ふたりはプリキュア/ふたりはプリキュア Max Heart

登録日:2009/10/17 Sat 01:28:48メポ
更新日:2025/10/06 Mon 22:44:07NEW!ミポ
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光の使者、キュアブラック!
光の使者、キュアホワイト!

画像出展:ふたりはプリキュア(2004年2月1日~2005年1月30日)
第1話「私たちが変身!?ありえない!」より
© 2004 ABC・東映アニメーション

ふたりはプリキュア






概要

『ふたりはプリキュア』
『ふたりはプリキュアMax Heart』

初代、二代目のプリキュアシリーズ
すべての輝かしい伝説は、ここから始まった……。


『ふたりはプリキュア』という作品は元々は望まれて生まれたのではなかったというのはファンならよく知る逸話である。
元々、2004年のこの枠で放映されるのは『明日のナージャ』の2年目の予定であった。
しかしそれが2003年夏前というギリギリになってキャンセルされてしまい、空いてしまった枠を埋めるために何か作られなくてはならなくなった。
一方「ナージャは元々爆死する前提で作った」と言うスタッフの証言もあり、ナージャが打ち切られ、本作が製作されるのも必然的であった。

スポンサーのバンダイからの要望もあり「とりあえずは女児向けのアニメで」ということにはなったが、時間的余裕がなかったので、女児アニメが得意かどうかは脇においておき「スケジュール的に空いていて、やる気がある人」という基準でスタッフが集められることになった。

また、『おジャ魔女どれみ』の「中学生編」が実現していた場合、魔法で戦うバトルヒロイン路線になる予定であり、本作の原型ともなった。

シリーズディレクターの西尾大介をはじめとした『ドラゴンボールZ』のメインスタッフを起用。
ファンタジーを前面に打ち出した従来の女の子向けアニメではなく、あえて格闘戦を展開する手法に作られ、爆発的なヒットに繋がった。

美少女戦士セーラームーンなどの変身ヒロインアニメにありがちだった「男性の助っ人」は存在せず、
以前のシリーズが大きなお友達の間で炎上した為、日常パートでも恋愛描写はごく控えめ。


また、初代~5、つまり初代監督の作品はパンチラや水着シーンは一切存在しない。
その理由は「これはあくまでも『女の子向け』の作品であるから」という制作側の強い信念からである(「プリキュアぴあ」やTwitterの会話で語られている)。

なお、プリキュアシリーズのカレンダーやカードでは基本的に水着が解禁されている。



登場キャラクター

◆プリキュア

詳細は各項目参照。



◆パートナー

詳細は各項目を参照。

なぎさのパートナーでシリーズの初代妖精。語尾は「メポ」。
光の園の「全てを生み出す力」を秘めたプリズムストーンを守る「選ばれし勇者」。
無印はカードコミューン、MHはハートフルコミューンに変身しており、なぎさをキュアブラックに変身させる。


ほのかのパートナーの妖精。語尾は「ミポ」。
光の園のプリズムストーンを守る「希望の姫君」。
無印はカードコミューン、MHはハートフルコミューンに変身しており、ほのかをキュアホワイトに変身させる。

光の園の「未来へ導く光の王子」。無印はプリティコミューン、MHではタッチコミューンに変身する。
可愛いのだが、まだ幼い子供でメップルすら困らせる程のわがままぶり&泣き虫で大きなお友達からは(ry。
プリキュアを「プリキュラ」と間違えて呼んでいる。
ひかりと出会ってからは彼女のパートナーになり、シャイニールミナスに変身させる。
自分を兄のように慕ってくるルルンを鬱陶しがりながらも、少しずつお兄ちゃんの自覚が出てきた。

  • ルルン  CV:谷井あすか
光の園の「未来を紡ぐ光の王女」。兄のように慕うポルンを追って虹の園にやって来た。
ミラクルコミューンに変身し、シャイニールミナスをパワーアップさせるハーティエルブローチェを出現させる。
ポルン以上の泣き虫で、泣き出すと滝のような涙を流す。


◆主なサブキャラクター


  • 高清水 莉奈
CV:徳光由禾
ラクロス部員その1。なぎさの親友で背が高い。
年頃の女の子らしく男子を意識しており、ファッションには気を遣っている。
思慮深く友達想いで、一度志穂が自身のミスでひどく落ち込みラクロスを辞めようとした時に立ち直らせた。

