ジャンボキング

登録日:2018/09/22 Sat 09:02:33
更新日:2024/02/27 Tue 00:51:28
所要時間:約 3 分で読めます







地球の空を漂う超獣の亡霊たちよ……。


エースの手で空の塵となった幾多の超獣の怨霊よ……。


ここに集まれ! 今一度生き返るのだ!


生まれ出でよジャンボキング!!



ジャンボキングとは、『ウルトラマンA』に登場する超獣である。

別名:最強超獣
身長:59メートル
体重:5万トン



概要

ウルトラマンエースに倒されたと思われていたヤプール人の残党が、
かつてエースやTACに倒された超獣たちの怨霊を呼び寄せ、それぞれの強く優れた部分のみを合体させることで誕生した「超獣の王」。ヤプールの残党によって操られる。

所謂ケンタウロスのような体形の超獣(ブロッケンにも似ている。書籍によっては「ヤプール細胞でブロッケン状に合体させた」とされる事も)。
身体を構成しているのは
の4体(書籍『ウルトラマン画報』では巨大ヤプールとスチール星人も含まれるとされる事も)。
最強超獣という肩書の割にセレクトされた超獣のチョイスが微妙とか言ってはいけない。

頭はカウラ、身体の前半分はユニタングの特徴が現れ、後部分はマザリュースとマザロン人の特徴が確認でき、こちらにも二本の腕が生えている。
また、後部分の背後にはユニタングの乳房のようなものも付いている。
前後の身体を繋ぐ胴体部分には巨大ヤプールのような沢山のトゲを有する。
スーツはペスタードドンゴ、同じ超獣であるブロッケンのようにスーツアクターが二人入って演じるもの。
前半分と後半分がまるで別々の生物のように動く様子は中々不気味。
TACの竜隊長は、「地上でバラバラになった超獣の分子は大気を浮遊しており、それをヤプールが一か所に集めた」と予測している。

多くの超獣同様、デフォルトで口から火炎を吐く他、ミサイルも打ち出せる。両目からは破壊光線を発射する。後半身のギザギザの丸からは拘束光線を放つ。
その巨体を生かした肉弾戦も得意で、背中に馬乗りになったエースを叩き落としている。
更に全身からバリヤーを発生させる能力を持ち、TACの細胞分解ミサイルやエースのメタリウム光線をも無効化する耐久性を誇る。
あんまり合体した超獣の能力は活かせていない気もする。ベロクロンの技を使っているという説も…。

鳴き声はドラキュラスの流用。


遊牧星人 サイモン星人(偽)


私を撃てばお前は子供たちの信頼を裏切ることになるぞ。

ヤプール人の残党がウルトラマンAに復讐するため、かつて自分たちが侵略したサイモン星人の子供に化けた姿。
「ヤプールから逃れるため」と称して地球に降り立ち、宇宙人という理由で子供たちにいじめられていたところをTACに保護された。
当初こそ奇怪な外見のサイモン星人を、ウルトラマンの仮面をかぶって(この辺の描写は皮肉が効いている)いじめていた子供達であったが、
北斗隊員に「ウルトラ兄弟は弱い者イジメはしない。何もしない宇宙人の子供を訳もなくいじめたりはしない。ウルトラ兄弟はゾフィーマンセブン*1弱い者の味方なんだ」
と説得されたことで改心した子供達と友情を育んだがここまでヤプールの計略の内。
弱い宇宙人を装い、ヤプールに狙われているように見せかけて子供たちが自分を守るように仕向け、その裏ではジャンボキングを使役して地上を破壊していた。


