登録日:2018/11/19 Mon 21:31:56
更新日:2025/02/11 Tue 17:34:18
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また、今回の興行を持って『東映アニメフェア』は
1999年の春休みまで休止となった(その後は2002年の
夏休みまで継続)。
原作の「まぼろしの汽車」「妖怪大戦争」がベース。
ピーとモンローはすでにテレビシリーズ初期に登場していたため、代わりに西洋妖怪を登場させており、鬼太郎たちと西洋妖怪たちが地獄の秘宝たるまぼろしの汽車をめぐって繰り広げる戦いが描かれる。また、劇場版では珍しく人間が一切絡まない。
公開当時、テレビシリーズはすでにデジタル制作となっていたが、本作はセル画での制作となっている。
「イヤンなっちゃう節」がEDとして使われた唯一の劇場作品でもあり、本作のサントラには同曲のTVサイズ版が収録されていた。現在は入手困難なので持っている人は大事にしよう。
DVDでは『
大海獣』『おばけナイター』と一緒に収録されている。
【あらすじ】
事件が発生したのは、暑い夏のある日の事だった。
昼寝していた鬼太郎と
目玉おやじは、夢の中で閻魔大王から西洋妖怪が「まぼろしの汽車」に乗って地獄から脱走した事を聞かされる。
鬼太郎とその仲間たちは汽車に突入するが、西洋妖怪は圧倒的に強く、鬼太郎も吸血鬼に敗れ、妖怪石炭に変えられてしまう……!
【登場人物】
ぬりかべは今回登場せず。(ポスターには描かれていたが)
鬼太郎ファミリー
○
鬼太郎
CV:松岡洋子
いつも通り、正義のヒーロー。冒頭で見せるヨレヨレのランニングシャツ姿が妙にスケベ。
今回は石炭にされたが、目玉おやじとねこ娘が汽車を過去へ走らせたことにより復活、汽車の屋根を舞台に吸血鬼との一騎打ちを繰り広げる。
クライマックスで繰り出す
ちゃんちゃんこを腕に巻き付けてリーチを伸ばすパンチは
6期より早かったと評判。
○
目玉おやじ
CV:田の中勇
石炭にされてしまった息子を救うため、猫娘と共に奔走する。
○
ねずみ男
CV:
千葉繁
突然出現したまぼろしの汽車を目撃し、鬼太郎親子に知らせた。
魔女に一目惚れされ、散々な目に遭う。
今回は服がパラシュートにもなることが判明。
目玉が繋がってるシーンが多い。
○
ねこ娘
CV:
西村ちなみ
ヒロイン。傷ついた一反木綿を裁縫してあげたり、石炭にされた鬼太郎を助けようと奔走する。
パンチラが目立つ。
○一反木綿
CV:
龍田直樹
魔女の攻撃で体を切られるも、猫娘の裁縫で元に戻る。
その後はフランケンに巻きつくが、その怪力でまたも体を引きちぎられてしまった。
目玉おやじと猫娘が汽車を過去へ走らせたことにより復活した後は、フランケンの足に巻きついて転ばせた。
○砂かけ婆
CV:山本圭子
自慢の砂かけで狼男とフランケンの目を潰す。
○子泣き爺
CV:
塩屋浩三
狼男の手に噛みついた他、石化してフランケンの背後に飛び乗り勝利した。
○閻魔大王
CV:
柴田秀勝
鬼太郎も逆らえない地獄の統率者。目玉おやじの夢枕に立ち、西洋妖怪の逮捕とまぼろしの汽車の奪還を命じる。
すでにテレビシリーズに登場していたが、デザインが若干異なる。
西洋妖怪軍団
今回の敵。地獄に落とされていたが、封印されていたまぼろしの汽車を奪い脱走。
暗黒世界の力を手に入れて世界中の妖怪を支配しようと企む。
力も狂暴性も強く、日本妖怪と違い短時間で鬼太郎ファミリーを力で圧倒してしまう。
子泣き爺曰く『日本妖怪の総力を結集しなければ・・・』とこぼすほど恐ろしいらしい。
一部の西洋妖怪はすでにTVシリーズに登場している。
○吸血鬼
CV:
塩沢兼人
西洋妖怪のリーダー格で、紳士的な雰囲気を持つが妖怪としてのルーツが異なる日本妖怪を見下している。
1期、
3期、
5期と違い今回は「ドラキュラ」ではない。
