登録日:2020/01/31 Fri 23:48:00
更新日:2025/01/26 Sun 20:39:11
所要時間:約 40 分で読めます
神獄塔 メアリスケルター2(かんごくとう-)とは、2018年7月12日にコンパイルハートから発売されたPS4の
ダンジョンRPG。
後の2019年8月22日には
Switchでも再発売された。
◆ストーリー
ジェイル――――それは「生命ある監獄」と呼ばれる難攻不落の人間収容所。
数十年前に突如生まれたこの監獄は、「メルヒェン」と呼ばれる化け物や
それを統率する狂気の存在「ナイトメア」によって管理されていた。
そのジェイルから脱獄するための組織「黎明」に所属する
「つう」 と「人魚姫」は、
囚われた新しい仲間「アリス」と、一緒にいた少年「ジャック」の救出に成功。
二人と共に街へ向かうつう達であったが、そのさなかに突如
アリスが狂気に身を染め、刃を無差別に振り回し始める。
アリスの凶刃は、つうとそれを守ろうとしたジャックや人魚姫を襲い、
三人は崖下へと落下してしまう。
崖下で目覚めたつうと人魚姫の目の前に現れたのは、
今にも命を散らしそうなジャックの姿であった―――。
つう、人魚姫、そしてジャック―――これは、運命からの脱獄を図るために、
心血を紡ぐ少女達とナイトメアになった少年の物語である。
◆概要
前作『
神獄塔 メアリスケルター』の続編であり、
なんと前作のリメイク版が本作に丸々収録されている。そのため、完全新規のプレイヤーでも問題なく初代もプレイ可能。
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というか、前作の壮大な補完であり、リメイク版をクリアすると、前作の本当の最後で起こった「アレ」の後のことがようやく分かる仕組みになっている
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「黒と赤」の血式少女と監獄塔から「白と青」の血式少女と監獄塔、同じようで違う世界へと展開場所を変えた物語。
前作の主人公「ジャック」が事故によってナイトメア化してしまい、さらに前作と異なる数々の苦難に襲われながらも、血式少女隊は脱獄を目指して進み続ける。
なお1が丸ごと収録となっているが、公式が推奨するプレイ順番は「2→1」。というか、2をクリアしないと1は遊べない。理由はやれば分かる。
ただ、どうしても1からの方がいいという場合には専用の無料DLCを用いて1をアンロックできるので、1から遊んだり1と2を同時並行するのもアリと言えばアリ。
リメイク版『1』に関しては
こちら。
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ただし、2をクリアしないで1を進めていくと、とある地点の扉が開かない。扉を開ける条件は2をクリアすること。
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OP・EDは、前作同様三姉妹の中の人ことイヤホンズ。
またOP「ウィッチクラフト 《テオフィルの奇蹟》」は、劇団・演劇実験室◎万有引力や「
少女革命ウテナ」の決闘
BGMで有名なJ・A・シーザーが作詞&作曲を手掛けている。
そのため希望を歌っていた前作OPとは対照的に、ダークかつ異様な雰囲気がとても印象に残るものに映像と合わせて仕上がっている。
そしてゲームを全クリするとわかるが、曲・映像共に本作の内容を余すところなく表現している。
- OP「ウィッチクラフト《テオフィルの奇蹟》」 作詞・作曲:J・A・シーザー 編曲:J・A・シーザー、a_kira
- ED「未来泥棒」 作詞・作曲・編曲:RUI&ROLLY
◆変更点
- 1と2が両方収録されていて2つとも遊ぶのが前提なため前作と比べてダンジョンの広さが抑制されており、探索での苦労が若干ながら軽減されている。
しかし、ナイトメア空間の広さが前作と大して変わっていないため、ナイトメアと出くわす確率が相対的に上がってしまっているという一面も。
- 各ダンジョンにショートカットが配置。前作でもワープゾーンが存在したが、今作では全ての区域にショートカットが存在するシンプルかつ利便性の高い構造となっており、上の階から降りてきて内側から扉を開けることでショートカットが開く。
- 全体詠唱魔法を中心に一部魔法に「詠唱」が必要になった。
魔法を発動すると一定ターンの間「詠唱」が行われ、その間にダメージを食らってしまうと確率で魔法がキャンセルされる。
- 穢れが普通に戦闘をするだけでも蓄積していくようになった。
このためいくらでも戦闘を継続できる前作と異なり、今作では定期的に浄化しないと強制的にブラッドスケルター化の危険が高まっていく。
- 職業特性が純粋にパッシブスキルに変更され、職業を変更しても有効になった。この点では前作よりも気軽に転職できるようになっている。
が、同時にアクティブスキルが対応する職業のときに最大の効果を発揮するようになっている。
- 成長エリアは、エリアのナイトメアを倒した後に移動中のジェイルボーナスを1つ発生させるとエリアのどこかに隠し通路が解放され、そこから向かうようになった。相変わらず大したものはないが。
◆新システム
今回装備品入手の要となるシステム。
ダンジョン内にモンスターから手に入る血晶を植え、戦闘を繰り返しているとやがて「血花」が咲き、それを採取すると装備品を入手することができる。
さらに、ダンジョン内にランダムに配置されるブラッドファームに血晶を植える・植えた血晶に「血投げ」で血を浴びせて金色にするなどを行うと、良質な装備品を入手できる可能性が高くなる。
さらにさらに、ハーメルンの血式能力「磁力ピッコロ」を用いて複数の血花を同時に採取すると、「アップデートチャンス」が発生してより良質な装備品を入手できる可能性が高くなる。
「トライジェイル」は、探索時に一定の制限を設けることでそれに応じて恩恵を得ることができる。
「ジェイルマネージ」は、探索中に時折入手できる「ジェイルピース」を設定することで、ジェイルの欲求を満たした際に得られるジェイルボーナスのルーレットを操作することができる。
ちなみに、今回のジェイルボーナスの中には「不明な効果」と称して、全員のレベルを強制的にアップさせるというとんでもないものも紛れ込んでおり、これに対応するジェイルピース「摩訶不思議ピース」を荒稼ぎして序盤のダンジョンで引きまくることが終盤の主な稼ぎとなる。
トライジェイル・ジェイルマネージはリメイク版1でも使用可能。さすがに「不明な効果」は存在しないが。
武器に「血走り効果」が付属していると、直接攻撃でダメージを与えた際に敵を後ろに向かせることが可能。
が、1行動で回復する上に回復したそのターンに攻撃してくることもあるので確実ではない。
ジェイルに機嫌が設定され、ジェイルの欲求を満たさないままで探索を続けていると血式少女いわくジェイルの雰囲気が不穏になっていくらしく、
さらに機嫌が悪くなりすぎるとメルヒェンやナイトメアの能力が高くなったり、ナイトメアの配置がリアルタイムの他にメニューの開閉などでも行われるようになる。
戦闘中、血式少女の行動前にランダムでカットインが入り、これが発生すると次の攻撃が確実にクリティカルになる。
予告には小・中・大の三段階あり、予告が大きくなるにつれてダメージ倍率も向上する。
ちなみに、クリティカル予告小・中では何故かカットインで全裸になる。
ブラッドスケルター化した血式少女に対して使用でき、これを行ったメンバーにだけ被害が及ぶようになる。
一部のクエストにイベントが付属するようになった。主にマモル・ヒカリ・イツキ・カエデ・タクミがらみのイベントであり、彼らの新たな一面を見ることができるかも。
しかしその代償なのかどうか、クエストがまさかの一度に一つしか受けられないように圧倒的不便化。
