カンバー(ドラゴンボール)

登録日:2018/07/25 Wed 17:22:33
更新日:2024/04/07 Sun 22:10:17
所要時間:約 9 分で読めます






気に入ったぞ…お前達……

俺と…戦えぇぇ!!




カンバーとは、ゲーム『スーパードラゴンボールヒーローズ』の『ユニバースミッション』にて初登場となったキャラクター。

ヒーローズオリジナルストーリーの「監獄惑星編」において、主要敵役を務める。
ゲーム出身のキャラだが、監獄惑星編が短編アニメとなった事でDBのアニオリキャラクターとしても分類されることになった。

声優は小山力也。
氏にとってはドラゴンボールシリーズ初出演となる。

●目次

概要

フューが作り出した監獄惑星内にて存在して暴れていたらしい正体不明のサイヤ人

見た目はブロリーのような長身・筋肉質と大きな尻尾、そしてラディッツのような異様に長い長髪が特徴。
実際に長髪が理由で、カンバーと言うオリジナルキャラクターと判明する前は「フューに洗脳強化されたラディッツではないか?」というミスリードになっていた。
服装はサイヤ人の戦闘服でなく、各所がボロボロに破れているシンプルなデザインの物。

逞しい見た目に加えて、常に赤と黒が混ざったオーラのような気に包まれており、凶悪さを醸し出している。
その気は超サイヤ人ブルーの最大の特徴である水色の強大なオーラの大きさすら大きく上回る。
PV映像では、悪のサイヤ人の姿の時には紫色の気も放っていた。

監獄惑星の主であるフューによって用意された人物のようで、未来トランクスの誘拐後に「超」の悟空一行が惑星内に現れた事で解放された。
脱出不可能な監獄惑星を抜け出すための特別なドラゴンボールの内、五星球と六星球を所持している。
カンバーも他の囚人と同様にドラゴンボールを集めるのに熱心なようだが、何故集めたいのか真意は不明(恐らく、単に他の収容者同様に監獄惑星からの脱出を狙っていたのだろう)。

監獄惑星編の次シリーズである宇宙争乱編では、監獄惑星の「コアエリア」に封印されていた、ザマスやハーツなどの全王抹殺を企てる徒党の一員だったことが判明。
ただし、コミカライズ版では一人先駆けてコアエリアから飛び出た末に悟空に敗走したことをカミンオレンに見下されて嘲笑われていた。
同様にコミカライズ版では、ハーツがカンバーの行動を先読みした上であえて放置していた事が語られているなど、微妙に下っ端風に利用されている節がある。
それでもハーツ的にはコアエリアの徒党の中ではラグスと同格に必要な存在として認識されているようで、カンバーを失わないようにハーツは行動している。

名前の元ネタはサイヤ人の法則通り野菜で、キュウリの英語「キューカンバー」から。

◇人物像

性格は極めて好戦的で、拘束状態での舐めプを行うなど意地の悪い部分も見せる。
声からもとにかく気性が荒い様子がうかがえるが、普通に会話はできるので完全に知能が逝ってる戦闘狂というタイプでもないようだ。
アニメ版ではベジット達を「下郎」呼ばわりするなど、プライドが高い一面も見せた。

ゲームにおける尻尾のないサイヤ人に対する反応から、サイヤ人という種族に対しての愛着や誇りが強い意識が読み取れる。
邪悪さこそがサイヤ人の本質や誇りであるという思想を持っており、それを失ったサイヤ人には一切の価値がないとしている。
自身の思想から外れるサイヤ人は見下すなど同族にすら差別的な意識を持っているが、そうして見下していたベジータに敗れた際には素直に絶賛して「同胞」とまで呼ぶなど、考えを改める一面も見せた。

◇正体

圧倒的な戦闘力を持つサイヤ人という身分だが、その経歴やフューとの関係性は謎。
Vジャンプなどの雑誌では「フューに作られた」という人造人間のような記述があるが、一方でフューの「連れてきた」という発言もある。
コミカライズ版において、超サイヤ人ゴッドに変身した悟空と相対した際には赤髪に反応して頬の傷をうずかせており、赤い髪のサイヤ人=先代超サイヤ人ゴッドと何かしらの因縁がある事をうかがわせている。

