ゴワス(ドラゴンボール超)

登録日:2017/03/24 Sat 19:54:36
更新日:2025/04/11 Fri 01:07:10
所要時間:約 7 分で読めます





界王神や界王の役目は創造であり、直接手を下すことではない。

手を下すことが許されている存在はただ一つ。破壊神のみだ。



ゴワスとは、TVアニメ「ドラゴンボール超」の登場人物である。
声優は後藤哲夫。
名前の由来は「ある」を示す方言の「ごわす」から。


■概要

第10宇宙の界王神で、界王神見習いザマスの師匠。
対となる破壊神はガネーシャのような姿のラムーシ。

容姿は黄色い肌の老人で、他の界王神同様白い髪が一房生えており、両耳には深緑色のポタラを付けている。鋭い目つきと皺の寄った顔立ちからは厳格な印象を受けるが、実際は心優しく温和な性格。「(ポタラで)私と合体してみるか?」と冗談を言うなどの茶目っ気も見せる。

ポタラや時の指輪だけでなく、別の宇宙の神器である超ドラゴンボールについても知っているなど非常に博識で、老界王神も知らなかった「界王神でない者の合体は1時間しか持たない」というポタラの弱点も知っていた。

人類の愚かさを訴え、滅ぼすべきだと主張するザマスに対し、冒頭の言葉に加えて「穏やかな心で見守ることが大切」「正義とは善と悪のバランスを保つもの」と説いている。誰にも理解されなかったザマスの歪んだ正義に対しても、最後まで耳を傾けて歩み寄ろうとしていた。
この姿勢を「優しい・寛大」と見るか、「楽天的・甘い」と見るかは人によって評価が割れるだろう。

お茶の時間をこよなく愛し、お茶の清濁で淹れた者の心理状態を見抜くと言う特技を持つ。お菓子にも目が無く、ウイスにお土産としてもらった緑茶と大福を非常に気に入った様子。

彼の住む界王神界は全体的に和の雰囲気で、ピンク色の巨大な「界」の字の形をした門があり、瓦屋根の屋敷のような神殿が建っている。神殿内部には時の指輪などが保管された無数の引き出しがある空間のほか、ブラウン管のテレビが置かれた茶の間のようなスペースがある。ゴワスはこのテレビで「神チューブ」なる動画サイトのようなものを見るのを楽しみにしており、「神チューバーになろうと思ってな」などと言ったこともある。

なお、作中では「悟空達の世界のゴワス」「ゴクウブラックが誕生した世界のゴワス」「未来トランクスの世界のゴワス」の三者が存在するが、悟空達の世界のゴワス以外はザマスによって殺害されている。


【作中での活躍】

「未来」トランクス編

次期界王神候補であるザマスの育成に励んでいたところ、ブラックの正体を探りに訪れたビルスや悟空と対面し、修行の一環として悟空と戦うようザマスに命じる。
この際、ザマスを圧倒する悟空に驚愕し「でもないのに破壊神に匹敵するほどの強さ」と発言してビルスの不興を買ったりもした。
結果としてザマスは悟空に敗北し、「下等なはずの人間に敗れた」という事実がザマスの心に暗い影を落とすことになる。

その後、ごく最近人類が誕生した「惑星ババリ」の様子を見ていたところ、その凶暴性を危険視したザマスに抹殺を進言され、神として見守ることの大切さを伝えるために時の指輪で1000年後の惑星ババリを訪れる。
1000年後の世界でババリ星人に文化が生まれていることを見せて人間の成長の可能性を示すが、ババリ星人の凶暴性に耐え切れなかったザマスはババリ星人の一人を殺害してしまい、ザマスの人間への不信感をより強める結果となった。

最終的にザマスは人間を滅ぼすことを決意し、ポタラと時の指輪を奪おうとしたザマスに一度殺害されるが、ウイスの「やり直し」によって時間が巻き戻り、証拠を掴んだビルスがザマスを破壊したことで生存する。

だが、未来のザマスはいまだ健在であることをビルスから知らされた彼は、時の指輪でシンと共に未来トランクスの世界を訪れる。
今からでも遅くはない、と犠牲になった者たちを超ドラゴンボールで生き返らせて謝罪するように説得するが、当然聞き入れられることはなく、超ドラゴンボールをすべて破壊したことを知らされた上で「三度も殺すことになるとは」と言い放たれ殺されかける。
悟空とベジータに救われ、早く帰るように促されるが「愚かな弟子の最期を見届ける」として残ることを選ぶ。

合体ザマスとの戦いでは、ザマスの肉体が崩壊していくのを見てブラックとの合体で不死身の特性が不完全になっていることを見抜き、「今よりも大きな力をぶつければザマスを倒せるかも知れない」とベジット誕生の切っ掛けを作った。

戦いが進み、更なる異形の存在へとなり果てていくザマスを見て「それが本当にお前の望んだ姿なのか」と憐れんでいたが、結局最後まで分かり合えることはないままザマスはトランクスによって討たれ、残っていた魂も全王によって完全消滅させられた。