今回はサプライズアイテムが簡略化され、キャラごとに決められたアイテムしか渡せないようになった。
この影響で一度上がった好感度は下がらない。
ちなみに、つうと人魚姫は夫婦なので、人魚姫相手だけが「好感度」になっておりしかも最初から4段階、他のメンバー相手は同性なので「友情度」になっている。
今回より新たに加わった交流イベントのカテゴリ。
ダンジョン内で攻略上必要なルート上において、ジャックがガラクタを拾ってくることがある。
つうにとっては価値がないものばかりだが、どうも他の血式少女にとっては喉から手が出るほど欲しいものばかりらしく、毎回成り行きで血式少女たちにそのガラクタを譲ることになる。
また、友情度が向上すると、それらのアイテムを使ったイベントが展開されることも。
ナイトメア空間の色が黒から白に変更されているほか、ナイトメア自身の体色も赤ベースのナイトメアが多くなっている。
何しろナイトメア戦の戦闘曲が「One More Red Nightmare」。
白い闇の件についてはほとんどのエリアでナイトメア空間が判別しやすくなっているが、旧街道沿いエリアや元墓所エリアは背景が白いせいで逆に分かりづらくなっている。
ダンジョンが全体的に
縮小化され、ナイトメアとの遭遇率は大幅に上昇した。進路を妨害したり、高い確率で付近に出現するため、ナイトメア出現=虐殺鬼ごっこ発生が探索の基本となってくる。
本作には無料DLCのひとつとして、同じコンパイルハートでナナメダケイ氏がキャラデザを担当した『
Death end re;Quest』の衣装が職業衣装として登場し、血式少女に着せることが可能(Switch版では最初から入っている)。
つう、人魚姫、ハーメルン、グレーテル、ラプンツェル、かぐや姫が「1」、親指姫、白雪姫、眠り姫、シンデレラ、赤ずきん、アリスが「2」(※デスリク2のことではなく、「2組目」という意味)と銘打たれており、1同士、2同士はそれぞれ性能は同じ。
中には本来の職業衣装より有用なものも存在するので変更してみるのも検討の価値ありか。
◆登場人物
○プレイアブルキャラクター
黎明解放戦線に所属する血式少女で本作の主人公。
日本の民話『鶴女房』の名を持つ。
元水族館エリアでメルヒェンの襲撃を受けていた少女人魚姫の前に現れ、メルヒェンを追い払った後「お嫁さんにしてください」と迫った大胆少女。
彼女の勢いに戸惑った人魚姫が「王子様になってくれるなら」と返したことから、彼女の王子様としてふるまうようになる。
彼女が血式少女捜索のために人魚姫・赤ずきんと共に「元街道沿いエリア」を訪れたところから物語が動き出す。
人魚姫に心酔しており、人前で臆面もなく人魚姫への愛をひけらかして困らせることが多い。また、いつから人魚姫のことが好きだったのか自分でも不思議に思うことがある様子。
何故かナイトメアの気持ちを読み取ることができ、特にナイトメアになったジャックとは心が通じ合うことから、精神が幼児化して暴走しやすくなってしまったジャックのカウンセリング担当として活躍する。
「精神がリンクしている」設定は戦闘にも反映されており、片方が暴走するともう片方も暴走一歩手前になる。
ちなみにかなりの爆乳の持ち主で、さらしで押さえつけている。さらには、ジャックがナイトメアだからとジャックの目の前でも構わず着替えるためちょっと目に毒。
血式リビドーは「恩を返すこと」のはずなのだが、どういうわけかそのことを考えると頭痛を発症する難儀な体質。
このため、人のために何かしてあげたときは「貸し」ということにしており、恩を感じた時はそのことを思い出すことで対応している。
しかし、周囲からは「いつか借金取りになるんじゃないか」と言われることも…。血式能力は「バンブーウィーバー」で、竹の球体を生み出して穴を埋めることができる。
戦闘面では彼女だけの特殊ジョブであるアルタイルタイプ。
つうとジャックは2人で1ユニットを組む。その分1ユニットで
2回行動をする代わりに、ターンの回りは著しく遅い。
また、アイテムを使用することができるのは彼女とジャックのみ。
職業の方はファイタータイプである「アルタイル」のほか、マジシャンタイプの「ミルキーウェイ」、アーチャータイプの「ヘラクレス」、サイエンスタイプの「スターゲイザー」、リベロタイプの「タンザク」が存在し、オールマイティに活躍が可能…という触れ込みだが、結局どの職業もスペシャリスト達には及ばないため、つう自身はサブの攻撃担当兼アイテム係に収まってしまいがち。というか浄化で手一杯。
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ところで、職業名だけ見ると『鶴の恩返し』要素がないのだが…?
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デスリク職業衣装の元ネタは水梨新。ヒロインの助けになろうと頑張る男ということか。でもぶっちゃけあんま似合ってなゲフンゲフン。まあジャックには職業衣装なんてないし、多少はね。
時折不思議な夢を見るらしい。
黎明解放戦線に所属する血式少女。
アンデルセン童話"Den lille Havfrue"(人魚姫)の名を持つ。
元水族館エリアで生まれそこで過ごしていたのだが、ある日メルヒェンに襲われ、精神が追い詰められていったところをつうに助けられた。そのため、つうを自分の王子様と慕っている。
その後、しばらく元水族館エリアで2人暮らししていたが、ある時黎明の赤ずきんに2人で保護され、現在に至る。
なお、今回はアリスのブラッドスケルターが開幕で解けなかったため、代わりにジャックの特殊能力が判明するのが元水族館エリアでナイトメアに襲撃され彼女がブラッドスケルターになった時になっている。
血式リビドーは「歌を歌うこと」。しかし、シャイな性格のため人前で歌うことを恥ずかしがるため、よく1人で歌っている。
しかしその歌声は聞いた者を人間、メルヒェン、ナイトメア問わず虜にするようで、つうをはじめとする周囲の人々はたびたび彼女の歌をこっそり聞いている。
ちなみにこの歌、終盤、人魚姫のリサイタルイベントが発生した際に半ば偶然ではあるものの録音されている。
血式能力は「フローズンティアー」。氷の矢を放ち、火を消したり熱いものを冷やしたりすることが可能。
戦闘ではマジシャンタイプ。
だいたいは前作と同じなのだが、今作では強力だった魔法に「詠唱」の概念ができ、ターンを消費しないと使用できない上にダメージが蓄積すると中断されるという仕様に変更。
そのためその煽りで全体魔法があまり使い物にならないという…。
せめて全体回復でも使えればいいが、デフォルトだけだと詠唱ありのエクスヒーリアのみ。
とはいえ、魔法攻撃や回復。状態異常やバフ・相手のバフを消せる「バフバニッシュ」などやることそのものは結構多い。
新しく、単体スキルで敵を倒すと稀に再度スキルを使用する「プラスワンキル」も追加されたため、詠唱が気になる場合はこちらと併用して単体魔法を使おう。
あるいは無詠唱範囲魔法の「ブラッディスラッシュ」を使用して、ジェノサイド化の回転を速めるのも手。
「土精恩恵」+「ジェノサンドグラヴェル」の組み合わせは雑魚散らしとしてかなり期待できる。
また無料DLCの
デスリク衣装1を入れると、無詠唱の小範囲属性魔法や全体回復スキルを覚えるためかなり使いやすくなる。
ちなみにデスリク職業衣装の元ネタはシイナ(オデッセイのアバターの方)。ヒロイン繋がり。
そしてシイナの真実と人魚姫の秘密両方を知った上で見るとけっこう気が滅入る配役である。
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あれ?ところで1のとき昔ブラッドスケルター化して死亡したっていう血式少女がこんな名前じゃなかったっけ?
