デストロン/ディセプティコン(トランスフォーマー)

登録日:2021/03/01 Mon 23:05:00
更新日:2021/04/14 Wed 10:37:38
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デストロン軍団、アタック!

Decepticons, attack!

デストロン/ディセプティコン(Decepticons)とは、変形玩具シリーズ「トランスフォーマー」における悪の軍団である。
初期作品と同じ東映製作*1某特撮に登場する悪の組織とは無関係である。

以下の作品は個別記事もあるのでそちらも参照。


概要

トランスフォーマーシリーズでは、一部を除き善悪二元論である作品が多い。
そのうちの悪側にあたるのがデストロン/ディセプティコンである。善側はサイバトロン/オートボット

シリーズによって結成理由などは様々だが、ただエネルギーや力のためだったり、セイバートロン星で虐げられた者たちが起こしたクーデター組織だったりする。
軍事政権における正規軍だったりただのテロ組織だったり、はたまたそれらの残党に過ぎなかったりと作品によって立ち位置の振れ幅が大きい。
ただ、正規軍である場合もそのリーダーが「リーダーのマトリクス」を保有する種族全体の正統な指導者であるケースはほぼない。
所属する戦士達は基本的にはメガトロンの「圧政による平和」の思想に賛同しており、戦いが大好きな連中も多いが、
中には争いを好まず、サイバトロンと共闘したり、サイバトロンとは別のやり方で平和を守ろうとする穏健派も少なからず存在している。

ディセプティコンという名前は「欺瞞」を意味する「deception」からきている*2
変形モチーフは戦闘機など空戦力を持ち合わせているほか、初期は少なかったが現在では陸上戦力を持ち合わせていることも多い。

初期作品では、「君が選ぶ、君のヒーロー!」というコンセプトがあり、サイバトロンはもちろんデストロンも活躍させるというスタンスだったが、実際にはデストロンが敗北する勧善懲悪型のストーリーも多かったりする。
一応玩具的にはサイバトロン/オートボットと比べると合体ロボが早く登場したり、10段変形合体ロボの構成員が武器になるなど、変わったギミックが優先的に登場している。
子供人気が正義側に傾くのはある意味当然なので、それを軽減する目的だろう。

名称について

名称が「デストロン」「ディセプティコン」と二つあるのは、海外ではDecepticonsと呼ばれていた組織を、初期からしばらくの間は「破壊」を意味する「destroy」を元にした「デストロン」という名称で呼んでいたことに由来する。
名称が変更された理由として、「ディセプティコンは子供が発音しにくく、わかりやすい名称にした。」という逸話がある。

実写版の時に字幕版で違和感*3が出るのを防ぐために、「コンボイ」→「オプティマスプライム」などのようにキャラクター名と共に海外名である「ディセプティコン」に統一された。
実写版後に初めて行われたアニメ作品である「トランスフォーマー アニメイテッド」は実写版人気にあやかるため実写版の前日譚という日本独自の設定が追加され*4、それに伴い「ディセプティコン」など海外名が続けて使われている。ついでにバルクヘッドの名称がアイアンハイドになって本来のアイアンハイドがアーマーハイドにされた。
そして特に実写版との関連がない「トランスフォーマープライム」以降でも実写版により名称が定着したためか、「ディセプティコン」などの名称が完全に定着している。

玩具展開における古い商品のリメイクでは、「デストロン」の名称が使われることもあったが、海外の商品と仕様統一した現在においては、日本独自の名前が使われることはごく僅かだろう*5

代表的な作品における活躍

いくつかの作品におけるデストロン/ディセプティコンの活躍を記述する。

初代~2010におけるデストロン

戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー」においては地球にあるエネルギーを奪い取ろうとする悪の組織として登場…
その割には、人を傷つけなかったりエコなエネルギーばかり狙ったりと悪の組織らしからぬ部分もあるが。
スタースクリームによる裏切り劇はもはやコント。
一応破壊活動や地球を滅亡の危機に追い込むなど、たまにしっかり悪者しているときもある。
リーダーは慈愛大帝もとい破壊大帝メガトロン様

続編の「戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー2010」では映画版でメガトロンがガルバトロンにパワーアップ…したが狂ったシーンも多く、部下からとやかく言われたり、挙句の果てに精神病院送りにされたことも…
また今作において、トランスフォーマーの原型がクインテッサ星人の製造していた奴隷ロボットであり、そのうちの軍事用ロボットがデストロンである事が判明した。

