メデューサ(仮面ライダーウィザード)

登録日:2018/04/07 (土) 11:40:00
更新日:2018/04/09 Mon 11:51:30
所要時間:約 10 分で読めます








さあ…絶望して新たなファントムを生み出しなさい






仮面ライダーウィザード』に登場するファントム。
演:中山絵梨奈
スーツアクター:おぐらとしひろ





概要


日食の儀式「サバト」で誕生した、ワイズマン直属の幹部ファントムの1体。
その中でもリーダー格であり、配下のファントムへの指示は、ほとんどの場合彼女が行っている。


ワイズマンに絶対の忠誠を誓っており、その方針には一切の疑念を抱かない。
ファントムの中で唯一「ゲートを見つけ出す能力」を持っているため、ワイズマンからも特に信頼を置かれており、
2人で今後の方針を話し合う場面もたびたび見られる。




性格

冷静かつ冷酷。「ゲートを絶望させてファントムを生み出す」という目的の達成を第一に考え、そのためには一切の手段を選ばない、ファントムらしい性格をしている。
配下のファントムには高圧的に接し、やる気のない者には制裁も辞さない。


上記の通りワイズマンに心酔しており、その期待に応えるために全力を注いでいる。
ワイズマンにナデナデされて満足そうに微笑む姿はまさに忠犬…いや忠蛇。
他のファントムが勝手に行動しているorメデューサたちに敵わないから渋々従っているなか、純粋な敬愛の念を抱く彼女は異質な存在である。


しかし、ワイズマンの意思を最優先するあまり、非合理的なやり方に陥ってしまうこともしばしば。
ファントムにとって最大の障害である仮面ライダーウィザードも、「ワイズマンに放っておけと命じられた」という理由から排除しようとせず、
その点を配下から指摘されても取り合わないなど、やや妄信が過ぎるきらいがある。


ワイズマンの意思以外には基本的に無関心だが、オフ(?)の時間はボーリングをして過ごすという意外な一面を持つ。…閉店したボーリング場にたった一人で。
もちろん機械も動いてないはずなので、一投ごとに自分でピンを立て直しているんだろうか…。
この時間は彼女にとって大事らしく、ウィザードに邪魔された際には結構怒っていた(原因を作ったのはグレムリンだけど)。




人間態

 「ミサ」と呼ばれる黒髪の女性。


紫を基調としたドレスのような服装が特徴で、時折見せる妖艶な微笑みが非常にセクシー。
実際かなりの美女であり、仁藤攻介はホイホイ引っかかって騙されている。
睨むだけでガラスを破壊したり、手からエネルギー弾を放ったりと、この姿でも高い戦闘力を有している。


宿主となった人物は当初明かされていなかったが…。




怪人態

目のない頭部から多数の蛇が髪のように生えた、女性的な体型のファントム。
変身する際は、髪を掻きあげるようなアクションを取るのが特徴。


 「アロガント」という杖を武器としており、ここから衝撃波や蛇型のエネルギー弾を放って攻撃する。
また、頭部の蛇を伸ばして相手を拘束し、魔力を吸い取ることが可能。
アロガントを使った接近戦も得意で、遠近ともに隙がない。
ウィザードの強化形態を苦戦させ、ドラゴタイマーによる4対1の戦いでも互角に渡り合うなど、幹部ファントムにふさわしい実力を持つ。


また、メデューサの名に恥じず、見たものを石化させる能力を持つ。
生物を石に変えるだけでなく、舞いあげた無機物をまとめて石化→相手に向けて発射という芸当も可能。

メデューサ自身が前線に出る機会は少ないが、配下のファントムがゲートを追いつめる際の足止めや、ゲートに特別な事情があった場合などには自ら出撃している。






劇中の活躍

ファントム陣営の中心人物として第1話から登場。フェニックスとともに配下のファントムを指揮し、次々とゲートを襲撃する。
やる気のないネコちゃんにお仕置きしたり、フェニックスを囮にする頭脳プレーを展開したりと暗躍するが、そのたびにウィザードに妨害され、失敗に終わってしまう。


