千子村正(Fate)

登録日:2021/01/12 Tue 01:39:09
更新日:2024/07/09 Tue 23:00:01
所要時間:約 8 分で読めます







Fate/Grand Order』に登場するサーヴァント一人
クラスはセイバー

●目次

【概要】

言わずと知れた伊勢国桑名の刀工。
徳川家康の祖父・清康が謀反された際に村正の刀で切り殺され、その後も村正一門の刀が徳川の係累に様々な傷を負わせたことから、
徳川は村正を忌避するようになり、その噂が独り歩きした結果、村正の刀は「徳川殺しの妖刀」という悪名を得ることとなった。


サーヴァントとしての千子村正は、村正一門の初代であり、衛宮士郎を依り代とする疑似サーヴァント。
一人称は(オレ)
その姿は概念礼装「リミテッド/ゼロオーバー」の士郎と似通っている。
見た目は士郎そのままな青年の姿だが精神が老成しているため、自分を「爺」と嘯く。
クラスはセイバーだが、何で刀鍛冶がセイバーなんだと不満げな様子。
また、刀鍛冶であるために本来はキャスターのクラススキルである「陣地作成」を持ち、鍜治場を作る事に特化したスキルとなっている。

鍛冶の腕に関しては神域に達していた自負はあるものの、英霊となるには功績が足りないらしく、単体では霊基を獲得できず疑似サーヴァントとして召喚されている。
依り代として士郎が選ばれたのは、肉体、精神、末路といった要素が村正とよく似たものであったためだという。
村正は乱世に生まれ、鍛冶師として育てられたがために、多くの民が戦と飢えに死んでいく中、飢えることなく生きることが出来た。
村正はそれを気に病んでおり、いつしかただの刀ではなく、縁を切り、定めを切り、業を切る一振り───怨恨を清算する究極の一刀を鍛つ事を目指すようになった。
「それくらいできなければ、自分は生きている意味がない」。村正はそう考え、その境地を目指して刀を鍛ち続けた。
その考えは、「ただ一人生き残ってしまった自分は誰かのために生きなければならない」という強迫観念を抱いていた士郎に近しい。
その精神性と、錬鉄の能力。村正と士郎は確かによく似通っているのである。
また、結局最期まで自分を赦すことが出来なかった点でも共通していると村正は語っている。

性格は職人肌の江戸っ子気質といった感じで、愛想がないように見えるが、案外面倒見はいい。
これは村正の性格であると同時に、依り代の肉体の性格でもあり、
衛宮士郎が村正として生き、老年まで人生を全うしていたならこうなっていただろう、という仮想の人格でもあるらしい。


【活躍】

◆第1.5部3章「亜種並行世界 屍山血河舞台下総国」

初登場。
下総国に召喚された直後、現れた怪異によって近隣の住民が殺される場に遭遇し、両親を殺されたおぬいと田助を成り行きから養うことになる。
召喚された理由もよく分かっていなかったため、いずれ自分が退去した時におぬいと田助が生きていけるように鍛冶の腕を活かして金を稼いで貯めていた。
そんな中、おぬいに案内されて主人公と武蔵が庵を訪れたのを期に英霊剣豪との戦いに力を貸すことになる。
村正が打った妖刀紛いの一刀「明神切村正」は、村正が目指す究極の一振りには及ばぬものの、「業を断つ」力は宿していたため、
武蔵はこれを振るい、キャスター・リンボによって一切鏖殺の宿業を埋め込まれた英霊剣豪達を宿業から解放していくことになる。

村正は当初自分が何のために召喚されたのか理解していなかったが、実はその召喚は抑止力によるものであり、
汎人類史への浸出を目論む妖術師へのカウンターとしての役割を与えられていたのだった。
そして妖術師との最終決戦において、固有結界・島原地獄絵巻に取り込まれてしまった主人公たちだったが、勝利を確信した妖術師が厭離穢土城の完成を宣言したことで村正は自身の宝具を開帳する。


