野乃はな/キュアエール

登録日:2020/01/21 Tue 08:43:26
更新日:2024/04/16 Tue 21:21:31
所要時間:約 8 分で読めるよ!





何でもできる!何でもなれる!




野乃はなとは、『HUGっと!プリキュア』の登場人物であり、本作の主人公でもある。
CVは引坂理絵。

誕生日:1/20


【概要】

身長153cm。濃いめのピンク髪とピンク色の瞳が特徴的な中学2年生の女の子。口癖は「めちょっく」。これはめっちゃショックの略称であり、彼女の家族も使っている。

物語開始前は別の中学校に通っていたが、とある事情で私立ラヴェニール学園に転校してくることになった。
その際「イケてるお姉さん」になる為に自分で髪を切って髪型を変えていたが、デザインを気にし過ぎて前髪ぱっつんの髪型になってしまった。
しかし本人はこれを気に入っており、いつか自分のなりたい理想の自分になるために努力を続けている。

登校初日に遅刻してしまうというトラブルに遭うものの、持ち前の明るさで理想の自分を目指すために頑張ろうとするはな。
その日の夜、願い星に願い事をしていた彼女は空から落ちてきた赤ちゃん・はぐたん、そして喋るネズミ…っぽい生物ハリーと出会う。
ハリーからはぐたんのお世話を頼まれるも、戸惑いを見せてしまったはな。
そのせいで一度彼等は姿を消してしまう。

翌日学校へ登校するも、そこにクライアス社の係長チャラリートが出現。
トゲパワワから怪物オシマイダーを生み出し、学園をトゲパワワで覆い尽くしてしまう。
たまたまそこを訪れていたはぐたんとハリーを守る為、オシマイダーに立ち向かうはな。
そんな彼女の想いに応えるかのように彼女から生まれたミライクリスタル・ピンクをハリーから託された変身アイテム・プリハートにはめ込むことで彼女はプリキュアに変身。
以後、クライアス社との戦いに身を投じる事になる。


【人物像】


性格は明るく元気でおっちょこちょい、といういわばドジっ子。よく転び、よく池に落ちる事は当たり前である。
しかし本人はそういった事にもめげず、困難に当たってしまった時でも「そんなの私のなりたい野乃はなじゃない!」とくじけずに乗り越えようとする強い精神力を持つ。
しかしその反面、周囲と自分を比べてしまう事があり、「皆は何でもできるのに、どうして自分は何もできないんだろう」と悩むこともある。
第10話ではこれが原因で後述のキュアエールに変身できなくなってしまい、それが原因で起きてしまった事態に思い詰めてしまった結果、続く第11話ではプリキュアをやめると宣言したことがあるなど、
メンタル面的にもろい部分も見られる。
しかし、母のすみれ、父の森太郎、お子ちゃまとおちょくりつつも何だかんだで心配する妹のことりに支えられ、そんな精神状態からも立ち上がっていくまさしく七転び八起きを体現した人物である。

一方で他人を応援を応援することに余念がなく、さあやほまれといった悩みを持った人間を応援してあげる優しい部分がある。
また頑固な面もあり、ハリーから「ルールーに騙された」と言われるも「騙されてない!」と言い張るなど、
自分の想いをこれでもかと言い張る面もある。



【家族構成】

  • 父:野乃森太郎(CV:間宮康弘)
のびのび町のホームセンターで店長を務めている。
やたらとがっしりした体格で当時のSNSでは彼が登場するたび体格に注目されていた。
中の人は後のカバトンでもある。

記者として活動しており、壮絶な過去を送ったはなが立ち直ったのは母すみれの存在が大きい。
ルールーによって記憶を改ざんされてしまうが、はな達と和解して記憶が元通りになった後も引き続き彼女を家族の一員として温かく迎えた。

姉よりしっかり者で子供扱いする事も多いが姉妹仲は良好。
個人ブログをやっており第34話で姉がプリキュアと察したが胸のうちにしまう事にした。
姉は後述でまさかの展開を迎えたが、ことりの中の人は放送終了後から少しした後に結婚した。

和菓子屋を経営しており、はなの口癖のルーツでもある。
年齢から引退も考えたがはな達の活躍によりもう少し頑張る事を決めた。
ことりと同じく孫がプリキュアと察している。
中の人が中の人だけに当時のSNSではネタになっていた。また、かつてのベニーギョでもある。

  • 祖父:庵野草介(CV:竹内栄治)
たんぽぽの夫で作中では既に故人で回想のみ登場。
中の人は2年後に病原体の鳥類で登場した。


【キュアエール】


ミライクリスタル!


ハート・キラっと!

\ベストマッチ!ARE YOU READY?/

輝く未来を抱き締めて!




みんなを応援!元気のプリキュア、キュアエール!



はなが前述のようにプリハートにミライクリスタル・ピンクをはめることで変身するプリキュア。
全身がアスパワワで覆われた後、それがコスチュームに変換され、髪の毛が薄桃色に変化。
口紅が塗られることで変身が完了する。

全体的にチアガールを思わせる外見になっており、キュアドリーム以来のへそ出しコスチュームに加え、薄く口紅が塗られているその姿はどことなくエロ…イケてるデザインである。
「コスチュームクロニクル」によればチャームポイントはシューズとの事。
両腕のリストバンドはアスパワワを込めることで巨大なポンポンへ変化し、誰かを応援したりアームハンマーで敵を攻撃したりと多彩な使い方が出来る。

バトルスタイルは初代の物を思わせるかのように豪快かつ華麗な戦い方で、キュアホワイトのように敵の攻撃を受け流したりしながら敵を攻撃したり、
キュアブラックのように真正面から攻撃を受け止めてそのまま投げ飛ばすといったような戦法を主としている。

