ジョンガリ・A(ジョジョの奇妙な冒険)

登録日:2018/09/02 Sun 10:18:34
更新日:2025/01/02 Thu 13:18:08
所要時間:約 4 分で読めます





「筋肉」は信用できない

ライフルは「骨」でささえる


ジョンガリ・Aとは、『ジョジョの奇妙な冒険 Part6 ストーンオーシャン』の登場人物。
アニメ版CV:日野聡


【人物】

グリーン・ドルフィン・ストリート刑務所に収監されている男囚。
年齢は35歳。身長185㎝。房番号は313、囚人番号はMA56002。罪状は殺人で刑期は7年。
に見せ掛けたライフルを所持している。
背中と両肩に世界地図のデザインの刺青がある。

元軍人で風速20mの中でも仕事をこなしたという、凄腕の狙撃手(スナイパー)
白内障によって視力をほとんど失っているが、狙撃の腕は全く衰えていない。
「風の動き」を敏感に読むことでターゲットの動きはもちろん、体格や形状まで完璧に探知し、弾丸を正確に撃ち込むことが出来る。

DIOの部下であり、徐倫を罠にはめて刑務所に入れた張本人。
その目的はDIOの命を奪ったジョースター家の血統への復讐であり、DIOへの「狂信」「恨み」の動機に変えている。
なおDIOの盲人の部下には「ゲブ神」のンドゥールもいるが、特段の関係はない。

名前の由来はイギリスのファッションデザイナー「John Galliano」


【活躍】

看守からの情報で、徐倫の元に承太郎が面会に現れたことを知ると復讐のために行動を開始し、スタンド「マンハッタン・トランスファー」を面会室に送り込む。

空気の動きを完璧に読んでライフルで狙撃し、看守を始末して承太郎を負傷させ、さらに徐倫達を逃がそうとする少年を標的にする。

しかし、徐倫がガスパイプを破壊して空気とガスの「層」を作ったことで気流を読めなくなり、「マンハッタン・トランスファー」を捕らえられて倒された。



………と、思われたが……

まさかッ ちょっと待ってッ! バカなッ!
ヤツがいるッ!!

何と、200~300mも離れた男子監にいるはずのジョンガリ・Aが一瞬で現れ、徐倫達に銃口を向けてきたのだ。

ここは承太郎が退け、今度こそ危機を脱。
徐倫は秘密の通路を教えてくれた少年を探すのだが…、

何をいってるのかわからない
「少年」とか「あの子」とは何の事だ?

確かに面会室で少年の声を聞いた承太郎と、何故か話が全く合わない。
しかも…、

撃たれた傷はどうしたの?…左肩の……
血が出てないばかりか…服も破れてない

あっ…あたしのッ!ジョンガリ・Aの弾丸で傷ついた………
あたしの首の下の傷も!?

先程の戦いで受けた傷もなく、しかもさっき現れたジョンガリ・Aと思われた男は看守であった。

混乱する徐倫が気がつくと、承太郎や看守もろとも、面会室で攻撃されて肉体を溶かされていた。
これまでの出来事は、この「真の攻撃」によって見させられていた幻覚だったのだ。

それでも、「ストーン・フリー」を使って承太郎を目覚めさせて何とか脱出した徐倫達の前に、何と直接出現。

全て幻覚の中の存在と思われたジョンガリ・Aは「現実の人物」であり、再び銃口を向けてきたのだ。

実は敵は2人おり、全ては始めから仕組まれたことだった。
そして、単身女子寮に乗り込むともうひとりの黒幕によってスタープラチナを奪われた承太郎を撃つと、さらに徐倫をも始末しようと拳銃から弾丸を発射する。
しかし、徐倫が銃口に伸ばした糸で弾丸は軌道を外れ、さらに足を縛られて動きを封じられるとストーン・フリーのラッシュを受けて今度こそ、本当に倒された。

