員に緊張が走った!


隊員約一名がカンチョーに走った!!


ノワァァァァァァ!!!




『星のカービィ~デデデでプププな物語~』とはひかわ博一氏による『星のカービィ』を題材としたコロコロコミックのギャグ漫画。
連載期間は1994年5月から2006年11月で、単行本は全25巻。連載期間12年7ヶ月は、コロコロ内では歴代6番目、星のカービィを題材にした漫画では歴代2番目に長い。




○概要

序盤は『カービィとチービィがデデデからスターロッドを取り返す』という『夢の泉の物語』の内容にちなんだストーリーだったが、スターロッドが返却*1されてから以降は日常を描いた一話完結編の話となった。
原作から割と自由な雰囲気のためか時事ネタやパロディ、あるあるネタが多い。
コロコロの漫画にしては下ネタがあまり使われておらず、小学生ならまず知らないようなギャグや替え歌など、シュールなギャグもたくさん。クスリと笑える。
人気も高く、「カービィ漫画といえばひかわカービィかさくまカービィ*2」と言われるくらいだった(当時他には小学4年生で連載している物と、マイナーではあるが、他の雑誌で短期連載がいくつかあったというくらい)。
逆に新作ネタに関しては後のも〜れつプププアワーに比べると控えめで、新作の新キャラは最初こそメインに据えた話が多いが段々と控えめになっていく…というのが主な流れになっている。
タッチ!カービィは珍しく本気を出したネタを披露した。


○主な登場人物

●メインキャラ


ご存知まんまるピンクの悪魔。
誇張抜きで何でも吸い込む口の持ち主で、作中では隕石や大仏、ブラックホールすらも飲み込んでいる
一人称は「ぼく」で語尾に「~ペポ」と付けるのが口癖。
性格はワガママで子供っぽいが、年齢及び出生は不明。ただ、年齢に関しては「あんたまだ子供だろ」と突っ込まれた事があった。
性別については、ブラをアイマスク代わりに被ってみたら興奮していたり、デデデの仕業で老けた際にお爺さんになっていたことから男性だとわかる。
大食いかつ超音痴なため、それが原因で様々な問題を起こすトラブルメーカー。現にプププランドで起きる事件の99%の原因がカービィという驚愕の数字をたたき出している。
ただ流石に食欲にも限界はあるらしく、色々な店をハシゴして食べまくった結果、満腹状態になった時には食欲が出なかった。
…と、ここまで書くとどうしようもない人物に思えるが、根は優しく、困っている人は放っておけないお人好し。
トラブルの大半も、よかれと思ってやったことが裏目に出てしまったというものが多く、相手を困らせてやろうというイタズラ心はほぼ皆無。
ダイナブレイドの雛を代わりに育てたり、恐竜の子供を助けたり、赤ん坊となったデデデを率先して子育てしたりと、自身よりも小さい(幼い)者に対しても面倒見がいい。
酔うと泣き上戸になったり、すぐ絡み酒をするなど酒癖が悪い。

自称プププランドの王様であるくちびるオバケ。でも途中からは本当に王様のような扱いとなり、厄介ごとが起きた時には国の代表として突き出されている。
一人称は「おれさま」。カービィに負けず劣らずのワガママで少々怒りっぽい。語尾に「~デ」と付けるのが口癖。
当初はスターロッドを巡ってカービィと対立していたが、後々仲が良くなった。
毎回カービィやその他によって酷い目にあい、それにより一度うつになったことも。出番があって酷い目にあうか出番はないが平和に暮らすかどっちかしかない。
よく城を破壊されてしまうが、次の話ではなにごともなかったかのように復活しているため、プププランドの謎の一つに数えられることも。
原作よりも人間に近い体形になっており、やや中年太り。オヤジギャグを好んで使ったり、時代劇が好きだったりなど、どこかおじさんくさい。初期の飛行形態はフグモードと呼ばれている。
カービィ同様、年齢不詳だが、若いときにはアイドルを目指していたと豪語していたり、人生ゲームを見て懐かしいと言っているところを見ると、割といい年齢なのかもしれない。
デが三つもあるのは無駄だという理由で『デ大王』にされたり、運勢的に最悪な名前ということで『デデデデデデデデデデ大王』にされたりとなにかと改名されがち。
オバQみたいな顔をしてるくせにオバケが大の苦手。
帽子の中身はトップシークレット。その存在はミステリーファイルからカテゴリを抹消される程。

デデデの側近兼ツッコミ役。
『スーパーデラックス』発売頃からデザインが変わっている。
デデデには不満がたまっているような描写が見られるが、大ケガを負ったデデデを本気で心配したり、いざという時には身を挺して守ろうとする(結局失敗したけど)など忠誠心は本物である。

暗黒物質の未完成。
リック達の友達として登場、空が青かったからプププランドへやって来た。
カービィとはすぐに意気投合し、現在同居生活中。
同族に代わってデデデ大王の思考回路を乗っ取ったことがある。
自慢の舌は長い距離を伸ばすことが可能で、潜水艦を一本釣りしたり、腹話術できたりとかなりの高性能。
ちなみに舐められると顔がふやけて勝手に恵比寿顔になってしまうという地味ながらも恐ろしい技。
本格的な登場は9巻からだが、以前にも背景として登場している。

