イヴァン雷帝(Fate)

登録日:2018/04/22 Sun 02:16:08
更新日:2025/01/30 Thu 23:10:01
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※注意※



この先には『永久凍土帝国アナスタシア』の重大なネタバレが含まれています。




何を愛したのか、だと?知らぬのか。

人としての愛はアナスタシアに。皇帝(ツァーリ)としての愛は神に捧げた


イヴァン雷帝とは、『Fate/Grand Order』の登場人物。


概要

16世紀のモスクワ大公。イヴァン四世。
ロシア史上で初めて正式に皇帝(ツァーリ)として戴冠した「ロシア・ツァーリ国」の君主。
そして、ロシア最悪の暴君と呼ばれた人物でもある。

ヴァシーリー三世の息子として生まれたが、彼は正教会の反対を押し切って不妊の前妻を追放し、
イヴァンの母であるエレナを妻に迎えていたため、「邪悪な息子をもつだろう」といきなり教会に呪われる……という波乱の出生だった。

1533年12月、父が死去したため、イヴァンは3歳という幼さで大公に即位。
しばらくは母が息子に代わって摂政として政を行っていたが、彼女も1538年に死去。
シュイスキー家とベルスキー家に政権を奪取され、イヴァンはお飾りの大公となってしまった。
しかし、この時期に貴族勢力に左右されるほどに弱体化していた教会は、イヴァンを教会の保護者とするためにマカリー神父を派遣。
イヴァンはマカリーによる英才教育を受け、敬虔な神の信徒となると共に、「神に選ばれた皇帝(ツァーリ)」としての強い自覚と自負を持って育った。

1547年1月16日、イヴァンは史上初めて皇帝(ツァーリ)」として戴冠。
即位直後はグリンスキー家が実権を握っていたが、1547年のモスクワ大火に伴う暴動によってグリンスキー家は失脚。
イヴァンは本格的な親政を行うに至った。
そしてこの頃、ザハーリン家(後のロマノフ家)のアナスタシア・ロマノヴナを妻に迎えている。

イヴァン四世はまず改革に着手。
大貴族の専横を抑えるために中小貴族、聖職者、士族にも政治参加の機会を与えるゼムスキー・ソボル(全国会議)を創設。
他にも全ての領主貴族に兵役義務を課したり、戦時の費用負担も所有地の規模に応じたものとしたりするなど、大貴族の負担を増やしていった。
対外的には領土拡大を推し進め、カザン・ハン国やアストラハン・ハン国を併合。
現在の広大なロシアの国土の礎を築いた。

だが、続くリヴォニア戦争では思うようにいかず、そのことから側近からの信頼を失う。
更にはこの間に妻のアナスタシアが死去。この頃には恩師マカリー神父も病に伏しており、
雷帝の残虐性を抑えられる人物は誰もいなくなっていた。

これ以降、イヴァン四世は亡き妻の一族であるザカリー家を重要視し始め、
その他の貴族に対しては、権限基盤への攻撃、内通者の疑いをかけて処刑するなど、露骨な弾圧を加えた。
そのため、敵国であるリトアニアに亡命する貴族が後を絶たなかったという。

1564年12月3日、遂にその弾圧に対する不満が爆発し、貴族による強い弾劾によって、イヴァン四世はモスクワを脱出してアレクサンドロフに移り退位を宣言した。
しかし、皇帝の中央集権だった政治はイヴァン四世の不在によって政治は麻痺してしまい、モスクワの民衆の不安を招いた。
ここでイヴァン四世はすかさず民衆に対して手紙を執筆。
貴族の売国とそれに癒着する聖職者をなじり、今の自分に許された権限ではツァーリとして統治できないこと、そのために退位せざるをえないことを痛烈な批判を交えて訴え、
更には民衆に対する深い愛情を示したその内容に、今度は貴族と聖職者に対する民衆の怒りが爆発。
貴族と教会は、民衆の求めるがままイヴァン4世へ帝位復帰の請願状を届けざるを得なくなり、
イヴァン四世が退位撤回の条件として示した、絶対特権である「非常大権」の要求も受け入れるしかなかった。
このことからイヴァン雷帝は「16世紀最大のモスクワの雄弁家にして著述家」とも称される。