ターレスには「伝説の悪のサイヤ人」と呼ばれており、カンバーという人物自体がサイヤ人にとって伝説である可能性も示唆されている。
『ドラゴンボール レジェンズ』では超サイヤ人ゴッドに変身できるサイヤ人の一族を撃破し、現行のサイヤ人のルーツとなった「悪のサイヤ人」と呼ばれるサイヤ人が過去にいたことが明かされているが、同名の肩書を持つカンバーと関連性があるのかは不明。

さらにユニバースミッション第3弾のSECでは、アビリティ名に「古の悪のサイヤ人」という気になるワードがある。
上述の描写と合わせて考えると、カンバーは過去の次元から現代に送り込まれた古代のサイヤ人なのだろうか…?

作中の活躍

ゲーム版

監獄惑星編

ユニバースミッション第1弾時点ではフューの元にいる事などの存在が示唆されただけで、登場はせず。

そしてユニバースミッション第2弾において「悪のサイヤ人」名義で登場。
悟空:ゼノやボージャック一味との戦いを経た悟空達の目の前にドラゴンボールの要求を迫る。
悪のサイヤ人を退けようと挑んだ悟空を悪の気で暴走状態にさせて引き込む。
しかし、ベジータに合流しに来たトランクスが連れてきたゴールデンクウラの奮闘により、一旦は退くことになった。

第3弾では、トランクス達と別行動に出た悟空とベジータの前に出現。
一応は悟空達の力を認めた悪のサイヤ人は、拘束具の束縛を解いてサイヤ人「カンバー」としての姿を披露する。
悟空を終始圧倒するカンバーだったが、ポタラ合体で現れたベジットブルーを見たカンバーは超サイヤ人を解放。

結果的にベジットブルーの力を前に押されるが、ベジットの目の前から姿を消す。
どうやらフューの介入によっての撤退だった(フュー曰く「決着はまだ早い」)ようだが、カンバー自身はその行動に不満を隠しきれなかった。
一方で悟空もカンバーの生存は確信しており、次の再会の可能性に緊張を抱えることとなったのだった。

第4弾では魔人オゾットと共にハッチヒャックを退けたトランクスと合流した悟空一行の前に出現。
ここに来てサイヤ人ながら尻尾がないベジータやトランクスを不思議がり、サイヤ人の誇りを捨てたのかと問う。
サイヤ人の誇りに尻尾は何の意味のないと反論するベジータの主張を「雑魚に何の誇りがある」と切り捨て、サイヤ人の誇りの姿として大猿に変身。
自身の知る大猿と違う姿に困惑するベジータを前にして、面白半分に介入してきたフューと共に暴れる。

しかし、大猿は監獄惑星を崩壊に導くことになり、その暴れっぷりにキレたフューを超フューに変身させてしまう。
フューにブルーツ波を打ち消す逆位相の波を浴びせられることで、大猿状態を解かれて通常形態に戻ってしまう。

大猿化を止められたカンバーだったが、全く動揺することはなく、崩壊する惑星の中で遊びは終わりだと宣言する。
超サイヤ人に変身したカンバーは大きな悪の気による柱の中で雄たけびを上げ、超サイヤ人3らしき姿に変身。
その様子を見た悟空がその気に唖然とする中で4弾のシナリオは終わる。

第5弾では、ゴールデンクウラや超サイヤ人ゴッドの悟空を超サイヤ人で圧倒し、彼らを消し去ろうとする。
そんな最中、孫悟空:ゼノとベジータ:ゼノが救援に参戦。
だが、超サイヤ人4に変身した彼ら2人相手にも互角な力を見せ、ベジータ:ゼノを絶句させるが、カンバーは更に超サイヤ人3に変身。
それを見て危機を認識した悟空:ゼノ達は、ポタラ合体を使用して超サイヤ人4のベジット:ゼノになる。
合体が解けながらもベジット:ゼノは超サイヤ人3のカンバーを撃破する。

