星奈ひかる/キュアスター

登録日:2019/06/24(月) 00:57:36
更新日:2024/04/17 Wed 08:53:32
所要時間:約 9 分で読めるよ!






誰に何て言われても、好きなものは好き!



星奈ひかるとは、アニメ『スター☆トゥインクルプリキュア』の登場人物。

CV:成瀬瑛美



★概要


本作の主人公。物語開始時13歳。
観星中学校に通う2年生で、宇宙と星座が大好きな少女。
天宮えれな香久矢まどかより1学年後輩で、後に編入した羽衣ララと同学年。
一人称は「わたし」、二人称は「あなた」で中性口調で話す。
口癖は「キラやば~☆」

髪色は濃い目のピンク。ぱっつん前髪にアホ毛があり、毛先に黄色の飾りがついたツインテール。頭頂部に星の飾りがついた青いカチューシャをつけている。


誕生日は4月12日。
近年のプリキュアの誕生日は放送年度の日曜日に設定されることが多いが、2019年4月12日は平日(金曜日)であり、本作メンバーではユニとともに日曜日以外である。
これは1961年4月12日、旧ソ連が世界初の有人宇宙飛行船「ボストーク1号」を打ち上げ、宇宙飛行士ユーリイ・ガガーリンを宇宙へ送り出したことで、「世界宇宙飛行の日」として記念日になっているためである。


★人物


想像力豊かで好奇心旺盛な性格。
物事に変な先入観を持たず、宇宙人やUFO・UMAに遭遇しても驚くどころか目をキラキラさせて喜び、積極的にコミュニケーションを図ろうとする。
また非常に行動力が強く怖いもの知らずであり、生身で宇宙空間へ飛び出したり、凶暴な宇宙ケルベロスに抱きついて手懐けたりすることも躊躇わない。

天体観測が趣味で、望遠鏡で星空を眺めてはノートにオリジナルの星座を描いている。
またUMAやオカルト方面にも造詣が深い。
幼少期から天文台の管理人である空見遼太郎の元をよく訪れており、天文台の蔵書を読破している。
またUMAの研究をしているという父の書斎を自室にしており、そんな環境故に宇宙へ興味を示すようになったと思われる。

物事については直感型で、誰にでも自分の想いを同じようにぶつけるタイプであり、深く考え込むのは苦手。
コミュニケーションは積極的な反面、相手に合わせてペースを合わせたりといった部分で欠けるところがあり、周りを振り回してしまうこともしばしば。
このため慎重派で効率主義のララとは当初反りが合わず、衝突することもあった。
ただひとたび打ち解けた相手であれば、何をすれば喜んでもらえるかをよく理解したうえで行動できる等、天体観測で鍛えられた人間観察力は侮れないものがある。
ロケットのAIは「周りを元気にする力がある」と分析している。

軽いように見えつつも、プリキュアとしての責任感と仲間意識は強く、第10話で「宇宙までサザンクロスを見に行きたい」とワガママを言い出したせいでララ達を危険に巻き込んだうえ、プリンセススターカラーペンを奪われ皆で作ったロケットを傷つけられてしまった時は、自責の念から激しく落ち込んでしまうこともあった。

商店街のスタードーナツが好物で、店員に顔と口癖を覚えられるほど通い詰めている。
また第9話では本屋で「WUU」なる雑誌を手に取っていた。
(これについて、『月刊ムー』公式Twitterアカウントが反応していたりする)。
おこづかいがどの程度なのかは不明だが、第15話のゼニー星宇宙オークションでは全財産として500円玉を出していた。ドーナツやオカルトグッズの買い過ぎだろうか。
(なおオークションは他のセレブに瞬殺された。前作のひなせくんのようにはいかなかった)

第8話で、逆立ちのまま突っ走るシーンがあることから、身体能力は案外高いのかもしれない。



テンションの高さからアホの子感があるが、実際は上述の通り読書家でもあり、頭の回転が早いような場面がしばしばある。
学校の授業も真面目に受けており、現時点で成績が悪いような描写は見られない。むしろ学力では相方の方が正直アレ。
夏休みの宿題は得意科目は早く終わるが、苦手科目は溜め込んでしまい終わるまで八月の終わり頃までかかるそうだ。
夏休みの宿題やってなくて敵に学校破壊をお願いしたり新学期に補習を受ける先輩プリキュアよりかなり真面目である。

そもそも15年後に宇宙飛行士になっているあたり、学力や地頭はもちろん、身体能力も優れている部類に入るだろう。
宇宙飛行士の試験がどれだけ厳しいかは宇宙兄弟をなどを読んでみるとよくわかるが、応募資格からして理系大学卒で科学知識や技術、更に英語力を持ち合わせた上で理系の職業を3年以上続けた経験が必要となる。
その上で厳しい試験を経て選抜されるのだから、彼女の能力は推して知るべし。

