ゲルシャーク

登録日:2020/04/21 Tue 21:06:54
更新日:2025/04/25 Fri 00:02:08
所要時間:約 5 分で読めます





やあ、みんな!私はファイヤーコンボイ。

首都高速に巨大なサメが現れた。
それは新たなる敵・デストロンガーのゲルシャークだ!

凶悪な牙が大都会に迫る。
ワイルドライドマッハアラートスピードブレイカー
エマージェンシー!!
カーロボ三兄弟、サイバトロンネットで駆け付けろ!!

トランスフォーマー カーロボット、第2話!


高速バトル!ゲルシャーク


熱い心に不可能はない!!





海原に船を浮き立てゲルシャーク。

船と釣りの浮きをかけてみました。


「ゲルシャーク」とはアニメ「トランスフォーマー カーロボット」の登場人物。
悪役であるデストロンガー側の主人公ともいうべき人物でもある。ただし登場したのは第2話からだが。
海外名は「スカイバイト」

CV:KONTA/ピーター・スペロス



【概要】


デストロンの急進派『デストロンガー』の副官で、闇の破壊神ギガトロンの副官を務める。役職は「牙提督」
昔、死にそうになっていた所をギガトロンに救われて以降、彼に忠誠を誓っている。

それなりに優秀であり、実際当初こそ頭脳と獰猛さを併せ持った敵方ナンバー2としての存在感を出していた…が、すぐに詰めの甘い所を露呈させ、肝心なところで失敗してしまう事が多くなる。
終いにはサイバトロンからも「フカヒレ野郎」「かまぼこの素」と弄られるなどすっかりギャグキャラが板に付くように。*1
早い話、どこぞのラブリーチャーミーな敵役達のようなポジションである。
特にブラックコンボイらコンバットロンが加入した際にはより顕著になり、自分を差し置いてナンバー2面するブラックコンボイに対抗心を燃やし、コンバットロンの作戦を妨害するためにガスカンクらと共にファイヤーコンボイのコスプレを披露したりとだんだん迷走し始める。
しかしそれでもギガトロンは彼を見捨てたわけではなく、ゲルシャークもまた彼を慕い続けていた。

上記のところからも分かる通り内心は悪人ではなくむしろ善人であり、成り行きで子供たちを助けた際に慕われてしまい困惑していた。
またポエム(川柳)や占いが趣味であるなど繊細な一面もある。
一つでもボタンを掛け違えていたら彼はサイバトロンに入っていたかも知れない。

ちなみに作中で流行っているお魚さん占いではサメではなく「クラゲ」であり、「良かれと思ってした行動が相手の恨みを買う」「芸は身を滅ぼす」とのこと。
どちらもある意味的中している。

デストロンガーで唯一、総集編のMCを務めた。



【戦闘能力】


ビーストモードはサイボーグ化されたホオジロザメ。
ビーストウォーズⅡ」のヘルスクリーム同様水中だけでなく空も飛び、地中にも潜れる。
実際ゲルシャークもヘルスクリームも元はビーストウォーズシリーズのアニメ未登場キャラクターであるサイバーシャークのトイが使われている(前者はメタルスでリカラー、後者はメタルス化する前でリデコ。)

武器は胸部のクリスタルから放つビーム「メーザーストーム」
左腕の伸縮自在な鉤爪「アンカーアーム」
サメの口から放つ追尾魚雷「ジョーズトーピード」

何だかんだで強く、水中戦ならファイヤーコンボイすら圧倒する。
ちゃんと戦えばコンバットロンにも引けを取らない…はずである。



【人間関係】



デストロンガーの首領にしてゲルシャークの恩人。
その忠義はどんなことがあっても揺るがずにいたが…


  • ガスカンク
  • ギルドー
  • グッシャー

部下のメタルビースト3兄弟。
しかし彼らから直属の上官として敬意を払われている様子は特になく、ゲルシャーク自身も間抜けな彼らを軽んじるなど当初はそこまで仲良くはなかったが、
コンバットロン加入前後あたりから意気投合し始め、彼等を見返そうと合同で色々企むようになる悪友となる。