ところが、フューとの戦闘の最中で異変を感じたトランクスやゴールデンクウラが見ると、カンバーは未だに戦闘不能になっていなかった。
「プランB」への変更を決定したフューが悟空一行の前から姿を消すと、カンバーは再び暴れまわり、ベジータ:ゼノを唖然とさせる。
絶望感が包む中、悟空が身勝手の極意を発動し、カンバーもそれを見て怯えることなく再度超サイヤ人3に変身する。
激戦の末にカンバーは身勝手の極意を前に倒され、絶叫を上げるのだった。

身勝手の極意に感心しながらも、カンバーはもう大丈夫だと判断した悟空:ゼノは、トランクス達を崩壊する監獄惑星から瞬間移動で脱出させようとする。
その時、消滅したはずの合体ザマスが謎の姿で出現し、身勝手の極意を発動している悟空は大きく取り乱してしまう。
「計画」の実行を宣言した合体ザマスによって、監獄惑星の爆発に悟空は巻き込まれて絶叫する。

悟空とカンバーが持っていたドラゴンボールは全て魔人オゾットの手によって回収されてしまい、オゾットは監獄惑星から脱出。
トランクス一行も悟空:ゼノの手助けで脱出するが、よりによって悟空だけ置いて行ってしまう格好となった。

悟空のみ行方不明となった結末で監獄惑星編は終結を迎え、第2章「宇宙争乱編」へと続くようだが、果たしてカンバーは…?

宇宙争乱編

案の定、ユニバースミッション第7弾において再登場。

ハーツ一味の一員として第11宇宙に移動しており、超サイヤ人3の状態でトッポ&ディスポと交戦。
彼らの一定の力量は認めながらも圧倒したところでそこにザマスが介入し、その後に悟空とも再び対面し、彼に身勝手の極意になることを要求しながら交戦する。
やがて、救援に参戦してきたフルパワージレンを見たことで「これまでに見た誰よりも強い」とその実力を認め、カンバーも超サイヤ人3のフルパワー形態への変身を遂げる。
その後、戦闘を切り上げる事にしたハーツと共に第3宇宙に移動した模様。

後にクウラがゴールデンメタルクウラとしてカンバーへ挑戦しに来ると、それに応じて交戦。
リベンジを果たされる形でカンバーは敗北するが、クウラもオーバーヒートを起こしたことで相討ちと言う結果に終わった。
ハーツはクウラによってカンバーが撃破されたことを確認するが、「まあいい」という程度の扱いで特に何かしらの感情を持った反応はされなかった。

新時空大戦編

ビッグバンミッション第8弾に登場し、惑星ベジータモドキでベジータやターレスと交戦するが、ベジータに敗れて彼の力を認め、ベジータからも再挑戦を促された。
その後、気絶している最中にハーツに回収される形で惑星ベジータモドキから脱出する。

第10弾ではハーツの指示に応じて超一星龍の対処をするが、自分一人でも十分だとアピールしていた。
第11弾ではフューの戦いに乱入するブロリーをハーツと共に食い止めるが、自分達を庇うような行動にカンバーが出たことにベジータは驚愕していた。フューの撃破後による消息は描かれていない。

アニメ版

監獄惑星編

第1話時点ではフューの手元に置かれており、出番はまだとのことで本格登場しなかった。

第2話では1話との間に移送されたのか、マグマに囲まれた独特な形状の牢獄に収容されていた。
直立状態で多数の鎖に縛られていたが、悪の気を高めて雄叫びと共に牢獄を爆破する力を見せ、フューを歓喜させた。

牢獄爆破後は悟空一行の前に出現し、多数の気弾で彼らに攻撃を与えようとする。
更に気弾の嵐を退きながら自身を殴ろうとした悟空を悪の気で暴走状態に陥れ、ベジータと同士討ち状態に発展させた。
ゲーム版とは違い、この時点でフューからの通告でベジータはカンバーの名前を知ることになる。

その後、クウラとトランクスのコンビがベジータと合流し、カンバーはゴールデンクウラに覚醒したクウラのゴールデンスーパーノヴァの直撃を受ける。
だが、ダメージは然程受けておらず、逆に悟空達を気に入ったカンバーは彼等との戦闘を望んで拘束具を破壊する。
通常形態を解放した際には、周りの地形を破壊しまくる暴力っぷりを見せた。