奥の手はねえのかって? 阿呆が。んなもん、あるに決まってンだろ


かつて求めた究極の一刀
其は、肉を断ち骨を断ち命を絶つ鋼の刃にあらず
我が()が求めるは怨恨の清算
縁を切り、定めを切り、業を切る
────即ち。宿業からの解放なり

……其処に至るは数多の研鑽
千の刀、万の刀を象り、築きに築いた刀塚
此処に辿るはあらゆる収斂
此処に示すはあらゆる宿願
此処に積もるはあらゆる非業
我が人生の全ては、この一振りに至るために

剣の鼓動、此処にあり────!
受けやがれ、これがオレの、都牟刈、村正だ────!!!!


村正は先述した通り、「徳川を殺す妖刀」としての力を持つ。
妖術師は恨みの余り、徳川を滅ぼすための城に厭離穢土城と名付け、徳川の象徴である江戸城と同じ響きの城でもって徳川を滅ぼすという悪辣な趣向を目論んでいたが、
名前を重ねたことにより、妖刀村正は厭離穢土城に対する特攻を持ってしまった。
そして都牟刈村正は固有結界ごと厭離穢土城を両断し、仕事を終えた村正は神ならぬ身で都牟刈を用いた反動によって消滅していった。


刀匠の果てに神仏に至るなんざ、生前の(オレ)ゃあ、ほとほと阿呆を極めたなぁ───


この章では直接戦闘に参加せず、実装もされなかったため、再登場と実装希望の声が多く聞かれていたのだが……



◆第2部

以下第2部ネタバレ






・第2部5章「神代巨神海洋アトランティス」


久しぶりの登場となったが、異星の神の使徒となっていたことが判明する。クラスもアルターエゴに変わった。
元々、村正は召喚を仕事の依頼として捉えており、依頼主である召喚者の立場には頓着しない。
召喚されれば求められた仕事を完遂するのみであり、下総国では抑止力に依頼されたために異星の神の使徒であるリンボの計画を妨害したが、
今回は異星の神に依頼されたため、そちら側に付いているというだけの事である。
しかし、後のマテリアルでは「外道働きだけはしない」と書かれているにもかかわらず、アルターエゴの村正は「どんな外道働きでも与えられた役割はこなす」と口にしている。
リンボがアルターエゴとして悪意のみをカリカチュアされたように、村正もアルターエゴとして召喚されるにあたって異星の神に何かしらの手を加えられているのかもしれない。

アトランティスでは言峰と共に汎人類史側の英霊を撃退する任に付いており、主人公たちがアトランティスに来た段階でその仕事は終わってオリュンポスに戻っているため直接は登場しない。
ちなみに、言峰とはお互いに記憶はないものの、背中合わせで戦っていると妙な感覚を持つそうな。


・第2部5章「星間都市山脈オリュンポス」


鍛冶神ヘファイストスの元で弟子になっていた事が判明。
オリュンポスでのプロメテウス=ヘファイストスの護衛を命令されていたが、そのヘファイストスが仕事を手伝わなければ自爆すると脅してきたため、仕方なく弟子となってヘファイストスの代わりに色々仕事をこなしていた。
一方でアトランティスに残されたヘファイストスのユニットを破壊するようにゼウスから命令されていたが、
アトランティスのバックアップを取ってくるようにヘファイストスからも言われていたため、折衷案としてヘファイストスを両断して破壊しつつもバックアップはちゃんと取ってきた。
そんな危ない橋を渡るくらいには、村正は師であるヘファイストスを気に入っていたのだった。

そんな中、ヘファイストスの元に主人公たちがやって来たため、ヘファイストスの仕事を終えたらそのままカルデアのマスターを始末する腹積もりだったが、
武蔵にそれを見抜かれたため、流石に一行全員を相手にするには荷が勝ちすぎると手を出さずに帰っていった。
村正的には、ゼウスに召喚されたわけではないので、ゼウスから命令された仕事への熱意は低いのだった。