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ジェイル内の独房エリアのひとつ「元街道沿いエリア」に囚われていた少年。
幼馴染で同じ独房に囚われていたアリスと共に日々の拷問を耐えていたところ、つう・人魚姫・赤ずきんによって救出される。
救出されたものの黎明に到達する寸前でナイトメアに襲撃される、というくだりはだいたい1と同じなのだが、その際に1とは異なりアリスの攻撃で致命傷を負い、さらにアリスの攻撃でジェイルの床が崩落してつう・人魚姫もろとも地下洞窟まで転落。
その後、瀕死となりながらもアリスを守りたいという強い思いを抱いた結果、それと呼応するように謎の弦に取り込まれナイトメア化してしまう。
そこ、オルフェノクって言わない。そもそも人間態に戻れないし。
しかし、元来の性格からナイトメアとしての凶暴性を発揮することはなく、ある程度の理性を保ったままで血式少女たちの助けになろうとしたため、ナイトメアの気持ちが理解できるつうと行動を共にするようになる。
大人しい性格かつナイトメアで思うようにしゃべれないためか基本的に血式少女同士の話には積極的に介入しないが、アリスのこととなると途端に取り乱すことが多い。
直接戦闘では前作と同じく浄化担当なのだが、今回は前作と異なり精神的に不安定になりやすく、浄化を行う度に精神が乱れてしまい、そのうちに確率で血式少女のブラッドスケルターに相当する「ジャックリッパー」になってしまうため、つうによる定期的なカウンセリングが必要になる。また、例によってアイテムも使用可能。
また、前作のアリスの血式能力「ワンダーホール」が、アリスの加入が遅い都合上ジャックの能力になっている。
1戦闘で3回ジャックリッパーになると即
ゲームオーバーになるが、行動間隔の大きさや暴走時の凶悪さもあり、わざとやらない限りそうなる前に戦闘はまず終わっている。
「地下洞窟」で過ごしていた少女。
メルヒェンを引き連れて「魔王」を名乗っているのは前作と同じで、地下洞窟に落ちたつう・人魚姫・マモル・ヒカリ・イツキ・カエデ・タクミと漫画で読んだ遊び「鬼ごっこ」で遊ぼうとしたが、どんな漫画を読んだのか鬼ごっこを「鬼が逃走者を捕まえてボコボコにするゲーム」と思っていたせいでつうたちは彼女と戦う羽目に。
その際彼女たちの仲間想いな態度に感化されたため今度は自らを「勇者」と名乗り、彼女たちを自らが住む地下鉄駅構内のような区画に案内する。
後に黎明が謎のナイトメアに滅ぼされ新たな拠点を作り上げる際に、この区画使いたいというつうたちの願いを快く引き受け、下僕のメルヒェンと協力して拠点を作り上げる。
が、その際、拠点の名前を「ハーメルン解放地区」と名付けたためにつうやマモルなどからクレームをつけられた。ちなみに拠点BGMの名前は「Tales of Hameln」である。
序盤は周囲から
ネタキャラとしか思われていなかったが、前作でも見られた義理堅くタフな面がさらに顕著になっており、何かと沈んだり迷ったりしがちな他メンバーの精神的な救いになっていることも多い。
また、
遊び半分でつうと人魚姫の二人を圧倒する、ブラッドスケルター化したシンデレラの急襲を捌くといった、血式少女としてもぶっ飛んだ強さを持っている描写も多い。
ゲーム上での強さはロリシンデレラと同じだが
戦闘は「魔王」から「勇者」になったため、皆を守るファイタータイプになった。
使用感は前作と変わらないが、今作では魔法職が詠唱システムの煽りを受けて非常に使いづらくなっているため貴重なダメージソースになっている。
また後述のシンデレラ加入までが長くそれまで前衛に悩みがちな序盤のパーティー編成の中で、唯一安定して前衛としてバリバリ働いてくれる貴重な人材。
全体攻撃で先んじて一掃も難しくなったためパラディンでみんなを守る盾としても大いに活躍してくれる。
アタッカーとしては、円範囲攻撃のウィンドエッジ+風精恩恵(風属性ダメージアップ)や横一列を蹴散らすブラッドマニューバ、連続攻撃のレンジラッシュなど強力なものの、SPが少ないのが難点。
デスリク職業衣装1を入れることで魔王ごっこもできる。何気に武器・ユ血スキルでしか活かせない「土精恩恵」をここで活かせる。ちなみにそのデスリク職業衣装の元ネタはアル・アストラ。お調子者同士か。
対応するアイテムは「漫画描きセット」で、なかなかの才能を感じさせる。
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リメイク版1の本当のエンディングを迎えると1のOPにつうと人魚姫が追加されるのだが、それでもなお1のOPに登場できない不憫な子。
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独房エリア「旧学生街エリア」で過ごしていた血式少女。
相変わらずヘンゼルと共に過ごしておりエリアに侵入した人間たちを容赦なく排除しているが、今作では人魚姫とつうの性格やナイトメア・ジャックなどの存在からヘンゼルを倒す前に心を開いたため、ヘンゼルにとどめを刺すことなく加入してくれる。
頭脳明晰で冷静な彼女が序盤からいることによりハーメルンと同じく精神的な救いとなっている場面が多い。
当のハーメルンとはさながら脳筋とインテリとでも言うべき謎のコンビネーションを見せている。
ちなみに前回血式リビドーをどうやって満たしているのかが微妙に謎だったが今回ヘンゼルの不死性を生かして身体からお菓子をむしって食べていたことが判明。
が、加入後はヘンゼルの不死性が失われていることから自力でのお菓子作りに勤しんでいる。
お菓子は食べ始めると視界にある限りは速攻で食いつくし、他人の分にまでロックオンする。もぐもぐ可愛い。
戦闘は相変わらずサイエンスタイプ。
今回は職業特性が純粋にパッシブスキルとなり転職しても有効になったことからなおさら使いやすくなった。
さらに、今回は虐殺鬼ごっこでの戦闘中にナイトメアを必ず気絶させる「ナイトメアライト」があるので、追い詰められてもグレーテルや白雪姫の番まで耐えれば確実に生き延びられるため、安全な探索のためには不可欠。
コマンドで「アイテム」を使えるつうの行動間隔が大きくなった穴も埋めてくれる。反面、生命線のひとつだった「リビングディクショナリ」は鳴りを潜めている。
一方、代わりに横範囲に火属性の魔法ダメージ+ヒット判定ごとにSP回復という「ファイア・SPドレイン」が追加され、無詠唱+SP回復と抜群に使い勝手が良くうまい事補完が出来ている。
デスリク職業衣装の元ネタは常盤澄香。澄香とグレーテルは性格が全然違うが、ハッカーという点で考えるとかなりの似合いっぷりである。
対応するアイテムは「バニラエッセンス」。甘い香りに誘われたらしいが、たぶん使い道を間違えている。
独房エリア「旧河川・沼エリア」で過ごしていた血式少女。
例によって例のごとくジェイルの壁もメルヒェンも食いつくし無邪気に残酷な野生児。
なんと初めて出会った際は黎明を滅ぼした謎のナイトメアの襲撃を受けているが、肝心の謎のナイトメアがつうたちが到着した途端に逃亡してしまったためその件はうやむやになり、人魚姫の持っていたお菓子に釣られて加入する。
今回は髪型が
ポニーテールになっている。相変わらず性欲皆無であり、大柄なジャックは木登りの木の代わりに遊ばれている。また、非常識なグレーテルが子供の作り方を馬鹿正直に教えてしまうというハプニングも。
戦闘は前作と同じくリベロタイプ。
だが、ただでさえ前作の時点で使い道に思い悩むような立ち位置だったうえに今回は有用な妨害系スキルの多くが詠唱必須になるという憂き目に遭っている。
先述の通り「リビングディクショナリ」が鳴りを潜めたため詠唱が付いてもデバフが有用なのも確かだが。
なおリベロ系は物理型・魔法型両方扱えるが、彼女の限定衣装は魔法型で無詠唱の範囲魔法が使えるので、魔法型のほうが使いやすい。
デスリク職業衣装は……ってこれ、デスリクのネタバレしてますけど?アイリス。詳細はこの記事では伏せておこう。
対応するアイテムは「ままごとセット」。これも子供をつくる練習の一環だとかなんとか。
黎明解放戦線に所属する血式少女。
今作では滅亡した黎明から逃げ出した後、「旧寺院エリア」にてブラッドスケルター化した状態で発見され、ジャックの血を浴びせて鎮静化させられる。
前作と異なり働き者な性格になっているが、その言動の端々には何らかの強迫観念を窺わせる。
所有道具も「仕事してる風七つ道具」に変化。
今作では髪を結わずに下ろしている。
戦闘は例によってアーチャータイプ。
AGIが高く、攻撃力がトップクラスの系統である銃をメインウェポンとするダメージソース。
また、パッシブスキル「最速行動」は確率で戦闘開始時に最速で行動できるというものだが、行動順を繰り上げるのではなく元の行動順は据え置き。つまり、ほぼ2回行動である。