そんな中でマイがポタラを所持している事を知ったトランクスは、合体の時間稼ぎとしてカンバーを引き寄せに戦闘に挑む。
しかし、カンバーはトランクスを片手だけで戦闘不能に追い込み、トランクスを解放しようとしたゴールデンクウラの攻撃も全く通じない。
トランクスの絶体絶命の危機を見たベジータはポタラの使用を急ぎ、ベジットブルーへと変身するのだった。

第3話ではトランクス救出に向かったベジットブルーと激突。
結果としてトランクスへの止めを防がれ、カンバーもアニメにおいて初めて軽くダメージを受ける。
しかし、ベジットブルーの強さを評価するような態度を見せながら、界王拳を使用したベジットを相手に互角に立ち回るデタラメな強さを見せつける。
渾身のエネルギーボールはベジットブルー界王拳のファイナルかめはめ波との打ち合いに負けるが、その直後にデザストルクローを使う事でベジットブルーを逆に吹き飛ばした(但し、ベジットはダメージは受けていない)。

ベジットブルーとの戦闘を一通り味わったカンバーは、ベジット達を下郎扱いしながら葬る栄誉を与えるという事でパワーボールを空中に発射。
パワーボールを放ったサイヤ人特有の決め台詞と共に黄金大猿へと変化を遂げ、唖然とするベジットブルーに対してビームを発射。
攻撃自体はその瞬間にベジットのポタラ合体が解除された為に外すが、閉鎖空間である監獄惑星に亀裂を走らせるのだった……。

第4話では、光線と尻尾を用いた大猿形態とは思えない動きで悟空達を圧倒。
だが、大猿への変身から激化した戦闘の威力は監獄惑星の封鎖体制の限界を迎えさせ、管理者であるフューを激高させる。

超サイヤ人ブルー界王拳20倍を使う悟空と大猿カンバーの前に、怒り心頭なフューが介入。
フューを前にカンバーは威圧的な雰囲気を見せるが、フューは超フューに変身。
フューの件に収束された、ゲーム版で見せたと思われる逆位相の波による一撃で大猿形態が解除されてしまった。

フューの撤退後、カンバーは再度絶叫してデザストルクローを作り出す。
超サイヤ人ゴッドに変身した悟空はそれを交わすが、超サイヤ人ゴッドの姿を見たカンバーは「赤い髪」に反応し、憎しみのある顔を見せる。

第5話では超サイヤ人ゴッドを弄ぶかのように圧倒し、エネルギーボールによって変身を解除させる。
最早戦闘不能寸前の悟空を更に痛めつけ、最期の一撃を加えようとするが、介入してきた悟空:ゼノ達と対面。
介入してきた彼らにまだ暴れたりないと超サイヤ人3に変身したカンバーは、デザストルクローで早速攻撃を加えようとする。

カンバーの一撃を避け、ポタラ合体で現れた超サイヤ人4のベジット:ゼノの激突。
監獄惑星を壊し続ける程の肉弾戦を展開するが、ベジット:ゼノの力を前にカンバーも押され気味になる。
上空へと態勢を立て直したカンバーは、ベジットブルー界王拳との戦闘と同様の格好で巨大なエネルギーボールを発射。
ベジット:ゼノも対抗してかめはめ波を放ち、両者譲らぬ激突を見せるが、徐々にかめはめ波の威力が優勢になる。
エネルギーボールがかめはめ波に完全に包まれると、カンバーもついに驚きの表情と共にぶっ放され、監獄惑星の天井に叩き付けられ爆発。
一方のベジット:ゼノも合体が解け、ベジータ:ゼノは「やったか!?」と感触を確認するが、カンバーの反応が見られない中で上空は赤く包まれていて……。

案の定、第6話において超フューと悟空:ゼノ達の戦いの最中に通常形態に戻った姿でも復活。
周辺に気弾を撒き散らして大暴れする姿に対して、周囲がそのタフネスさに唖然とする中、フューは意味深な台詞を残して場を去り、悟空:ゼノらタイムパトロール達はカンバーを迎え撃つ。
カンバーの作り出した強大なパワーボールを悟空:ゼノ、ベジータ:ゼノが抑えようとするも危うい場面で、これまでダウンしていた悟空が身勝手の極意を発動。
その異様な姿を見てカンバーも困惑する中で悟空に攻撃を仕掛けるが通じず、一方的に身勝手の極意の力に圧倒される。
そして悟空が放ってきたかめはめ波を抑えようとするが、強大な一撃を跳ね返すことは出来ず、その一撃を浴びて完全にダウンするのだった。