そして異星の神からの依頼とは、異星の神が降りた空想樹を断ち斬り、異星の神を降臨させる事であった。


仕事を完遂した後、本来ならば異星の神の使徒はそのまま消される筈だったが、キリシュタリアの攻撃によって異星の神が考えを改めたため、存続を許されることになった。
そして村正は空想樹すら焼きかねない力を持つ『光の槍』の調査と破壊工作のため、ブリテン異聞帯へと向かうことになるのだった。


そのため、村正実装はブリテンで決着を付けた後になるかと思われていたのだが……




【サーヴァント・千子村正】




セイバー、千子村正。召喚に応じ参上した

ただの鍛冶師なんだが、疑似サーヴァントって事で武士の真似事もできるようだ

ん? なんでぇその顔は

訳知り顔のようでもあり、意外そうでもあり……

もしかして、ちぃとばかり早い登場だったのかねぇ(オレ)


2021年の正月ピックアップで唐突な実装。
意外な登場にマスター達は驚きを隠せず、村正も「ちぃとばかり早い登場」メタ的な事を口にするのだった。遅すぎるくらいだと反論するマスターも多かった模様
ちなみに、2017年の初登場以来、次の正月の新サーヴァントは村正と予想する「来年の正月は村正おじさん(ぐだぐだエースで命名)」が出没していたが、初登場から実に四度目の正月に実現することとなった。



ILLUST:武内崇
CV:杉山紀彰

◆データ

身長:167cm
体重:58kg
出典:史実
地域:日本
属性:混沌・中庸

◆ステータス
筋力 耐久 敏捷 魔力 幸運 宝具
B A D E B A+

◆スキル

◆クラス別スキル
対魔力:B

陣地作成:A
千子村正は自らの工房───鍛冶場を拠点として活動する。
無論魔術師たちのそれとはまったく異なるものだが、サーヴァントとして現界するにあたっての解釈としてキャスターのクラススキルが付与されたと思しい。
職人たちの長として、類い希な陣地作成能力を持つ。

刀剣審美:A
芸術審美に似て非なるスキル。
武装に対する理解。宝具ではなく通常武器を一目見ただけで、どのように戦うべきかを把握する。Aランク以上の場合、刀剣以外の武装についても把握可能。
味方に対しては的確な助言として働き、敵(特にセイバークラス)に対しては弱点を見抜く事になる。

当代不吉:B
村正の銘を持つ刀にまつわる伝説、いわゆる『妖刀村正』の伝説に由来するスキル。
千子村正とその一門の手によって生み出された刀は、支配者たる徳川家に災いをもたらしたという。
FGOでは『為政者・王への特攻』として働く。

◆保有スキル
様物:B+
ためしもの。試斬り、試剣術とも。
刀剣の利鈍、性能を測るための技法。
千子村正は、手にした武器に具わった威力を自由自在に引き出してみせる。その気になれば、一振りで武器が自壊するほどの最大威力さえ引き出せる。

業の目:A
肉体が持っていた潜在能力。スキル・千里眼の亜種。
静止視力・動体視力、共に向上する。戦闘行為のみに特化した眼力。
この肉体では千里眼のように運命まで見据える事はできない……筈だったが、生涯をかけて炎の中に『宿業』を見据えてきた村正の価値観によって、鷹の目は獲物だけではなく、その先にある因果をも射貫くに至った。

錬鉄の意思:A+
錬鉄が如き、決して弛まぬ精神。衝撃を与える毎、その在り方はいっそう鍛えられていく。FGOでは使用されない。

焔:EX
全身全霊をかけた、自身を燃やし尽くす程の鋳造錬成。
ある巡礼の結果、『星の内海』での行為が英霊の座に刻まれた結果、生まれたスキル。アルトリア・キャスターの『聖剣作成』に近いがこちらは『村正にのみかかる効果』である。
NP50獲得と自身に焔状態(3Tの間、通常攻撃時にNP10を最低でも獲得する状態)付与。
当初はこれ以外にも悪特攻、人類の脅威特攻、宝具ダメージ大アップが付与される予定だったが、LB6に向けての先行実装だった為にシンプルな現在の性能となったとのこと。
「あらゆる収斂、あらゆる宿願、あらゆる非業───
 すべては、この一振りに至るために」


宝具

無元の剣製(つむかりむらまさ)
ランク:A+ 種別:対人宝具 レンジ:1~10 最大補足:10人


鍛造無限の如くってなぁ!

