南坂トレーナー(ウマ娘 プリティーダービー)

登録日:2022/02/05 (土) 14:22:41
更新日:2025/03/23 Sun 13:33:23
所要時間:あと約 8 分あれば!






うちのチームだって、できることを証明したい…


南坂トレーナーとは、『アニメ ウマ娘 プリティーダービー』の登場キャラクター。
CV:古川慎


+ 目次


◆概要

アニメ2期から登場。
トレセン学園でウマ娘の育成に勤めるトレーナーの1人で、チーム〈カノープス〉を率いる。
当初の教え子はナイスネイチャのみという寂しい状況だったが、後にツインターボ、イクノディクタス、マチカネタンホイザが加わり4人編成のチームとなった。
*1

グレーのスーツでバッチリ決めた穏やかな雰囲気の若年男性。チームのウマ娘たちには丁寧語で接する優しい性格。
トウカイテイオーメジロマックイーンが所属するチーム<スピカ>の華々しい活躍を前に、
ツインターボから悔しくないのかと発破をかけられた際には項目冒頭の言葉で返すなど、内にはしっかりと勝利への意欲も持ち合わせている。
実況でまだ先は分からないのに「前の二人はもうどうでもいい!」とメンバーをぞんざいに扱われた際には、
困り顔ながらも怒り心頭の面々と共に実況席に振り返る場面も。
後々振り返ってみると、笑顔なのがむしろ恐ろしくなる

一方で少々押しが弱い所もあり、熱意は確かだが方向性が微妙にズレて暴走するカノープスメンバーたちを前にタジタジとなることも多く、
彼女たちに振り回される苦労人というのが視聴者からの一般的な認識……だった。

G1戦線での実績では<スピカ>や東条ハナの率いる最強チーム<リギル>に見劣りするものの、彼が率いるカノープスのメンバーたちも
優秀なウマ娘であることは疑いなく、彼もまた中央所属のトレーナーの看板に恥じない俊才である。
*2


◆各話での活躍


第2話「譲れないから!」

トウカイテイオーとの対決を目指すナイスネイチャからの強い熱意に押され、菊花賞出走のためのレースプランを検討する。
横で聞いていたツインターボからは自分も出たい!とせがまれるも、「ターボさんはもう少し勝たないと…」と苦笑い。

結局テイオーとの直接対決は叶わなかったが、腐ることなく走って4着入賞を果たしたネイチャの姿を他のチームメンバーと共に見守っていた。


第3話「出会い」

年度代表ウマ娘として華々しく表彰されるトウカイテイオーとメジロマックイーンの映像を見て、上述のように静かに闘志を燃やす。
しかしカノープスのメンバーは妥当打倒スピカを掲げて宣戦布告だー!と飛び出していってしまい、困惑の表情を浮かべた。

「できれば、トレーニングを…」

その後、今度は屋外練習場でホワイトボードを持ち出し打倒スピカの作戦会議を開くカノープスメンバー。
しかしまったく話は纏まらずグダグダとなり、またしても困惑の表情を浮かべるのであった。

「あのー…会議よりもトレーニングを…」


第4話「TM対決!」

三度打倒スピカの会議を開いていたカノープスメンバー。
ツインターボをきっかけとしたピタゴラ不幸の騒ぎに駆けつけるも、あまりにカオスすぎる状況に困惑するばかりであった。
*3


第5話「無敗と連覇」

トウカイテイオーとメジロマックイーンの直接対決に盛り上がる天皇賞(春)をカノープスメンバーと共に観戦。
なぜか勝負服姿で登場し、欠員が出たら飛び入り参加してやると息巻くツインターボにはため息を吐いていた。


第8話「ささやかな祈り」

第5話からしばらく時間が経ち、迎えた天皇賞(春)にイクノディクタスとマチカネタンホイザが出走決定。
報道陣からインタビューを受けており、やや緊張した様子で対応していた。

なお、レースはイクノディクタスが9着、マチカネタンホイザが4着であった。


第9話「ストップウォッチ」

世間がBNWの活躍に湧く中、今後のレースについてカノープスメンバーと会議。
宝塚記念への出走に燃えるイクノディクタスを励ます一方で、ツインターボには七夕賞への出走を勧めていた。


第10話「必ず、きっと」

覚醒の時、来たる。

心のライバル、トウカイテイオーが引退を決意したことを知ったツインターボ。
次走のオールカマーで自分が大逃げして勝つ姿を見せつけてやるんだと奮起するも、その日はよりによってトレセン感謝祭の当日。
レースの発走時刻はテイオーの引退ライブと被ってしまっていた。

ターボはボロボロと涙をこぼし、何が何でも自分の走りをテイオーに見せつけるんだと南坂にせがむ。
しかし南坂は一介のトレーナー。レースの時刻を動かすことも、感謝祭の日をずらすこともできるはずがない。
だが―――

