羽衣ララ/キュアミルキー

登録日:2019/06/26 (水) 02:14:39
更新日:2021/04/17 Sat 11:44:19
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「ここには……私の知らない世界が、たくさんあるルン!!」

「とっても、面白いルン。もっと知りたいルン!」




羽衣ララとは、アニメ「スター☆トゥインクルプリキュア」の登場人物である。




【概要】


地球から遠く離れた「星空界」にある、惑星サマーン出身の少女。
聖域スターパレスで起きた異変を調査中、妖精のフワとプルンスと出会い、以後行動を共にするようになる。
その後悪の組織ノットレイダーから逃げる中で地球に墜落し、星奈ひかると出会う。(この時衝撃で酔ってしまい、歴代2人目のゲロイン(※ただし未遂)になってしまうことに……)
年齢は地球人換算で13歳だが、惑星サマーンでは既に成人として扱われている。

当初は言葉の違いにより地球人と意思疎通ができなかった。
が、フワの仲介でによりひかるがプリキュアに覚醒し、スターカラーペンダントを入手したことで他の地球人とも意思疎通ができるようになった。
感嘆した時に「オヨ~」と叫んだり、語尾に「ルン」と付けて喋ったりする。
ただ、これは彼女の口癖というよりは惑星サマーン独特の喋り方である様子。
また、サマーンに敬語の風習がない(AIの役割語という認識に近い)ため、地球人基準では年上であるえれなまどかともタメ口で会話する。

髪型は青緑色のボブカット、右側にピンクと水色のメッシュが入っている。
耳はとんがり耳で、瞳には星が入っている。

頭からはコードのようなものが伸びており、先端に球体がくっついている。
ここから微弱な電流がながれており、触れたものの情報をスキャンしたり、電動工具などを取り付けて使うこともできる。
この球体を触れ合わせることがサマーンでの主流の挨拶らしく、道具ではなく生まれついた正真正銘の「触手」であることがわかる。
(指のような感覚が通っていると思われるが、生え変わるのか、怪我などで切れても治るかなどの詳しい性質は不明)
この触手を除けば、概ね地球人と変わらない容姿をしている。

好物はグミキャンディ(っぽい宇宙食)と、ひかるに勧められて食べたおにぎりとドーナツ。フワのバイバイン化騒動際には、ランボーのようなドーナツベルトを服にかけてまどかとともにコピーフワの消去にあたった。

誕生日は地球年で7月7日。
いわずもがな七夕の日である。


【人(?)物像】


一応成人と認定されているせいか、性格はやや生真面目。
データや確率を重視しており、想定外のことには取り乱しやすい。
当初はひかるから「ちゃん」付けされるのも嫌がって一触即発になりかけたが、フワの仲裁とテンジョウとの戦いを経て仲直りして以降はお互いを呼び捨てで呼び合う一番の親友関係になった。

また、宇宙法では「他の星と交流が無い星では異星人の存在は知られてはならない」という絶対的な掟があり、正体がバレるのを恐れ、常にビクビクしながら行動していた。

一度「宇宙星空連合」の調査員であるP・P・アブラハム監督に見つかってしまい、強制送還させられそうになるが、
彼の(テストを兼ねた)映画撮影に協力したことで、「宇宙星空連合」には内緒で特別に地球で暮らす許しを貰うことになった。*1

なおサマーンには苗字の制度がないため、地球ではひかるが考えた「羽衣」という苗字を名乗っている。


前述のアブラハムの一件以降、学校に通いたいと願望を持つようになり、彼の計らいでひかる達の通う観星中学校に編入する。
だが、前述のAI便りの生活等が災いし強いカルチャーショックを受け、激しく落ち込んでしまう。
これではいけないとララが取った行動は、こっそりとAIを頼り、無難な学校生活を送ることだった。
しかし、そのせいで彼女からは次第に笑顔や口癖が減っていった。それを気にしたひかるは、皆と学校に行ける楽しさをララに説き、彼女の笑顔を取り戻した。
それ以降はクラスにも打ち解け「ルンちゃん」と呼ばれるようになった。

ちなみに、学校の有名人であるえれなとまどかと転校早々親しげにしていた事で一部からは大物扱いされたことも。


◆所有物


  • スターロケット

ララが地球に来る際に乗ってきた青色のロケットで、彼女の住居も兼ねている。普段はカプセル状に小型化できる。
ノットレイダー襲撃の際に中破・故障したが、プリンセススターカラーペン探索の為にひかる達により修理され、色もピンクに塗り直された。
修理ついでに中身もリフォームされ、船内にはひかる達4人の部屋と、プルンスが取り付けたスタードーナツ製造機がある。