カンバーがダウンして悟空も身勝手の極意が解除された途端、上空にはかつて全王に消滅させられたはずのザマスと謎の人物達が襲来。
悟空が驚く最中、沈黙したカンバーの身体はザマスによって回収されてそのまま姿を消し、ただ困惑するしかない悟空の絶叫と共に監獄惑星は大爆発を起こし、消滅を迎えるのだった…。

宇宙争乱編

第8話の終盤において、監獄惑星編の戦いから回復して活動している事が示される。

第6宇宙での破壊行為を続けていたハーツ達が第11宇宙への移動を決める前に、既に第11宇宙に移動していた。
第11宇宙最強の男であるジレンとの対面を果たす前にトッポと交戦していたようだが、どうやら殆ど苦戦する事もなく圧勝した模様。

第9話では、ジレンとの激しい戦闘の中で実力は互角だと推測したカンバーは超サイヤ人3フルパワーを解放。
しかし、その戦闘はハーツによって介入されてしまい、ジレンとの戦闘続行を訴えるカンバーだったが、もう十分と判断した彼の手によって第3宇宙への強制移動させられるのだった。
後にラグスもカンバーへの援軍としてハーツによって送られた。

ところが、第3宇宙にはメタルクウラに進化していたクウラが待ち構えており、ラグスと共にその戦闘力に追い込まれる。
超サイヤ人3に変身してもクウラは更にゴールデンメタルクウラへと進化したことで圧倒され、最後はゴールデンメタルスーパーノヴァを受け止めきれずに敗北した。
ゴールデンメタルクウラも技の使用でオーバーヒートを起こしたことで発狂の末に逃亡したために絶命までには至らなかったが、なおも僅かに残った意識で戦闘続行を訴えるが、カンバーには立ち上がる力は残っていなかった…。

宇宙創成編

クウラとの戦闘によって瀕死になってから密かに回収されていたらしく、フューがその悪の気を取り込んで積極的に用いている。
カンバーはどこかの空間にて、液体が充満したカプセルの中で監獄惑星にいた当初の拘束状態に戻された姿で深く眠りながら悪のオーラを提供させられ続ける装置のような状況となっている。
宇宙モドキが誕生する際にはカプセル付近にやってきたハーツに反応を示し、そのまま誕生の光に巻き込まれるが…。

新時空大戦編

カプセル内から解放されたらしく、宇宙モドキ内の惑星ベジータモドキに飛ばされる。
同じく飛ばされてきたベジータや自身と同様の悪のサイヤ人に覚醒したターレスと交戦状態に入り、三つ巴のバトルに発展。
悪のサイヤ人の力に遅れを取るベジータに邪悪さとサイヤ人の関係性を説くが、ターレスから注がれた悪の気を制御したベジータにその自論は否定され、最終的に撃破されてマスクも破壊される。
悪の気を取り込んだベジータを見たカンバーはサイヤ人の同胞として彼を認め、満足気な様子でダウンした。

ところが、惑星ベジータモドキに現れたハーツによって回収され、悟空側の勢力として合流。
身体のダメージも回復したようで、後に紅き仮面のサイヤ人が召喚した超一星龍に対してハーツと共に応戦する。
紅き仮面のサイヤ人が撃破されると同時に超一星龍も消えたことに名残惜しそうな容姿を見せたが、黒衣の戦士の協力でドラゴンボールで宇宙モドキから脱出。

脱出後は復活を果たしたフューと孫悟空の戦いに乱入するブロリーを妨害し、超フルパワーサイヤ人4・限界突破の力には超サイヤ人3で立ち回り、その戦いで滾って進化した超ハーツの支援を受ける。
最終的には激戦の末にブロリーと共に何処かに姿を消してしまったことが語られた。