其処に至るは数多の研鑽。築きに築いた刀塚。縁起を以って宿業を絶つ。八重垣造るは千子の刃。

真髄、解明。完成理念、収束。鍛造技法、臨界。冥土の土産に拝みやがれ!

これが(オレ)の、『無元の剣製(つむかりむらまさ)』だぁぁッ!!


究極の一刀を作り出す宝具。
特殊な固有結界英霊エミヤの『無限の剣製』に似た風景であるという)の展開によって無数の剣の荒野を発生させた後、すべての剣が砕けて雪の結晶のように散り、千子村正の手にただ一本の刀が残る。
時間や空間、因果ごと断つ一斬。
刀の銘は「都牟刈村正(つむかりむらまさ)」。
都牟刈とは都牟刈之太刀(都牟羽之太刀)。
すなわち素戔嗚尊に殺された八岐大蛇、八頭八尾を有した赤眼の怪───八つの谷と峯にわたる超大さを誇る、日本最大の災害竜の尾から顕れた神器・天叢雲剣/草薙剣を示す。

展開される固有結界は無限の剣製と似通っているが、違いとしてはそこに存在する剣は全て村正が自らの手で打った物である事。
そしてその刀が砕けて村正の手に集い、究極の一刀「都牟刈村正」となる。
なおこの刀も後述の通りオリジナルを見たことがない為、本物を複製したというわけでもなくあくまで村正本人が打った刀である。

ゲーム中での宝具使用時には専用BGM「エミヤ~無元の剣製~」が流れる。第三再臨時とそれ以外ではBGMの切り抜き部分が違う。
また、霊基第一段階(お馴染みとなった半脱ぎの姿)のみ、レア演出として士郎の魔術回路が励起するパターンが存在している。

◆サーヴァントとしての概要

好きなものは鍛冶師らしく「いい砂と火」。あと魚や握り飯、団子等々……。
嫌いなものは「ラスプーチン」。顔を見てると無性に苛々してくるらしい。

聖杯にかける願いは「本物の草薙を見てみたい」というもの。
なお、直前に伊吹童子が宝具として草薙剣を携えて実装されたため、聖杯に願うまでもなく叶う事になり、思わず伊吹童子に供え物をする村正であった。


本人曰く依代の肉体に村正の技量だけを降ろしたというだけあって戦闘時には肉体が宿す固有結界派生の投影魔術を使い、その場で刀や玄翁を投影や技量模倣のようなものかは不明だが「二天一流」の剣技を再現したりして戦う。
投影魔術には「創造理念の鑑定」や「基本骨子の想定」などの手順でイメージを真に近付けていく必要があるが、
村正が投影するのは自身が打った刀であるため、誰よりも正確なイメージが可能となる。
更に様物のスキルによって武器の威力を引き出すことができるため、本人も語る通り、本来は剣士ではないにもかかわらず高い戦闘能力を持つ。
ちなみに干将・莫耶の刀バージョンを作ったり、EXアタックでFateルートで言峰綺礼にトドメを刺したアゾット剣パンチのオマージュをしたりと、士郎を思わせる演出も見られる。

霊基再臨は第一段階で師から独り立ちして本気でやろうと決めた時の衣装に着替え、
第三段階では桑名の貴族となった頃の衣装に替わり、肉体的にも多少老いた、端的に言うとあの男っぽい姿になる。
また、第三再臨では戦闘モーションも変わり、投影したものではなくその手に携えた一本の刀や投擲用の小刀を使うようになり、
EXアタックも投影で作った刀を敵に射出する無限の剣製の戦法に近いものになる。