一方、この期間に起こった出来事により雷帝の心身の消耗は激しく、多大な悪影響を与えていた。
非常大権を認めさせた雷帝は明確な恐怖政治を開始。
親衛隊オプリチニキを組織し、全国を直轄領(オプリーチニナ)とそれ以外の国土(ゼームシチナ)に分け、オプリチニキに直轄領を支配させた。
あらゆる貴族に対する財産、土地の没収などを行える権限を持ったオプリチニキは多数の犠牲者を出し、
雷帝の命令に従って要人を次々粛清していった。
1566年には制度廃止の嘆願が出されたが、雷帝は嘆願者全員を処刑した

さらに1570年には、ノヴゴロドがプスコフとともにリトアニア側につこうとしていると思い込み、
市の有力者と家族全員に対する大虐殺を行った。
ただ、プスコフに対しては畏敬する佯狂者(ようきょうしゃ)*1ニコライが住んでいたことから虐殺を行わず、略奪に留まったという。

1571年、クリミア・ハン国がリトアニアと同盟を結んでロシアに侵攻し、ロシア・クリミア戦争が勃発。
この戦争でモスクワは多大な被害を受けたが、1572年、ロシア軍は辛くも勝利。
終戦後、雷帝は突然オプリチニキの廃止を発表。幹部を処刑し、存在を抹消した。
そして同時に非常大権を手放すこととなる。

1581年、晩年となった雷帝は大事件を引き起こす。
次男のイヴァンの妻、エレナ・シェレメチェヴァが妊娠中に正教徒が着るべき服を着ず、また部屋着一枚でいたことに激怒してエレナを殴りつけ、それを止めようとしたイヴァンを錫杖で酷く打ち据えて殺害してしまったのである。そしてエレナも流産した上に命を落とした。
それからは息子を殺したことを悔いる人生を送り、1584年、側近とのチェスの最中に発作を起こし、帰らぬ人となった。

この後、リューリク朝は断絶し、動乱を経てロマノフ朝が成立することとなる。




  • ……と、ここまでが汎人類史の歴史。
Fate/Grand Order』におけるイヴァン雷帝は、敗北した人類史「異聞帯」の存在である。


ロシア異聞帯の王:魔獣雷帝イヴァン


ロストベルトNo.1「永久凍土帝国アナスタシア」は450年前(A.D.1570)の大寒波によって滅亡の危機に陥った。
しかし、イヴァン雷帝は魔術師を招聘し、人間と魔獣の融合によってその寒波にも耐えられる肉体を手に入れようと考え、自分自身も人間と魔獣の合成生物「ヤガ」へと生まれ変わった。
雷帝はひときわ強大な魔獣と合成されたため、寿命を克服し、450年間ロシアの統治を続けてきた。

しかしその努力も虚しく、イヴァン雷帝の世界は剪定の対象となり、その歴史は異聞帯となった。
だが、異星の神の力によって異聞帯は汎人類史へと侵攻し、彼は世界を存続させる可能性を得た。

しかしそこで問題が起きた。
雷帝は、異星の神の空想樹を自分の世界に根付かせることをよしとしなかったのである。
彼が異聞帯の王となったことで非常大権は凄まじく強力なものになっており、その拒絶の意思によって空想樹は世界に根付くことができなくなった。
空想樹は汎人類史に異聞帯を根付かせるための楔で、それを安定させないまま他の異聞帯に侵攻するのはまずいらしい。
しかし、自らの異聞帯を広げるということは、世界全てを氷に閉ざすということ。雷帝はそれを望まなかった。

そのため、この異聞帯を領土としたカドックは早々に雷帝を討つ事を決断。
しかし、強大すぎる雷帝を倒すには時間が必要だったため、
それまで他異聞帯への侵攻をさせないように眠りにつかせることにした。

まずアマデウスがその役目を担当することとなり、2か月間不眠不休でピアノを演奏し、雷帝を鎮めていたが、無理が祟って消滅。
その直前にアマデウスはサリエリに呪いを施し、サリエリは自分をアマデウスと誤認して演奏を続けることとなった。
その後はサリエリの演奏と、自分を恩師と妻だと思い込ませた言峰アナスタシアが手分けして落ち着かせ、雷帝が目覚めることのないように鎮めていた。