  • チービィ
連載初期の頃登場していたひかわ氏のオリキャラ。
カービィよりも一回り小さく、頭にアイスコーンのような帽子をかぶっている。
真面目な性格で、自由奔放なカービィに説教をする保護者的ポジション。

実はその正体はデデデの部下である『ディジー』という敵キャラ。初代カービィのバブリークラウズに登場していたアイツ。
帽子が外れると角が生え、本性を現す。
デデデに帽子を食べられたことでチービィに戻らなくなってしまい、2巻で退場した。

…が、その後1コマだけ再登場。その時はてるてる坊主の代わりに使われ「せっかくの再登場なのに…」(一部略)と呟いていた。
読者には忘れられていなかったようで、25巻に掲載された読者応募の応援イラストで読者に描かれたこともあった。
そもそも上述したようにデデデの部下なのに何故カービィの保護者的ポジションになっていたのかと謎の多いキャラ。

ディジーを仲間にしてしまった理由は「夢の泉の物語の攻略本のCGイラストにカービィとディジーが一緒に写っているものがあったため」と傑作選ぺポポ編で作者から語られている。

  • リック
巨大なゴールデンハムスター。カービィに負けず劣らずの大食漢。
大道芸と怪力が得意技。初期には「チュポポ」という奇声を上げていたが後半になるにつれて止めてしまった。
おじいちゃんになったカービィと合体した際には入れ歯でもないのに歯が飛びだした。*3
よく毛を剃られる。

  • クー
クールなフクロウ。
プライドが高く、自らをカッコいいといって憚らないナルシスト。
しかし登場人物の中では比較的常識人で正義感も強いため、女性からモテる。
『幸せは見つけるものでなく、後から気づくもの。』は名言。
ただし、ちょいちょい女装や変な踊りではっちゃけることも。
よく羽を毟られる。

  • カイン
水陸両用マンボウ。
常にボーッとしており、「ンボッ」としか喋れないため*4、背景になりやすい。実は奥さんがいるリア充
よく入れ物にされる。

  • ナゴ
とても希少な雄の三毛猫。
リックのライバルキャラだったが、少しキャラ被りしていたり大道芸ができなかったので空気になった。
あまり毛を刈られない。

  • ピッチ
クーに憧れる小鳥の少年。
自己主張が少ないために次第に空気化していった。
一回百円。

  • チュチュ
スライムの女の子。
乙女チックだが、ちょっと気が強い。
彼女に包まれた者は少女マンガチックな瞳になってしまうという特殊能力の持ち主。
『3』の仲間の中ではあまり空気になっていない。
よく伸びる。

  • リボン
リップルスターから来た妖精の女の子。
可愛らしい容姿をしたプププランドのアイドル的存在だが、少しワガママなのが玉に瑕。
後に芸能界にスカウトされ、歌手やリポーターとして活躍するも、次第に空気となる。

プププランドに絵の修業に来た絵描きの女の子。
絵に描いたものを実体化する能力を持つが、まだ修行中故に言うことを素直に聞いてくれないのが難点。
被写体が同一人物でも絵柄によって性格が変わるらしく、例えばデデデ大王をかっこよく描けば威厳に溢れた大王となり、美男子風に描けば女性に優しいジェントルマンとなる。
絵の他にも彫刻や料理を得意とするなど中々に器用。


●その他プププランドの住民達


  • コックカワサキ
デデデ城のシェフを務める料理人。
返事や料理が完成したときに『グ~!』と言うのが口癖。*5
料理の腕前はアニカビとは違い、中々に高い。
カービィのつまみ食いに頭を悩ませてる反面、いらないと言われた時は本気で落ち込んだりしているため、食べてもらうことそのものは嬉しい様子。
初登場時にはフライパンを持つとデデデにすら包丁を投げつける過激な性格となる設定だった。

  • マドゥー
後半以降から準レギュラー化するようになった闇の行商人。
デデデに魔法のおもちゃを売りつけるが、それが原因でトラブルになってしまうこともしばしば。
地味にタイムトンネルをも作り上げてしまう恐ろしい人。
おどろおどろしい雰囲気にも関わらず実はホラーが大の苦手。


フレンズ達はタイムリーな時期にならないと出なかった。


○主なエピソード













○打ち切りについて


人気を得た本作だが、連載終了間際になると、作風がどこかおかしくなっていった。
  • どことなく暗い作風。とあるキャラが「生きるって辛いね〜」と発する場面もあった
  • ラスト二巻の極端な作画崩壊(線の歪み、ハイライトの省略、背景や書き文字の手抜き)
  • 非常にやせ細った著者近影
  • 憂鬱さを感じさせる23巻のコメント。この他、24巻では体力的な消耗を示唆する文が綴られていた
そして、2006年に打ち切りが決定。
これに関して「編集部に作者が手酷く扱われて鬱病になった」「作者が株に成功してやる気を無くした」などという噂がネットコミュニティで広まる。