使用感は前作とほとんど変わらず扱いやすい部類だが、機嫌システムの兼ね合いで欲しくなる属性攻撃が装備やユ血、無料DLC頼みなのが珠に傷。
デスリク職業衣装の元ネタはルシル・フィアレーテ。椅子に座りっぱなし繋がりなのと、方向性は違うがかぐやもルシルもマイペースタイプである。
対応するアイテムは「低反発まくら」。これを手にした後はたびたび永遠の眠りについている。
タイヨウ教団の陽司を務める血式少女。
そもそも彼女が何故タイヨウ教団に戻っているのかというと、タイヨウ教団の先代陽司だった千昭が何者かに殺害されてしまい、黎明に不信感を抱き、さらにその犯人が黎明の仲間だったシンデレラなのではないかという疑惑が浮上してパニック状態のまま妹共々出奔してしまったため。
タイヨウ教団そのものも黎明と物理的に距離を置いたため、謎のナイトメアの襲撃に遭わずに済んだ。
黎明が滅ぼされた後、元解放地区に生存者を捜索しに行ったハーメルン解放地区のメンバーとタイヨウ教団が偶然出会ったためハーメルン解放地区にやってきた。
黎明に関する不信感、その後もタイヨウ教団で信者間の抗争に巻き込まれたことによる人間不信から猜疑心に囚われている。
「旧芸術通りエリア」の先に安全な場所があるとミチルがお告げをしたため、ハーメルン解放地区のメンバーに協力を仰ぐものの、その態度からハーメルン解放地区と軋轢を生んでしまう。
さらには、妹たちを危険な目に遭わせまいとして逆に妹の意思を否定することとなってしまい、姉妹間の仲も悪化の一途を辿っている。
見た目は前髪が目にかかるぐらいまで伸びているのが特徴的。
しかしなぜかOPでは前作の髪型のままである。
戦闘はマジシャンタイプ。
詠唱システムの煽りを受け非常に使いづらくなった不憫な子。デスリク衣装が物理系なので人魚姫以上に使いづらい。
そのため補助系スキルにはTECの値は影響しないので、いっそデスリク衣装を着て銃持った物理型にするのもアリ。
この場合、物理で敵全体にダメージを与えて確率でHPを回復する「ダム・ドレイン」も生かせるようになる。
デスリク職業衣装の元ネタはリリィ・ホープス。こらそこ、リリィと親指姫のおっぱいを見比べない。
タイヨウ教団の陽司を務める血式少女。
しかし、その優しい性格は抗争が相次ぐタイヨウ教団にて自らを追い詰めることになってしまう。
また、姉の親指姫が過保護気味なために自分の意思をうまく言い出すことができないでいる。
三姉妹では唯一見た目が変わっていない。ミミクリーの破廉恥な衣装も変わっていない。
戦闘はサイエンスタイプ。
無料DLCの「デスリク職業衣装2」との相性が抜群に良く、超性能の銃を持って自前の4属性の物理範囲攻撃を撃ちつつサイエンスによるサポートもこなせる、器用万能キャラに化ける。
もう地味なんて言わせない。
反面、前作の生命線だった「リビングディクショナリ」の多属性全体攻撃は詠唱スキルになったため、使い辛くなった。
デスリク職業衣装の元ネタは明日風凛。確かに何となく雰囲気が似ていなくもない。ブラケミスト衣装でも分かる通り白雪姫も凛のようにけっこうな眼鏡美人である。
タイヨウ教団の陽司を務める血式少女。
しかし、その無口な性格はタイヨウ教団の陽司としては明らかに不適格であり、本人も何とか喋ろうとしているもののかなり無理をしている。
見た目は短髪になっているのが特徴。
戦闘はアーチャータイプ。かぐやにも言えることだが、銃の性能が非常に高く、リベロやデスリク2と異なり素で速いので扱いやすい。
更にデスリクで
物理属性を3種類揃えられる点でかぐや姫より使いやすい。
そのデスリク職業衣装の元ネタはクレア・グレイブ。おっとりぽわぽわな眠り姫と勝気なクレアでは性格が真逆だが、どちらもガンナータイプである。
どこぞの長女と違っておっぱい周りの重量感も同じだし。
対応するアイテムは三姉妹で「三又イヤホン」。これを3人で使うのが夢となったが、もらったのはいいものの、ジェイル内には音楽プレイヤーがないため使い道に苦慮することになる。
元黎明解放戦線の血式少女。
5年前、つうや人魚姫と共に黎明解放戦線に所属していたが、「血式少女は七人必要」という千昭の言葉を「成績の悪い八人目は用済み」と解釈し、黎明から行方不明になってしまう。
しかし、ハーメルン解放地区が活動を活発化させる中で、「元繁華街エリア」に白い髪の人間がいるという情報を受けて元繁華街エリアに到着したところに、ブラッドスケルター化したまま、何故か5年前と変わらない姿で現れる。
前作では体型や性格の都合で最年長の赤ずきんを差し置いて一番大人っぽかったが、今作ではブラッドスケルター化している期間が長かったため肉体・精神共に全く成長しておらず、ラプンツェルと子供同士のようなやりとりを繰り広げることが多い。
ちなみにガラスの靴のアクセサリーは今作はイヤリングではなくペンダントになっている。
戦闘はファイタータイプ。
ハーメルン以来の頼れる前衛で、彼女の加入から大分前衛不足が解消される。
銃が超性能のため無料DLCのデスリク衣装を着せて銃で近接攻撃させるプレイヤーが後を絶たないとか。
そのデスリク職業衣装の元ネタはリディア・ノーラン。大人ぶったロリ体型同士ということか。
対応するアイテムは「口紅」。真っ赤なカラーだが、身体が幼いシンデレラではあまり似合わないので悩んでいるらしい。
黎明解放戦線の血式少女。
前作と同じく彼女が「元街道沿いエリア」に囚われていたジャックとアリスを解放しに行くところから物語は始まる。
開始時は前作よりもさらに脳筋な面が強くなっており、ジャックに対するデリカシーのない発言からアリスを怒らせてしまい、アリスブラッドスケルター化の原因の一端となってしまった。
その後、つう・人魚姫・ジャックは転落したものの彼女だけは無事だったため黎明に帰還する。
その後、黎明は謎のナイトメアに滅ぼされたのをきっかけに彼女自身もブラッドスケルター化してしまい、独房エリアをさまよった末に「元駅構内エリア」で発見される。
黎明の崩壊や博士達の死もあり、ハーメルン解放地区加入後は性格が一変して破滅的な思考になってしまい、メルヒェンやナイトメアを全滅させることだけが目的になっている。
見た目はミディアムロングにしたうえで向かって右側から前に出している。
戦闘はリベロタイプ。
詠唱システムがキツいが、「スローアクション」や「ジェノレンジラッシュ」がとても強くボス戦で活躍してくれる。
限定衣装が物理型なので、「ジェノレンジラッシュ」と合わせて物理型のほうが使いやすい。
デスリク職業衣装の元ネタはセリカ・クレイトン。朗らかお姉さん同士というように見えるのだが、セリカの本質を知っているプレイヤーにとってはなかなかメンタルにダメージがあるかもしれない。
対応するアイテムは「赤色のフード付き
パーカー」で、これが絡むとおかしなテンションになる。
ジェイル内の独房エリアのひとつ「元街道沿いエリア」に囚われていた少女。
幼馴染で同じ独房に囚われていたアリスと共に日々の拷問を耐えていたところ、つう・人魚姫・赤ずきんによって救出される。
と、ここまではだいたい同じなのだが、その後ナイトメアの襲撃を受けてブラッドスケルター化した際にジャックによって浄化されることなく致命傷を与えてしまい、そのまま行方不明になってしまう。
しかし、監獄塔探索開始にあたって「元街道沿いエリア」を再び突破したところに何故かブラッドスケルターが解けた状態で現れ、ハーメルン解放地区入りする。
本人曰く、気づいたら監獄塔にいたらしいが…。
精神が幼児化したジャックの心の支えになっており、アリス自身もジャックへのひたむきな愛情を見せる。
そのため、ハーメルン解放地区に加入して以降、ジャックは戦闘時以外基本的につうではなくアリスと共に過ごすようになる。
たとえジャックがナイトメアになろうとも変わらずお互いを思い続ける様子は一種幸福でもあるが、同時に危うさを感じさせるところがある。
前作では影が薄かった血式リビドー「お茶会を開きたい」が今作でははっきりと表れており、よくジャックとお茶会をしたりそのお茶会に他のメンバーを招待したりしている。
血式能力は「ワンダーホール」がジャックに取られてしまったためロングジャンプができる「ラビットジャンプ」になっている。
戦闘はファイタータイプ。
デスリク職業衣装の元ネタは二ノ宮しいな(現実世界でのしいなの方)。メインヒロイン同士で顔立ちも髪型もほぼ同じなので違和感ゼロ。そしてデスリクのしいなの真実と本作のアリスの真実を考えると悪意の塊だなこれ。
余談だが向こうにも「不思議の国のアリス」から名前を引っ張ってきた「アリス」がいたりする。
対応するアイテムは「テーブルクロス」で、使い方にはお茶会マニアであるが故のこだわりがある。
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ところで、キャラスキルが「幼馴染ファヴォティスム」から「『ギ者』ファヴォティスム」なっているのだが…?