結果が出ない日々が続いても、常に明るく前向きだったターボ。
おてんばでワガママな娘ではあったが、彼女が泣いたことは一度もなかった
そんな彼女がいま、人目も憚らず泣きじゃくり、自分に助けを求めている。
その意味がわからない彼ではなかった。

他3人のメンバーからも懇願を受け、南坂は穏やかな笑みを浮かべる。


「…わかりました、では耳を貸してください」
「いいですか? まず、こういう帽子を被ります…」


+ その衝撃の作戦内容
そしてオールカマー&感謝祭の当日。
南坂トレーナーとナイスネイチャ、マチカネタンホイザは衝撃の作戦を実行に移す。


目出しニット帽で身元を隠し、トウカイテイオー引退ライブの舞台裏を襲撃。

放送機材にジャックをかけ、ステージの大モニターにツインターボの走るオールカマーの中継を映し出す。


あらゆる方向でアウトです、本当にありがとうございました。
実際はシンボリルドルフの機転によって事なきを得たのだが、裏方担当だったメイショウドトウは完全なとばっちりを食らい、
哀れ床に押し倒されて涙にむせぶことになったのだった。
救いはぁ~…

何より印象的なのは、このトチ狂った作戦を秒で立案したうえ当日の実行中も一切の躊躇がなく、機材ジャックの手際も良すぎたことである。

あとどれくらい!?6秒あれば!急いで!はい!*4

チームぐるみの犯行支援を受けたターボは見事に大逃げを決め、並み居る強豪ウマ娘たちを打ち破っての勝利を飾る。
当初の目的通りトウカイテイオーの奮起に一役買ったことを見届けて撤収……はせず、
目出しニット帽姿のままネイチャ・マチタンと一緒にテイオーコールに参加していた。おいコラ。


第13話「夢をかける」

迎えた最終回
有馬記念にはカノープスからもナイスネイチャとマチカネタンホイザが出走し、それぞれ3着、4着と健闘。
飛び入り参加を目論んでいたツインターボをダメですよ、と優しく諭す一幕もあった。

見事トウカイテイオーが1着でゴールした際には、ツインターボ、イクノディクタスと共に涙を流しながらテイオーコールに参加していた。


◆関連キャラクター

ナイスネイチャ

当初は唯一のチーム<カノープス>メンバーだったブロンズコレクターにして、第2期メインキャラの一角。
個性豊かなチームメンバーに囲まれてアプリ版よりは幾分前向きだったとはいえ、自分になかなか自信が持てない彼女を支え続け、
G1戦線で走るところまで押し上げたというだけでも、南坂トレーナーの資質がうかがえるというもの。

ツインターボ

ご存知、ナイスネイチャと並ぶ第2期メインの一角。
振り回され気味とはいえ、チームメンバーの中でも際立って暴走気質な彼女の面倒をしっかり見れるというだけでも南坂トレーナーの(ry
彼女も南坂トレーナーのレース選択に異を唱えたことはなく、強い信頼関係があることがうかがえる。

ちなみにオールカマーの前半、ツインターボは拳を握って走っており、実は最後の直線に向けて体力を温存している。
レース前にはイクノディクタスと共に拳を握りながらトレーニングするシーンがワンカットだけ挟まれており、意図した戦術であった可能性が高い。
これを指示したのが南坂トレーナーであるなら、まさしく見事な手腕と言うほかない。
*5


イクノディクタス

カノープス3人目のメンバー。眼鏡着用の理知的なお姉さん……と思わせて意外と脳筋気質でノリの良い「鉄の女」。
アニメではナイスネイチャやツインターボに比べてやや地味な扱いだったが、安田記念や宝塚記念で2着に入賞するなど確かな成績を残している。
史実も合わせて考えるなら、彼女の総計51戦という凄まじいレーススケジュールを管理していたのも
南坂トレーナーということになり、やはりこの男普通ではないとファンを唸らせた。

マチカネタンホイザ

年明けに参入した大型新人にして4人目のメンバー。我の強い他メンバーと比べて純朴、されどおっとりゆるふわ天然なウマ娘。
そのゆるそうな見た目に反し、作中でも触れられているようにライスシャワーには複数回勝利し、天皇賞(春)や有馬記念では4着入賞、
その他にも複数の重賞を勝ち取っているなど、彼女も決して他メンバーに劣らない確かな実力を有するウマ娘である。

ロイスアンドロイス

アニメ第3期から登場した新たなチームカノープスのメンバー。イクノとはまた違うタイプの知的な印象を漂わせるメガネウマ娘。*6
現状ではセリフが一切なく、名前も最後の1文字が「ス」であること以外に情報が明かされてなかったが、2023年12月20日のアップデートで遂に名前が公開された。