前者は2ちゃんねるに書き込まれた、コロコロコミック編集部の横暴を暴露した文章が発端。当時は雷句誠の原稿紛失事件の一件で小学館への不信感が強まっていた事もあり、真実であるかのように広まっていった。しかし事実と断定できる根拠は全く無く、そもそも本作の事を言っているレスなのかも不明の内容だった。
なにしろ「メディアミックスを書いていたH先生」としか書かれておらず、それだけなら該当者が他にも存在するのだ。

後者は、前者の噂が広まる中で「自称」元アシスタントがブログを作って告発したもの。「鬱病説は嘘」「株に手を出して真面目にやらなくなった」という旨を記載している。
なお、このブログにおいてひかわ氏のアシスタント時代の名前を使ったひかわ氏のような人物がコメント欄に現れているが、詳細は不明。
このブログの告発は、とある書籍が真実のように取り上げた事で、2016年秋頃から知名度が上昇した。
ただ、この書籍は裏を取らずに上記のブログの内容をそのまま伝聞したような内容であり、その出版社の書籍の制作体制全般を含め、資料性には疑問符が付いた。

その後、ひかわ氏はWii用ソフト「星のカービィ20周年記念コレクション」にアニメ版等と共に一部エピソードの再録、プププ大全に描き下ろしカラーイラストを寄贈している。
また、2017年に東京ソラマチで開催された「コロコロコミック伝説カフェ」に来店したことが公式で伝えられた。
コロコロアニキのTwitter公式アカウントでは、ひかわ氏が直筆でカフェの壁にカービィのイラストを描いた様子が撮影されている。



そして2017年、小学館刊行雑誌「ゲッサン」7月号の「カメントツの漫画ならず道」にて、本作に関するエピソードが掲載された。
上述の「コロコロコミック伝説カフェ」にひかわ氏が来店した際に行われたカメントツ氏によるひかわ氏自身への直接取材である。
事実上、小学館からの本作に関する噂話の騒動の回答にもなっている。小学館は「事実がどうであろうと掲載を約束する」とOKを出している。
初めに言っておくが夢を打ち壊すような内容である。そのため格納の形で詳細を記すこととし、閲覧は自己責任で行うことを勧める。

反響の大きさを受けてか、このインタビュー漫画は2017年6月27日から期間限定でweb上に無料公開されることとなった。
カメントツ氏の漫画で見るのは文字だけで読むのとはまた違った味がある。興味を持った方は「カメントツの漫画ならず道」や「サンデーうぇぶり」で検索。


○その後


コロコロアニキ2018年冬号において本作が復活掲載された。

ひかわ氏にとっては11年ぶりの新作執筆であり、同時に漫画家としての復帰作となる。
同時にひかわ氏の師匠であるのむらしんぼ氏との対談も記載されている。
また、同誌でのむらしんぼ氏が連載している「コロコロ創刊伝説」でものむら氏から見た一連の騒動が描かれており、末期にひかわ氏から相談を受けていた事を明かしている。

復活以降は、例えば
  • カービィが自身のプレイしたゲームに近い顔になるという現象が起こり、デデププを読ませたところ作画崩壊。「誰だ24巻持ってきたのー!ピークの14巻もってこい!」
  • コロコロオンラインに掲載された傑作選宣伝漫画にて、「1巻から絵は進化していって…」と、色んな絵柄のカービィのあと「最終的に退化♡」「もうこのネタこするのやめろよ!」と25巻の絵を載せる
というような、自虐ネタも増えている。

アニキ復帰後はアニキ掲載分の新作と往年の名作をまとめた傑作選が刊行されている(現在4冊)。
往年の名作には作者からのコメントが掲載されたり、傑作選用に新作が書き下ろされている。

「アシスタントがメイン作画となってしまい、肝心の作者が怠けてしまった」というエピソードが仮面ライダーゼロワン第5話で描かれ、ひかわ先生の事を思い出した人も多かったとか。
偶然にもひかわ先生はデデププシールブック発売時のネット版特別描き下ろし漫画にて「いつかAIが漫画を描く時代が来るのかもしれない」という話もしていた。





その時一人の隊員が追記・修正に走った!

この項目が面白かったなら……\ポチッと/


真相に関する編集合戦により、履歴が流れる問題が発生しております。アニヲタwiki全体のルールにも関わる議題ですので、これ以上編集合戦を続ける前に、相談所の議論に参加お願いします

最終更新:2021年04月27日 20:08

*1 しかもデデデによる「世界が水戸黄門みたいな世界だったら」という身勝手な理由

*2 主に「小学館の学習雑誌」や公式攻略本で活躍していた、さくま良子女史のカービィ。目にしたことのある人も多いだろう。

*3 カービィ曰く『合体すれば一心同体』

*4 基本的にはカービィが翻訳してくれる。

*5 ただしこの設定はそれなりに早い段階から黒歴史になった。