  • AI

CV:伊藤美紀

ロケットに備え付けられている人工知能。サマーン星において一人一人に与えられる「パーソナルAI」のララ用である。
口調は丁寧。(慇懃無礼とも言えるが……。)
地球にまつわるあれこれを始めあらゆる知識を持っており、プリキュア覚醒確率まで計算できる。ララとは彼女の手袋を通して通信する。
AI故にララ以上に効率主義であり、ひかるとは相性がやや悪く、「行動が予測できない」と言っていたが、結果的に上手くいったこともあったので、認識を改めた様子。


【家族構成及び人物関係】

父:トト(CV:関俊彦)
母:カカ(CV:平野文)
双子の兄:ロロ(CV:斉藤壮馬)

上司:クク(CV:加藤亮夫)


家族構成はインタビューで核家族である事が判明しており、その後25話ラストで兄、29話で残りの家族も登場した。


【惑星サマーンの実情とララの活躍】


  • アブラハムに強制送還を仄めかされた際、ひかる達と別れる以外にも母星に帰ることを異常なまでに恐れていた
  • ひかるの祖父に「家族」の事を聞かれた際、明らかに動揺しており、返答に困っていた
  • サマーン人は思考のほとんどをAIに頼っており、過剰なまでのAI至上主義
  • 「学校」がないどころか、「教育」の概念がなく、自力では2桁の暗算すら出来ないなど、サマーン人自体の知識レベルの低下が著し過ぎる

などなどの描写から、ララが家族や母星について何か特別な事情を抱えていることは間違いなかった。

そして第29話において、諸事情によりプリキュアの仲間を引き連れてサマーンに帰ることになり、その実態がすべて判明した。

惑星サマーンはAIが発達しており、全体を管理するマザーAIと、各個人に割り当てられるAI(パーソナルAI)の二種類がある。
そしてそれらが定期的に同期を行っている。同期を行うと全てが初期化されてしまうため、傍目から見れば人格が変わったかのような形になるが、サマーン人はそんなことは一切気にしていない。

そしてサマーン人はAIによってほぼ人生のレールが決められる
ララが外に出たのも、そのようにAIが割り当てたためである。

もちろん普段の生活においては自由意志があるし、ちゃんと政治も機能しているので管理国家ラビリンス並のAIに支配されたディストピア、というわけではないが、かなりの部分をAIに頼り切る生活なのは事実。
その為AIの力を抜いたサマーン人のスペックは低く、特に身体能力に関してははっきり言って地球の小学生未満である。
ララは地球人基準で標準レベルの身体能力があるがサマーン人基準では異例のハイスペックということになる。しかしサマーン星の価値観では身体能力など全く評価されないものだった。

ララの家族自体は、普通に彼女のことをよく思ってくれる良き人々で、仲間たちにも優しかった。
ではなぜララが家族のことを語らなかったのかというと、それはひとえに家族の優秀さ故。

父はAI研究者、母はロケット工学の博士、兄はエリート調査員という超エリート家族。その中にあって、ララはというと最低ランク調査員。端的に言えば落ちこぼれ。
「13歳で成人と見なされる」という習慣にならい、ララも一応は大人ということになっている。
しかし落ちこぼれなララは家族からはまだまだ子供扱いを脱せていなかった。大人だということに拘っていたのはこのためである。


そんな彼女はひかると出会い、プリキュアになり、仲間たちとともにスターカラーペンダントを集め、プリンセスを復活させと宇宙中を駆け回った。
ただサマーンの常識に照らせば、落ちこぼれ同然だった者が能力以上の実績をあげて帰ってきたなんてありえない話。しかもララは既にひかる達異星人に正体を知られているので、うっかりそのことがバレると宇宙法に引っかかって詰む。
しかも、惑星サマーンに本拠を置く宇宙星空連合がプリキュアの存在を追っているということまでが発覚。
そのため下手にプリキュアのことは話せないし、かと言って話さなかったらそれはそれで立場が変わらず肩身が狭い思いをする、そんなジレンマを抱えることになる。

さらにはちょっとした行き違いで仲間たちとともに指名手配される羽目になってしまった。
そんな中でアイワーンが襲来。マザーAIがハックされ、AIに頼り切りなサマーン星内は大混乱状態に。