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○ハーメルン解放地区の人物
「元街道沿いエリア」にて、ジャックとアリスの隣の独房に囚われていた少年。
つう・人魚姫・赤ずきんによってヒカリと共に救助されるが、ナイトメア襲撃に伴うパニックの煽りを食らって地下洞窟に転落。再び囚われの身になったところをつうと
人魚姫に助けられる。
その後、黎明が壊滅していることを他のメンバーと共に知ったため、ハーメルンに頼んで新しい拠点を築く。
拠点では依頼所でクエストまわりと血花代行を担当するが、今作ではクエストが使いづらく血花代行も意義が薄いため、リーダー格なのにもかかわらず若干不遇。
「元街道沿いエリア」にて、ジャックとアリスの隣の独房に囚われていた少女で、マモル共々地下洞窟に転落していた。
マモルと共に解放地区周辺の集落出身らしい。非常に優しい性格で、その優しさはハーメルンの下僕たちも癒す。
拠点では浄化を担当。こんないたいけな少女にあのエロイベントを任せるのは微妙に背徳感が…。
地下洞窟に囚われていた青年。元黎明で研究班にいた。
体力は著しく低いものの頭脳は博士に劣らず聡明である。
拠点では血式少女の強化を担当。
地下洞窟に囚われていた女性。元解放地区の住人。姉御肌な性格。
拠点では物資販売を担当。
地下洞窟に囚われていた男性。元黎明で武器製造を行っていた。
一人称をはじめとして喋り方がしっちゃかめっちゃかなのが特徴。
拠点では武器強化を担当。
ちなみに、イツキ・カエデ・タクミは前作にもいるがマモルとヒカリとは異なり姿や名前は
ゲームでは出ず小説『
神獄塔 メアリスケルター~光の在処~』が初出。そちらでも本作序章のようなやりとり(ハーメルンとの鬼ごっこ)が繰り広げられている。
グレーテルが兄と慕っている旧学生街エリアのナイトメア。
本作では人魚姫の説得のおかげでとどめを刺されることはなく、ハーメルン解放地区でグレーテルと共に暮らすことになる。そしてハーメルン解放地区で人間と交流していく中で、人間の優しさを覚えていく。
ちなみにまともな会話能力があるため、エリア探索中に出くわすと「ココハ、ボクノイエダ!」とか言ってくる。
○その他の人物
つうたちが地下洞窟に転落した後、解放地区に戻ってきた際に現れた正体不明のナイトメア。その外見は手足の生えた臓物とでもいうべきおぞましいもの。
異常な戦闘能力で解放地区を蹂躙し、住人や黎明メンバーを惨殺していった。
そしてつうたちと戦闘になるかと思いきや、彼女たちを見つけたとたんに何故か逃げ出してしまい、戦闘することはなかった。
その後もつうたちが独房エリアを散策しているうちにたびたび出会い破壊の限りを尽くしているが、つうを見つけるたびに逃げ出してしまう。
ナイトメアすら攻撃対象にしており、不死身の奴らから怯えられるという驚異の存在。
一か所破壊された時点で気絶する部位を、全身ぶっ壊されれば確かに恐ろしいだろうが。
- 十島博士(CV:山本兼平)
- ハル(CV:亀山雄慈)
- 上島視子(CV:笹本菜津枝)
- 門脇永遠(CV:落合福嗣)
解放地区で、ジェイルからの脱出を目的とする組織「黎明」を運営していたが、謎のナイトメアの襲撃を受け、猟奇殺人さながらの惨殺死体となって発見される。
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永遠以外は台詞がないのに公式サイトでCVが公開されているが…?
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放浪商人。前作では血式少女でないことが判明した途端窓際送りにされていたが、今作ではタイヨウ教団との決裂した煽りで食糧難になったところ、ハルに「タイヨウ教団を頼れ」と言われ解放地区そのものから追い出されていた。
が、その後出会った放浪商人のおっさんに師事することでジェイルで生き抜く術を学び、現在では幼いながらも一人前の放浪商人になっている。
そして、解放地区にいないということは、謎のナイトメアの襲撃を受けることがなかったということとイコールであった。
前作の放浪商人のおっさんに引き続きジェイルを探索しているとたまに登場し、アイテムを売ってくれる。
さらにサービス精神旺盛で、タイムセールを行っていたり、時々サービスで無料でアイテムを提供してくれたりする。
と、ここまではいい話なのだが、悲しいことに本作では装備品入手は血花がメイン、サプライズアイテムもあまり売ってくれないためクエスト入手が優先されがち、とシステム面でかなりの煽りを食らっている。
とはいえ拠点より安く、時期的にも早く売ってくれるため消耗品の補充ではなんだかんだお世話になる。
タイヨウ教団の教祖「大陽女」を務める少女。
本作では物語開始前に弟の千昭を殺害される悲劇に遭っている。
それが元で黎明と決裂し親指姫・白雪姫・眠り姫の三姉妹を伴ってタイヨウ教団を移したため生き延びていた。
相変わらず不思議な預言をする。
ダンジョン内に存在する、AI内蔵という触れ込みの扉。
要するに鍵付き扉だが、特殊なアイテムを使用したり、親指姫の「プチプリンセス」を使う必要があったりする場合もある。
また、使うアイテムを間違えるとメルヒェンをけしかけたりダメージを食らわせたりする。
定型文ながら会話能力も有しており、つうがAI扉に疑問を呈した際に「ウソデハアリマセン」「ワタシハ、ウソヲツケナイヨウニ、ツクラレテイマス」、人魚姫が一人で扉を守っていた彼女(?)を褒めた途端何故か一瞬黙り込んだ上で「タダシイアイテムヲ、セッテイシテクダサイ」、正しいアイテムを選んだ際にまた「ウソデハアリマセン」など妙に愛嬌がある。
◆探索エリア
本作の探索エリアのうち1から引き継ぎとなっているエリアは一部を除き
BGMが1のアレンジとなっている。
物語開始直後、つう・人魚姫・ジャックが転落したエリア。前作では隠しダンジョンだけあって敵が自重していなかったが本作では序盤仕様になっている。ナイトメアも登場しないため、全体的にギリギリのバトルだとろくな目に遭わない今作においてはレベルアップを伴わない稼ぎ行為に最適。
BGMは不気味さが減り若干民族音楽っぽくなった『其処此処に底-上げ底 ver.-』
つうと人魚姫が発見されたエリア。前作でも電撃PS連載の前日譚に登場している。周囲には水槽が大量に設置されており、透明感のある見た目。一方、敵の強さは全く序盤仕様ではなく、いきなり通常攻撃が全体攻撃の敵が登場するため、この時点から地下洞窟である程度稼いでおかないと酷い目に遭う。
登場するナイトメアは全身が魚の胴体のような見た目でで頭にナイフが突き刺さっている。見た目だけならあまり怖くはない一方、戦闘能力に関しては前作の元街道沿いナイトメアのように露骨にチュートリアル臭のする弱さではなく普通に強い。
BGMは水音のフレーズが特徴的な『Underwater』。
相変わらず学校の教室のようなエリアだが、全体的なカラーリングが紫色に覆われている。お菓子の家とでも言いたげな環境は今作でも健在であり、中にはアイスクリームを固めてAI扉に認証させるという代物も。