また、相棒であるフェニックスも、ウィザードとの戦いを望むあまり、ゲートをいたずらに殺しかねない暴走っぷりを発揮。
配下のファントムとの軋轢も絶えず、陣営内部での取りまとめにも苦労が続く。



そんな中、仮面ライダービーストこと仁藤が現れた際は、
「ウィザードは仁藤を騙し、食料のファントムを横取りしている」「自分たちに協力すれば、仁藤が生きるためのファントムを供給してやる」とそそのかして味方に引き入れようとするが、
操真晴人に真実を知らされて失敗。
以降はウィザードとともに敵として認識する。


22話でついにフェニックスが暴走を始めると、彼を見限ったワイズマンの指示を受けて交戦。
石化能力で無力化するが、フェニックスはメデューサの予想を超えるレベルまで進化していたために破られ、始末はウィザードに任せる形となった。


その後、新たにパートナーにグレムリンが就任する。…が、ワイズマンの意思なんぞ知ったことではないグレムリンは全く指示に従わず。
いくら問い詰めてものらりくらりとかわされ、フェニックスがいた頃以上にストレスフルな毎日が始まってしまう。
気分転換にボーリングに興じても、ウィザードに邪魔される始末。ファントムの誕生もことごとく阻止され、報われない日々が続く。


そんな中、ゲートである多香子を発見すると、珍しく自ら出陣。その過程でミサにそっくりな女子高生、稲森真由と出会う。
初対面のはずな二人だが、真由はミサを見て驚愕し、ミサも真由を見て何かを察する。
その真相とは…






















※以下、26話以降のネタバレを含みます  






















私に美紗なんて女の心は残ってない…私はファントム、メデューサ
あなたの大好きなパパも、ママも、お姉ちゃんも…みんなこの世にはいない




メデューサの宿主となったのは、真由の双子の姉、稲森美紗
生前の美紗は、海外留学に不安を抱える真由を励ます心優しい性格で、家族も仲の良い幸せな家庭だった。
しかし、真由が留学中に美紗はサバトに巻き込まれ、メデューサを生み出して絶命。現在の冷酷な人格へ変貌し、そうとは知らずに家へ迎え入れた両親を殺害した。


真由が姉と同じくゲートであり、「メデューサの中に美紗の心が残っている」と信じていることを知ったメデューサは、美紗としての記憶を利用し、言葉巧みに彼女を誘導。
自身の正体と家族の末路を暴露し、心の支えであるキーホルダーを破壊することで、真由を絶望の淵へ追い込む。


…しかし、強い精神力でアンダーワールドの崩壊を阻止した真由は、ファントムを押さえ込む。
さらに、突然現れた白い魔法使いに「エクスプロージョン」の魔法で吹き飛ばされ、真由を連れて行かれてしまった。


その後、レギオンの脱走事件を経て、ワイズマンからグレムリンが新たな指導者に就任したことを伝えられて驚愕。
ゲートを見分けるためにコキ使われたり、噛んだガムを握らされたりといった屈辱を受ける。
さすがに腹に据えかねたのか、仁藤の親友・土屋真隆を狙った際、晴人たちにグレムリンの作戦をリークするなど、以前の彼女からは考えられない行動をとるようになった。


一方で、グレムリンに「ゲートを絶望させるのは楽しいか」と問われ、「ワイズマンの意思に従っているだけであって、好んでやっているわけではない」という事実を自覚するなど、
ワイズマンの方針にわずかながら疑問を抱き始める。


それでもめげずに、仮面ライダーメイジとなった真由と戦いつつ活動していると、本性を現したグレムリンが離反したことで、ワイズマンの側近の座へ返り咲く。
アラクネとともに新たなゲート・山本昌宏を襲撃する際には、




サバトを開き、新たなファントムが生まれたあとも…私をおそばに置いていただけますか?
もちろんだとも。お前のようなファントムは二人といない…頼んだぞ
…ありがとうございます