  • 久保田 志穂
CV:仙台エリ
ラクロス部員その2。
「だよねっだよねっだよねっ」「でもっでもっでもっ」と言葉を三回続けて言う口グセが受け、大きいお友達にも好評だった。
今も尚、サブキャラクターとしては最高傑作として評価は高い。
将来は映画監督を目指しており、文化祭の回では監督と演出を買って出て大掛かりな演出を考案したり。
夢は映画監督だったが、中等部卒業から一年後には妖精の王国のお世話役見習いとなり、
更に翌年は準お世話役に昇格。紫のくせに青い薔薇とか名乗り出す。

二人共プリキュアのクラスメイトという一番近くにいる存在だからか、ドツクゾーン陣営の被害にあいやすく、洗脳されたり石にされたり気絶させられたりと割と散々な目にあっている。

  • 藤村 省吾
CV:岸尾だいすけ
ベローネ学院男子中等部の生徒で、サッカー部エースの爽やかイケメン
ニックネームは「藤P」で、ほのかの幼なじみ
文武両道で性格も良いので女子からの人気は高く、なぎさに片思いされている。
本人もなぎさが気になっているらしいが、はっきりと進展するのは恐らく戦いが終わった最終回後だろう。
劇場版では彼そっくりの王子様が登場したが、性格はヘタレで臆病。

  • 木俣
CV:加藤木賢志
藤Pの親友。藤村と同じくサッカー部で二人合わせて最強コンビとよばれている。
祖父母はキャベツ農家。
ほのかに気があるようだがほのか自身は気付いていないので進展は描かれなかった。

  • 入澤キリヤ
CV:木内レイコ
物語中盤よりベローネ学院男子中等部に転入してきた1年。サッカー部に入部。
勉強・運動共に優秀で転入してすぐ人気者になる。
その反面、周囲の人間を見下す悪癖を持ち人間関係を疎むが、藤Pやほのかとの関わりの中で少しずつ、人の関わりの尊さに気づいていく。
…が、実はダークファイブの一人、キリヤの仮の姿だった。
キリヤについては後述。

  • 米槻(教頭先生)
CV:西村朋紘
ベローネ学院女子中等部の教頭。いつも校長のそばに付き従い、ゴマすりに余念がない。
生徒指導に熱心なあまり生徒からは敬遠されているが、だれよりもベローネ学院を愛し、陰で地道な教務をこなす苦労人でもある。そのため毎日誰よりも早く登校し、誰よりも遅く下校している。
第1期の第7話ではザケンナーに乗り移られて、自分の本音をぶちまけた。
+ 教頭先生の愚痴を聞いてみる?
『お前らいい加減にしろーッ!俺だって、人一倍努力してるンだよ!
 誰よりも早く登校して、最後に帰ってるのはこの俺だァーッ!
 乱れた掃除道具の後片付けは、いっつも俺がやってンだ!
 教師になって一度も欠かした事は無いンだぞォーッ!
 脱いだ靴ぐらいちゃンと下駄箱に入れろォーッ!
 昨日だってそうだ。渡り廊下を土足で走り回ったのは誰だぁ!?(犯人はなぎさ)
 えぇ?拭くのにすンっっごい時間かかったンだからなぁ!
 それなのに・・・それなのに!みンな勝手な事ばかり言いやがってぇ!』

『生徒は言う事を聞かない。妻には嫌味を言われ、俺だって・・・俺だって・・・』

『俺だって校長になりたいンだよォーッ!』

  • 藤田アカネ
CV:藤田美歌子
ベローネ学院中等部OGかつ、なぎさにとってはラクロスの大先輩。たこ焼き屋を経営しており、MHでは「TAKO CAFE」にリニューアルした。
映画プリキュアオールスターズ』でも、懐かしいその光景を見せてくれた。