自らの優秀さを鼻にかける彼らは、うだつの上がらないゲルシャーク達を日頃から馬鹿にしている。
あいつらも最後はサイバトロンに介入されて失敗してるじゃんとか言ってはいけない。苦戦度合いで言ったらあちらが上なのは明らかだが。

だがブラックコンボイは密かに謀反を企てており、それを実行に移すも失敗、粛清される。
以降はゲルシャーク達はギガトロンにその忠誠心を認められるようになった。


倒すべき敵…なのだがゲルシャークの間抜けっぷりには彼らも呆れていた。
だがその忠誠心の高さからファイヤーコンボイは「スピードブレイカーよりは真面目」と冗談を言っていた。
また、ゲルシャークも偶然スパイチェンジャーの諍いを目撃した時には涙を流して同情するほど感情移入していたこともある。
ちなみに彼のポエムはファイヤーコンボイからは不評であった。



支配すべき地球の住人達…なのだがあることがきっかけで彼等にいい人だと思われてしまう。
特にサイバトロンと親しい少年である大西ユウキからの事は何度か助けてしまったこともあり、お礼を言われて困惑していた。



【善と悪に揺れた鋼鉄鮫の行く道】



ギガトロンの右腕として悪事に精を出すゲルシャーク。
だがコンバットロンの登場で立場を失いかけてしまう。
それでもめげずに頑張っていたが、成り行きで大西ユウキら子供達を救い、彼等に懐かれてしまう。
「良い人」と言われ感謝されて満更でもない自分と、ギガトロンへの忠誠心で揺れ動く日々を送っていた。


結局自分の中でその答えが出ぬまま、デストロンガーは壊滅、ギガトロン以下メンバーはセイバートロン星に強制送還された。
だがその中に、ゲルシャークの姿はなく…







地球のどこかにある海で、1匹のサメが跳ねた、やっと得た自由を喜ぶかのように。
このサメの姿を最後に、「カーロボット」の物語は幕を閉じるのだった。



【玩具】


玩具版はヘルスクリーム…ではなく海外版メタルスサイバーシャークのリペイント品。
アメリカンらしいサイケデリックな色から、実際のホホジロザメに近いカラーリングとなった。
クリアーブルーの成型色と、アメジストパープルのグラデーションが非常に美しい。

後にレジェンズ版も発売されており、変形方式が変わったことにより、アンカーアームとジョーズトーピードが一体化、メーザーストームがビーストモードでも撃てるようになった。
同封されたコミックによると、トラブルでレジェンズ世界に飛ばされ、そこでも子供達に慕われていた。

2025年には「エイジ・オブ・ザ・プライム」でスカイバイトとしてまたまたリメイク。
最大の特徴として各部に関節が追加されビーストモードでは本物のサメよろしく上下左右にくねくねしたポージングを取らせることが出来るようになった。
他にも肩アーマーやヒレを取り外して武器として持たせることもできる。


【サイバーバース】


過去作のキャラクターが数多くリメイクされた「トランスフォーマー サイバーバース」にて再登場。名称は他キャラ同様海外名の「スカイバイト」。ビーストモードがかなりディフォルメされた一方、頭飾りや全体的なカラーリング、左腕のアンカーアームと大まかな特徴はとらえている。声優はビーストウォーズでタランスなどを演じたチョー氏で、日本語版では語尾に「~サメ」とつくのが特徴。実はいい人であったカーロボットとは真逆で、多くの星を破壊した極悪人といったキャラ付けをされている。VF-1ジェットファイヤーとはライバル関係にあり、彼との決着をつけるため、スタースクリームによってドリルダイバースカイバイトへとパワーアップする。

玩具はスパークアーマーシリーズとターボチェンジシリーズで発売。
スパークアーマーシリーズは、ドリル戦車型のアーマービークルと合体し、ドリルダイバースカイバイトへのパワーアップも可能。惜しむらくは、デラックス(ウォリアー)クラスよりやや小型のバトルクラスで発売されたところか。
ターボチェンジシリーズは簡易変形のためか、肩腕にサメ頭が付いた異色のアレンジになっている。


追記、修正はポエムを口ずさみながらお願いします。

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最終更新:2025年04月25日 00:02

*1 ちなみに後者を言われた際は「鋼鉄で作ったかまぼこが食えるか!」とノリツッコミしていた