◆関連人物

依り代が衛宮士郎であるため、カルデアにも『Fate/stay night』関連で関わりのあるサーヴァントが多い。

士郎の記憶はないものの、エミヤを見ると背中がムズムズするらしい。
エミヤの方は士郎の姿をした村正の「ただ一つの極限」を求めるという在り方に「目に痛い話」と語っている。
ちなみに村正の格好に対しては「………むう。悪くない……」との事。

エミヤ・オルタの方は、ここまで元の自分からかけ離れてしまうと何が何だか分からないらしく、ムズムズはしないが据わりが悪いと語る。
オルタの刀剣を銃に変えるような武器に対する扱いの雑さには文句がある様子。

アルトリアの事は気にかけており、「一人で思い詰めていくからちゃんと話をしておけ」と主人公に語っている。
あと、バリエーションが物凄く多くなっていることにちょっと引いている

イシュタルの事は村正本人は気にしていないが、イシュタルの方は気になるらしくちょっかいをかけている。

パールヴァティーは、『FGOマテリアル Ⅴ』にて村正を「よく知っている人に似ているような…その“よく知っている人”は私も知らないですけど…でも、見ているだけでとても落ち着く方」と評している。

人格はイリヤシトナイは当然村正の依り代が誰なのかも分かっているため、見た目は自分が知る士郎なのに中身はお爺ちゃんなのを面白がっている。

ジャガーマンは、『FGOマテリアルⅣ』にてパールヴァティーや村正を二度見して「ホントに?」と驚愕している。人のこと言えねえ。

マイルームでの会話はないものの、アトランティスではアストライアに気に入られ、一宿一飯の恩義として彼女の彫像を沢山彫っていた。


村正の関連サーヴァントとしては、徳川殺しの伝説を持つため、徳川の剣術指南であった柳生宗矩にはちょっと気まずいらしく、
徳川さんが村正のファンだったから、村正をよく持っていただけで、別に恨みはなく、あくまで後の創作による因果特攻に過ぎないと弁明する羽目になっている。

また、下総国で出会った女武蔵は気に入っていたらしく、その記録は座に持ち帰ったらしい。
本人が語るには村正が記録を持ち帰るのは珍しいことのようだ。
そんな武蔵ちゃんからは腰の心配をされたため、拳骨を食らわせる村正であった。


◆ゲームユニットとしての性能

2021年正月に実装された、期間限定星5セイバー。
カード構成はQ1A2B2のよくあるセイバーのカード構成。
4つのクラススキルによって弱体耐性とA性能が向上しているほか、自身には王特性への特効、味方にはクリティカル威力に補正がかかる。

スキルと宝具効果は以下の通り。

  • 様物:Q・A・Bカード性能UP(1T)+スター集中(1T)+スター獲得
  • 業の目:無敵貫通(1T)+クリティカル威力UP(1T)+スター発生率UP(1T)
  • 焔:NP獲得(Min30-Max50)+通常攻撃にNPボーナスがつく「焔状態」付与(3T)
  • 宝具「無元の剣製」:自身のA&宝具威力UP(3T)→敵全体の攻撃強化解除→敵全体にA属性の防御無視攻撃

「様物」は「投影魔術」にスター獲得とスター集中がついたスキル。全カード50%バフという破格の倍率を誇りながらスター関係の効果までオマケしてくれるので瞬間火力の底上げに優秀。

「業の目」はオマケ効果のついた「鷹の瞳」。「鷹の瞳」の破格のクリティカル威力アップとスター発生率アップ効果はそのままに1T限りとは言え無敵貫通と無敵特攻とも言える追加のクリティカル威力アップが乗っかる。スターと条件が揃えばとんでもないクリティカル威力を出せるだろう。

「焔」はNP獲得スキル。NP最大50チャージとこれだけでも優秀だが更に通常攻撃時にNP最大10獲得できる。通常攻撃のブレイブチェインをするだけでNPが40も増えるので攻撃回数を増やせば増やすほど宝具の発動が容易になっていく。