  • 雪城さなえ
CV:野沢雅子(少女時代:松岡由貴
ほのかの祖母。
プリキュア史上屈指の謎を秘めた人物。
過去にホワイトのカードコミューンを手にしてミップルと知り合いのような描写があったり、
不思議な力でザケンナーを一喝したり、
なぎさやほのかがプリキュアだと知っている様な素振りを見せたりなど、謎は絶えなかったが作中で語られる事は無かった。
(普通なら明かされそうな事実をあえて伏せておく姿勢なども、プリキュアシリーズ成功の一つだったのかもしれない)
ファンからは歴代シリーズ最強の人物として、ネタと本気両方で挙げられている。元祖キュアババアとも言えるかも。


◆ドツクゾーン

本作の敵組織。詳細は項目参照。



【プリキュア】

光の使者。

初代はカードコミューン、MHはハートフルコミューンを使用(後者はパワーアップしている)し、
なぎさとほのかが手を繋ぎ合い『デュアル・オーロラ・ウェーブ』という掛け声をあげ変身する。
初代プリキュア、及びSSは二人揃っていなければ変身や決め技を出せない縛りがある。
身体能力が向上し、パワーやジャンプ力等が人を遥かに上回ったものになる。
初代プリキュアは特に肉弾戦に特化されており、その強さは歴代プリキュアの中でも随一。
映画においても他のプリキュアとは違い、通常肉弾戦闘で雑魚キャラクターを圧倒している。

初代プリキュアの戦闘は敵のご好意(?)によって、基本的には他者に知られてはいない。

一般市民は一時的に眠らせたり、ふたりの抜けた穴は一般市民の意識の中に"ふたり"を疑似的に埋め込んで支障が無いようにしてくれたり、ジャアクキングに至っては、「それなりの舞台を用意した。(一般市民を傷つける心配もなく)気兼ねなく闘えるだろう。私を倒せば元に戻してやろう。」と言ったり
などと騎士道精神に溢れている。

変身後の決め台詞
ホワイト「闇の力のしもべ達よ!」
ブラック「とっととお家に帰りなさい!」


【プリキュアの必殺技】

  • プリキュア マーブル スクリュー
無印の決め技。ブラックサンダーホワイトサンダーを、二人が共に放つ。
種の三者はマーブルスクリューの仕組みを理解しており3人、あるいはベルゼイ1人にあっさりと打ち消されてしまう上、上位技であるレインボーストームの登場もあったので、かませ技となってしまった。
ベルゼイ曰く、
「白と黒の稲妻を合体させてパワーを生み出すマーブルスクリュー。ならば二つのパワーを分けてしまえばいい」
対闇の巨人戦では7つの石の力が奪われており、レインボーストームが撃てず、昭和のスポコンアニメのような絶望的なBGMをバックに、絶対勝てないとわかりきった上でこれを使用しそして敗れたが、結構カッコいいシーンなので必見。

  • プリキュア レインボー セラピー
無印前期に使用された、ザケンナーに取り付かれた生物から、ザケンナーを取り除く技。
派手さに欠ける為か殆ど使用されなかった。
そもそもザケンナーの憑依の力はそこまで弱くないのか、教頭先生に憑依した際は、教頭先生の自我がバッチリ残っていたりと不安定であった為、無機物に対してしかザケンナーを使わなくなり必然的にこの技も使われなくなった。

  • プリキュア レインボー ストーム
レインボーブレスを装着し使用出来るようになった、無印後期の決め技。
なぎさ曰く、レインボーブレスの力で全身に力が漲り、徹夜の疲れも吹き飛ぶ
7つの石の力を託されたポルンの叫び≒応援により発動することから、事実上7つの石を使った非常に強力な技であり、ジャアクキングの分身である種の三者にもどうする事も出来ず退却していくので事実上の確殺技として永らく使用されていた。
但し、すべてを食い尽くす力の前にはどうにもならないのか、41話でジュナの体から溢れだした膨大なすべてを食い尽くす力のエネルギーに押し返されてしまっていた。(プリキュアのみでは、すべてを食い尽くす力+すべてを生み出す力(7つの石の力)を持っていた闇の巨人に勝てなかったかもしれない事がうかがえる。)


  • プリキュア マーブル スクリュー マックス/〃スパーク
MHから使えるようになった決め技。後者はスパークルブレスを装着後に使用可。


【プリキュアとルミナスの合体技】

  • エキストリーム ルミナリオ/〃マックス
プリキュアとシャイニールミナス、三人での合体技
後者はMHの最終回のみで使用された、クイーンとして覚醒したルミナスとプリキュアの合体技。


