登録日:2011/08/25 Thu 18:04:56
更新日:2025/04/22 Tue 07:28:56
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遊戯最大の危機!目覚めよ、
誰も見たことのない究極の竜!!
☆概要☆
テレビシリーズ終了後の1999年に上映された東映版『
遊戯王』の劇場版。上映時間は30分。
脚本はTV版でもサブライターを務めた
小林靖子。
因みに公開の直前に
遊戯王OCGの展開が始まっており、劇場では限定仕様のSTARTER BOXが販売されていた。
バンダイがスポンサーの映画が配給される劇場でコナミの商品が販売されるという当時でも首を傾げたくなる状況だが元々バンダイとコナミはそこまで仲は悪くなかったりする。
というかDM放送時の玩具の一部はバンダイが販売しているぐらいである。
当時の爆発的な人気も相俟って売り切れが続出したようでお目にかかれなかった少年達は多い。
この時封入されていたカードは今やとんでもない値段で取引されているので持っている人は大事にするように。
デュエルモンスターズは大好きだが、勝てずに臆病になっていた少年、青山翔吾が『
真紅眼の黒竜』を手に入れたところから物語は始まる。
ストーリー上は海馬の「遊戯は俺と只一人引き分けたデュエリスト」の台詞から察するに、
初デュエルから
DEATH-Tでの再戦までの間に起きた出来事のように思えるが、
- 海馬の髪の色が原作と同じ茶髪
- また、マインドクラッシュによる昏睡状態でない
- 闇遊戯の存在を仲間たちは認知している(一つ上と噛み合わない)
- 城之内がレッドアイズを所持していない(=王国編の後でもない)
- 本田とミホがデュエルモンスターズのルールを知らない
このように時系列上の矛盾が多いため、実際はパラレルである。
デュエルのルールは
- LPは2000
- お互いにモンスターを一体出し勝負する。
- ダメージ計算は原作と同じ(「攻撃力だけ勝っていても守備力で勝られていると相打ちになる」というルールが存在する可能性のある描写がある)。
デュエルモンスターズが大好きな小学生、青山翔吾はデュエルで勝てず落ち込んでいた。
しかしあるとき伝説のレアカード『真紅眼の黒竜』を手に入れる。店のオババは言う。
「青き龍は勝利をもたらす…。しかし、紅き竜がもたらすものは勝利に非ず。可能性なり…。ただし、戦う勇気のある者だけに…」
後日、遊戯たちに海馬主宰のデュエルモンスターズ大会の招待状が届く。
☆登場人物☆
「それで本当にいいの?」
「俺はあきらめないぜ…!!」
主人公。真紅眼の黒竜を手にいれたことで戦わずとも強いと言い張り、臆病になっている翔吾を心配する。
マジカルシルクハットの発動時の
BGMは鳥肌もの。ラストで城之内に抱きつかれて照れる
闇遊戯に注目。
ちなみに翔梧からは「遊戯兄ちゃん」という、何気に珍しい呼称で呼ばれている。
「僕…持ってるんだ!レッドアイズ・ドラゴンのカードを!」
遊戯の知り合いの小学生。
一流のデュエリストを夢見ているが
ゲームの理解度が低いらしく、デュエルに負け続けていることから自信を無くしてしまっていた。
そんな時、『真紅眼の黒竜』を手にいれたことで「自分は強いんだ。だから戦う必要はない」と言い張るが、本当は負けるのが怖く思い悩んでいる。
その悩みが消えた時、『真紅眼の黒竜』の真価が発揮されることとなる。
「お前が戦うって言わなきゃ、遊戯はあのカードを使わないぜ」
遊戯の親友。海馬の差し金で千年パズルと翔吾の『真紅眼の黒竜』を奪ったSPと拳でデュエル。
負傷しながらも『真紅眼の黒竜』を取り返し、思うところがあってそれを遊戯のデッキに入れる。
「お前はたった一人…オレが認めた戦う価値のある男だ」
社長。通称枯れたキャベツ。遊戯と再戦するために大会を開く。
去り際のセリフと姿はかっこいいが、大会では『敗者は勝者に持ち主の一番のレアカードを渡す』というルールがあるのだが、主催者でありながらそれを反故にしている。…社長ずりい。