しかし、主人公がアヴィケブロンを召還したため、その宝具ならば雷帝を倒せる可能性があるとカドックは予定を早め、自分のお膝元であるヤガ・モスクワで戦闘が起き、雷帝は目覚めた。
そしてその姿は









山のように巨大なマンモスであった。

他のヤガと異なり、雷帝が融合したのは普通の魔獣ではなかった。
雷帝はロシアの凍土から発見された巨大な古代生物と融合し、更にそこから成長期に入った。
それから450年、成長し続けた雷帝は、遂には山と見紛うような巨大さを手に入れていたのである。

ちなみに、ただでさえ燃費の悪いヤガである上、巨大すぎる雷帝は必要とする食料の量も半端ではなく、
各地から税として食料を徴収し、民衆を苦しめる原因になってしまっている。

しかしその力は凄まじく、カイニスからは「うちの主神どもと殴り合っても勝てそう」と称された。
最早その存在は動くだけで災害を撒き散らすレベルで、下手をすれば空想樹を倒してしまう可能性もあったという。


そして動き出した雷帝の怒りは自分を騙していたアナスタシアに向けられたが、
アヴィケブロンが自らを炉心にして『王冠・叡智の光』を起動させ、怪獣大決戦を繰り広げることになる。

しかし雷帝は強すぎ、王冠・叡智の光の攻撃を受けても傷一つつかなかった。
だが、言峰に刺激されたサリエリが、自分の怒りを叩きつける演奏を始めたことでその影響を受けてしまい弱体化。
激怒した雷帝はサリエリを吹き飛ばそうとするが、その雷をマシュに防がれ、
雷の守りを失った勝機を逃さなかった武蔵によって鼻を真っ二つにされ、遂に雷帝は魔獣の体から引き剥がされてしまった。

そして雷帝は皇帝の座をかけてアナスタシアと戦うことになり、敗北。
死にゆく身となった雷帝は、最後に主人公へと行いの是非を問うことを選んだ。

この世界のヤガ達を全て殺戮するほどにお前たちの世界は正しいのか。
その権利が、覚悟が、お前にあるのか。

その問いに対して主人公は何も答えられなかったが、それが逆に雷帝に理解させた。
他者の不幸に対する憐憫と共感、人の死を哀しむその在り方。
それはヤガが、この世界が失ってしまったもので、そして、愛しきアナスタシアが持っていたものであったことを……。



……ああ、そうか……
それで……この世界は……敗北したのか……

我々が何より愛おしむべきものが……何も……無くなって……しまったから……

認めよう……おまえの……勝利を……

たとえ、貴様が認めずとも……
余は……認め……敗者として……去りゆく……のみだ……


そうして敗北を認めた雷帝は静かに消滅した。



そして……







ライダー、雷帝イヴァンである

戴冠は済ませてある。余を恐れ、余にかしづき、余を罰するがいい



「永久凍土帝国アナスタシア」配信の一週間後、サーヴァントとして実装。
クラスはライダー

サーヴァント:イヴァン雷帝

ILLUST:danciao
CV.黒田崇矢


身長:531cm
体重:2548kg
出典:史実及び異聞帯
地域:ロシア
属性:秩序・悪/混沌・悪


◆ステータス
筋力 耐久 敏捷 魔力 幸運 宝具
B+ A+ D C B A


◆スキル
○クラス別スキル
対魔力:D
一工程(シングルアクション)による魔術行使を無効化する。魔力避けのアミュレット程度の対魔力。

騎乗:EX
騎乗の才能。
本来は馬に乗る程度のランクだが、「無辜の怪物」により騎乗するべき生物と融合している。

〇保有スキル
矛盾精神:A
ロシアの皇帝として、中央集権政治を確立したイヴァン雷帝は同時に恐怖政治を敷いた。
午前に罪を悔いて聖堂に籠り、午後からは叛逆者に対する拷問を歓喜と共に行った。
完全に聖人と兇人が同居したような精神は、ランダムに属性を二種類に変化させる。
即ち秩序か混沌か、である。

無辜の怪物(異):A
人でありながら「神」と同等の存在であると自称し、かつて権勢を誇った貴族たちを追いやったことで、その権力は頂点に達した。
ロシアは彼を絶対的な皇帝と敬い、西欧の人間は彼を「恐怖(テリブル)」と呼んで怯えた。
凍土帝国における彼は、当時最強を誇った魔獣と結合することで、異聞帯ロシアを支配するに相応しい怪物となったーーーー否、成り果てたのである。

