SCP-2818

登録日:2019/03/12 Tue 22:15:56
更新日:2025/01/03 Fri 06:20:07
所要時間:約 7 分で読めます





我が身を以て敵を撃つ。


SCP-2818とは、SCP財団本部が収容しているSCPオブジェクトである。
オブジェクトクラスはSafe。

オブジェクト名は「人を撃つ銃(A Gun That Shoots People)」。

このタイトル名を見て「えー!?銃なんて人を撃ってナンボだろwww当たり前すぎる」とか思った方は、その心意気をいつまでも忘れない方が、この常識もへったくれも通じないくそったれの世界観を楽しめるかもしれない。

逆に「タイトルが当たり前すぎる…これ絶対なんかのフラグだよね」と感じた方は、だいぶSCPの世界に入り浸っているのだろう。


説明

財団が収容しているSCP-2818は、対物ライフルに似た外観を持つ16丁の銃。
引き金を引くとその射手が消失する
識別番号に「H&W Mod #9」と刻印されてるから、たぶんバレットM82を改造した銃器なのだろう、たぶん。

SCP-2818には「ごく普通の」弾丸も装填できるが、装填したところで弾は全く消費されない。使えよ!

で、この銃が何をぶっ放しているのかというと…


先程の射手。

もっと正確に言うと「射手を.50BMG弾のサイズに圧縮してぶっ放している」のだ。「人を撃つ」ってそういう意味かよ!

つまり、このオブジェクトの異常性は



哀れ圧縮されて弾丸にされた射手(SCP-2818-A)は、この状態でもしっかり生きているらしく、重量はそのまま保たれている。
その60~80kgの「弾丸」が秒速900mですっ飛ぶとなれば、その破壊力は筆舌に尽くしがたいのは容易に想像できるだろう。

ちなみに発射後の弾丸を解析すると苦痛を感じている際の電気信号が検出されている。そりゃあ、鉄砲玉サイズに圧縮された挙げ句火薬の爆発か、なんかよくわからないエネルギーで秒速900mまで加速されたら…ねえ。

まあ、なんだかんだ言っても撃たなければ大人しくしているので、オブジェクトクラスはSafe。
現在収容しているSCP-2818-2~2818-17までの16丁は、サイト-71で高セキュリティ保管をして、実験は特殊な鉛張りで強化された、専用の射撃実験場で実験を行う。


発見

SCP-2818が最初に発見されたのは、アフガニスタンはジャララバード付近の武装勢力の武器庫。
弾丸、すなわちSCP-2818-Aも、本銃の付近に3発・発見地点から20m離れた地点に2発落ちていたのが見つかっている。

周辺の武装勢力に対してガサ入れ調査を行ったところ、H&Wのロゴ入りの木箱に収められたSCP-2818が更に12丁見つかった。


確かに、人間を弾にぶっ放すライフルはめったにないよな…。

ちなみに、製造元とされるヘルシング&ウルフ社(H&W)への接触は、未だに成功していない模様。
新手の要注意団体か、それとも異次元に存在する企業なのか…


実験ログ

当初はこのオブジェクトの性質が全くわかってなかったため、何度か実験を行った。

最初の実験では、Dクラスに通常のM82と同様に弾を装填させ、射撃を行わせてみた。
結果はDクラスは問題なく消失し、弾に加工されてぶっ放された。
ちなみにSCP-2818-A、つまり弾となったDクラスは壁に23cm程めり込む。

結果確認のために同様の実験がこのあと3回繰り返されている。

5回目の実験は、弾を装填したSCP-2818-1(最初に見つかったSCP-2818)で、オペレーターが遠隔操作するというもの。
オペレーターは消失しなかったが、代わりにSCP-2818-1はジャム(弾づまり)った。

追加実験により、「人が引き金を引かないとジャムる」という事も判明。

14回目で「引き金引かずに撃つことは出来ないのか?」と遠隔操作の撃針を装着して撃ってみた。MetalStormが喜びそうなものが…

結果、SCP-2818-1は弾倉から発火し、ぶっ壊れた。

15回目の実験では、某研究員「じゃあ一旦弾になった人間、つまりSCP-2818-Aを装填してもう一回撃ってみたら?」とSCP-2818-Aを再装填し、Dクラス職員に撃たせてみた。



SCPで撃て!

そんな訳で、他の銃火器系オブジェクトも簡単に紹介しよう。

  • SCP-127(通称:The Living Gun/生きている銃)
外見はMP5Kに似ているが、内部が有機体で構成されている生きている銃。
誰かさん達が大喜びしそうだ
ちなみに弾丸として飛ばしているのは、歯らしい。

  • SCP-089-JP(通称:平和主義者の銃)
陸上自衛隊で使用されていた小銃。
どういう訳か弾丸が人間を避ける様に飛んでいく。
但し避けるのは「生きた人間」だけであり、ボディアーマーなどには問題なく着弾する様だ。
更新という名目で新型小銃に置き換えられたはずだが…。

  • SCP-710-JP(通称:タイムマシンリボルバー)
タイムスリップ機能を持ち、過去や未来に向かって弾を撃てるリボルバー式拳銃。
あくまで「タイムマシン」としての機能だけで、過去改変能力などは一切搭載されていない純粋な「タイムマシン」。
過去改変ができないオブジェクトがもたらす恐るべき結果とは…




追記・修正は自らを弾に変えてお願いします。


SCP-2818 - A Gun That Shoots People
by djkaktus
http://www.scp-wiki.net/scp-2818
http://ja.scp-wiki.net/scp-2818(翻訳)

SCP-127 - The Living Gun
by fat2
http://www.scp-wiki.net/scp-127
http://ja.scp-wiki.net/scp-127(翻訳)

SCP-089-JP - 平和主義者の銃
by private_43
http://ja.scp-wiki.net/scp-089-jp

SCP-710-JP - タイムマシンリボルバー
by yanyan1
http://ja.scp-wiki.net/scp-710-jp
この項目の内容は『 クリエイティブ・コモンズ 表示 - 継承3.0ライセンス 』に従います。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

最終更新:2025年01月03日 06:20