ファイヤーコンボイ

登録日:2012/01/08 Sun 13:13:45
更新日:2024/10/01 Tue 17:54:23
所要時間:約 4 分で読めます







熱い心に不可能はない!





CV:橋本さとし


【人物像】

サイバトロン(正式には次元パトロール隊)の総司令官。
「炎神」の通り名を持ち、消防車のキャビン部分に変形する。
メイン武器は小型の光線銃・コンボイガン
さらに両肩のトーチからOP1番の歌詞にもある「赤い閃光」、ファイヤーフラッシュという必殺光線を放つ。
消防車の後半部分は前線基地トランスリべア*1に変形する。
分解したパーツの一部は両肩に装備するマイクロミサイルトランスマイン、拳に装着されるだけでなく、トランスリベアからミサイルのごとく射出されるバーンナックルファイヤーナックルというように武器として併用される。

性格は勇敢だが、天然でお人よしな所が目立つ(詳しくは後述)
人間の少年・大西ユウキのことを大事に思っており、デストロンガーに誘拐された彼の父親を一刻も早く救出したいと思っている。

デストロンガーの首領である闇の帝王ギガトロンとは400万年前から続く腐れ縁
ぶっちゃけて言えば幼馴染みたいなもんである。

スパイチェンジャーのアートファイヤーとは親戚にあたる。
中盤からは「もう一人の自分」であるコンバットロンのブラックコンボイ、双子の弟ゴッドマグナスも登場した。
ゴッドマグナスの場合は、司令官の証である『エネルゴンマトリクス』を自身ではなくファイヤーコンボイが持っていることを逆恨みして強制合体してまでも奪い取ろうとしていたほど。
事情はともかく、何だかんだで意外と家族に恵まれているような気がする。

口癖(決め台詞?)は「熱い心に不可能はない!」(一度ゲルシャーク「ある!」とツッコまれた)。

海外名はオプティマスプライム

合体バリエーション】


スーパーファイヤーコンボイ

ファイヤーコンボイとトランスリべアが巨大合体した姿。
必殺技はラダーの放水銃から放たれる、OP2番の歌詞にもある「青い流水」、ブリザードストーム
ラダーからはミサイルも発射、さらに優れた機動性と両膝のホイールを活用した「炎神飛び膝蹴り」を敵に食らわせたりできる。


ゴッドファイヤーコンボイ

ファイヤーコンボイとゴッドマグナスが超巨大合体した姿。
初登場時はゴッドマグナスに強制合体させられたが、以降はファイヤーコンボイがメイン人格になった。
ゴッドマグナスの武器を進化させたゴッドバルカン&ゴッドレーザーがメイン武器で、そこから一斉発射をするゴッドファイヤーバーストが必殺技。
デビルギガトロンとの最終決戦ではマスターソード流用大剣・スーパーゴッドソードを使用。そこ、勇者シリーズみたいとか言わない。スポンサー同じだけどね…。
通称握手合体


【『サイバトロンガー破壊大帝』】

ぶっちゃけここからが本題。
何故こんな異名が付いたかというと、彼があまりにも天然な性格だからである。

例えば、敵であるブラックコンボイが「正義の心に目覚めた」と言って近付いてきた時には、その嘘を真に受け、サイバトロン入りを歓迎した。
しかもあらかじめ、彼らが本当に正義の心を持ったか確かめていた上で。
おいおい。

そして騙されたと気付いた時には、
怒り狂ってスーパーファイヤーコンボイに合体し、エネルゴンマトリクスの力を発動させてフルボッコにした。
おいおい…。

また、作戦立案能力もほぼ皆無で、失敗した時には

「やはりダメだったか。」

と言って実力行使。
ある意味どっかの「私にいい考えがある」の人よりタチが悪い。
まぁ「大仏トランスフォーマー作戦」は成功したが。


以上のことから、「サイバトロン破壊大帝」に定評があるダイアトラスOPTIMUS PRIMEに負けないくらいの暴れっぷりもあって、ファンから「サイバトロンガー破壊大帝」と呼ばれるようになった。
中盤でゴッドファイヤーコンボイに合体できるようになってからは手が付けられなくなるくらいの強さを発揮。
ここまで来たら、もはやチートを通り越している。