BGMは重厚な雰囲気になった『Children's Night-spreaded ver.-』。
依然としてスタンド・バイ・ミーのごとく線路を歩く。空の色は紫色から緑色に変わっている。ここのナイトメアは謎のナイトメアにビビってた割にやたら強く、鬼門となっている。
BGMはピアノのフレーズが壮大になった『鏡面界-floating ver.-』。
例によって和風庭園で、全体が紫基調になっている。AI扉の仕組みがちょっとややこしい。ちなみに竹林部分ではどうも何かの処理に無理があるようでものすごい勢いで
処理落ちする。
残念ながら?巨大ナイトメア戦による戦闘はできないが、睡眠付き全体攻撃や遅延持ちでとても厄介。
BGMは新フレーズが追加された『御伽世界-industrial ver.-』。
日本美術を題材にした美術館のようなエリア。鶴のモチーフがあちこちに存在しつうに対応するエリア・ナイトメアを無理矢理ねじ込んだのか?という雰囲気だが、つうに関連するストーリーは特に展開されない。
ナイトメアは2対の目と手が球体に付属している生物。
BGMは緊迫感のある和風サウンド『Chaos of Montparnasse』。
エリア内が全体的にオレンジ色で暗くなっており不気味な雰囲気になった。4区にあるAI扉の先に核があり、そのAI扉に対応する宝石をエリア中を駆け回って回収してくるという構成。
ナイトメアは見た目が横長になったほか、部位破壊後が全くの別物になっている。
BGMは重々しい雰囲気になった『Distorted Riality-heaviness ver.-』(「Riality」は誤記かと思われるがゲーム内のサントラではこの表記でFinaleでもそのままになっている)。
背景が緑基調から紫基調になり、空や背景も夜のような雰囲気になっている。トロッコが多くなっているほか、AI扉は駅構内らしく改札になっている。
BGMはちょっとトランス風味になった『眠れる氷の街 -extended ver.-』
前作は黒基調だったが今回は白基調。前作と同じく物語はここから始まる。しかし、その後謎のナイトメアの襲撃でエリアごと破壊されてしまい、その後もギミックが多数存在するため奥までの探索はできない。赤ずきんを仲間にした後やっと探索できるようになる。
このように特殊な探索順をとらされるためか、下層の敵は序盤仕様で、上層の敵が終盤仕様になっている。特に上層の敵は元墓所エリアや監獄塔よりも強い者がわんさかおり厄介。が、それに対してナイトメアがやたら弱く、無駄に高い耐久力で戦闘を長引かせるという戦法を取ってくる。
BGMは追加された鐘の音や声ネタが特徴的な『Labyrinth-spectacle ver.-』
全体がピンク色に染まっており、前作のような不気味な雰囲気ではなくなっている。BGMはピアノとビートが追加された『墓標の為の子守唄-emotional ver.-』。
前作とは異なり見た目が白。内部は前作とそこまで大きな違いはなく、例によって下層と上層に分かれていてそれぞれ別ダンジョン扱い。
ここのナイトメアは相変わらず移動速度が他のナイトメアと比べて桁違いに速いので注意。
BGMは前作から継続のエリアで唯一の新曲『Tower in the Mist』。最終盤にふさわしい重々しく荘厳なハードトランスになっている。
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下層コアの番人や上層ナイトメアが何かに怯えているようなそぶりを見せるが…?
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新しい章に入るたびに見る不思議な夢。ここもダンジョン探索になっており、構造は分かってみればそんなに複雑ではないがいかんせんマップが表示されないので迷ってしまいがち。
何かに追われる悪夢から始まる夢の内容は徐々に不穏なものになっていき…。
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【真実は時に残酷である】 |
その正体はアリス。
そもそもジェイルの核は、人間の願いのように形ないものでさえも具現化する力を持っている。監獄がおとぎ話の世界をモチーフにしているのも、元々ジェイルが根付いたところが童話の本がたくさんある幼稚園だったからである。
ちなみに、核も色々種類があり、歪んだ形で叶えるものや表面上だけ叶えるものなどがいるらしい。
今回事件を引き起こしたのは、前作でも軽くやらかしている監獄塔の核。おそらく、「二つを一つにする」「一つの中に二つある場合は分ける」というように、1:2交換を主とする核と思われる。
本物のアリスはブラッドスケルター化してジャックを傷つけた際に、ジャックを殺してしまったと思い込み、意識がないままでも監獄塔の核にたどり着いた。その際、アリスは「ジャックを殺した事実を消したい」と、「ジャックがいないこの世界を滅ぼしたい」という願いを同時に抱いてしまった。
そして、監獄塔の核はその相反する願いを歪んだ形で叶えてしまった。すなわち、一方では本物のアリスを破壊の限りを尽くすナイトメアに変貌させ、もう一方ではブラッドスケルター化する直前のアリスを新しく生み出していたのだった。
ちなみに、本体はナイトメア化した方。やっぱりこの核はクソである。
こうして、ナイトメア・アリスはジャックがいない世界を滅ぼすために破壊の限りを尽くし、デッドコピーのアリスは自分がそうであるとも知らずに血式少女として仲間に加わったのである。
ナイトメア・アリスがつうと出会う度に逃げた原因は実はつうではなく、ジャックがいたからである。自分が殺してしまったはずの愛する人を目の当たりにしてしまっては、パニックに陥るのも当然だったのだ。
そして、アリスがコピーされ、ナイトメアと人間に分離してしまったという事実はジャックをパニックに陥らせ、そしてナイトメア・アリスはそんなナイトメア・ジャックを何よりも案じた。この強い思いの名前はまさしく…。
と、その姿を呆然と見つめているうちに、核がまたしてもナイトメア・ジャックとナイトメア・アリスの願いを歪んだ形で叶え、なんと2体のナイトメアを融合させ、核自身も彼らと融合して「ナイトメア・ラブ」にしてしまう。が、ジャックはもう一つ「みんなを守りたい」という願いを持っていた。その願いは、かつてアリスをそうしたようにジャックを分裂させ、ナイトメアになる前のジャックを生み出した。そして、血式少女隊は、今人間態として共にいるジャックとアリスのことを本物と認め、ナイトメア・ラブと化したジャックとアリスを倒すことになる。
そして、部位『愛と絆』を破壊した後に現れるナイトメア・ラブの真の姿は、花畑の中で鎖に裸の上半身だけが繋がれた人間のジャックとアリス。このジェイルで最も深く純粋な愛の末路…。
ちなみに、核と融合したことでその力は絶大(HPは監獄塔下層ナイトメアの倍以上)な反面、ナイトメア本来の特性である不死性は失われてしまっている。
間違っても機嫌100%でイベントに突入するなよ?フリじゃないぞ?