ワイズマンに優しく頭を撫でられ、その信頼を再確認したメデューサは、満足げな笑みを浮かべて出陣する。


その後、山本の妻である亜矢を襲い、山本を絶望に追い込んだ…と思いきや、またしてもウィザードに阻止される。
せっかく絶望させた山本もファントムを押さえ込んでしまい、激怒したメデューサは、駆けつけた真由との決戦にもつれ込む。


優勢を保ったまま戦いを進めるメデューサだったが、真由が繰り出した「ホーリー」の魔法で予想以上のダメージを負ってしまう。
しかし、ワイズマンの忠誠心を支えに立ち上がり、変身を解除した真由に止めを刺そうとする。





こんな所で死ぬわけにはいかないの…私はワイズマンと共にある!
私の全ては、ワイズマンに捧げるのよ!!





次の瞬間、
突如現れたワイズマンが、メデューサを背後から貫いた。





なぜ…!?私を必要だと…私を、おそばに置いて下さると…!!





変身を解かれ、息も絶え絶えに訴えるメデューサを尻目に、ワイズマン…その正体である笛木奏は語った。


今までゲートを絶望させたのは、サバトに必要な4人の魔法使いを生み出すためだったこと。
メデューサを重宝したのは、ゲートを探す能力を利用しただけに過ぎないこと。
そして、4人目の魔法使いとなる山本が現れた今、メデューサは用済みになったこと。


笛木は淡々と告げ、白い魔法使いに変身。敬愛する指導者が敵だったことを知り、メデューサは絶望の表情を浮かべる。
まるで、今まで自分が追いつめてきたゲートたちのように。





私はずっと誑かされて…嫌…嘘だと言ってください!!
今までご苦労だったな、メデューサ
…ワイズマン…






白い魔法使いに縋りつき、大粒の涙を流しながら、メデューサは塵となって消滅した。


凶悪なファントムでありながら、ワイズマンに純粋な敬意を抱き、どこまで付き従ったメデューサ。
そんな彼女も、晴人や魔法使いたちと同じく、笛木の計画における駒としか見られていなかった。
そのあまりにも哀れな最期は、最もメデューサを憎んでいたはずの真由も同情せざるを得ないものだった。





その他の活躍


●『仮面ライダー×仮面ライダー ウィザード&フォーゼ MOVIE大戦アルティメイタム』では、ワイズマンの命令でアクマイザーに協力し、上村優らゲートを提供。
しかし、上から目線なアクマイザーの態度に嫌気がさすと、乗り込んできたウィザードたちを止めようともせず、フェニックスと一緒に退散した。


●『劇場版 仮面ライダーウィザード in Magic Land』では、「魔法使いの国」にフェニックス、グレムリンとトリオを組んで登場する。
…が、本編のような強さを発揮することなく、ビーストハイパーの「シューティングミラージュ」を受け、あっさり倒された。






余談


●本編で真面目一辺倒なせいか、『ネット版 仮面ライダーウィザード イン マジか!?ランド』のワンコーナー「魔法ライダーを探せ!」など番外編では、他の幹部を差し置いてはっちゃけることが多い。

etc.


●演じる中山絵梨奈氏は、ミサ、真由、美紗の一人三役を好演。二面割りやカメラアングルを駆使した自分との会話シーンも多数こなしている。
ちなみに、本人曰く「真由のキャラクターが自分の素に近い」とのこと。


●スーツアクターのおぐらとしひろ氏は、『仮面ライダークウガ』のゴ・ジャラジ・ダ、『仮面ライダー電王』のリュウタロス、『仮面ライダードライブ』のメディックロイミュードなど、
やや小柄なキャラクターを演じていることでおなじみ。
『ウィザード』では、第8, 9話でゲートの少年・伊東洋樹の父親役として顔出し出演もしている。






追記・修正をしなさい。それがワイズマンの意思…




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