そんな彼だが、TF人気が衰退して危機に陥った事をきっかけに救世主として尊敬されている。
というのも『ビーストウォーズ』の後を受けて展開された『ビーストマシーンズ』があまりのキモさ、ストーリーの暗さといった理由から大ゴケどころかTFにトドメを刺すレベルの大不調。
日本展開も後年になって『ビーストウォーズ』の続編であることを全力でアピールした『ビーストウォーズリターンズ』と改題され、モバイル放送という視聴者が限られるメディアが初公開という有様だった。
玩具は玩具でタカラとハズブロの連携不足から本編とは似ても似つかないデザインで展開され、売上もどん底レベルにまで落ち込んだのだが、そこに登場したファイヤーコンボイのクオリティが凄まじく、一気にこの逆境をひっくり返したのである。
つまり『ビーストマシーンズ』がなかったらこのアニメは海外で放送されなかったということである。
そのため海外版『ギャラクシーフォース』のコミック版「Transformers Cybertron」でユニクロンが復活した際には、ゴッドファイヤーコンボイ(Omega Prime)に合体し、復活が不完全だったとはいえユニクロンを単機でぶっ壊してのけた。
なおこの余波で全次元に存在するユニクロンの同一存在も全滅した。
熱い心に不可能はない!



【余談】

◇玩具「C‐01 スーパーファイヤーコンボイ」の出来はとんでもなく素晴らしく、最高傑作として今もなお根強い人気を誇っている。
と言うよりは、変型合体などの平成コンボイ玩具の基礎を築いたのは紛れも無く今作であった。
実は説明書には記載されていないが、ゴッドファイヤーコンボイ形態でも、余ったトランスリペアのパーツを合体できる。
また、TFアンコール版ではゴッドファイヤーコンボイとしてゴッドマグナスとのセットで販売されており、
キャンペーンの景品やクリアーバージョンのみに付属したスーパーゴッドソードや新規音声の追加及び一部がメッキから塗装へと変更されている。
…但し、その品質は最悪に等しく、ゴッドマグナス側の音声の不具合を筆頭に、組み間違いや成型不良で合体すら満足にできない固体も存在し、タカラトミー側から回収及び返金対応が行われた。
そんな最終回の切り札と言えるスーパーゴッドソードは『ザ☆ヘッドマスターズ』のフォートレスマキシマスの武器・マスターソードの流用だったりする。

◇ファイヤーコンボイ役の橋本さとし氏は当時、『劇団☆新幹線』所属の舞台俳優としており、声優としての仕事はゲーム『餓狼伝説』シリーズのテリー・ボガード役(橋本氏が担当したのは餓狼伝説2からKOFXIIIまで)が有名。
とはいえ、アニメでのアフレコは不慣れだったらしく、アフレコの度にファイヤーコンボイの決め台詞である「熱い心に不可能はない!」に「勇気をもらった」とインタビューで話している。
その思い入れは『TFアンコール・ゴッドファイヤーコンボイ』名義で復刻販売されるはずのゴッドファイヤーコンボイにも新規音声をアフレコするほどだったが、結局再販品は不良品ばかりで回収・返金・再販のめど立たずという結果になってしまった……残念。

◇ブラックコンボイ役の楠大典は、当初はファイヤーコンボイ役のオーディションを受けたが落ちてしまったという。
後年『トランスフォーマーギャラクシーフォース』でギャラクシーコンボイ役に選ばれた時にはとても喜んだとか。

◇玩具設定では「未来から来た総司令官」という設定で、『カーロボット』の時系列はG1と同じらしい。
TFシリーズの年表にも正式にG1世界として組み込まれている。
だから某G1さんみたいに無茶ぶりが…おっと誰か来たようだ




熱い追記・修正に不可能はない!


この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • トランスフォーマー
  • TF
  • カーロボット
  • 司令官
  • 炎の司令官
  • 橋本さとし
  • 炎神
  • サイバトロンガー破壊大帝
  • 海外では救世主
  • 意外と大家族
  • 炎のオーバードライブ
  • 熱い心に不可能はない!←ある!
  • やはりダメだったか
  • コンボイ
  • 双子
  • ファイヤーコンボイ
  • トランスフォーマー カーロボット
  • オプティマスプライム
  • 救世主
  • 幼馴染
  • 熱い心に不可能はない!
  • 消防車
  • 弟との不和
  • TF合体戦士
最終更新:2024年10月01日 17:54

*1 よく間違えられるがトランスリペア(Trans repair)ではなくトランスリベア(Trans rebear)である。