ヒロイン(現役)。
海馬コーポレーションのデュエルモンスターズセンター童実野でバイトしている。校則違反だが遊戯たちにあっさり見つかる。
原作では
海馬ランドのDEATH-Tでのバイトだったが、あちらと違いホワイトバイトである。
お客をしっかり見ていたのか、翔梧が来店しながらも全く
ゲームをプレイしていない事を指摘した。
風紀委員志望のお掃除委員もとい美化委員。デュエルモンスターズの説明を受ける役1号。
可愛い可愛いリボンちゃん。デュエルモンスターズの説明を受ける役2号。
実は登場してたミスター負け男。
他の決闘者同様、遊戯が来る前に社長と戦って惨敗。泣いて逃げて行った。台詞もない。
ルール上、何かしらのレアカードを奪われてしまったものと思われる。
社長の部下。遊戯と翔吾を軽く拉致しようとした。猿渡と似ているがトンガリヘアがない。
一時的に真紅眼を強奪し、取り戻しに来た城之内にも暴行を加えた。
翔吾が真紅眼を購入したカード屋の老婆店長。
出番は冒頭のみだが、声が
霊波動のバーサンなだけに印象深い。
翔梧に真紅眼についての心得を語ってくれた。
☆モンスター☆
本作品の鍵。
青眼の白龍と対をなす伝説のレアカード。
城之内により遊戯のデッキへ入れられる。
終盤に遊戯によって召喚。青眼をものともしない凄まじく派手な演出と共に現れ、メテオ・ドラゴンと融合。
『メテオ・ブラック・ドラゴン』となり青眼を焼きはらった。
ちなみに、翔梧からは一貫して「レッドアイズ・ドラゴン」と呼ばれている。
社長の嫁。邪悪なる鎖で三体連結になるが、『メテオ・ブラック・ドラゴン』に敗れる。
社長のカード投擲から青眼召喚までのシーンはガチで鳥肌である。
遊戯のエースモンスター。テレビアニメ版では、オープニング映像のみの登場だった為、本作で正式登場を果たす。
得意のコンボで青眼を一度は撃破するも最終的には破れてしまう。
まぁ、本作での遊戯デッキは真紅眼メインだから仕方ないね。
この映画が初登場の、そこそこのステータスの上級ドラゴン。
守備表示の壁として召喚され、隕石の様な身体に亀の様に頭と手足を引っ込めていた。
海馬の「アンガード・マジック」によって攻撃表示に引きずり出され、次のターンでの強制攻撃を強いられたが・・・・・・?
真紅眼とメテオ・ドラゴンの融合体。その攻撃により、遊戯と海馬の決闘に終止符を討った。
攻撃名は「メテオ・ダイブ」
早い話が突進である。
実は、1ターン前に遊戯はデーモンの召喚を守備表示で出しており、
デーモンを手札に温存していたら「ブラック・デーモンズ・ドラゴン」を出せたりした。(当時原作で登場済み)
攻撃力ではこちらが勝っており、3体連結の青眼を一掃したところを見るに映画版の効果が何かあったかも知れないが。
ご存じ我らがやられ役。
全員爆裂疾風弾により一瞬で戦闘破壊され、特にグレムリンは姿もほとんど描写されずに終わってしまったのだが、体色がアニオリの同名別種類の方である赤であった点が議論を呼ぶ事がある。
城之内が真紅眼とこっそり入れ替えた遊戯のカードで、デッキを見直した翔梧のデッキに入っていた。
そのため遊戯のデッキは40枚のままであり、このカードもデュエルには登場していない。
原作では遊戯デッキの一員として大活躍を見せるクリボーだが、この頃は一般には効果が認知されていないのか完全にハズレカード扱いを受けていた。
翔梧の購入したパックの一枚目がこのカードであり、このクリボーの次に本作のキーカードである真紅眼の黒竜を引き当てている、
翔梧をいじめていた悪童たちが購入したパックに入っていた。
「カスカードばっかし」「損したぜ」と散々な言われようである。
☆主題歌☆
OP:
渇いた叫び
神曲その一。遊戯達がカードショップに行くまでを映している。
ED:
明日もし君が壊れても
神曲その二。映画の後のエピローグと、劇中で登場した主なカードをおさらいしていた。
吹っ切った翔梧が城之内やクラスメートと楽しそうにデュエルしている。
☆余談☆
5D's~ARC-Vで有名な