非常大権:A
対立した貴族を支配するため、イヴァン雷帝が求めた皇帝への絶対服従権。
周囲の人間への強烈な威圧感は、全能力のランクを下げる強烈な“重圧”の効果をもたらす。
一般の人間であれば、目視することも難しい。
ランクB以上のカリスマにより、打ち消すことができる。


◆宝具
我が夢路に這い出よ黒犬(チョールヌイ・オプリチニキ)
ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:領土内すべて 最大補足:3000人

黒犬兵団。イヴァン雷帝が非常大権と共に導入した親衛隊(オプリチニキ)が変貌した宝具。
オプリチニキとは、あらゆる貴族に対する財産、土地の没収などを行える権限を持ち、イヴァン雷帝の手足とでも言うべき存在だった。
黒衣を纏い、黒毛のに乗り、黒い馬具をつけ、馬の首にはの頭をくくりつけた。
同時に獣毛を箒状に編んだを持つが、これは「裏切り者に対しては犬のように襲い掛かり、箒で掃き出す」という意味合いを込めたものだという。
かつては寝食すら共にし、同じ屋根の下で暮らす共同体だった彼らは、いまやこの世に存在しない。
彼らが這いずるのは魔獣雷帝イヴァンの夢の中だけ。イヴァンが眠りに入ると発動する自動防御、制圧宝具。
そのまま無数の兵士たちの姿に分散し、彼に仇なす敵兵を鏖殺せんと奔走する。集団の暴力としては圧倒的であるが、個々の力は弱いのが唯一の救い。
ただし、首都モスクワ近辺では一体一体が低ランクサーヴァントに近しい力を持つ。
ロストベルトNo.1で湧いてたオプリチニキはこの宝具によるもの。


我が旅路に従え獣(ズヴェーリ・クレースニーホッド)
ランク:A+ 種別:対人宝具 レンジ:0 最大補足:1人


余に眠れと言うのだな?

悪夢の様に現れ、悪夢の様に殺す。粛清の時は来た。

我が行軍は永劫に続く。踏み砕くは神の獣。

我が旅路に従え獣(ズヴェーリ・クレースニーホッド)』!!


神獣の十字行。皇帝がいずれ行き着く(と信じている)天上の国に向けての行進。
つまり前に立ちふさがる者は皇帝への叛逆であり、それは即ち神への冒涜である。
イヴァン雷帝は在りし日の巨獣状態を一時的に取り戻し、容赦なく敵を粉砕する。


項羽と同じく、「異聞帯の肉体」に「汎人類史の精神」で召喚された状態。
異聞帯で敵として戦い結ばれた縁の特性上、この形で呼ばれたのだろう。
ただし、言動の一部に異聞帯を思わせるものもあるため、若干は異聞帯イヴァンの精神も混じっている可能性がある。
異聞帯側のイヴァンから言わせてもらえば「汎人類史を正しいと認めたから勝って生き残ってもらわねば困る」ということだろうか。

巨獣状態ではなく本体である王冠部分が顕界したが、それでも身長531cm、体重2,548kgというサーヴァント中屈指のデカさを誇る。
しかも長年ヤガとして生きたためかその姿は完全に人ではなく、鉱物のような質感の青い肉体に、顔部分は割れてポッカリと穴が空いているような外観をしている。
当然ながらカルデアorシャドウボーダーのマイルームは狭すぎるため、馬小屋呼ばわりしてくる。
しかし後で清貧に理解を示し、「馬小屋と評したことは許すがよい」と謝ってくる。

雷帝の異名の通り雷を操る。
肩のあたりから象のものらしき巨大な牙が生えており、それを伸縮させて攻撃することもできる。
ビッグ・タスクではない。クリスマスイベで本人ノリノリでやってたけど。

スキル「矛盾精神」によって属性が変化する特殊なサーヴァント。
カルデア側に登録されている霊基は秩序側のため、割と話は通じる。
しかし、霊基再臨を行うと「反逆者を集めよ」と言い出したり、
勝利台詞で「こんな筈では……こんな筈は……!」と苦悩したりする。
息子を殴り殺した時のように、やりすぎてしまったことを後悔しているのかもしれない。