なお、戦闘BGM『Bloodstained Soldier』は、前作の前半戦闘BGM『Soldier of the Wind』のアレンジになっている。
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【未来泥棒】 |
ナイトメア・ラブを倒した血式少女隊。ところが、これは人間として生み出されたジャックへの栄養補給も兼ねていたため、栄養源が絶たれた人間ジャックは消滅する。
大事なことなので二度言いました。
途端、今までナイトメア・アリスに怯えていた監獄塔上層ナイトメアが待っていたとばかりに登場し、ナイトメア・ラブとの戦いで散々疲弊した血式少女はつうと人魚姫を残して全滅する。
これも大事なことなので二度言いました。
しかし、一つ訳の分からないことがある―何故、このような破滅的な結末に辿り着かなければならなかったのか?つうはその答えを探すうちに、ある記憶に辿り着き、自らの「恩返し」のときを悟るのだった。
実はジェイルには雌雄があり、「監獄塔」がジェイルの雄しべで、空に浮かぶ「月」が雌しべ。そして、ジェイルの雄である「監獄塔」と雌である「月」を受精させることで特別な力を持つ白い核「ウィッチクラフト」を生み出すことができる。このウィッチクラフトは強い思いをもって接したものの願いを叶えることができるのだが、その力はあまりにも強大で、時に世界をも完全に作り変えることができるほど。そして、どうやらこのことは伝聞ではあるもののナイトメアやメルヒェンの間でも噂になっている様子。
ただし、あくまでもウィッチクラフトはジェイルと同質の存在。その所業はすべて「擬態」によって成り立っている。例えば、監獄から脱出したいと願った場合、バビューンと飛んでいくのではなく、監獄を脱出できる乗り物などに擬態する。世界の改変を願った場合も同様であり、世界を任意の形に擬態させることで成立させる。元の世界は丸ごと擬態の下で残っており、再度ウィッチクラフトに世界改変の解除を願えば元に戻すことができる。ただし、さらに新しい世界へと改変する場合、擬態によって形成された登場人物たちは死亡している者は死んだままとなってしまう。
つうの正体は都庁ジェイルのナイトメア。そしてさらに元を辿ると、ジェイルが地球に降ってきた日に都庁展望室の七夕展示の場に居合わせていた、「鶴の恩返し」が大好きな少女。彼女はジェイルと化した都庁を根拠地にしていたが、ナイトメアとしては例外的にか弱い存在で、メルヒェンにも虐げられる存在だった。やがて都庁にいられなくなった都庁ナイトメアは独房エリアに逃げ込み、そこで一人の少女―人魚姫と出会う。
ふとしたことから都庁ナイトメアと人魚姫はお互いを意識するようになり、顔を見せない奇妙な交流が続いた。やがて都庁ナイトメアは人魚姫を恋い慕うようになる。しかし、人魚姫は突如として姿を見せなくなった。都庁ナイトメアは人魚姫のことを諦めて都庁に帰ろうとしたが、途中で地下洞窟に迷い込み、永い時を経て地下洞窟に適合した化け物へと変貌。そこで人間たち―血式少女隊に出くわしてしまう。戦うことにトラウマを抱いていた都庁ナイトメアは血式少女たちに自らのコピーをけしかけ、何とか都庁ジェイルまで逃げ帰ったのだ。
そう。前作の余章で地下洞窟を徘徊していたナイトメアは、都庁ナイトメア―つうのコピーだったのである。
しかし、辛くも都庁に逃げ帰るも、都庁の探索を始めた血式少女隊は先ほどのナイトメアがまだ生きていることを知り、執拗に追撃した。
そして追撃される中で、彼女たちの会話からつうは人魚姫がブラッドスケルター化して死亡していたことを知ってしまい、もう一度人魚姫に逢いたいと願う。それを叶えるため、つうは都庁ジェイルを伸長させてウィッチクラフトを生み出し、その力で新たな世界を生み出し、自らを血式少女にしてブラッドスケルター化する前の元水族館エリアに現れた。これがつうと人魚姫の出会いである。つうは自分が人魚姫に執着した都庁ナイトメアだという自覚もないまま、転生した瞬間からただ人魚姫を追い求めていたのだった。
しかし、それは破滅的不幸の始まりでもあった。
まず、人魚姫がブラッドスケルター化を免れてしまったことでその存在は表に出ることがなく、黎明の人間たちから血式少女のメンタルケアを怠らせることとなった。
さらに、2人も血式少女が増えたことで博士が目標としていた7人を超過、超過分は捨てられてしまうと考えたシンデレラの逃走へとつながる。
シンデレラの脱走により間接的に陽司殺害を引き起こし、その結果黎明に不信感を抱いた三姉妹は離脱。重責ある立場についたことで、親指姫の自立心はマイナスに傾き、姉妹間に深い溝を作ってしまう。
一気に人手が半分になってしまったことに焦った博士は、メンタルケアの必要性を知らないまま研究で「穢れ」の概念を知り、活動に消極的なかぐや姫にその実験台になるよう脅迫するのだった。
不幸の連鎖は物語が開始してからも止まらなかった。
確実な人手不足解消を狙ったのか、アリス救出には赤ずきん以外にもつう・人魚姫が当てられた。
結果、ジャックがアリスの穢れを癒す前に救出してしまった挙句、無印よりKYな性格に育った赤ずきんの迂闊な発言のせいでアリスの穢れは大幅に蓄積された状態となった。
その果てに発現したブラッドスケルター化はもはや半端な治療では止めることができず、ジャックへの致命傷をもたらしてしまう。
そうして生まれたナイトメア・アリスは血式少女たちに己の生まれを悟らせた桜の木を破壊し、黎明を滅ぼし、他の面々もろともスナークをぶっ殺してしまう。
そして、ナイトメア・アリスの存在は上記の全滅劇を引き起こすに至る。
このように、つうたちの生存は、物語を完膚なきまでに機能不全へと追い込む起爆剤と化したのだった。
各章開始時につうが見ていた不思議な夢は、前の世界でつうが都庁ナイトメアだった頃の記憶だった。恩返し後に頭が痛むのは、それが自分が都庁ナイトメアであることを思い出すトリガーになっていたからだった。
そして、つうの本当のモチーフは、中国の文芸集『古詩十九首』の一篇「迢迢牽牛星」が初出となっている伝説「七夕」。つうの職業は「アルタイル」を始め、星や七夕に関連する名前が多くを占めていることからもそれが窺える。ナイトメアの心情が理解できるのは、自身もナイトメアだったからだった。
アルタイルだからゼロノスだなんて言ってたら冗談抜きで桜井侑斗だった件。
最大まで伸長した監獄塔の頂上で、つうと人魚姫は自らの愛を確かめ合い、血式少女のみんなが辛い目に遭わず幸せに暮らすことのできる「元の世界」のために自らの思いをウィッチクラフトに捧げる。未来の果てで再会する―果たされないと知りながらも誓って。
そして、時は赤ずきんと人魚姫の出会いまで巻き戻る。つう―都庁ナイトメアが人魚姫と直接出会わない世界で、人魚姫はブラッドスケルター化して赤ずきんに刺し貫かれる。今際に、人魚姫は偽りの夢を思い出す。
刹那の幸福を手にした2人の物語は、その幸福の恩返しを遂げ、泡と消えてゆくのだった…。
博士が人魚姫を確保できなかったことでハルを責め、視子が人魚姫が何故か一向に腐る気配のないことを訝しむシーンを挟み、無印メアリスケルターのOPへ…
認識できません。
もう全員が、忘れてしまいました。
すいません、間違えました。
あなただけは、覚えてました。
過去は変えられません。
未来が、過去を変えるときがあります。
嘘ではありません。
顔を上げてください。
今度は、あなたが彼女の未来を、盗む番です。
それでは、次の塔で。
私は、嘘をつけれるように、作られていません。
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■リメイク版神獄塔 メアリスケルター
◆概要
『2』をクリアすると解放される前作のリメイク版。それ以前に無料DLCを利用してアンロックすることも可。
主なところは
前作の記事を参照。ただし、『2』が収録されている影響でダンジョンはオリジナル版の狂ったような広さではなくほどほどになっており、一部の謎解きも簡略化。ショートカットも『2』と同じ法則に変更されている。あと、リメイク前はランダムでのナイトメア徘徊が発生しなかった旧寺院エリアと旧学生街エリアで普通にナイトメアが徘徊するようになっているので注意。
細かいところでは魔法属性や成長エリアのシステムが『2』準拠になっているほか、トライジェイルやジェイルマネージも利用可能になっている。
