工藤ヒロユキ

登録日:2019/11/ 12 Tue 00:29:14
更新日:2025/05/13 Tue 14:10:02
所要時間:約 2 分で読めます







困っている人がいたら助けるのは当たり前です!
それが誰であっても、どこの星の人であっても。


工藤ヒロユキとは、特撮テレビドラマ『ウルトラマンタイガ』の主人公である。
演:井上祐貴


【人物】


民間警備組織E.G.I.S.に所属する22歳の青年。名前は漢字で優幸と書く。名前の読みは同じだがツ何とかさんではない。
宇宙船Vol.165によると、広島県出身*1

一人称は「僕」。
心優しく、正義感の強い人物。困っている人がいればたとえどんな相手でも手を差し伸べることを厭わない。
一見すると穏やかなのだが内には熱い心を秘めており、発言よりも行動がアツいため、ホマレから「熱血バカ」と言われている。また、命を弄ぶ相手には強い憤りを見せる。
人当たりの良い人物だが、本気で怒ると恐ろしい。と言っても彼が怒るのはだいたいトレギアのせいである。
一方では、報告書の間違いが多かったためにピリカをキレさせる、フォークを握って変身しようとするなど少々うっかりな一面もある模様。
ウルトラシリーズ公式Twitterで公開される、彼の書く報告書には写真が添付されている。

10歳の時、宇宙人に連れさらわれた友達のチビスケ(キングゲスラの幼体)を取り戻そうとした結果命の危機に晒されたが、ヒロユキの強い思いに共鳴したタイガと一体化し、一命を取り留めた。それ以来、タイガと一体化している自覚がないまま育った。

かつては父と同じ警官を目指していたがチビスケを護れなかったことで自分に資格はないと夢を捨て、
周囲の人間にチビスケのことを信じて貰えなかったことが原因で他人との関わりを避けるようになり、カナと出会い手を差し伸べられるまで人間関係が破綻した小学生~高校生活を過ごしていた。

ヘルベロス襲来の際にタイガと初めて対面、命がけでベビーザンドリアスを助けようとしたことでタイガに認められ、変身する力を得た。

タイガと共に戦うようになってからは、精神的に未熟な部分のあるタイガをヒロユキが窘めることもしばしば。

その後、タイタスフーマとも一体化を果たす。3人揃った当初は流石に「勘弁してください…」とぼやいた。
それ以降、戦況に応じてウルトラマンに変身、交代するようになった。
12年前ライダーを連想した人も少なくないはず。*2

新世代ヒーロー特有のインナースペース(いわゆる亜空間)描写だが、タイガ=赤、タイタス=黄、フーマ=青とキーホルダーごとに色が異なる。
ニュージェネレーションヒーローのブレスレットを使う際はそれぞれに対応したシルエットがヒロユキに重なり、トライスクワッドの必殺光線に属性が付加される。
スーパーウルトラマンであるトライストリウムになった際は、インナースペース内でタイガトライブレードを手にしたヒロユキにトライスクワッドのシルエットが重なる形で必殺技が発動する。

ヒロユキは至って普通の地球人だが3人のウルトラマンと一体化している影響で、地球人と宇宙人を判別する装置「CQ」で彼を調べた場合、地球人と宇宙人の両方の反応が検出される。
ウルトラマンに変身していることは周囲には明かしていなかったが、最終回でカナとホマレにはいつのまにかバレていたことが判明する。




【トライスクワッドの一員へ…】


怪獣リングを使用し続けた影響により闇にとらわれたタイガと分離させられ、タイタスとフーマの声が聞こえなくなってしまう。
ヒロユキ自身も闇の影響を受けて昏睡するも、E.G.I.S.のメンバーとタイタス、フーマの尽力により目を覚ました。
その後はタイタス、フーマと連携してタイガ救出のために動く。
タイガに自分の声を届けるために空中から降下し、カラータイマーから彼の心の中に直接飛び込んだ。
その勢いのままタイガをタイガぁ!!歯ぁ食いしばれぇ!!と言わんばかりに殴って一喝した。


君の求めていた力はこれか?闇の力なのか!?