地球人の価値観に触れて変わったララは家族を助けるなど奔走するが、結局アイワーンに拘束され、上司からも諦め気味の言葉が。

その窮地を救ったのは、ララとともに歩むうちにいつの間にか自我を得ていたララのパーソナルAIだった。
その代償としてアイワーンの手によりパーソナルAIはブラックアウトし、ハッキング済みのマザーAIにハックされたが、なんとマザーAIがララのパーソナルAIの影響で正常化した。
サマーン人から認められなくとも、確かにララは成長しており、それ故の奇跡だった。


ララはその後家族・上司の目の前でプリキュアに変身し、アイワーンとノットレイダーに立ち向かう。
目の前でララが伝説の戦士になったという事実と、その戦いぶりから、ようやく家族にも成長を認めてもらえそれどころか家族の誇りにまでなった。

星を離れるときのララの表情は、晴れ晴れとしたものだった。

大丈夫ルン、わたしは大人ルン!それに楽しいルン!いろんな星を見るのは素敵ルン!

これからもきっと様々な星を巡り、仲間達と過ごし、ララは更に成長を遂げるのだから。


その後もノットレイダーとの戦いが続く中、第40話で以前から宇宙人の素性を探っていたまどかの父の冬貴にとうとう目撃された。そして彼が観星中学校を聞き込みをしたことで、タツノリや桜子がかつてノットレイダーの騒動に巻き込まれた件もララが転校してから発生したのもあり、ひかるが必死に弁明するもクラスメイトから疑念を抱かれてしまいララは塞ぎ込んでしまう。
クラスから完全に孤立したララを地球を訪れて最初に出会い、プリキュアの仲間として、そして親友として苦楽を共にしたひかるの励ましによりララは少し元気を取り戻す。
その最中、カッパードが現れてひかるとララはクラスメイトを守ろうとするが、第37話でカッパードは退散する際に「今に裏切られる」と捨てセリフを吐いており、今の状況はまさに彼の言った通りになったわけだ。カッパードはそう嘲笑うが、ララは真っ向から反論する。
クラスメイトを守るため、ララはプリキュアに変身しようとするが、それはプリキュアの正体がバレることを意味する。しかしひかるは迷わずに、途中から合流したえれな、まどか、ユニもすぐに察したことで5人はプリキュアに変身、カッパードとの戦いが始まる。
カッパードはその場に駆けつけた冬貴のイマジネーションを奪い
武器を強化して応戦。プリキュア達は次第に劣勢になるが、ミルキーがクラスメイトを守ろうとする強い思いによってトゥインクルイマジネーションが覚醒。形成逆転し、ついにはカッパードを退けた。
気絶から目が覚めた冬貴に、タツノリや桜子を筆頭にクラスメイトがララを庇ったため冬貴は断念する。
今回の騒動でプリキュア、そして宇宙人の存在がクラスメイトに知られることになったが、身を挺してみんなを守ろうとしたララの行動によって種族の垣根を超えた友情が生まれたのだった。


最終話では15年の月日が経ち、ララは娘を授かっていた。その子の髪型は、かつて一番の親友だった子と同じツインテールになっている。
ユニとアイワーンとは現在も交流しているが、地球は遠すぎて15年経った現在でも訪れられずにいた。だが、同じく地球にいた一番の親友が宇宙飛行士になりこれから宇宙に飛び立つ時、2人の会いたい気持ちがシンクロした。その瞬間、プルンスからフワの異変を知らされる。

そして、15年かけて自力で宇宙にやってきたララの一番の親友が眩い光を目撃して感涙したところで、『スター☆トゥインクルプリキュア』の物語は幕を下ろすのだった。


【キュアミルキー】



天にあまねくミルキーウェイ! キュアミルキー!


ララが変身する天の川のプリキュア。
シリーズ通算57人目にして初の宇宙人プリキュア
ひかるがキュアスターに変身するのを見て強い憧れを抱くも、当初はAIから「覚醒確率が低い(0,1%以下)」と言われ諦めかける。
しかしカッパードとの2戦目にてキュアスターから後押しを受け、プリキュアになりたいと強く願ったことで変身スターカラーペンとスターカラーペンダントが出現、キュアミルキーに変身した。
当初プリキュア覚醒率がゼロに近かったのは、AI至上主義故のイマジネーションの無さが原因だったと思われる。

