チーム〈スピカ〉トレーナー(ウマ娘 プリティーダービー)

登録日:2018/7/19 Thu 5:00:00
更新日:2024/12/15 Sun 00:43:01
所要時間:約 6 分で読めます





なぁ、日本一のウマ娘ってなんだ


チーム〈スピカ〉トレーナーとは、「アニメ ウマ娘 プリティーダービー」の登場キャラクターである。
CV:沖野晃司

この項目ではゲーム版におけるプレイヤーの分身となるトレーナーではなく、アニメ版のトレーナーを紹介する。

+ 目次

◆概要

トレセン学園でウマ娘の育成に勤めるトレーナーの1人。
チーム〈スピカ〉を設立し担当している。指導方針は「好きに走れ」
その良く言えば自由、悪く言えば大雑把な方針故に相性の合う合わないが激しく分かれるらしく、一時はチーム解散寸前まで陥っていたことも(アニメ版では最低5名のウマ娘が所属しなければチームとして認められない)。
だが、ただ適当な男かと言えばそうではなく、チーム1人1人の身体・メンタル両方をしっかりと把握し、適切な指導を行う能力を持っている。必要と判断して企画した練習メニューははかなりハード。
また事あるごとに気前よく全員に食事をおごっているため慢性的に金欠気味(ある場面では1回の食事で給料2か月分が吹っ飛んだ)。またおごりばかりではなく料理も得意なようだ。
〈スピカ〉のメンバーとは普段はお互い気安く接しながらもなれ合いで終わらない良好な関係を維持している。

ウマ娘の素質を見抜く目に長けているが、実際に触って確かめたくなるという悪癖があり、よく蹴られては宙を舞っている。時速60㎞を超えるウマ娘の脚力でかまされても鼻血で済む当たり相当に頑丈な人間である(「慣れてる」らしい)。

またレースに情熱を燃やす一方でウイニングライブの指導能力は無い…というか興味自体薄いらしく、レッスンは後に入部するトウカイテイオーに任せっきりである。


訳あってしばらくトレーナー業から離れていたようだが…?



◆アニメ本編での活躍

サイレンススズカの走りを見るためレース場に赴くと偶然にも北海道から上京して来たスペシャルウィークに遭遇。初対面でふとももを撫でまわして逃げられる。その後はなし崩し的に一緒にサイレンススズカのレースを観戦し、満足気な表情を浮かべる。
実はこのレース、トレーナーと東条ハナの台詞から考えると、他所のチームのウマ娘にアドバイスを吹き込むトレーナーと自チームのトレーナーの指示を無視して走ったウマ娘というアウトローな2人である。
まあそのアドバイスによって取り戻した彼女の走りがスぺに強い憧れを抱かせたのだが…

翌日、学園で行われたチーム〈リギル〉の入部試験も観戦し、スズカが所属していると聞いて受けたものの不合格になってしまったスペシャルウィークをゴルシ主導でズタ袋被せて部室まで拉致連行し〈スピカ〉に入部させた。
この場面もスぺが入部を決めたのはスズカがその日付で〈スピカ〉に入部していたからであり、そもそも試験を行われたのはスズカ退部による欠員1枠を埋めるためである。本当いい根性してるよこのトレーナー…

以降はスぺの育成をメインに進める一方、トウカイテイオーとメジロマックイーンをチームに獲得し、〈スピカ〉は躍進を続けていく。
だが秋の天皇賞で起こったサイレンススズカの故障とそれに起因するスペシャルウィークの不調という問題が発生し、一計を案じることになる。


トウカイテイオーとメジロマックイーンを主人公とした二期では二人の育成に本腰を入れていく事になるが、彼女達を襲う数々の受難に歯噛みするなど辛い立場に置かれる場面が目立つ。
このあたりは多分に、ストーリーの元となる「史実」の毛色の違いのためであり、〈スピカ〉の他メンバー共々、二期の史実再現路線の割りを食っている部分はある。
また、のらくらした昼行灯の仮面は一期で呆気なく剥がれたので「走りに惚れ込んだウマ娘の為に全力を尽くす熱血漢」としての性格がより分かりやすく描写されている。
セクハラ描写は作品として相応しくないということなのか無くなった。……のだが、なんだかんだ理由がついてブッ飛ばされてはいる。



◆関連キャラクター

サイレンススズカ

チームの頭数が揃わず燻っていた頃のトレーナーが再起するきっかけになったウマ娘。
一方で〈リギル〉の方針が合わず、実力を発揮し切れずにいたスズカが走る喜びを取り戻せたのも彼のおかげである。
トレーナーの車の助手席は彼女の指定席。

スペシャルウィーク

一期の主人公。
彼女が拉致されてスピカに入部してからやっと〈スピカ〉は正式なチームとして発足した。
出会いはかなりひどかったが、「お前の”日本一”を俺と一緒に叶えようぜ」という台詞は好印象だった模様。