カッターにもなるシルクハットとサーベルが武器。さらに羽織っている
マントは、自身の妖力とともに包み込んだ相手を妖怪石炭に変える能力を持ち、脱ぎ捨てれば相手を追尾する強力な
飛び道具になる。
鬼太郎をマントで包み、一度は妖怪石炭に変えて汽車の燃料にしてしまうが、目玉おやじと猫娘の活躍によって復活される。
鬼太郎と汽車の上で一騎打ちを繰り広げたが、ちゃんちゃんこパンチでマントを押し返されて胴を突かれ、そのまま汽車の煙突に落下。黒焦げになった状態でお縄となった。
担当声優の塩沢氏は4期ではラクシャサ、そして4期最後の敵である死神も演じている。
○狼男
CV:
島田敏
凶暴な性格で、なんとか汽車に乗り込んだ鬼太郎ファミリーに襲い掛かり子泣き爺の杖を噛み砕いた。
汽車を過去へと走らせた猫娘を倒し、目玉おやじを食べようとするが、復活した鬼太郎のリモコン下駄でボコボコにされ敗れた。
担当声優の島田氏は4期では
悪魔ブエルなどを演じ、後に6期で子泣き爺とぬりかべを演じることになる。
○フランケン
CV:
増谷康紀
牛乳が好物。3期と違い人語は発さない。
知能は低いが一反木綿を簡単に引き千切る怪力の持ち主で、猫娘を片手で投げ飛ばした。
頭に刺さったネジが弱点。
砂かけ婆の砂目つぶし、一反木綿の巻き付きで足をとられ転倒、子泣き爺ののしかかりといった連携プレーで頭のネジがズレて目を回し敗れた。
○魔女
CV:クロ
西洋妖怪の紅一点。ホウキに乗って空を飛ぶ。
鋭い爪でカラスヘリコプターの紐や一反木綿の体を切り裂いた。
さらに
ねずみ男に一目惚れし、彼を「ダーリン」と呼ぶ。
ねずみ男の口臭も「香水の香り」と全く意に介さなかったが、一週間溜めに溜めた熟成オナラには敵わずKO。文字通り鼻が曲がってしまう。
事件解決後、ねずみ男はホウキをこっそり持ち帰ろうとしたが、目玉おやじに見つかり断念した。
まぼろしの汽車
地獄に封印されていた空飛ぶ
機関車。
この世とあの世、過去や未来にまで自由自在に行くことができる。
西洋妖怪たちが奪い、暗黒空間で妖怪を支配するパワーを得ようとしたが、最終的に鬼太郎たちの手で奪還され、お縄となった西洋妖怪共々地獄へ返却された。
追記・修正はまぼろしの汽車に乗ってからお願いします。
- 短いながらもしっかりやられて即復活という鬼太郎テンプレを抑えた作品であった。4期は西洋妖怪四天王とぬらりひょんで西洋妖怪分消費したから、そういえば出番ないのよね。 -- 名無しさん (2018-11-20 05:01:31)
- お化けナイターとこれの2本だっけ?4期の鬼太郎映画って -- 名無しさん (2018-11-20 16:46:28)
- ↑もう一つ巨大化け物にされるのがあったな。項目もあったよ。 -- 名無しさん (2018-11-21 16:42:46)
- 「大海獣」だよ。主に南方妖怪が敵勢力。鬼太郎の劇場版は海外勢力の敵が多い。 -- 名無しさん (2018-11-21 19:52:17)
- モンローもピーも出で来ないんかい。 -- 昼太郎 (2019-03-29 16:07:13)
- ↑テレビ版の方に出て、懲らしめられたからね -- 名無しさん (2019-04-27 21:14:49)
- 短くて物足りない印象。大海獣がスケールデカくて長かったから尚更。 -- 名無しさん (2019-09-15 16:58:07)
- バックベアード様出ないのが残念 -- 名無しさん (2023-05-05 19:42:30)
- 魔女役のクロさん、本家wikiにも記事が無いんだよな。 -- 名前は無い (2024-06-11 17:27:53)
- 初期のワンピースやヒロアカの悪役と同じく映画限定キャラだから…最新作のあの男クラスの極悪ヴィランはさすがにそうそうは作れないかと -- 名無しさん (2024-06-12 14:31:48)
最終更新:2025年02月11日 17:34