リンガー(DQⅤ)

登録日:2018/02/08 Thu 00:00:00
更新日:2025/05/23 Fri 19:36:40
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リンガーとは、DQⅤに登場する仲間モンスターの1体。

本作で初登場したモンスター、シュプリンガーの1体目が仲間になった時の名称。
2体目はシュプル、3体目はエッガー、4体目以降はペロという名前になっている。
容姿は黄色い鱗と青い翼を持ち、剣と鎧、盾で武装した竜人。
同作の公式ガイドブックによると、竜人族のエリート戦士らしい。

下位種に「リザードマン」や「りゅうせんし」が存在するが、これらは仲間にならない。
ちなみに他のナンバリングも含めると同系統のモンスター10体近く存在するが、シュプリンガー自体は他ににしか登場しない。

リザードマン系自体が青年期後半からの登場だが、コイツはその中の最上位種の割に生息地の幅が広い。
本編終盤の「エビルマウンテン」や隠しダンジョンの「謎の洞窟」はともかく、その前の「ボブルの塔」の地下や「大神殿」から姿を見せる。
ただ、出現率の高い「大神殿」と「エビルマンテン」では仕様上倒したモンスターを仲間にできないのが残念な所。
「ボブルの塔」で粘る場合もメガザルロックやメタルドラゴン、ホークブリザードにドラゴンゾンビと強敵がわんさか登場するのが面倒な所。
シュプリンガーが仲間になる確率も1体目の時点で1/32と低くはないが高くもなく、運が悪いと長時間粘っても起き上がらないことも。

シュプリンガー自体も後半の敵だけあって攻撃力が高く、スカラやルカナンといった厄介な呪文を使ってくる。
グループローテーションを組んでおり、打撃→ルカナン→激しく斬りつける→激しく斬りつける→スカラ→激しく斬りつけるの順で行動する。
ただマホトーンが確実に効く上、メラ系イオ系ヒャド系や怯みにも弱いため、落ち着いて対処すればさほど怖い相手ではない。

さて苦労して仲間にしたリンガーの実力だが、初期ステータスは力110・素早さ91・身の守り90とかなり優秀。
さらにザキ系・ラリホー系・メダパニ系・マヌーサ系・マヒ系といった厄介な能力に対する強耐性を持っている。

…しかし、それだけであり、他の部分はてんでダメ。

まずステータスだが、初期値こそ優秀だが成長はかなり緩やか。
最高レベルの50まで育てても力160、素早さ174、身の守り100といずれも200に達しない。

耐性も上記の通り補助系に強いのは優秀だが、攻撃系に対してはギラ系バギ系デイン系・炎系に弱耐性程度と貧弱。

呪文・特技はルカナンとスカラを最初から使用でき、途中からバギマとバギクロスを習得する。
ただ、人間キャラなら主人公サンチョ、モンスターなら中盤はブルート、終盤やクリア後ならアクデン等で代用可能である。
というか終盤は物理攻撃以外の方が怖かったり、バギ耐性持ちが多かったりで微妙。使いたい場合も主人公で十分である。
使用できるのがルカナンとスカラであってルカニとスクルトは覚えないというのも実戦での用途を考えると極めて残念と言わざるを得ない。

武器も「吹雪の剣」や「メタルキングの剣」を装備できず、「奇跡の剣」か「デーモンスピア」止まりでミルドラースエスタークへの有効打を与えられない。

正直、コイツを育てるぐらいなら人間キャラ最弱と言われるピピンの方が役立つとも言える。
彼は特技がなく耐性も貧弱なため弱いと言われるだけであって育ち切った際のステータスは主人公にさほど劣らないし吹雪の剣も使える。
リンガーはドーピングしてもなおピピン以下ということである。

レベル上限の高さとそれに見合わないステータスの低さにより、すごろく場にも不向き。
最終ステータスも特技も装備も貧弱と正直どこも褒める所がない。

ぶっちゃけかなり見掛け倒しな存在であり、格好良さと初期能力で期待して裏切られたプレイヤーは数知れず。
その不甲斐なさたるや某笑い動画のダニーを主役としたマイナーモンスター縛りでも活躍できなかったほど。
小説版ではゴンズの配下として登場するも主人公の娘が懐かせて仲間になったが、その後の活躍は皆無であった。

なおSFC版では何故か歩行時のグラフィックがリザードマンのカラーになっている。
この点はブルートでも同じようなことが起こっている。

PS2版の歩行グラでは目を大きく見開いており、かなり怖い形相をしている。


追記・修正はリンガーを活躍させてからお願いします。

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最終更新:2025年05月23日 19:36