活躍

『ウルトラマンA』最終話「明日のエースは君だ!」に登場。
ヤプールの残党によって、項目冒頭の台詞と共に白い影のような超獣たちの怨霊が結集することで誕生した。
空に超獣たちの怨霊が集まるシーンは何とも言えない不気味さがある。
ヤプールから保護したサイモン星人の子供を移送中のTACの前に現れ、都市部で破壊活動を開始する。
上記の多彩な能力のせいでTACの攻撃は全く通じず、都市の半分を壊滅させる被害をもたらした。
その後、「都市の安全と引き換えにサイモン星人を引き渡せ」というヤプールの要求がTACの元に届き、ジャンボキングも一旦姿を消す。

だが、TACが保護したサイモン星人の正体はヤプールの残党が化けた偽物。
表向きはヤプールに狙われている友好的な宇宙人を装い、子供たちと仲良くなることで自分を守るように仕向け、その裏でジャンボキングを脳波によって操っていた。
偽サイモン星人は北斗にだけ正体をバラし、地球の子供たちから優しさを奪いウルトラマンエースを地球から抹殺することこそが、ジャンボキングを生み出した真の目的だったことを明かす。
つまり最強超獣ジャンボキングは本命の作戦を成功させるための囮に近いポジションの超獣であった。
まあそりゃ合体させる超獣のチョイスが微妙にもなるであろう。

ヤプールは「子供たちの前で、あえて北斗に自身を殺害させることで子供たちを失望させて優しさを奪う」という卑劣な作戦を成功させる。
同時に偽サイモン(ヤプール)が死んだことで、脳波によるコントロールが途切れたジャンボキングは本能的に暴れ出した。

だが、子供たちに優しさを取り戻すべく正体を明かした北斗=ウルトラマンエースと最後の決戦となり、エースを苦戦させるが、
エースが放ったメタリウム光線が頭部に直撃して一瞬怯み、その隙を逃さなかったエースのギロチンショットが首に命中し、首が切断されて倒された。
死体は爆発せず、そのまま横に倒れた。

ヤプールの計略を破り、見事超獣を打倒したウルトラマンエースであったが、その代償はこれまで守ってきた地球を離れ、地球から姿を消すという哀しい結末であった。


その他の登場作品

ウルトラマン超闘士激伝

原作同様、超獣の怨念が結集して誕生した超獣だが、本作でジャンボキングを生み出したのは、ヤプール軍に所属する古代超獣スフィンクス
ヤプール軍の本拠地に乗り込んできたタロウ達を迎え撃つため、特に恨みの強い超獣達の怨念を選んで作り出した。原作よりも遥かに巨大化している。
最初は原作と同じ外見だったが、素材となった怨念の中で最も恨みの強かったハイパーマザロンが、
ジャンボキングの肉体の主導権を握った影響により、ジャンボキングの後半身がハイパーマザロンの上半身に変化している。

闘士ウルトラマンの仇を討ちたい気持ちを抑え、メフィラスタロウは先に進み、
残るメンバーの闘士セブン、闘士エース、闘士ゼットンエースキラーRの4人をその無尽蔵のパワーで苦戦させるも、
その力の秘密……スフィンクスが怨念のエネルギーを供給していることをセブンに見抜かれ、
スフィンクスがホーク・ウエポン2号を借りたエースの攻撃を受けた隙を突かれ、残る3人の必殺技の一斉攻撃を受け、爆発四散した。



ネットの空を漂うwiki篭りの亡霊たちよ……。


追記の手で修正の塵となった幾多のwiki篭りの怨霊よ……。


ここに集まれ! 今一度生き返るのだ!


生まれ出でよアニヲタキング!!



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最終更新:2024年02月27日 00:51

*1 新マンは?と思うかもしれないが当時は名前すら決まっていなかったのだからしょうがない。ちなみに次作『ウルトラマンタロウ』挿入歌「ウルトラの母のバラード」の歌詞における兄弟への呼び掛けは1番で「ゾフィーよマンよ」2番で「セブンよマンよ」と両者共に「マン」呼び。ジャックという名前は映画『ウルトラマンZOFFY』でつけられたのだが、その主題歌では他の兄弟と異なり名前は出てこない。何故だ……