実は、この時はまだ重傷で済んでいたのだが、パートナーのはずのホワイトスネイクに用済みとして全ての罪を被せられて殺されてしまった。

この一連の「対ジョンガリ・A(&ホワイトスネイク)戦」は現実と幻覚が入り交じり、スナイパーのはずのジョンガリ・Aがいきなり直接現れるなど、分かりにくい部分も多い。
「ホワイトスネイク」の登場など、大きな意味のあるストーリーでもあるので何度か読み直してみるのもいいかもしれない。
アニメ版は映像として動きが加わった事でかなりバトルの展開が分かりやすくなっている。

【スタンド】

マンハッタン・トランスファー


風が「蠅」の動きだ


破壊力 - E
スピード - E
射程距離 - A
持続力 - A
精密動作性 - A
成長性 - C

ヒラヒラしたUFOのような物体に、鍵のようなストラップがついた形をしているスタンド。
能力は本体ジョンガリ・Aが発射した弾丸を中継し、ターゲットに撃ち込む「狙撃衛星」
ざっくり言えば正確な跳弾を確実に発生させるための中継点を作るスタンドである。

マンハッタン・トランスファーの周囲で発生する「気流」に乗って空中を漂っている。
微弱な空気の動きを探知して敵の姿を可視化する事もでき、ジョンガリ・Aはこのスタンドにより、遠く離れた男子監から換気扇の隙間すら通すほどの精密な長距離射撃を可能にしている。

マンハッタン・トランスファー自体は攻撃や防御も何もしない。
それどころか、本体ジョンガリ・Aが直接操作するわけでもなく、本当に「気流」に乗ってただ舞っているだけである。
スタンド自体は無害なため、マンハッタン・トランスファーを直接叩けば良いように思えるが、移動や攻撃の時に発生する気流に乗って身をかわすため、捕まえるのはかなり難しい。
この気流を読む能力は、天井から雨のように降るスプリンクラーの水滴さえも完璧に見切るほどに高い。スピードに優れる近距離パワー型のスタンドを持つ徐倫と承太郎も全く手出しが出来なかった。
イメージとしては大リーグボール3号が近いかもしれない。

弾丸操作系のスタンドとして「皇帝」と「セックス・ピストルズ」のどちらが強いかたまに議論になるが、このスタンドはあまり比較対象にされることがない。
「弾道を反射できる」という点ではピストルズに見ているが、スタンド本体に意思はなく、一度しか弾道をコントロールできない点などからピストルズの下位互換呼ばわりされることすらある。
もっとも、影が薄いこちらは拳銃ではなく遠距離でのライフル射撃に向いているという大きな違いがある。

「スタンドがタロットカードに由来していないので、DIO死亡後に軍に入隊してから発現したものなのでは」と言われる事があるが、DIOが存命中でも「クリーム」や「サバイバー」などタロット(とエジプト九栄神)の暗示に由来しないスタンドはいるので特に発現タイミングの推測材料にはならない。

ちなみに、第3部当時、ジョンガリ・Aは11歳である。
当時スタンド使いでなかったとすると何故DIOに仕えていたのか不思議な年齢だが、一方でスタンド使いだったならそれはそれで当時承太郎達に差し向けられなかったのが謎になる。
「まだ未熟故に刺客の任に耐え得る人材ではない」とでも判断されたのだろうか?ただ、そうなると戦力として赤ん坊以下というなかなか厳しい査定をされていた事になる。現実は非情である。

名前の由来はアメリカのジャズ・コーラスグループ「The Manhattan Transfer」。


余談

幻覚内での超人的な技巧と幻覚が解けた後の醜態や呆気ない最後などから、一部では「ジョンガリ・Aって幻覚の中では猛者っぽく見えてただけで本当は大して強くなかったのでは?」という疑惑を持たれる場合もある。
とはいえ神父に殺された以上真相は闇の中だが。



追記・修正は幻覚と連携してお願いします。

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最終更新:2025年01月02日 13:18