その後第十宇宙に戻った彼は、今回の事件で新たに増えた時の指輪*1を見つめながら


これは…私の罪だ。

ザマス…


と亡き弟子を想い、自らの罪を悔いるのだった。


宇宙サバイバル編

引き続き登場。

力の大会開催の知らせを受け、破壊神ラムーシ・天使クスと共に全覧試合を観戦。
ゴワス自身が力の大会開催についてどう思っているかは不明で、他の宇宙の界王神や破壊神の中には、全覧試合での第9宇宙のベルガモの言葉を受けて「孫悟空は全ての宇宙を危険に陥れた厄介者」と考え敵視している者もいるが、ゴワスは悟空の人柄や功績を知っているので、そこまでの不信感は持っていないと思われる。

準備期間に開かれた界王神の会議で、第11宇宙の界王神カイから「今しばらく宇宙消滅の猶予を頂くよう、全王様にお願いしてみませんか」と提案されるが、他の宇宙の界王神と同様に全王の決定は絶対と考え、「残念じゃが…」とこれを断った。

その後、ザマスの件の失敗から何を重視して戦士を選べばいいのかと悩んでいたところ、訪ねてきたラムーシとクスに「考え過ぎて失敗したのだから、今度は頭ではなく肉体を信じればいい」として、「筋肉」を重視して選んだムリチムら10人の戦士を紹介される*2
些か懐疑的なゴワスだったが、自分で決められぬ以上是非もない、と同意。だが、選手達を激励しようとした矢先、彼らがそれを遮ってプロテインを摂取し始めた際には「頼もしい連中じゃろ」と高笑いするラムーシに対し「ダメかも知れない…」と言わんばかりの表情で彼らを見つめていた。

…と思ったら、その次の回では「選手達の団結を強める」と称して選手達とクスの踊る姿を神チューブにアップしようとご機嫌でビデオを回し、


代表選手の踊ってみた動画なら、きっと再生数が稼げるはずだ。フフフ…


などとつぶやいていた。小銭稼ぎですかゴワス様?

力の大会本戦では、最初の脱落者リリベウを筆頭に次々と選手が脱落したことで一度は覚悟を決める。
それでも最後の戦士オブニの健闘を見て希望を取り戻したものの、彼も悟飯との戦いで脱落し、第9宇宙に続く2番目の消滅宇宙となってしまう。
最後まで戦い抜いたオブニに

オブニ…ご苦労だった。

と労いの言葉をかけ、潔く消滅した。


こうして、未来トランクス編で唯一生き残った基本世界でも悲劇的な結末は避けられなかったかに思われたが、力の大会決着後、MVP選手となった17号が超ドラゴンボールで「消えてしまった全ての宇宙を、元に戻してやってくれ」と願ったことで、他の宇宙や住民達と共に復活。空に消えていく超神龍を見つめながら穏やかに微笑んでいた。


漫画版】

ザマスの悪事が早い段階で明らかになっており、殺害される前にビルスがザマスを破壊したことで難を逃れる。
その際、ビルスからは「次おかしなヤツを弟子に取ったら破壊…はできんからボコボコにしてやる」、ウイスからは「次は力ではなく心で弟子を選んでください」と釘を刺されている。

その後、未来トランクスの世界を訪れて「今からでも全王様に謝れば赦してもらえるかもしれない」とブラックを説得しようとするが、受け入れたフリをしたブラックに胸を貫かれる。絶命したかに思われたが、奇跡的に急所を外れていたこととトランクスが無意識に発動させた復活パワーにより一命を取り留め、仙豆によって回復した。

なお、時の指輪は全王が世界を破壊した際に逆に消えてしまった。

尚、1000年後のババリ星の件も概ね同じではあるが、アニメ版と違い、文明のみならず長らしい人物にひれ伏すババリ人を見せ秩序の誕生と人間の可能性を見せようとした場面が追加されている*3

宇宙サバイバル編では、ザマスの一件でビルスの力を借りたことをラムーシに叱責されていた。アニメではラムーシと対等な口調で話しているが、漫画版では「ラムーシ様」と呼び敬語で話している。


【余談】

「未来」トランクス編放送当時、公式サイトのあらすじページは「神ちゅーぶ」という名前になっており、この内容はゴワスがアップロードしているという設定になっていた。
一連の神チューバーネタは一部のファンからの反響が大きく、「ヒカキン」ならぬ「ゴワキン」と呼ばれていた時期もあったとか。



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手を下すことが許されている存在はただ一つ。冥殿のみだ。


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最終更新:2025年04月11日 01:07

*1 ビルスがザマスを破壊したことで、悟空たちの世界とブラックが誕生した世界が完全に分岐したため。

*2 ザマスを正しく導けなかったことには責任を感じていたが、それはそれとしてあそこまでの大罪を働いたザマスのことは「不埒(ふらち)者」だと思っている様子。

*3 直後にアニメ同様ババリ人が襲いザマスにそれを見せることはできなかった。