カン☆コーンという効果音。実は、この映画の遊戯と海馬の決闘開始時にも使われていたりする。
追記・修正は自分の可能性を信じて最後まで戦う勇気のある方にお願いします。
- なぜかデュエマっぽいソリッドビジョンシステム(元祖) -- 名無しさん (2013-12-28 02:25:46)
- 青眼三体連結した意味がよくわからん・・・ -- 名無しさん (2013-12-28 02:32:05)
- ↑東映版じゃフィールドには1体しかモンスターは存在できないんじゃなかったっけ?3体連結したことで一気に3体の青眼が出せました、って感じじゃね -- 名無しさん (2014-03-22 05:04:31)
- 三体連結いまだ実家のカードケースにあるな。軟式カードだけど、邪悪なる鎖あれば今の公式の環境でも充分猛威を振るえるな。 -- 名無しさん (2014-08-29 01:06:21)
- 同時上映と合わせて名作良作を超えた「超作」 -- 名無しさん (2014-08-29 01:08:22)
- キャベツ・・・・おい! -- 名無しさん (2014-11-07 17:46:16)
- いい作品なんだけどやたらとDMを叩く信者がなぁ。 -- 名無しさん (2014-12-06 20:23:17)
- 「僕の…真紅眼の黒竜!」→「待ってたぜその言葉!」 -- 名無しさん (2015-01-08 16:24:45)
- 送信ミス うろ覚えだけどこのシーンが一番記憶に残ってる -- 名無しさん (2015-01-08 16:25:14)
- 時系列的に「DEATH-T編の後日談」だと海馬が廃人状態なんじゃ…… -- 名無しさん (2015-01-11 01:21:37)
- ↑映画ではよくあること -- 名無しさん (2015-01-20 09:59:06)
- ↑2 東映版では「悪の心を砕いた」だけで廃人にはなってない -- 名無しさん (2015-01-20 11:18:32)
- 当たり前だけど20周年記念公式サイトにTV共々全く触れられてなくて草 -- 名無しさん (2015-07-27 11:50:28)
- 東映版の社長は最後に悪の心を砕かれて「優しい心があれば戻ってくる」って言われてフェードアウトだったのになんでグールズみたいな事を・・・・そして髪と目の色が変わってる! -- 名無しさん (2016-03-25 14:16:54)
- メテオブラックとメテオドラゴンリメイクおめでとう、版権面倒だったろうによくやってくれたわ -- 名無しさん (2016-07-01 21:21:21)
- 現時点の主観的な感想としては、光のピラミッドやThe dark side of dimensionsより好感持てる良作。 今作の見所: •W遊戯(パズルを取られても、勇敢に立ち向かう遊戯が好評価)&城之内の奮闘(デュエルしてないけど、力強く頼もしいので◎) •翔吾の成長(魔王様のお陰で、自分が当てたレッドアイズで戦える糸口を見られて良かったと思う) •緑川verの海馬が東映版本編に劣らず、執念深い好敵手として一貫してる所。劇中終盤で、魔王様と認め合ってる場面も反則級にカッコ良い -- 名無しさん (2016-07-28 20:51:37)
- ↑1 その2作は長いからな。本作は短編だからスピーディー。 -- 名無しさん (2016-09-15 00:05:36)
- 後に小林靖子はカードで戦うライダーのメインライターになった -- 名無しさん (2016-11-11 13:30:34)
- 今思うとGXによくメテオ・ブラック・ドラゴン出せたよね -- 名無しさん (2017-01-03 18:04:01)
- ↑その前にOCGでは出てただろ、確か -- 名無しさん (2020-05-29 22:01:12)
- タグに20代ホイホイとあるけど今やリアタイで東映版知る人は30代になってそうな -- 名無しさん (2021-04-27 09:37:36)
最終更新:2025年04月22日 07:28