【スーパープリキュア】

映画『雪空のともだち』にて登場した、通常とは比較にならない力を得たプリキュア。
ブラックとホワイトが、ひなたの炎の力を浴び、一時的ではあるがパワーアップした。
同映画でのボス、フリーズンとフローズン(そこまでは全く歯が立たなかった)を全く寄せ付けずに翻弄してしまう程の力で、その力は計り知れない。
シャイニールミナスも、ひなたを目覚めさせる際に変身しているとされる。

オールスターズDX2』や『DX3』では、3人のキュアレインボー形態が登場。

◇キュアレインボー・ブラック
◇キュアレインボー・ホワイト
◇レインボーシャイニールミナス

スーパー形態のコスチュームを若干変えたものとなっている。



◆余談

よく半年の放送予定が人気が出たので延長されたと言われるが、これは本作のストーリーの流れが2クール(半年)の時点で敵組織の首領であるジャアクキングを倒してしまい、残りの半年は首領復活を目論む残党との戦いだったことからである。

しかし、企画段階から全体の半分で一度区切りがつくように作られており、1年間の放送であることは当初から決定事項であった。
これは物語がダレないための構成であると後に明かされている(以上、企画書より)。

鷲尾Pも西尾SDも共に「半年で終わる可能性はあった」というニュアンスの発言はしているが、人気が振るわなければ短期間で打ち切りにされる点はあらゆるTVアニメに共通している(なお、2020年以降は全日アニメを除き1 - 2クールの放送期間が普通となっているため、短期打ち切りのケースはほとんど無くなっている)。

なお、「人気が出たので延長になった」こと自体は正しく、2年目にあたる『ふたりはプリキュアMaxHeart』に続くことは当初の企画では想定されてなかった。


第22話でなぎさが小さい頃、『バトルレンジャー』を見ていて憧れたというセリフがあり、これは『おジャ魔女どれみシリーズ』に登場する劇中劇である。
逆に『おジャ魔女どれみナ・イ・ショ』13話冒頭で春風渓介が読んでいる新聞にはふたりはプリキュア試写会の記事があり、キュアブラックとキュアホワイトが映っている*1
そのため『どれみ』と本作の世界観は同じになるが、単なるファンサービスだと思われる。

本作はビジュアルファンブックが発売され、イラスト・設定画・ドラマCDなど満載。

カードコミューン・プリティコミューン用のプリキュアカードは濃い絵柄で可愛らしく、エンスカイのパズルも似た画風である。

本作以降もカード・カレンダー・パズル・CD等といった関連商品が展開されていく。


ちなみに幼年誌の付録CDでデカレンマジレンとコラボしたことがある。
デカレンとコラボした方は、宇宙犯罪者であるアリエナイザーにザケンナーが憑依した『アリエナイザケンナー』という敵まで出てくるという展開になっている。



なお、雪代さなえ役の野沢雅子氏は企画段階で「プリキュアを十年続くシリーズにしましょう」と発言し、未知のジャンルに踏み込もうとするスタッフ達を大いに勇気づけたという。
2014年2月、シリーズ11作目『ハピネスチャージプリキュア!』をもってプリキュアシリーズは10周年を迎えた。
初代スタッフたちの感慨はいかほどのものであったか…

5年後の2018年2月、プリキュアシリーズは15作『HUGっと!プリキュア』で15周年を迎える。
そして……



プリキュアシリーズ15周年記念作品


2018年10月27日(土)
ロードショー



ぶっちゃけありえな~い!!



さらに時は流れ2023年2月...

シリーズ第20作目となる『ひろがるスカイ!プリキュア』の放映が始まった。

新たなる伝説が生まれようとしている...


「萌えの力のアニヲタ達よ!」
「とっととWikiに籠りなさい!」

1.ふたりはプリキュア→2.ふたりはプリキュア Max Heart→3.ふたりはプリキュア Splash☆Star

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最終更新:2025年10月06日 22:44

*1 双方とも放送、配信されたのは共に2004年だが、前者の方は「も〜っと」の時の時系列であるため、ズレが存在する。