そんな力で父親に勝てると思うな!本当の力には、誰かを助けたいという強い思いがこもっているはずだ!

君は1人じゃない。僕が君で、君が僕だ!


ヒロユキの言葉によりタイガは闇を打ち払い、更にはトライストリウムに覚醒することとなった。
この出来事によってヒロユキはトライスクワッドの一員になり、ヒロユキとタイガはお互いを相棒と認め合った。
メンバーは4人になったが、チーム名は引き続き「トライスクワッド」を用いており、4人全員で力を合わせる必殺技発動時のみ「クワトロスクワッド」を名乗っている。

その一方でトレギアに目を付けられ、E.G.I.S.のメンバーをターゲットにされてしまうなど以前よりも過酷な試練が待ち受けることになってしまうが、不屈の精神力で乗り越えていった。


【『劇場版 ウルトラマンタイガ ニュージェネクライマックス』では…】

映画冒頭では、ウルトラマン3人と一体化している利点を活かし、宇宙人集団に突っ込んで戦い、
死角から襲いかかってくる敵がいればトライスクワッドの誰かが見つけてヒロユキに教えるという形で無死角戦闘をやってのけた。

邪神魔獣グリムドの闇に操られるタロウについて悩むタイガをバディとして励まし、戦闘ではウルトラダイナマイトを繰り出すトライストリウム=トライスクワッドに合わせる形で燃え上がる。それも「僕たちも燃えるぞ!」と率先して燃えた。誰が呼んだかヒロユキダイナマイト
無茶しすぎ!

長い間トライスクワッドと一緒に戦ってきたため、グリムドとの戦いの頃にはトライスクワッドの3人はヒロユキの力を借りずとも実体化できるようになっていた。
しかしヒロユキがいなければトライストリウムを発動できなかったこともあり、グリムドとの戦いは先輩ウルトラマンとも力を合わせながら4人で戦い抜いた。
そして戦いが終わったところでタイガたちは新しい任務へと向かうことになり、ヒロユキとは別れることになった。
これに伴いヒロユキの腕にあったタイガスパークは消滅したが、「アイテムがなくても僕たちはずっと繋がっている」としてヒロユキが喪失を惜しむことはなかった。
逆にホマレのほうがウルトラマンたちとの別れを惜しみ、フーマに慰められていた。
その証拠に、『ウルトラギャラクシーファイト 大いなる陰謀』にて、タイガたちはヒロユキ抜きでトライストリウムへの変身に成功している。


【余談】

  • ヒロユキはウルトラシリーズ始まって以来、初めてウルトラマンを殴った地球人である。一応、ヒルカワウルトラマンメビウスことヒビノ・ミライを殴ってはいるが、あちらはあくまで人間態を殴っているのでノーカウント。

  • 演者の井上氏は幼少期にウルトラシリーズを見て育っており、特に思い入れの深い作品として、『ウルトラマンコスモス』を挙げている。

  • ウルトラマンX』以降のウルトラシリーズにおいて、前作の主人公が次回作のTV本編や映画などにゲスト出演するのが恒例になっていたが、『タイガ』の次作となる『ウルトラマンZ』は劇場版そのものが製作されなかった事で残念ながらヒロユキの客演は叶わず、同様に上半期の『クロニクル』シリーズでもヒロユキのゲストは出演はなかった。



戦士に休息はない、といったところか。

平和を守るってのは忙しいモンだ。

気合い入れろよ!ヒロユキ!

大丈夫、僕たちの仕事に追記修正は付き物だからね。


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最終更新:2025年05月13日 14:10

*1 ちなみに、演じた井上氏も広島県出身である。

*2 なんの因果かヒロユキとタイガが一体化したのも12年前である。