髪型は実はプリキュアには珍しいセミロングで、瞳にはピンク色のハイライトが加わる。
袖は透明なパフスリーブで、手首には丸く立体感のあるリストバンドを着用している。
下はバルーンスカートに見えるが股が判れており、かぼちゃパンツ状になっている。*2
腰には天女を思わせるリボンや、透明なフリルスカートを付けている。
キュアスターとは対照的に左足だけタイツを着用していて、濃い青から青緑色へとグラデーションがかかっている。

頭の触手は先端に星形のオブジェがついて大型化している。
装飾品が多いため、他の3人より動きがスピーディー。同時変身するバンクではララだけ早送りしているみたいに見えることも。

イメージシンボルは「ハート」。変身バンクではハート型のサーフボードに乗って波乗りするなど、「夏」をイメージしている。故郷の惑星サマーンの名前と掛けているのかもしれない。
ちなみに、夏のプリキュアが登場するのは次々回作のこと。


戦闘スタイルは変身前でも使えた触手からの電撃。とんでもなく強化されており、戦闘員ノットレイ数体を蹴散らす程の威力になっている。
種族としての固有能力をそのまま強化して使うプリキュアは珍しい(前作ルールーも身体能力自体は上がっているが、アンドロイドとしての能力は据え置き)。
基本能力が電撃のプリキュアとしてはピース以来7年ぶり。
また、スター同様ハート型のエネルギー体を生成しバリアなどに使うこともでき、格闘戦もそこそこできる。

必殺技は強力な電撃を放つ「プリキュア・ミルキーショック」。
触手を広げれば広範囲を攻撃でき、プリンセススターカラーペンの力で強化することもできる。


イメージカラーは歴代初となる青緑だが、グッズ展開などでは歴代4人目となる緑キュアとして扱われている。


【余談】

  • 担当声優の小原好美は今回が『プリキュア』シリーズ初主演である。
    所属する大沢事務所からのプリキュア役起用は、坂上あゆみ/キュアエコーを演じた能登麻美子以来かつTVシリーズでは初となった。

  • 当初小原はオーディションではひかる/キュアスター役希望で参加していた。が、
    スタッフにキュアミルキーもやって欲しいと言われミルキーも演じたところ、こちらの方が合っているということでララ/ミルキー役に選ばれたらしい。

  • プロデューサーの柳川あかり氏によると、小原がララ役に起用されたポイントは、実際にひかる役に選ばれた成瀬瑛美と対になる存在ということもあり声のバランスを考えて決めたそうだ。

  • ララの母、カカを担当した平野文は宇宙人娘の元祖役として有名で、偶然なのか緑髪で電撃を使うところが娘のララと共通している。

  • 上司のククはテンジョウに襲撃されてその後ひかる達に助けられたが、上述の通り彼の誤解で彼女らを指名手配してしまう。それから紆余曲折を経てララは危機に陥っていた惑星サマーンを救い、家族達も彼女を誇りに思うようになったがクク本人は最終話まで登場しなかった。*3最終的にククは惑星サマーンでの騒動についてララに謝罪して和解したり、彼女の功績を認めるようになったりしたかは最後まで描写はなかったが、最終話で惑星サマーンはランク制度が廃止されてAIに頼らない生活を送るようになり、ひかるの口癖も浸透していた。最終話Bパートで15年の月日が経過した今もララは調査員を続けており、さらにいろんな惑星を巡るほど多忙になるくらいなので、ククは15年の間に退任したか、現在もララの上司かは定かではないが長年ランクだけで決め付けていた彼も考えを改めてかつて過小評価していたララの事も平等に接することを心掛けるようになり活動を支援している、と信じたいところである。

  • 最終回後に行われた『スタプリ』感謝祭の朗読劇では、ペンダン無しでも日本語を喋れるようになっていた。地球の本を読んで女子会と居酒屋に憧れていた模様。好きなお酒はカルアミルク。他の地球組と違い、酔っても変な悪癖は出さずにツッコミ役に徹していたものの、結局飲みすぎて吐いた。朗読劇最後の音が彼女の嘔吐声って……。ゲロシーンでララとの出会いを思い出すひかるもひかるだが。

  • 天の川に関係するプリキュアはきららに続き二人目。


追記・修正って何ルン?

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最終更新:2021年04月17日 11:44

*1 この辺は、アブラハム自身も地球で映画監督としておおっぴらに活動していることも影響しているのかもしれない。

*2 恐らく、宇宙人のイメージによく使われるクラゲをモチーフにしていると思われる。

*3 一応、最終決戦の第48話で地球人ノットレイダー宇宙人など、これまでひかる達が出会った人物達がイマジネーションを貸すシーンで一瞬だけ登場している。