初期は学校で授業以外の描写が無かったり、遼じいやドーナツ屋の店員の発言などから、友達がいない疑惑を視聴者にもたれることもあったが、プロデューサーの柳川あかり氏がインタビューで「たまたま自分と同じ熱量で同じものを好きな子がいないだけ」と否定している。
第13話を見ればわかるとおり、実際はクラスメイトとも談笑する場面はきちんと描かれている。
学校でテンションが高めなアホの子感が薄いのは意図的な演出であり、「学校という既存のコミュニティが全てではなく、ひかるには学校外によき理解者がいることを描きたかった」と同上のインタビュー内で答えている。

最終回後に行われたスタプリ感謝祭の朗読劇では、酔うと高倉健になる事が判明。
報告書はアラサーにも拘わらず未だに当時のノリで提出している事をまどかに咎められた。


★家族構成


父:星奈陽一(CV:大塚明夫)
母:星奈輝美(CV:小島幸子)
祖父:星奈春吉(CV:小形満)
祖母:星奈陽子(CV:一龍斎春水)
愛犬:イエティ(CV:多田野曜平)

プリキュアシリーズでは珍しい祖父母同居家族。

父親の陽一は第21話までは姿も名前も分からなかったが、第22話にて姿と名前が判明した。
漫画版にてUMAの研究のため世界を飛び回っていることが先行で明かされており、年中どこかに行っているのでなかなか帰ってこないという。
本編第18話でも「仕事で世界中を旅していて、1年に1回しか会えない」とひかるが語っている。また同回で家族写真が登場したが、この時の陽一の顔は光の反射でぼかされていた。
…ん?UMAと関りがあって世界中を飛び回っている大塚明夫のキャラ…?

最終話で再び登場しており、落ちてたマスクをつい被ってしまいノットレイ化してしまうがシリーズ恒例の先行登場した次作の主人公と協力した事で浄化された。*1

母親の輝美は漫画家であり、幼少期に自分のことを描いた漫画が大好きであり、ひかるのイマジネーションの原点となっている。

祖父の春吉は息子の陽一が大学講師の職を辞して世界を旅している件に関して苦々しく思っているが、内心では息子を信頼している。

祖母の陽子は厳格な春吉とは逆におおらかな性格であり、第35話では生徒会長になろうとするひかるが無理している事を見抜いて心配していた。

愛犬のイエティは、直接の描写こそないがよく遊んでいるらしく、そのじゃれつきスキルはケンネル星やゼニー星で発揮されている。
最終話では犬の寿命から既にこの世を去ったと思われるが大人になったひかるが使用していた電話の着信映像にイエティが映っていた事から今でも彼女の思い出に刻まれている。


★キュアスター



宇宙(そら)に輝くキラキラ星! キュアスター!


星奈ひかるが変身する星のプリキュア
シリーズ通算56人目。平成最後の桃キュア。
宇宙空間でフワをカッパードから守ろうとした時、トゥインクルブックが覚醒しペンダントが出現、それを手に取ったことでキュアスターに変身した。

髪のボリュームが大きく増し、ツインテールが巨大になっており、その先端を巨大なシニヨンにして輪をかけることで土星のように見せている。
瞳にはエメラルドグリーンのハイライトが加わっている(瞳のハイライトが変化するのは本作のプリキュア共通の演出)。
右脚だけにハイソックスを履いており、キュアミルキーと対になっている。

イメージシンボルはそのまま「星」。変身バンクでは星のモチーフの他に花びらも用いられており、「春」をイメージしたテイストに仕上がっている。



プリキュアとしての能力は、有名ゲーム某ピンクの悪魔の如く、星型のエネルギー体を生み出して戦うスタイル。
このエネルギー体は攻撃・防御はもとより、宇宙空間では移動の足場になったりと、シンプルゆえに応用幅の広い能力。

必殺技はパンチで星形弾を飛ばす「プリキュア・スターパンチ」。


★余談


声を演じる成瀬瑛美氏は、アイドルグループ『でんぱ組.inc』のメンバー。
プリキュアシリーズで本業の声優以外が主人公を演じるのは、宇佐美いちか/キュアホイップ役の美山加恋氏に次いで二人目。

氏はシリーズ大ファンの「プリキュアガチ勢」であり、これまでも「プリキュアになりたい!」とキャラ作りでもなくマジで発言したり、東映アニメーション創立60周年記念特番でキュアゴリラことFUJIWARA原西孝幸とプリキュアトークを繰り広げたほど。
キャスト発表された際のコメントも、他キャストが数行で収める中、歴代シリーズについて長文で語り倒していた。
なお氏は、でんぱ組でのイメージカラーが黄色であることや明るい性格から「でんぱ組の太陽」と評されることから、最初はキュアソレイユ役でオーディションを受けたという。




追記・修正は宇宙人の方がお願い致します。

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最終更新:2024年04月17日 08:53

*1 ただし、この出来事は大人になったひかるが見ていた夢であり真相は定かではない。陽一本人は実家に戻っており、ひかるに連絡している最中だった。