好きなものはアナスタシア。「人としての愛は彼女に、皇帝としての愛は神に捧げた」との事。
嫌いなものは貴族。自らの利権に縋り、神を愛さず、国を専横する貴族を汚物と呼んで凄まじく嫌悪している。
案外山の翁あたりと話が合うかもしれない。

聖杯にかける願いは「この悪の終焉」だが、何を指しているのかは不明。

自分を騙していたアナスタシアに対しては別に怒っておらず、
妻であるアナスタシアの家系であるロマノフ家の末裔たる彼女を娘のように思っているらしい。
まあカルデアにいるアナスタシアは汎人類史のアナスタシアなので、雷帝が怒る道理もないのだが。
なお当のアナスタシアは「目が苦手」と零しており、
これによって「目はどこにあるんだ?」とちょっと混乱を生んだとか生まないとか。

精神が汎人類史寄りな事もあって、自分がマンモスのヤガである理由をよく覚えていない。
ちなみに自身の幕間では開幕クソデカフォントで「何故余は象なのだ」と主人公に訊いてくる。
こっちが知りたいよ!
また、ブラダマンテの尻を褒めたり水着ネロの「余だよ」のモノマネをしたりと、イベントや幕間では結構はっちゃけている。


ゲーム中の性能

ロストベルトNo.1配信より1週間後、「アナスタシア2ピックアップ召喚」にて期間限定で登場。
専用ボイス・グラフィック持ちだったとは言え、劇中で宝具を使用しなかった事とその規格外過ぎるサイズから、サーヴァントとしての登場は割と驚かれた。
レアリティは貫禄の☆5。

カード構成は☆5ライダー恒例のBuster2枚、Arts2枚、Quick1枚にBuster宝具。
ヒット数は平均的だが、1枚しかないQuickは4Hitする上に「騎乗EX」によるブーストがかかっており強力。
ArtsのNP回収率もスキルのおかげで悪くなく、基本性能は高め。

スキルは
「矛盾精神」(自身のNP獲得量UP&弱体解除)
「無辜の怪物(異)」(スター獲得状態付与&Buster強化)
「非常大権」(自身に無敵付与+敵全体の攻撃力ダウン&強化解除)の3つ。
目玉は第3スキル「非常大権」であり、スキルで敵全体の強化解除を行える初のサーヴァントである。
第1・第2も3ターン持続するものとしてはかなり倍率が高く、発動中はライダー特有のスター集中率と相まってクリティカル威力とNP回収率が凄まじい事になる。
これだけの効果を持ちながらスキル再使用にかかるターン数は最短5(「非常大権」のみ6)と短く、相手次第では複数回発動も狙える。

宝具はBuster属性の全体攻撃。
発動時に宝具威力UP状態を付与するのだがその強化量が凄まじく*2、オーバーチャージで増やせば全体攻撃としては破格の威力を誇る。
また、攻撃後に敵全体にBuster耐性ダウンを付与するため、自身や味方の火力支援としても有効。

攻防両面に優れたスキルに加え、「非常大権」と宝具で味方のサポートも可能と、「雷帝」の名に恥じぬ超性能アタッカー。
特にバフ・デバフ両方に自力で対処できるのは大きな利点であり、高難易度クエストへの適正も高い。
強いて弱点を挙げるとすればNP増加スキルを持たないため宝具発動まで若干ラグがある事、スキルが全て複合効果なので発動タイミングに悩む事ぐらいか。

☆5ライダーはかねてよりそれぞれが違うベクトルの強さをもった激戦区と言われていたが、彼も例外ではない。
期間限定☆5という事で入手も育成も困難だが、それに見合った結果を出してくれるのは間違いないだろう。

余談

前述の設定通りバトルグラフィックがメチャクチャデカい
新宿のアヴェンジャーアントニオ・サリエリ等と並べれば、ちょっとしたダーク・ファンタジー気分を味わえる。

なお、これだけ大きくても「超巨大」特性は持っていない。


余の項目を修正し、追記するがよい。


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最終更新:2025年01月30日 23:10

*1 正教会における聖人の称号の一つ。

*2 宝具強化後のギルガメッシュと同値