ストーリーはダンジョン内でジャックがガラクタを拾うイベントが追加されているぐらいで大して違いはない。ちなみにこれらのガラクタ、一応戦闘中に使用することができるのだが、「敵一体に1ダメージを与える」という、なんというかリアクションのしようがない代物。というかどうやって「テーブルクロス」「赤色のフード付きパーカー」「口紅」「三又イヤホン」「低反発まくら」「ままごとセット」「バニラエッセンス」「漫画描きセット」でダメージ与えてるんだ。
なお、前作をプレイ済みの場合、
ゲームスタート時に提示される質問に答えることで終盤からプレイ可能になる。が、何故かレベルや装備が明らかに足りていないので稼ぎ必須。
雑魚やナイトメアはもちろんのこと、
ラスボスが尋常でない強化を受けているため冗談抜きで難易度調整も視野に入れた方がいい。
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【運命からの脱獄をしに行く】 |
運命からの脱獄を果たさなければ、真の脱獄を成すことはできない。
オリジナル版の余章はエンディング前のどこかから分岐した物語だが、今回はナイトメア・ジェイルを倒した後の続き。
ナイトメア・ジェイルを倒した後、ヒカリがジェイルにいる人々を地上に連れて行ってくれるというが、その前にやり残したことがないか探すことに。そして地下洞窟に行くと、オリジナル版と同じように地下洞窟の奥まで進むことになる。オリジナル版の違いと言えば…プレイヤーが地下洞窟ナイトメアの正体を知っていることだろうか。だが、そんなことを知らない血式少女隊は、核を破壊し、地下洞窟ナイトメアを倒すことになる。
なお、『2』をクリアしていないと、このタイミングで地下洞窟に行ってもイベントが発生せず、地下洞窟の奥に続く扉が開かない。
地下洞窟ナイトメア―都庁ナイトメアのコピーを倒すと、ジェイルの外にも監獄塔が存在し、外の世界もジェイルが無限に広がっているというあまりにもショッキングな事実が発覚する。
オリジナル版はジャックが悲嘆した瞬間に物語の幕が下ろされるが、今作ではそのまま継続して新しい監獄塔―都庁を目指す。
――私は……ウソをつけれるように……作られていません……――
――私は……ウソをつけれるように……作られていません……――
という超重大イベントが都庁進入時にインサートされるはずなのだが、バグのせいで当該のイベントは発生しない……
ジェイルの外に存在した新たな監獄塔。その名の通り、都庁の特徴であるツインタワーがそのまま監獄塔の形状となっている。内部は一面に白い繊維のような物質が張り巡らされており、奥まった場所に入るとガラス張りの部屋が複数存在する。また、各所には短冊のような装飾が施されており、七夕を具現化したジェイルであることが示唆されている。
BGMは本当の最後に相応しく疾走感溢れる旋律『荘厳たる世界』。
そして、ここまで来たプレイヤーなら、もうこのダンジョンをどこかで見たことがあるはずだ。そう、ここは謎の夢で登場したあのダンジョン。都庁ナイトメア―つう本来の居場所である。しかし、つうがあまりにも長く都庁から逃げ続けていたため、ここには目玉だけの球体に竹と短冊が張り巡らされた新たなナイトメアが発生し、血式少女たちを襲う。
さらになんと、ここではナイトメア関連以外の戦闘BGMが『2』のものになっており、階層が上がるにつれて、『2』のBGMも徐々に進行度が上がっていく。
ここはエリア構成が若干特殊で、階段がすべてフロアの中央に集中しており、次の階へ上がる階段への扉が鍵で閉ざされている。そのため、エリア内を回り、鍵を発見してからスタート地点まで戻り扉を開ける、を繰り返すシンプルな構造となっている。
ここで、血式少女隊は地下洞窟から逃亡したナイトメアと再会し、このナイトメアを追撃。その最中、地下洞窟ナイトメアが落としていったマイクからある音声が流れる…。
前の世界の記憶を取り戻したジャックとつうは人魚姫を生き返らせるため、都庁をさらに上へ上へと登る。新しい都庁ナイトメアを退けた血式少女隊の目標はただ一つ。
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運命からの脱獄を果たした血式少女。
都庁エリアのナイトメアだが、ウィッチクラフトの力で血式少女へと転生した。
戦闘面ではアルタイルタイプ。使用感は『2』と同じなのだがもはやここまで来たら大事なのはスペック云々ではなく、ただつうが血式少女として戦っているということだけである。
運命からの脱獄を果たした血式少女。
元水族館エリアで死亡する運命だったが、ウィッチクラフトの力でその運命を覆した。
「ブラッドスケルター化すると、生体現象の進行が止まる」という特性により、遺体は腐敗せずに残っていた。
戦闘面ではマジシャンタイプ。つうと人魚姫にはジェノサイドスキルがないがそんなことは今や些細な問題である。
前作で死亡した後、格の効果により監獄塔遠征の際殉職した『隊長』『先生』『博士』『お母さん』『棟梁』の融合転生体となった五人。
ヒカリ以外はナイトメアと同一の存在として生存しているため、小説版では地下に核が残っているか懸けて残留する希望を仄めかせながらも苦い結末を迎えた五人だが、運命からの脱獄を果たしたつうと人魚姫の説得、そして外の世界がジェイルに変貌しているということは間違いなく核が存在して生存できるということを踏まえて外の世界へと旅立った。
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- ゲーム部分はクソつまらんかったがストーリーは本当に素晴らしかった。DRPG要素が足引っ張らなけりゃ神ゲーだったな。 -- 名無しさん (2020-02-01 20:20:05)
- 最後のAI扉が自分の意思を持ち第四の壁を破ってプレイヤーに語り掛けてくるシーンが一番鳥肌立った。 -- 名無しさん (2020-02-02 00:08:30)
- キャラもストーリーも良いんだけどコンパ製作って時点でゲームとしてはお察しの出来になってしまうのが哀しい -- 名無しさん (2020-02-02 16:49:45)
- コンパイルハート、あんだけゲーム作ってるのに一向にまともな出来のゲーム出来ないよな…作る気が無いのか -- 名無しさん (2020-02-03 09:25:28)
- キャラとストーリーは毎回ちゃんとしてるのがなおのこと悲惨 -- 名無しさん (2020-02-03 09:26:00)
- 元々血式少女の設定的に仮面ライダービルド臭がしていたが(といってもメアリスが先)、今作ではラストの展開からしてますます仮面ライダービルドっぽくなっている。 -- 名無しさん (2020-02-04 00:31:34)
- デスリクは結構いい感じだったろう。 -- 名無しさん (2020-02-04 03:23:33)
- 新作がでるらしい -- 名無しさん (2020-04-05 10:11:01)
- 2から始めて面白かったけどもあれだな。終わったら速攻で1やらんとダメだな。あの結末のままならスゲー凹むわ -- 名無しさん (2020-04-27 21:17:38)
- 1、2のシナリオが入ってこれ1本でシリーズを楽しめる!最終作『神獄塔 メアリスケルター Finale』発売中!(ダイマ) -- 名無しさん (2020-11-12 05:48:59)
- F特装版のサントラで知ったが、都庁のあの戦闘のBGMタイトル「NINGYO」なんだな。的確に心を抉ってきよる -- 名無しさん (2020-11-14 20:04:59)
- 項目内の檀黎斗構文、実際に言うと尺がダダ余りになる説。まあ、このゲームのOP2分13秒あるので… -- 名無しさん (2021-01-03 00:29:47)
- シリーズで一回しか使えないであろう手やリメイク1同梱してまでよくぞここまで仕上げたもんだ。最初から既定路線だったのか、2出すの決まってから考えたのか気になる -- 名無しさん (2021-01-25 02:47:57)
- 乙野氏によると、元々「1」のPS4&Switch移植時に「人魚姫を生き返らせて仲間にできる」くらいのおまけ要素つけるだけのはずだったのに、Dと話すうちにどんどん構想が膨らんだからもう「2」にしちまえって感じで決まったらしい。勢いってすごい -- 名無しさん (2021-06-09 01:18:49)
- 「1のリメイク版が同梱」「2をクリアすると1がプレイ可能になる」って前情報だけあったから「何で???」と思ってたけど実際にその状況になったら「そういうことだったのか!」って衝撃を受けた。本当に隠れた傑作だと思う。 -- 名無しさん (2023-05-10 21:41:53)
最終更新:2025年01月26日 20:39