現時点でまだホームページ上やアプリでしか判明してないが、イクノとはまたひと味違っており、個性を重視することに重きを置いている。

サウンズオブアース

アニメ第3期3話で主人公キタサンブラックの前に登場した6人目のメンバー。音楽をこよなく愛する芸術家気質のウマ娘。
同話ではゴールドシップのトゥインクルシリーズラストとなる有マ記念で2着に食い込んだ。
ちなみに史実では生涯総計2勝・重賞未勝利ながら有馬記念等重賞2着7回でオープンクラス入りし、一年下のキタサンブラックらと競り合い続けた「最強の2勝馬」。


◆余談

「ナイスネイチャに寄り添う温厚な性格のパートナー」というキャラ付けから、史実の競走馬ナイスネイチャに寄り添っていた馬場厩務員がモデルと目されることがある。

彼が率いるチーム<カノープス>の名の由来はりゅうこつ座を形作る星の1つで、最も明るい1等星α星。
全天の星の中でもおおいぬ座のシリウスに次いで2番目に明るい星である。

+ 10話での大暴走
ライブジャックにおける尋常でない手際の良さは界隈を震撼させ、リアルにおける彼への評価も一変。
「絶対に前職は堅気じゃない」というのが衆目の一致するところとなっており、

  • かつてはどこぞのテロリスト集団やエージェント機関に所属
  • 任務の犠牲にしてしまったウマ娘たちに贖罪するため、トレーナーに転身
  • その笑顔の裏側で常に途轍もない量の情報を高速処理している
  • チームの慶事には海外から大量のお祝いが届く
  • ウマ娘が後をつけてもなぜか絶対に撒かれる

等々、「優男の仮面を被ったとんでもなくやべえ人」扱いがデフォとなってしまっている。

なお、ライブジャックで使用した目出し帽がどうにも不出来だったことから、
「最初から目出し付きのニット帽を買うと足が付きやすいため、市販の普通のニット帽に自分で穴を開けて改造したのではないか?」
なんていう予測がされたりすることも。


CVを担当した古川慎氏は、モブキャラながら強烈な印象を残したメジロ家の主治医役も兼任している。

フルネームは不明であるが、ファンからの考察では「南坂カイ」とする説も囁かれている。
これは、同じく苗字に方角が含まれる「東条ハナ」「西崎リョウ*7」「北原穣」の名前が、
麻雀の役の「(リョウ) (ジョー)(ハナ)*8」に通じる為、唯一残っている「開」、つまり「カイ」が南坂の名前に当たるのではないかというものである。

アニメ内で主軸となっているスピカや、作中最強チームと称されるリギルといったG1勝利ウマ娘が多数在籍するあちらと比較すると、カノープスはチームの総合成績的には一歩劣るという見方をされることも多いのだが、
史実競走馬の比率なども合わせて考えると、トレセン学園に在籍している時点で世の大半のウマ娘からすれば羨望の眼差しを受けるエリートであり、そこで1勝以上を上げるとなると更に一握りとなり、その中でG1には劣れどG2、G3などの重賞戦線を複数勝ちできる時点で上澄み中の上澄みなのは間違いなく、そんなメンバーが複数在籍しているカノープスも十分すぎるエリートチームの一つといっても過言ではないのである。





追記・修正は作戦会議よりもトレーニングを重視しながらお願いします。


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最終更新:2025年03月23日 13:33

*1 アニメ1期ではチーム設立に最低5人のメンバーが必要という規則があったのだが、規則変更があったのかまだ見ぬ5人目のメンバーがいるのかは不明

*2 もっと言えばウマ娘に登場するネームドキャラたちの誰もが、現実世界での伝説級揃いといっても過言ではないのだが

*3 流れを述べると、テイオーステップを模倣していたツインターボがすっ転び、脱げて飛んだ靴がマチカネタンホイザの顔面に直撃、更に吹っ飛んだ靴はホワイトボードにぶつかり、倒れたボードがナイスネイチャとイクノディクタスを下敷きに。そしてそのまま倒れたツインターボの顔の上に靴が戻ってきたところで南坂が到着。

*4 言葉通りに急いだ結果、かかった時間は約3秒足らず。急ぎすぎである。

*5 史実においても七夕賞の異常なハイペース逃げが与えたインパクトは大きく、鞍上の中館騎手はそれを逆手にとってのミドルペース逃げを敢行した。他馬の騎手はツインターボがハイペースで逃げて潰れるものと思い込み、捕まえにいくのが遅れたという逸話が残っている。

*6 イクノは丸型メガネでこちらは細いフレームのメガネ

*7 設定画にのみ見られる記述。本編には出て来ておらず、現行設定に於いてもこれが設定上の本名かは不明。一応「方角に関係する苗字」の本名が存在する事は沖野氏も示唆している。

*8 正しい読み方は「リンシャンカイホウ」である。