ダイワスカーレット

ウオッカ

トレーナー作のあまりにもセンスが悪いバッチグーな勧誘ポスターに釣られた2人組。
まあ〈スピカ〉のカラーは合っていたようなので結果的にお互い幸運だったと言える。

ゴールドシップ

実は現メンバー最古参のウマ娘。次々に部員が辞めていく中で彼女だけがチームに残っていた。
トレーナーが再び燃え上がれたのをスズカのおかげとするなら、彼が諦めの瀬戸際で踏み止まっていられたのはゴルシのおかげである。
元々自由人の彼女としては〈スピカ〉のノリは居心地がいいらしく、アニメ版の彼女は別人レベルに大人しい事もあり関係は良好で、互いに信頼を置いている事が読み取れるシーンも多い。

トウカイテイオー

本編以前から素質に惚れ込み度々声をかけていたらしいが、所属チームを決めず返事を保留にされていた。
スピカのダンスレッスンを頼まれて以降チーム入りを決める。
テイオーを主人公に据えた二期では、受難に襲われる彼女とそれを支えようと奮闘するトレーナーの関係がクローズアップされており、なんだかんだで良好な信頼関係を築いている事がうかがえる。

メジロマックイーン

ゴルシの嘆願によりテイオーを仲介にして勧誘。
意外と流されやすい性質のようですぐチームに馴染み、トレーナーがヘマをやらかすとプロレス技で制裁を加えるポジションに落ち着いた。

キタサンブラック

アプリ1stアニバーサリーの新作ショートアニメにて「仮入部」しておりいや部活じゃねえんだぞ入部て、主人公となる三期では〈スピカ〉の一員として正式に加入した。
指導者と生徒として関係はそれなりに良好な模様だが、時にキタサン側が突っ走ってしまう事もある模様。とはいえトレーナー側も強く諌めたりはしておらず、放任主義の〈スピカ〉のカラーは彼女にも合っているのだろう。

なお、親友のサトノダイヤモンドはこの時一緒に行動しているがよく見ると表記が「体験入部」であり、実際に三期ではサトノ家と縁深いチームである「チーム〈カペラ〉」に加入している。

東条ハナ

学内最強チーム〈リギル〉のトレーナーであり旧知の間柄。おハナさんと気安く呼んでいる。
トレーナーが絡んでくるとだいたい彼女にとって不利益な展開になるが、「仕方ない奴」で済まされる辺り甘え上手な男である。
トレーナーからの「大事な話」を勘違いして赤面するところもあり、好意以上の気持ちはあるご様子。

また、三期のOP映像では南坂トレーナーや黒沼トレーナーなど他のトレーナーとも一緒に飲みに行く程度には交友関係がある事が描写されている。

シンボリルドルフ

沖野「(個人的に育成したいウマ娘は)シンボリルドルフですね。〈スピカ〉の子達には申し訳ないですが(笑)」



◆余談

ウマ娘プロジェクト当初のコンテンツプロデューサーだった石原章弘氏と、アニメ版第1期のプロデューサーを務めた東宝の伊藤駿之介氏によると、「トレーナーは『現実世界で競走馬に夢をかけていた人たちの気持ち』を統合・集約し、代弁している存在」らしい。
キャラクターとしては特定のモデルはないが、史実のスペシャルウィーク号の主戦騎手を務めた武豊や、同じくスペシャルウィーク号の管理調教師を務めた白井最強白井寿昭氏(現:競馬評論家)を参考とした部分があるとのこと。


中の人である沖野氏はアニメ一期時点では声優としての出演歴は浅かったが、以前から舞台俳優として活躍している事もあって演技力が高く、ファンからも好評を持って迎えられた。
その後もtwitterでウマ娘について言及するなど愛着を覗かせているほか、4thイベントの告知動画「エンジョイ!ウイニングライブ」シリーズではトレーナーに似た服装*1に身を包み実写で出演。
ハイテンションなオタクムーブで奇行と顔芸を晒しつつ様々なライブ鑑賞方法とそれに合わせた楽しみ方を伝授してくれる。*2
ぱかチューブでは「ぱかショッピング」のMCを担当しいる…どうやら育成対象らしくガチャでゲート(のイラストが描かれた暖簾)から様々なコスプレ姿で飛び出してきたことも。なんで星3が2種類もあるんですか

今のところ「うまぴょい伝説」を歌った唯一の男性である。

現状名前は公表されておらず、ファンの間では声優名で呼ぶアイマスPの慣習に倣った「沖野トレーナー(沖野T)」や、
チーム名から「スピカのトレーナー」などと呼ばれているが、沖野氏のインタビューによれば「実はちゃんと名前がある」との事。
その際本編に登場する他のトレーナーである「『東条』ハナ」「南坂」を例に出していた事から、恐らくは彼も方角にまつわる名前と思われる。
初期の設定資料にのみ、件の方角の法則に則っている「西崎リョウ」との記述もあるが、この設定が本放送後時点でも生きているかは不明。






追記・修正は日本一のウマ娘を育ててからお願いします。

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最終更新:2024年12月15日 00:43

*1 ネクタイ着用+ベストの前を閉じているなど細部は異なる

*2 会場編とライブビューイング編では時勢の都合で「声を出してはいけない」ルールのため、サイレント映像にアテレコで演じている。