必殺技
  • フレフレ・ハートフォーユー
プリハートをハート型に変形させ、そこから巨大なハートの形をしたエネルギー弾を敵に飛ばす。
命中した相手は浄化され、そのまま昇天する。\ヤメサセテモライマ〜ス/

  • フラワーシュート
11話で登場した新アイテム・メロディソードをエールタクトに変形させることで発動。
タクトの先から薔薇型のエネルギー弾を発射する。

【フォームチェンジ】

  • チアフルスタイル
31話から登場した強化形態。
全員共通の特徴として、ボンネット状のヘッドドレスと虹色のリボンが付いたヴェールが装着される。
エールの場合はヘソ出しの部分が消え、露出度が少なくなった代わりに、透明な小さめのフリルと白いスカートタイプのフリルが追加され、腕に透明なパフスリーブが追加されている。

  • マザーハートスタイル
39話から登場する最終形態。
チアフルスタイルから4枚の蝶の羽根を思わせる虹色の羽が追加された。





























【はなの衝撃の過去と二つの未来】

第23話にてクライアス社の社長ジョージ・クライによって時間を止められた際、彼女がラヴェニール学園にやって来る前の過去が明らかになる。

それは歴代プリキュアの主人公でもトップクラスに凄惨な過去だった。
転校前のシャインヒル学園在籍時にいじめの現場を「格好悪い」と諌めた結果、逆に自分がイジメのターゲットにされてしまい、それを誰も助けてくれずにクラス内で孤立してしまったのである。
具体的な描写はさすがにボカされていたが、当時のはなはこのことで心を苛み、最終的には引きこもりになりかねない状況にまで追い詰められていた様子である。

更に第31話ではさらにいくつかの事実が明らかになったが、それはより救いのないものであった。
はながイジメから庇ってあげた子は実ははなの親友だったが、はながいじめられるようになってからは距離をとるようになり、はながイジメられている様子を見て見ぬ振りをし続けたのである。
その当時のはなの心のダメージは、親友に見捨てられたショックが大きなウェイトを占めていたようだ。ホントいじめはクソだな!

さあややほまれ、えみる等、今作のプリキュアは全員何かしらの悩みや暗い部分を秘めていたが、
主人公のはなが一番の地獄を見てきたのである。

それが原因で彼女は引きこもりになってしまうが、母からの励ましで立ち直り、転校して現在に至るのである。
そう、1話の髪切りは過去との決別を象徴していたのだった。

同話にてその時彼女を見捨てた親友エリが登場、彼女を通して仲間達にはなの過去が明かされることになった。
はなはそれをきっかけに自分の過去と思いを打ち明ける。しかしさあや達はそれを戸惑う事も嘲笑することもなく受け入れ、無理にかつての親友に会いに行かなくてもいいと助言する。
しかしはなは、「みんなのおかげで、今日になって前に進むことができた」と目を潤ませながら感謝し、再びかつての親友に会いに行くことを決意する。
その後は彼女と和解し、長い間止まっていたはな自身の時間が動き出したのである…。

なお、はなが髪を切らずはぐたんとも出会わないまま迎えた未来がクライアス社の存在する未来であった事が「ある少女の物語」としてジョージ・クライから断片的に、そして主要スタッフの後日インタビューで語られている。
こちらの未来のはなはプリキュアの剣に選ばれたプリキュアとして覚醒しており、剣を用いて戦い続け「花咲き乱れる理想の王国」を作り上げたという。
その後の経歴は不明だが、あまりいい事情でなく亡くなっているとの事である。
はなを失った未来およびジョージ・クライの行動については本人の項目を参照されたし。

この事から本編の世界は、はぐたん達やクライアス社が未来からタイムトラベルしてきた為に起こったタイムパラドックスによる並行世界といえる。

プリキュアの主人公は基本的に外界で起こっている騒動に巻き込まれて物語に関わっていくパターンが大半だが、はなは本人の存在自体が物語の根幹を担っているという歴代でも珍しい主人公である。





以下最終回後のネタバレ




クライアス社との戦いが終わり、はぐたん達が未来に帰ったことでプリキュアに変身できなくなってしまったはな。
しかし彼女は親友達と共に新しい未来を歩んでいくのだった。

そして月日は流れ11年後。
デザイン企業「アカルイアス社」の社長となった彼女は文字通りのイケてるお姉さんとして頑張っていた。
やがて彼女は最終回の終盤、まさかの出産シーンを披露することになる。
助産婦として対応するさあや、陣痛に苦しむはなを応援しに駆けつけたほまれ。

そんな中はなはとある一人の少女の声を聴く。「ママ」と呼んだその声は未来のプリキュア・キュアトゥモロー…すなわちはぐたん。
…お分かり頂けただろうか。

やがて無事に赤ちゃんを産んだはな。
元気な女の子を産んだ彼女を祝福するさあやとほまれに出会った頃の姿をフラッシュバックしつつ、思いついた赤ちゃんの名前は…。


おめでとう!かわいい女の子ですよ!


頑張ったね!


ありがとう…!この子の名前決めてるの。


そうなんだ…


何て名前?


…『はぐみ』!




よろしくね、はぐたん!


ちなみに父親が誰かは明言されていないが、キャラの背景を考えるとおそらくであろう。誰だ、孕ませ系の薄い本って言った奴は。


【余談】

担当声優の引坂氏は本作が始まって間もなくとあるクソアニメにも出演しており、一時期はキュアベーコンとネタにされていた。



追記修正は輝く未来を抱きしめてからお願いします。

画像出典:HUGっと!プリキュアより(2018年2月4日から2019年1月27日まで放送)@東映アニメーション,東堂いづみ,テレビ朝日,佐藤順一


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最終更新:2024年04月16日 21:21