戦闘力

ゲーム出身それもヒーローズ出身だからこその無茶苦茶な面もあるが、登場した2018年時点のドラゴンボールシリーズでも最強クラス

カンバーの強さを支えるのは、カンバー自身のサイヤ人らしいパワースタイルの戦闘もあるが、何より「悪の気」の存在が大きい。
力任せの戦闘スタイルのように見えて、カンバーは自身の悪の気を臨機応変に腕や技として応用しており、地味に力任せでは勝てないと言える。
ゲーム及びアニメ版ではカンバーの強さを強調する以下のような描写がある。

  • 力の大会後設定の超サイヤ人ブルーの悟空とベジータ二人を終始圧倒し、「次元が違う」と言わしめる
  • ゴールデンクウラの「ゴールデンスーパーノヴァ」を始めとするクウラの攻撃を受けてもほぼ無傷(アニメ版)
  • 超サイヤ人の未来トランクスの剣による一撃を片手で受け止めて抑える(アニメ版)
  • ↑の状態から首絞めだけで超サイヤ人状態を解除させてダウンさせる(アニメ版)
  • ベジットブルー界王拳相手にも通常形態で互角に殴り合ってしまう(アニメPV、アニメ版)
  • 超サイヤ人ブルーの悟空を一方的に甚振ってしまい、悟空に弱音を吐かせる(V4PV)
  • (尺の都合もあるが)超サイヤ人3に変身したのを見て、合体嫌いのベジータ:ゼノが即座にポタラ合体を敢行(アニメ版)
  • ベジット:ゼノのかめはめ波を食らっても戦闘不能にならなかったため、フューですら驚愕してしまう(アニメ版)
  • 力の大会後の設定であるトッポに完勝(アニメ版)

ゲーム作中のカンバーに対しての悟空評は「ビルスともジレンとも違う強さ」とのこと。
違う強さという事なので単純比較は悟空自身も難しいのかもしれないが、彼らの名前が出される時点でとんでもない戦闘力である事が示唆されたと言えるだろう。
ジレンとは宇宙争乱編で対面を果たすが、実力は総合的にはほぼ互角の様子(ゲーム版とアニメ版では状況が違うので、多少印象は異なるが)。

更に多くの変身形態を持つサイヤ人と言う人種であるため、戦闘力向上のポテンシャルも最初から保証されているとインキチっぷりである。

しかし、宇宙争乱編の後半になってくるとコアエリアの戦士のインフレの激化やなおも圧倒的に描かれる身勝手の極意の影響により、以前よりもその無敵感は薄れた。
強さの描写が飛ぶ鳥を落とす勢いだったカンバーも、ついにはゴールデンメタルクウラのかませになってしまった。
そして、新時空大戦編編では、悪の気を制御し大幅なパワーアップを遂げた超サイヤ人ブルーのベジータに圧倒される顛末となった。

コミカライズ版はゲーム版やアニメ版と比べると強さの設定が大幅に落ち着いている…具体的には、監獄惑星編では大猿カンバーとベジットブルー界王拳が互角程度、もしくはカンバーが少し劣勢程度である。
更に、宇宙騒乱編では、超サイヤ人3フルパワー状態で破壊神トッポとほぼ互角の撃ち合いをする、宇宙の種を少しだけ吸収した究極カミオレンのビンタ一撃で大ダメージを負うなど、敵味方の強さのインフレに取り残されつつある。
また、そのカミオレンをたやすく倒したジレンをフューが「カンバーでは勝機はない」と評していることから、アニメ・ゲーム版と違い、ジレンとカンバーの実力差は歴然となっている。
カンバー側がそれでも強いことには変わりないが、上記2作より弱体化した印象は拭えないだろう。

形態変化

悪のサイヤ人

一番最初期の形態であり、カンバーという名前が分からなかった時期の姿なので「悪のサイヤ人」と呼ばれていた。

フューが用意したと思われる「IXI」の文字が記された拘束具で胴体部分を束縛されており、顔面もマスクで口元を覆われている。
眼もブロリーのような白目となっているが、拘束解放後のカンバーの様子から見るに別に理性がないとかみたいな訳ではない模様。
胴体部分の束縛によって腕が使えないためか、自身の悪の気を巨大な手の形に加工して用いていた。
ただし、束縛されていなくても気を手の形に加工するスタイルは止めていないので、カンバー自身が束縛されている応急処置のみに使っていた訳ではないようだ。