CGビーストウォーズシリーズにおけるデストロン

今作におけるデストロンは、海外では「ディセプティコン」ではなく「プレダコンズ」と呼称されている。
リーダーはいずれもティラノサウルスに変身する腹筋崩壊大帝ビーストメガトロン(通称・千葉トロン)

今作でのデストロンはデストロン内の過激分子であり、とある目的から宇宙へ逃亡。
追ってきたサイバトロンとともに「惑星エネルゴア」に墜落、そこでコント激しい戦いを繰り広げる。
なお、この時代のデストロンは何世紀も前にサイバトロンと和平を結んでおり、サイバトロンや宇宙に進出した地球人達とも良好な関係を築いているなど、大多数は穏健派にシフトしている。
だが、長すぎた平和による治安やモラルの悪化などの堕落の面も浮き彫りになっており、それを憂いてかつての栄光を取り戻そうとしたのが『セカンド』のガルバトロンと『ネオ』のマグマトロンの一派である。

ビーストウォーズ 超生命体トランスフォーマー」の終盤、コンボイを罠にかけて事実上勝利するはずが、案の定実は生きてました。
超生命体トランスフォーマー ビーストウォーズメタルス」では一部死者を出しながら再度サイバトロンとコント戦いを繰り広げることとなる。
ビーストウォーズリターンズ」メタルス終盤でメガトロンが捕まるも脱出、セイバートロン星を支配し、一部キャラを洗脳したうえで機械のボディを与え、「ヴィーコンズ」を結成した*6
新たに「テクノオーガニックボディ」を手に入れキモくなったがさらにパワーアップしたとサイバトロンとパワーアップしたコント三度の戦いを繰り広げることとなる。

実写版におけるディセプティコン

言語が統一され、名称が「ディセプティコン」となる。
リーダーは名称変わらずメガトロン
悪役らしく、軍事兵器に変形する機体が多いのが特徴。「ダークサイドムーン」で一度壊滅するも…

プライムにおけるディセプティコン

超ロボット生命体 トランスフォーマー プライム」ではダークエネルゴンを利用し、さまざまな悪事を練ろうとしている。
仕事しない闇医者と2名芸人がいることを除けば比較的真面目。
リーダーはひろしのようなダーダー恐竜のようなが特徴のメガトロン

日本限定の続編である「参乗合体 トランスフォーマーGo!」では「ソードボットvsプレダコン」という形式をとっているため空気。

アドベンチャーにおけるディセプティコン

プライムの英語版続編である「トランスフォーマーアドベンチャー」では従来のような組織ではなく、囚人船「アルケモア号」から逃げ出した犯罪者の総称として登場しており*7メガトロンに関しては一切登場していない。

そのためディセプティコンといいながらも何かの組織に所属していないその回限定の犯罪者(いわゆる今週の怪人)も少なくない。そのため玩具も少ない。日本では過去商品を流用して何とか数を稼いでる。
一応スチールジョーをリーダーにした「スチールジョー一味」など、徒党を組むやつらもいるが。

また今作のディセプティコンはロボットモードに動物の意匠(一部は動物そのもの)があったりビーストモードに変形するものが多い。

シャッタード・グラスにおけるディセプティコン

G1をモチーフに善悪が逆転した世界を描いた「シャッタード・グラス」では善のディセプティコンが登場。
悪のオートボットに立ち向かう自警団であり、G1世界からやってきた血祭りとかいうけど善のクリフ
を保護している。


追記・修正はデストロン/ディセプティコン派にお願いします。
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最終更新:2021年04月14日 10:37

*1 トランスフォーマーは東映アニメーションなので厳密には異なる。

*2 このため「欺瞞の民」と呼ばれることもある。

*3 音声ではディセプティコンと呼ばれているのに字幕でデストロンと書かれてしまう。

*4 あの映画がアニメになった、などの宣伝が行われていた。流石に無理がありすぎるため設定としては後になかったことになったが。

*5 2021年現在は一部のジェネレーションズセレクトやマスターピースくらいのもの。

*6 そのため厳密にはデストロンではない。

*7 プライム最後でメガトロンが組織としてのディセプティコンを解散したため。