ヌケサク(ジョジョの奇妙な冒険)

登録日:2012/09/22 Sat 09:54:36
更新日:2024/04/15 Mon 19:17:29
所要時間:約 9 分で読めます





ヴァニラ・アイス…
ケニーG…
ダービー弟…


けっ!やっぱりお前らはアホどもだったぜッ


くくくくくく……くけっ


腹の底から
『ザマミロ&スカッとサワヤカ』
の笑いが出てしょうがねーぜッ!


このオレをヌケサクだなんて呼びやがって…
逆にやられちまったのはヴァニラ・アイス!
てめーたちだぜッ!

ジョジョの奇妙な冒険』第3部『スターダストクルセイダース』の登場人物。
アニメ版の声優は奈良徹、山村響(女性時)。

【概要】
DIOの手下のひとり。
作中では吸血鬼扱いされているが、厳密にはDIOが生み出した屍生人(ゾンビ)である。
「ヌケサク」はあだ名で、本名は不明。

小男の姿をしているが後頭部に美女の顔を作り出す能力を持ち、そちらの顔を使って敵を欺く戦法を得意とする。
(ただしある致命的な欠点が存在する)
これはスタンド能力ではなくあくまで吸血鬼としての体質で、スタンド使いではない。

あだ名が示すとおりのマヌケな性格と実力の低さからダービー(弟)ヴァニラ・アイスケニーGといった仲間達からはいつも馬鹿にされており、
DIOの館に侵入してきたジョースター一行を迎え撃つ際も、


ヴァニラ「ヌケサク きさまの能力では」
「ジョースターたちを倒すのは無理だ」


ダービー弟「黙って引っ込んでろよ いいな…」

「しょせんきさまはただの吸血鬼」


ケニーG「余計なことをしてみろ」
「おれたちがてめーを殺すぜ」


「おとなしく補欠してろヌケサク」

などとボロクソに言われ前線に出させてもらえずにいた。
しかし、ダービー達が倒されたことにより補欠であるヌケサクにも出番が回ってくる。
手柄を立てるため、意気揚々とジョースター一行の迎撃に向かうのだが…



【活躍】
館の深部へと向かう承太郎ジョセフ花京院の前に美女の顔で姿を現し、
DIOの餌として攫われてきた女性を演じて承太郎達を欺こうとする。

承太郎ジョセフ「俺達は味方」「助けてやる」と優しい言葉を掛けられ、完璧に一行を欺いたことを確信するが、
次の瞬間 承太郎の『星の白金(スタープラチナ)』の拳が彼の顔面に叩き込まれた。



「ただし正義の……味方だ…」


「そのとおり 助けてやるともじゃ!」
「…おまえが地獄に落ちるのを助けてやる なあ花京院」

実は女性への変装は背中を相手側に見せるだけという非常に単純なものなので、両手の向きが逆になっており最初から正体がバレバレだったのである両手が右手の人間もいるけどごく稀なケースとして忘れよう。

そのマヌケさを目の当たりにした承太郎からまだ名乗ってもいないのに「ヌケサク」呼ばわりされ激怒。
吸血鬼としての不死身の肉体を生かし承太郎に飛びかかるが…




「ほう…今不死身と言ったのか」
「てめーはDIOと同じ吸血鬼なわけか」


「それじゃあ ちとその不死身度を」
「参考のためおもいっきり試してみるかな…」

あっけなく攻撃を受け止められ、反撃にDIOの予行演習として人間なら木端微塵になっているであろうフルパワーのオラオララッシュをくらい敗れた。

その後は一行に捕まり、DIOが居る部屋への案内役をさせられる。
部屋に着いた際には「自分は裏切ったわけではない」と言い訳しながらDIOが眠る棺桶の蓋を開けるのだが…



「あなた様の力を確信しているからこそ」
「こいつらを案内したのですゥゥゥ」


「風の強い時にションベンしたら」
「ズボンにかかるってことと」
「同じくらい確信していますゥ…」

ゆっくりと蓋を開けていくヌケサクだったが、ふと気が付くと輪切りにされ、自分で開けていたはずの棺桶の中に押し込まれていた



「え!?…………オレ?」
「な…中にいたのは……おれだったァ――」
「今フタを開けていたのにィ~~~」

DIOによってジョースター一行に『世界(ザ・ワールド)』の能力の片鱗を見せつけるデモンストレーションとして処刑されてしまったのである。
こうして彼の哀れでマヌケな一生は幕を閉じることとなった。合掌。


【余談】


  • OVA版ではヌケサクが登場しないため、アヴドゥルがヌケサクの代わりに棺桶に押し込まれている

  • TVアニメ版にて、DIOが『世界』に弾丸をつまみとらせる実験のために散弾銃を撃たせた部下はヌケサクになっている。

  • 「ヌケサク」は荒木先生の造語ではなく、辞書にも載っている立派な日本語である。
    「抜け作」と書き、策が抜けている、というマヌケな人をあざける意味がある。
    • 大ヒットギャグ漫画『ついでにとんちんかん』は3部の初期まで掲載期間が被っていたので当時の読者は抜作先生のことを覚えていた者も多かっただろう。

  • 生身の人間(吸血鬼)であるのにも関わらず、スタンドであるスタープラチナの腕に噛み付いている。

  • 3部に登場したDIOの手下の中で最初から吸血鬼だったのは彼だけである。(ヴァニラはポルナレフとの戦いの直前までは人間)
    不遇な扱いを受けていた彼だが、もしかするとDIOにとって特別な思い入れのある部下だった……のかもしれない。

  • DIOの棺桶を開けるシーンでは、吸血鬼なのに日光を浴びているように見える。
    しかしよく見てみると、ヌケサクのところまでは光が届いていない……らしい。
    一応日光にビビっている描写はあるので、日光を克服しているわけではない模様。

  • 彼をスタンド使いと勘違いしている読者は異様に多く、
    それを訂正するのにわざわざ3部終了後のジャンプ巻末の作者からのひとことで『ヌケサクはスタンド使いではない』と公式の発表があったほど。



追記・修正は風の強い時にションベンしてからお願いします。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • ジョジョの奇妙な冒険
  • 3部
  • スターダストクルセイダース
  • 吸血鬼
  • ゾンビ
  • ヌケサク
  • 雑魚
  • 頭脳がマヌケ
  • 『世界』のヒント
  • ソルベの大先輩
  • 下っ端
  • 雑魚
  • 瞬殺
  • 無能
  • 間抜作
  • ジョジョ
  • 奈良徹
  • 山村響
  • 本名不明
  • 抜け作
  • 抜作先生←ではない

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2024年04月15日 19:17