拘束状態にもかかわらず戦闘力が高く、この時点で超サイヤ人ブルーの悟空ベジータコンビよりも格上だった。
ゲームにおけるカンバーの台詞から察するに、この拘束形態もあえてそうなっていた「舐めプ」だった様子。
一応、フューの発言から見るに拘束具自体は相当強固な物らしく、それを破壊したカンバーの力を称賛していた。

もうこの姿に戻ることはないかと思われたが、宇宙創成編のアニメ版ではフューに回収されたことでこの姿で再び登場した。

通常状態

拘束具を解かれたカンバー本来の姿。

悪のサイヤ人時の白目は通常の瞳になっている他、隠れていた逞しい筋肉質の両腕が露わになった。
一方で、無理矢理拘束具を解いた影響で一部拘束具の装備が残っており、特に顔面のマスクが付いたままなので口元の姿は分からないまま(コミカライズ版でのみ、クウラに撃破される際に一瞬口元を披露している)。

戦闘力は更に向上しており、超サイヤ人でもないにもかかわらず「次元が違う」と悟空達に言わせた。

超サイヤ人

ユニバースミッション3弾にて、ベジットブルー界王拳を相手に解禁した超サイヤ人の姿。

通常の超サイヤ人とされているが、超サイヤ人2のように強烈なスパークを身体に走らせている。
更に元々のカンバーのヘアスタイルが長髪であるため、超サイヤ人3のように見えなくもない。
超サイヤ人特有の黄金のオーロラと悪のサイヤ人としての邪悪なオーラが合わさり、他の超サイヤ人には見られない独特な風貌となっている。

大猿

ユニバースミッション4弾の目玉になるカンバーの大猿形態。

ただの大猿ではなく黄金大猿であり、大猿ベビーや黄金大猿ブロリーのように、元の髪型が強く現れた容姿となっている。
マスクや服装は身体の巨大化に比例して大きくなっており、これらにも伸縮機能がある事を匂わせる。
ちなみに、マスクを着用しているのに口からビームを発射するという謎の構造を持つ。

戦闘力はとんでもなく高く、超サイヤ人ブルーの悟空や超サイヤ人4の悟空:ゼノでも不可能だった監獄惑星の破壊を簡単に成し遂げた。
アニメでは、悟空の超サイヤ人ブルー界王拳20倍の攻撃を受けてもダメージは大した入っていない防御力の高さも見せている。

アニメ版やゲームでのカンバーの台詞から、カンバー自身にとって大猿変身は気に入っている模様(制御できるが嫌々だったベジータとは対照的)。

超サイヤ人3

ユニバースミッション4弾ストーリーのラストにおいて姿を示唆したカンバー版超サイヤ人3。

監獄惑星編におけるカンバーの最終形態。
超4のベジット:ゼノや更には身勝手の極意の悟空とも殴り合える程度には強いのだが、他の形態と比べると負けが多いので印象は良くない。

超サイヤ人3フルパワー

ユニバースミッション7弾にて現れた、超サイヤ人3の強化形態。

高い戦闘力を持つジレンを叩きのめすために開放した。
通常の超3と異なる点としては、異常なまでに筋肉が膨張(ついに服装が破れている)しており、ブロリーの様に白目を剥いてしまっている。
「伝説の超サイヤ人3」とも呼称されるブロリーの超3に近い印象か。

主な技

  • 悪の気
カンバーが「悪のサイヤ人」と単純明快な名前で呼称されていた最大の原因なのが、カンバーの身に漂う強大な気。

カンバーの「気」はこれまでのドラゴンボールキャラでも見られない程に悪に満ちている。
その強すぎる「気」によって、カンバーに近づいた者は従来の気質に関係なく凶悪化させてしまうのだ。
アニメ版では、フューはこの悪の気に犯された状態を「触れた者の心を壊す」と表現している他、別宇宙を含めた数々の人物と戦ったベジータにも「こんなにも邪悪な気は初めて」と評させた。
後にフューが使用した際には超サイヤ人ブルーですらも暴走が適用されることが判明し、神の気をも上回る性質であることが判明している。
ただし、強い衝撃を受けると暴走は解除されるとのことで、例としてはゴールデンクウラによってダメージを受けた暴走中の悟空は正気を取り戻した。