宝具は上述の通り。スキルの無敵貫通と宝具効果の防御無視により大半のアタッカーを容赦なく切り捨てられる。更に倍率はさほど高くはないがAバフと宝具威力アップのバフを持つので連射するたびに威力が上がっていく。元は自爆宝具だったはずなのにどうして連射適性を得たのか

総じてキャストリアに対応した宝具連射もクリティカル運用も可能なアタッカー。
普段の周回もそうだが、「3-2-n」のような変則編成でもクリティカルやNP獲得とAバフの組み合わせである程度対応可能となる。
さらに無敵貫通スキルや防御無視宝具で高難易度適性が高めなのも高評価。
ネックは設定を忠実に再現した結果攻撃に全力で耐久スキルを一切持たない点と、複合スキルかつ1T継続が多いので切りどころの見極めが要求されることか。
クリティカル用の星出しとあわせてパーティ構成でフォローしてあげよう。


【活躍2】

◆第2部6章「妖精円卓領域アヴァロン・ル・フェ」

事前予想通り、6章でも登場。
しかし、大方の予想を裏切り、異聞帯を仕切るモルガンの軍勢に破れ、 オークションの商品として売り出される という衝撃の形で登場を果たした。

やむなくカルデア一行が買い取る形になり、助けた縁や互いの目的が一致していることもあり、モルガンを打倒するまで共闘する形となった。
シナリオ内でも明かされる通り、アルターエゴ・千子村正は本来の姿ではなく、村正にいくつかの神霊を複合したサーヴァントであることが判明している。つまり依代の姉初代エゴ組と本質的には同じである。
混ぜられた神霊の一つは北欧神話における盲目の戦神。該当するのはオーディンの息子が一人「ヘズ」であり、下記の「神殺し」スキルの由来はこちらからだろう。
もう一つは宝具選択台詞からこの神だと思われ、本来は自滅という代償のあった『無元の剣製(つむかりむらまさ)』をそれほどのリスクを負わず振るうことが可能になったのはこちらからだと推測される。

依代的に何かと勘ぐりたくなるアルトリア・キャスターとの関係性は良好。思春期の娘と親を思わせたり、「 村正ァ! 」と煽られる関係になっていたり。

シナリオ中でNPCとしても使えるが、ボイスの多くが差し替わっている他、クラスはアルターエゴ・スキルは「焔」がNP50チャージはそのままに神霊特攻・防御無視・無敵貫通(全て3T)を付与する「神殺し:EX」に変わっている。




◆イベント

「第三カジノ 水天宮インヴィディア・セルペンス」にて水着武蔵が、「お爺ちゃん」から「玉鋼(たまはがね) いいから受け取りにきやがれ」という無季俳句メールを受け取り、武蔵がそのために一時離脱している。

【余談】

村正役で杉山氏は『FGO』に初参加となる。

実装発表の場である『Fate Project 大晦日TVスペシャル2020』で語られた裏話によると、杉山氏は『英霊剣豪七番勝負』実装以降、収録現場(おそらくHFや衛宮ごはんなど他のFate関連作品)でFGOをプレイする同業者(主にアルトリア役の川澄綾子氏)に会う度に「村正の収録した?」と聞かれたことを明かしている。
実際の収録の際は参考資料として『英霊剣豪七番勝負』の漫画版を渡され、それを読んでどういう演技をすべきかイメージをある程度固めたという。

  • 名前の読み
『FGO』では「せんじ むらまさ」と設定されているが、「せんご」とするほうが一般的。
様々な刀剣書に「せんご」「せんこ」と名が出てくる他、三河物語に「センゴノ刀ニテ」という一文もある。
ただし当時の文書に読み仮名が振られていないことも多く、同様に読み方が揺れる事例は多い。山南さんとか

  • 村正ァ!
6章でアルトリア・キャスターから出てきた暴言…もとい煽り文句。
中の人の代表役の方でも似たような感じで煽られていたためか、またたく間にプレイヤーの間で流行し、遂には菌糸類まで竹箒で使う始末。何かに付けて煽られる爺さんは泣いていい。


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最終更新:2024年07月09日 23:00