フューはカンバーの気について興味深いとして研究しており、自身が使用できるように取り込んでいた。
しかし、このフューの様子から察するにカンバーが何故このような気を用いているのかという経緯は不明だと見られる。

この悪の気を直に受けた悟空は特殊な超サイヤ人2へ暴走変身を遂げ、ベジータ達に襲い掛かった。
暴走した悟空は何故かカンバーのみには攻撃していないので、暴走しても悪の気を持つ者にはその矛先が向かわないようになるのだと考えられており、後にフューが使用したことでそれが証明された。

ただし、超サイヤ人2悟空が暴走した一方で、同様にカンバーに触れた未来トランクスは何故か暴走変身に至らなかった(アニメ版)。
これは悪の気に触れた者の性質などの個人差が絡むのか、或いはカンバー側で相手の暴走に関しての調整が可能なのかは不明。
また、フューがベジットに使用した際にはバリヤーによって無効化された。

また、悪の気を取り込むと暴走と引き換えに単純な戦闘力は向上するため、何かしらの理由で悪の気による暴走効果が生じない場合は逆に相手をパワーアップさせてしまう可能性がある。

  • デザストルクロー
悪のサイヤ人として束縛されている時に使用。

手の形に加工した邪悪な気を爪のように用いて相手を複数回に渡って大きく切り裂く。
ゲームにおいて、最後の一撃を決める際の画面が赤黒く染まる演出が狂気的でカッコいい。

アニメ版でも通常形態でベジットブルーを相手に使用。
細かい動きによってベジットブルーに当てた他、ベジットブルー界王拳のファイナルかめはめ波に対して防御用として使用して技をかき消す威力を見せた。

  • デザストルイレイザー
通常時のカンバーが用いる必殺技で、これが基本的な技だと考えられる。

両手と邪悪な気で加工した手の形から、それぞれ作り出した合計4つの悪の気の塊を胸部分に収束。
大きな塊となった悪の気から巨大なレーザーキャノン砲のような強力な一撃を浴びせる。

  • サヴェージタイラント
超サイヤ人時に用いる必殺技。ただし、V4(ベジット4)誕生PVでは通常状態時でも使っていた。

相手を邪悪な気の手で掴んで拘束させ、宙に持ち上げた後に片手で作り出した悪の気の塊から巨大なレーザー砲の如き黒い光線を拘束した相手にぶっ放す。
絶大な威力のようで、超サイヤ人ブルーの悟空を一撃で瀕死状態に追い込む力を持つ。

  • デザストルコンプレス
大猿形態で用いる必殺技。

相手を大きく振り払った右腕で掴んだ後、両腕で強く握りつぶす。
そして握りつぶした相手をそのまま地面に大きく亀裂が入る勢いで投げつけてしまう。

  • ハードデザストルイレイザー
超サイヤ人3で用いる必殺技。

名前からも読み取れるが、デザストルイレイザーの強化版。
デザストルイレイザー発動時を上回る怪しげな邪気がカンバーを包む。

  • エネルギーボール(仮)
アニメ版でベジットブルー界王拳を相手に使用した巨大なエネルギー弾。

ベジットブルー界王拳のファイナルかめはめ波と互角の威力を持つが、最終的にはギリギリで押し退けられる。
超サイヤ人3でも超4のベジット:ゼノ相手に使用するが、かめはめ波で完全に押し返されてしまった。

  • パワーボール
限られたサイヤ人にのみ作れる、大猿変身用の人工満月。

これを作れるカンバーはサイヤ人としてエリート戦士に相当するサイヤ人の身分なのか、それともターレスのように血筋は低いがその戦闘力が形成を可能としているのかは不明。

  • 疑似尻尾(仮)
コミカライズ版でのみ使用。大猿解除の為にフューに尻尾を切断された際に悪の気で疑似的に尻尾を再現し、悟空曰く戦闘力が上がったらしい。
ただの身体の一部箇所の疑似再現ではなく連撃にも使用しており、攻撃手段の手数を増やしたことで超サイヤ人4のベジット:ゼノの頭を悩ませた。





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最終更新:2024年04月07日 22:10